鎮守府の片隅で   作:ariel

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性格付けの決定が難しい新艦娘で書く事は出来るだけ避けてきたのですが、今回はあとがきにも書いているように、ポーラが非常に気に入ってしまったため、主役として物語を書いてみたいと思います。料理の方は日本のピザでもある、お好み焼きです。


第八四話 ポーラとお好み焼き

ここ数日、私が居る呉鎮守府はお祭り騒ぎが続いています。先日の作戦で、ついに私達帝国海軍は、深海棲艦の一大根拠地であるハワイ島への攻撃に成功し、米海軍との共同作戦の結果、一時的とはいえハワイ真珠湾の奪還に成功しました。とはいえ、補給線の確保の問題から、この根拠地を維持するのか否かについては、未だに結論が出ていないようですが…ともあれ敵深海棲艦に対して、大きな打撃を与えた事は確かです。

 

今回の作戦に合わせて、同盟国であるイタリアから更なる増援となる艦娘が派遣されてきましたし、作戦後米海軍との今後の共同作戦のために、米国から戦艦娘も派遣されてきました。そして更に大本営からは、長くなった海上輸送線維持のために、新たに神風さんと春風さんという海上護衛のエキスパートまでやってきました。また今回の作戦が無事に終了した事を記念し、先日は大規模な祝勝会まで開かれ、私も含めて全ての艦娘が久しぶりに心から笑う事が出来ました。本当に素晴らしいことです。

 

久しぶりの大勝利でしたから皆さんも嬉しいようで、その結果、現在この鎮守府は非常に明るい雰囲気に包まれています。とはいえ…全てが上手く行っている…とは思えない…いえ、たしかに戦局は好転しているのですが、この鎮守府においては少し問題も発生しています。それというのも…ほら、今日もやってきましたね。

 

「ヒャッハ~。鳳翔さん。今日も来たよ~。早速お酒を私達におくれよ~。」

 

「鳳翔さん~。今日も千歳やってきました。ここ最近、嬉しい事が続きますね。こういう良い日は…やっぱり、お酒が一番ですね~。」

 

今日も酔いどれ軽空母が登場です…。いえ…この二人の問題児については、私も前から把握していましたし、それなりに覚悟はしていましたので、今更問題という訳でもないのですが…。

 

「ボンジョ~ルノ~、鳳翔さん~。ポーラも来ましたよ~。今日も春らしく、とても暖かい良い日ですねぇ。…もう、飲むしかないですね~。」

 

「そうだね~、ポーラ。やっぱり飲むしかないよ~。ヒャッハ~。」

 

同盟国イタリアから派遣されてきた艦娘が…まさかこのような子だったとは予想外でした。既にこの鎮守府に派遣されていた重巡洋艦ザラさんの妹のポーラさんなのですが…。うちの酔いどれ軽空母に負けず劣らず飲む子のようでして…ここ数日、千歳と隼鷹と連れ立って私のお店に入り浸っています。勿論、姉のザラさんが注意したり、途中で連れ戻しに来るのですが、そんなザラさんのお説教も何処吹く風で、毎晩のように酔いつぶれるまで私のお店で管を巻いています。

 

まぁ…作戦が終わったばかりなので、気分が高揚しているのかもしれませんが…これは少し問題ですね…何か良い解決法はないものでしょうか。

 

ガラッ

 

ザラさんですか…今日もご苦労さまです。おそらく妹のポーラさんが今日も私のお店に来ていると予想して、飲み始める前に連れ戻しに来たようですね。

 

「ポーラ、お酒はだめですからね?明日は、哨戒任務で出撃でしょう?」

 

「ザ~ラ姉様、あんまり心配しないで~。一杯くらいなら、ポーラ大丈夫だしぃ~。明日は、ちゃ~んと出撃しますよ~。…酒場に。」

 

「ポ~ラ!」

 

「冗談ですって~、ザ~ラ姉様。」

 

…なんといいますか…私が知る限り、ポーラさんはいつもこのような感じです。しかも最近は、隼鷹と千歳という飲み仲間まで出来てしまっていますし…。ザラさんの話では、明日は鎮守府近海の哨戒任務があるようですから、艦娘の誰かと組んで出撃するようですね。今日はあまり飲まないように、食事が中心になるような料理をお出ししましょうか。お腹が膨れそうで、尚且つポーラさんの興味が惹けそうな料理ですか…そうですね…。

 

「ポーラさん、明日は出撃があるようですから、今日はお酒は少し控えてくださいね。その代わり、少し面白い料理をお出ししますから。」

 

「鳳翔さん…う~ん、それもいいけれど~。お酒も少し飲みたいかなぁ~。」

 

「ポーラ!」

 

困りましたね…。ポーラさんが興味を惹きそうな料理…イタリアから来た子ですから、イタリア料理に近く、尚且つポーラさんがまだ食べた事がないような料理…。そうです!イタリアのピザによく似た料理、しかもわが帝国の誇る料理がありました。それに、この料理ならお腹も膨れやすいですから、その分お酒を控えさせる事にも繋がります。

 

「まぁまぁ、ザラさん。ポーラさん、実は今日は我が国のピザを作ってポーラさんにお出ししようと思うのですが、どうですか?」

 

「え、Giapponeのピッツァですかぁ?う~ん、それは面白そうかも~。」

 

「あの…鳳翔さん。それザラにも食べさせてもらえますか?」

 

あら、ポーラさんだけではなく、ザラさんも興味を持ってくれたようですね。たしかにザラさんも、リットリオさん達のようにイタリアの艦娘らしく料理が好きな子ですから、この料理に興味を持ったのかもしれません。それでは折角なので、ザラさんの分も一緒に焼いてしまいましょうか。それと…余計な口を出させないように、隼鷹と千歳の分も焼いて、今日はそれを食べてもらいましょう。

 

「分かりました。それでは隼鷹と千歳の分も一緒に焼きますので、少しだけ待っていてくださいね。今日は『お好み焼き』という我が国のピザを是非楽しんでください。」

 

さて、それではポーラさんがお酒を飲みだす前に、急いでお好み焼きを作ってしまいましょうか。やはり呉鎮守府ですから、蕎麦を組み込んだ広島風のお好み焼きが良いと思うのですが、ポーラさんはこのお好み焼きを初めて食べるようですし、最初は食べやすい洋風のお好み焼きも作ってあげようと思います。いずれにせよ、まずはキャベツを細く切らなくてはいけませんね。これが無くては始まりません。

 

次は生地の準備ですね。山芋を入れてもっちりとしたお好み焼きにするのも良いかもしれませんが、生憎今日は山芋を仕入れていませんし…一般的な生地にしましょう。水に少しだけみりんを混ぜて、そしてここに卵を落したら一端しっかり混ぜてしまいます。そしてこの中に薄力粉を混ぜて、だまが出来ないようにこちらもしっかり混ぜます。洋風お好み焼きはこの生地を使えば良いですが、広島風のお好み焼きは少し生地の粘度が低い方が、薄く綺麗に焼けますので、ポーラさんとザラさんの最初の二枚分の生地を取り分けたら、残りの生地に少し水を入れて粘度を調整します。

 

これで準備は出来ました。それではまずは洋風お好み焼きから行きましょうか。先程準備したキャベツと生地をしっかり混ぜたら、鉄板に丸くなるように少し薄目にキャベツ入りの生地を置きます。一般的なお好み焼きですと、海産物や豚肉を予め焼いておき、生地と混ぜるのでしょうが、今回は洋風のお好み焼きです。生地の部分はキャベツだけのシンプルな物で大丈夫ですね。…生地の上の部分に少しだけ泡が出てきましたし…そろそろ具を入れましょうか。まずはベーコンを三枚程、長いまま生地の上に置き、その上にバターの塊とスライスチーズを置いて、具を包むように上から再び生地を乗せます。これで中の具が蒸し焼きになるような形になり、普通のお好み焼きとは少し違ったチーズやバターの風味を楽しめる洋風のお好み焼きが出来ますね。後は引っくり返しながら全体的に火を通せば完成です。お好み焼きのソースは…こちらは、ソースと塩の両方で食べられるようにした方が良さそうですね。

 

それでは次に隼鷹や千歳に食べさせる広島風のお好み焼きも作ってしまいましょう。今度は少し粘度の低い生地を鉄板の上におたまを使って薄く延ばします。なんといいますか…クレープのような感じですね。そしてまずはこの上に鰹節をしっかり載せて、次に準備したキャベツが山になるようにしっかり乗せます。こちらも最終的には蒸し焼きのような形になり、熱が通ればキャベツはしんなりしますので、この時点では山のように盛っても問題ありません。それではこのキャベツの山の上に更に天カス、もやし、そして青ネギを載せたら、最後に豚肉のスライスを数枚載せて、再び上から生地をかけます。

 

…さて、ここからは腕の見せ所ですね。ヘラの準備…よし!エイッ。『お~、流石は鳳翔さん、やるね~』『凄いですね~、ポーラ、驚きましたよ~。』隼鷹やポーラさんから拍手が出ましたが、なんとか綺麗に引っくり返す事が出来たようです。それではこちらは、キャベツ全体に火が通るまで少し時間がかかりますから、今の内に中に入れる蕎麦を焼かなくてはいけません。蕎麦を鉄板の上に乗せて火を通して、通常の焼き蕎麦ソースで少し薄めに味を付けてしまいます。

 

…そろそろお好み焼き本体にもだいぶ火が通っていそうですね。あれだけ山のようになっていたキャベツが少ししんなりして、高さが低くなりました。それでは先程炒めていた蕎麦を丸い形に配置したら…この上に火が通ったお好み焼きを載せます。後は…最後の仕上げですね。今度は卵を鉄板の上に混ぜながら広げて、出来上がったお好み焼きと同程度の丸型に広げて薄焼き卵を作ります。ここからはスピード勝負です。完全に卵に火が入ってしまいますと、お好み焼き本体と綺麗にくっつきませんので、広げ終わったら急いで卵の上に、お好み焼きを載せて…最後に再び引っくり返して薄焼き卵の層が一番上に来たら…完成です。

 

あとは各自で好きなように青ネギや鰹節、ソースやマヨネーズを使ってもらえば良いですから、このまま出してしまいましょう。

 

「皆さん、出来上がりましたよ。ポーラさん達は初めてでしょうから、最初はこちらの洋風お好み焼きをどうぞ。気に入ったようでしたら、隼鷹達に出した本格的なお好み焼きも出しますので、言ってくださいね。それと…味付けは半分ソース、半分塩にしてありますので、良かったら両方楽しんでみてください。それではどうぞ。」

 

 

 

重巡洋艦 ポーラ

 

 

なんだか面白そうな料理ですね~。今日はポーラ、ザ~ラ姉様が最初から横に来てしまっていますから~、お酒が飲めなくてがっかりしていたんですよ~。ザ~ラ姉様も心配性ですね~。ポーラ、大丈夫ですよ~。それにしても、このGiapponeの鎮守府は面白いところですぅ~。最初はちょっと緊張していたポーラですけどぉ、あっというまに飲み友達が出来ましたぁ~。もう…飲むしかありませんね。しかし今日は、そんなお酒の代わりにGiapponeのピッツァが出てきました。

 

このリストランテ…いえトラットリアを取り仕切っている鳳翔さんは、料理がとても上手ですから、ポーラ期待していま~す。これまでもお酒のお供に出してくれた料理は、ポーラはどれも気に入りましたから~、今日の料理も問題ないですって。それにしてもGiapponeのピッツァですか。本物のピッツァと違って、表面の色もユニークですねぇ~。半分は輝くような黒いソースがかかっていて、もう半分は…塩ですか?隣の飲み友達の隼鷹さんや千歳さんのピッツァとは少し違いますけどぉ~、これを食べ終わったらあっちも注文しないと、いけないですねぇ~。

 

それでは…まずは塩の部分から一口…あぁ…美味しい…美味しいですねぇ~。少しずっしりした食感のGiapponeのピッツァですけどぉ~、中が良い感じになっていますねぇ~。溶けたチーズから出てくる少し癖のある塩味と香り、そして…これはベーコンの塩味と旨味ですねぇ~。あとはバターの香ばしさまで感じられて…これら全てを包み込んだキャベツの入ったズッシリと重たいピッツァ。上からの塩が少し少ないかなぁ~って思っていましたけどぉ~、具の味と合わさると、完璧なバランスですねぇ~。やっぱり、このトラットリアは最高ですねぇ~。これでザ~ラ姉様が居なければ、もっと気楽に飲めるんですけどぉ…一杯くらいなら大丈夫でしょう。

 

「鳳翔さん、お酒を…『ポーラ!』…ザ~ラ姉様、せめてビールを…ビール一杯なら、ポ~ラ大丈夫ですよぉ~。(…お腹一杯なら、もっと良いんですけどねぇ~。)」

 

「ま…まぁ、ビール一杯だけなら…。鳳翔さん、私達二人にビールをお願いしますね。」

 

グラッツェ、グラッツェ、流石はザ~ラ姉様ですねぇ~。このシンプルな味のピッツァに切れのある味のビール…う~ん、最高ですねぇ。次はこちらの黒いソースがかかった部分も食べてみましょうね。あ…これは…これは凄いです。この濃厚な甘さを持つソース…先程はチーズやベーコンの塩味や香りが強かったピッツァが…今度はこのソースの甘さが強くなり、全く違う味と風味が楽しめますねぇ。この味、癖になりそうです。それにしても…これほどボリュームのあるピッツァをペロッと食べさせてしまう、この濃厚な味…たまりませんねぇ。しかし、これだけ濃い味のソースとなると…もっと強いお酒が必要ですねぇ~。そう…例えば…。

 

「ポーラ!何をポケットから瓶を取り出しているの!それはダメです。」

 

「ザ~ラ姉様ぁ~、こんなに美味しい料理があったら…飲むしかないですよぉ~。」

 

「ポーラ、それはダメです。まだお腹が膨れていないようですね。鳳翔さん、もう一枚ずつ焼いてください。今度は…そちらの二人が食べている本格的なピッツァを。…こちらも美味しかったですけど、やはり本物も食べてみたいですから。」

 

ザ~ラ姉様…酷いですねぇ。こんなに美味しい料理があったら、美味しいお酒と一緒にいただく。これこそが真理だと思うのですけどねぇ~。まぁ、今は大人しく従っておきますって。それに…隼鷹さん達のピッツァも気になっていたのは確かですぅ。

 

「そう言ってくれると思いましたので、もう焼いていますよ。それではこちらもどうぞ。」

 

流石は鳳翔さんですね。ポーラ達が注文する事を分かっていたようで、直に新しいピッツァが目の前に出てきました。それにしても…こちらのピッツァは先程の物と全然違いますねぇ~。パスタまで中に入っています。それに…こちらは黒いソースだけで、しかもマヨネーズまでかかっていて、一番上には青ネギの微塵切りですか。とりあえず食べてみましょうか。

 

!Giapponeのパスタとピッツァが、これ程相性が良いとは思って居なかったですねぇ。隣のザ~ラ姉様も一瞬手が止まっていましたが、これにはポーラも降参ですぅ。こちらのピッツァは、先程のよりも、なんと言うかぁ…歯応えも違いますし、味も全く違いますねぇ。生地が薄いために、キャベツのしんなりした歯応えと野菜の甘さを強く感じますしぃ、ベーコンとは違った豚肉単体の癖のない味、それに卵焼きの甘さが最高ですよぉ。勿論、パスタのモチッとした歯応えと、薄い生地の少しパリッとした歯応えもコントラストがあって面白いですし、その全てを包み込むような、先程の甘い濃厚なソース、それとマヨネーズの柔らかいクリーミーな味。こんなピッツァは、ポーラこれまで食べた事なかったですねぇ。…こんな素晴らしい料理を食べてしまっては…飲むしかないですねぇ。ただ…流石にポーラもこれだけ食べてしまっては、お腹が一杯で…もうあまり飲めません…やられました。でも…もう…飲むしかありません。

 

 

 

鳳翔

 

 

どうやら、ザラさんもポーラさんも喜んでくれたようですね。特にイタリアにはピザがありますから、このような料理は食べ慣れていると思いましたので、普通に食べてくれると考えていましたから、予想が当たって本当に良かったです。それに…隼鷹や千歳も結局お代わりをしましたので、あのボリュームのお好み焼きを二枚も食べれば、今日はそれ程飲まなくても良いのではないでしょうか。あら?ポーラさんがポケットからラベルのない瓶を取り出しましたね。先程ザラさんが止めていた…お酒ですかね?一応、お酒の持ち込みは禁止していますので、止めた方が良さそうですね。丁度ザラさんも少し席を外していますから、私が注意するしかありません。

 

「ポーラさん、お酒の持ち込みは持ち込み料を取っていますし…一応禁止していますので…。」

 

「あ~、鳳翔さん、大丈夫ですよぉ~。これは食後の薬ですからぁ~。これだけ重い物を食べてしまったので、消化を助けるための薬なんですよぉ~。」

 

あ~、なるほど。たしかに今日はポーラさんも、かなりの大きさのお好み焼きを二枚も食べていますから、少し胃がもたれてしまったのかも知れません。しかし…液体の薬を瓶に入れて持ち歩くとは…ポーラさんも不思議な子ですね。えっ??ポーラさん…それ胃薬ではなかったのですか?瓶からラッパ飲みで液体を…って、それアルコールですよね?ここまで香りが漂ってきましたが、どう考えてもお酒…しかも蒸留酒の香りです。

 

「ポーラさん!それは薬ではなかったのですか?私には蒸留酒のように思えるのですが。」

 

「ポーラらいじょう~ぶ、れ~すぅ。これはぁ、私達イタリアの誇るぅ~、『ぐらっぱ』という消化を助けるためのぉ~、お薬なんですぅ~。」

 

…やられました。たしかに欧州では、食後酒として消化を助けるために少し強めのお酒を飲む習慣があります。もっとも、今ポーラさんがしたように、瓶からがぶ飲みするのではなく、ショットグラスのような小さいグラスでクイッと一気に飲む形なのですが…。たしかに、食後酒の役割を考えれば、ポーラさんが言った消化を助けるため…というのは間違いではないと思いますが…。

 

「おっ!ポーラ、それは素敵な消化薬だねぇ~。あたしにも一口おくれよ~、飲み友達だろぉ?」

 

「あっ、ポーラさん、千歳にも一口!」

 

 

あまりの出来事に一瞬呆然としてしまった私が悪かったのかもしれません。そして我に返った時には、既にポーラさんが持参していた瓶一杯の蒸留酒が、三人による回し飲によって空瓶に変わっていました。私の記憶では、このグラッパという名前の蒸留酒は、かなりのアルコール度数だった筈です。あの瓶を三人で空けてしまったとなりますと…日本酒に換算して…。いえ、今更馬鹿馬鹿しい計算をしても無駄ですね…。目の前の惨状を見れば、どれだけのアルコールを摂取したのか…私でも容易に想像出来てしまいます。それにしても…お腹を膨らませたので、大量には飲めないだろうとタカを括っていましたが、まさかアルコール度数の高い酒で代用するとは…この三人は要注意リストに改めて追加ですね。

 

「ポ…ポーラ、ザラが少し目を離したら、またお酒を飲んだのですか!それに…その瓶はグラッパ…はぁ。明日、哨戒任務があるの分かっているの?」

 

「ザ~ラ姉様ぁ、あんまり心配しないで~。ポ~ラ大丈夫だしぃ~。ちゃ~んと明日は出撃しますよ~。あぁ…暑い、もぉ…服が邪魔~アーヒャヒャ。」

 

「な…止めなさい、ポーラ。ここで脱いだら、ダメです!ザラは怒りますよ!それにポーラ、分かっていないのはポーラの方ですよ!明日の哨戒任務は、水雷戦隊と一緒なのよ!鬼の第二水雷戦隊と合同なのに…前日にこんなに飲んでしまって…とりあえず寮に戻ったら、エスプレッソを飲ませて、少しでも酔いを覚まさせないと…。」

 

そういえばポーラさん…酔っ払うと脱ぎ癖がありましたね…たしか歓迎会の際に、あの人が焦って止めていました…。これはかなりの問題児が鎮守府に来てしまったという事のようです。それと…哨戒任務というのは聞いていましたが、まさか第二水雷戦隊との出撃だったのですか?たしかに…先日の作戦から帰還して、神通さんを始めとする第二水雷戦隊が少し暇を持余していると、あの人から聞いていましたが、まさか鎮守府正面の哨戒任務に第二水雷戦隊が出ることになっていたとは、私も考えていませんでした。

 

…となると、どうやら赴任してきたばかりのポーラさんは事情を知らないようですが…ポーラさんは明日、地獄を見る事になりそうですね。まぁ、ザラさんもポーラさんには梃子摺っているようなので、明日の任務が苦い薬になってくれれば良いと思っているのかもしれませんが…本当に大丈夫でしょうか。作戦が終了し、鎮守府も平和になったと思っていたのですが、色々と大変な日々が続きそうですね。

 

 

「ほ…鳳翔さん…もう駄目ですぅ~。ポーラ…もう駄目ですぅ。物凄く、ものすご~く、怒られました…神通さんに…もう…飲むしかないですねぇ…」

 

翌日、哨戒任務から戻ってきたポーラさんですが、私の予想どおりボロボロの状態になって私のお店に再び来店しました。どうやら任務中に第二水雷戦隊の旗艦を勤めた神通さんから、かなり厳しいダメ出しをされ、任務終了後に、ポーラさんに対して再訓練が行われたようです。…とはいえ、この状態になってもまだ、『飲ませろ』と言っているわけで…ポーラさんも、うちの隼鷹や千歳と同様に、懲りない面子の一人なのかもしれません。だからこそ、今日も仲良く三人で来店しているのかもしれませんが…。困ったものですね。




今回のイベント、運営が色々とやってしまったようですね。まぁ、いつも通りのイベント仕様だな…なのですが^^;。とりあえず今回のイベントはE7までクリアーし、無事にアイオワやポーラや神風、そして春風も手に入ったので、今回はこれで終了になりそうです。流石に…親潮を掘る気にはならないんですよね…。難易度などについては、もう少し考えて欲しいですし、システムもね…次回に期待というところかもしれません。

そういえばグラブルの方はサクラ大戦とのコラボをやっているので、久しぶりにそっちで遊ぶ事になりそうです。サクラ大戦は、昔はまりましたからね…。元々私自身は宝塚のファンでして、よく宝塚劇場に劇も観に行っていたので、サクラ大戦の歌謡ショーまでそのノリで観に行くハメにw。あれはあれで、客の盛り上がりも含めて、宝塚の劇とは違う形で物凄く楽しんだ記憶があります。艦これもサクラ大戦とコラボやってくれないですかね…w。例えば…大発+帝国華撃団・花組or欧州星組みたいな陸戦隊ユニット作って、絵は白とピンクの光武orピンクと青のアイゼンクライトを大発に乗せてもらえれば…。たぶん私や私より少し若い層の提督が、それを使って陸上基地に突撃してくれると思うのですがw。ボス戦のBGMはゲキテイにでもしてくれれば、盛り上がるのではないでしょうかねw(なんて無責任なw)。

さて、お好み焼きです。これは…本当に好きなタイプが千差万別ですよね。私は、今回紹介したような広島風の蕎麦が入ったお好み焼きや、少し変わりダネですが、チーズ、バター、ベーコンを包んだ、洋風お好み焼きを塩で食べるのが大好きです。皆さんの好きな具はなんでしょうか?そして今回のポーラの反応ですが、これは実話ベースだったりしますw。以前、私がまだ若い頃、欧州に赴任していた際、当時の向こうの友人を家に招いた折に、お好み焼きを出したことがありまして…その時も日本のピザだとお好み焼きを紹介した記憶があります。そして当時の友人達の反応が、まさにポーラの心情になっていまして、イタリアのピザとは違った美味しさがある!とソースも含めてえらく絶賛されました(おかげで、何度か作らされるハメになりましたが、今となっては良い思い出ですw)。

それに今回の主役となったポーラ。素晴らしい性格ですねww。いえ、あまり気にせず秘書艦にして台詞を聞いたところ…これは!となり、急遽このお話の主人公にしてしまいました。なんといいますか…隼鷹や千歳に輪をかけてダメな酒飲みといいますか…w。ザラの台詞から、ダメな妹だとは思っていましたが、まさかここまでダメ娘だとは…w。よく言うではありませんか、『ダメな子程可愛い』とw(リアルではちょっとね…w)。

皆さん、イベントは五月一杯に延びたようですし、頑張って完走しましょう!
今回も読んでいただきありがとうございました。

今回のお好み焼きレシピは、色々と好みがあると思うので、材料のみで量は省略します。





・生地の部分
薄力粉

みりん


・具合の部分(広島風)
キャベツ
青ネギ
天カス
もやし
豚肉

焼き蕎麦+ソース
鰹節


・(洋風)
チーズ
ベーコン
バター

(味付け)
お好み焼きソース
マヨネーズ
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