『BLEACH』をタイトル回収してみた   作:クソ眼鏡3号

2 / 3
続きました。
定期的に更新するのは少し難しそうですが頑張ります。



BLEACH 無双

 

 

聖文字(シュリフト)…Bだと…⁉︎」

 

一護の戦いを見ていたハッシュヴァルトの顔が驚愕に染まっていた。

普段は冷静沈着な彼でも流石に一護の持つ聖文字には驚いた様だった。

星十字騎士団最大の敵が自分と同じ聖文字を持っている事がハッシュヴァルトの心に少なくない動揺をもたらす。

 

「陛下…」

 

「お前の動揺も分かるぞハッシュヴァルト。私でさえ驚愕を禁じ得ない」

 

それは滅却師達の王ユーハバッハも同様だった。

何故ならユーハバッハには一護に聖文字を与えた記憶が一切無いからだ。

一護の中の滅却師の力が目覚める事は想定していたが、一護が聖文字の力に目覚めるなど想定の遥か外だった。

 

「だが、動揺は隅に置いていけ。今は時間が惜しい」

 

「…はっ」

 

ユーハバッハの一言でハッシュヴァルトはすぐに冷静さを取り戻し、いつもの仏頂面に戻る。

 

「鍵を」

 

「はい」

 

ハッシュヴァルトが剣を掲げると『鍵』を起動させる。

 

「感謝しよう。我々を光の下へと導いてくれた者に」

 

 

 

 

 

 

キャンディスを撃破した一護は、すぐさま無言で襲いかかってきたミニーニャの拳を受け止める。

ミニーニャの怪力は彼女の聖文字『(ザ・パワー)』による効果による物だ。

ならばそこから放たれる攻撃は一護の聖文字で全て無効化できる。

 

「悪りぃな。1人ずつ一々相手してる暇はねぇんだ」

 

そう言って拳を受け止められ無防備になっていた彼女の腹部に一護の拳の突きが突き刺さる。

当然ミニーニャは自分の筋肉を膨張させて防御するが、一護の漂白の力の前では無駄に終わった。

 

「一気にカタをつけさせてもらうぜ」

 

一護はそのまま彼女の中に自身の霊圧を流し、彼女の聖文字を消滅させる。

そして聖文字を失ったミニーニャは、膨張した筋肉が元に戻り、元のか弱い女性へと戻ってしまう。

もはや戦う相手ではない判断した一護はそのままミニーニャを気絶させる。

 

「クソッ…なんだよそのインチキ能力は⁉︎」

 

一護の出鱈目な強さにリルリットは悪態をつきながらその場から退避しようと全力で移動する。

『聖文字を殺す聖文字』。それは考えるまでもなく星十字騎士団全員の天敵だ。

いくら強い聖文字を持っていても一護の前では殆ど無力と化す。

 

(そんな相手とやり合うなんて御免だ!)

 

そんな星十字騎士団にあるまじき思考と共にリルリットは逃亡を図るが、すぐに一護に追いつかれてしまい首根っこを掴まれる。

 

「なんだよまだまだ小せえガキじゃねぇか」

 

「なっ、離せよ⁉︎」

 

勿論、リルリットの年齢を一護は知らない。

そもそも滅却師達の年齢は死神達と同じく外見通りとは限らない。

だが一護はそんな事は忘れてついリルリットを子供扱いしてしまう。

 

「ガキが悪さしてんじゃねぇ!」

 

漂白の力を込められた一護の拳骨がリルリットの頭に直撃する。ついでに霊圧を流し込んでリルリットの聖文字も消しておく。

「ぶえッ⁉︎」という女性にあるまじき声を上げながらリルリットの意識は落ち、自身の聖文字が消える感覚すら味わう事なくリルリットはリタイアする事となった。

 

「うげッ…次ボクゥ⁉︎」

 

リルリットを撃破した一護は次にジゼルに目を向ける。

 

「助けてぇーーたいちょーーさーーん。あとついでにバンビちゃん」

 

相変わらずの間延びした彼の声に1人の死神が一護に攻撃を仕掛ける。

 

「なッ…冬獅郎(とうしろう)⁉︎」

 

それは一護も知っている死神。

護廷十三隊十番隊隊長日番谷冬獅郎だった。

だが、今の日番谷は一護の知る姿とはかけ離れていた。

滅却師の制服を着用し、肌も浅黒く染まっている。

それはジジの聖文字“Z"『死者(ザ・ゾンビ)』の能力によって作られたゾンビだった。

 

「ボクねぇ。この子気に入っちゃったんだぁ。わざわざ服まで着せてあげたんだよぉ。カッコイイでしょー?」

 

「キミ危ないからさぁ。誰かにやってもらうのが一番だよねぇ」

 

ジジがそう言うと、ジジの周囲に次々と彼がゾンビにした死神達が現れた。

松本乱菊、六車拳西、鳳橋楼十郎。

どれも一護が知っている死神だった。

 

「てめぇ…」

 

それが一護の逆鱗に触れた。

一護はすぐにジジに突貫する。

ジジに漂白の力を流し込んで全ての人のゾンビ化の解除を図ろうとする。

 

だが、それを阻んだのはゾンビ化したバンビエッタ。

完聖体のバンビエッタの無数の霊子の弾丸が一護に降り注いだ。

それを一護は咄嗟に放った月牙天衝でまとめて切り払う。

 

「仲間までゾンビ化させやがったのか…⁉︎」

 

ジジのやった事は正に非道と言ってもいいだろう。

死んだ者を操り、意思の無い者を操り、自分は安全圏からその戦いを見ているだけ。

何から何まで生きている者を侮辱してるとしか思えない。

 

「大変だったんだよォバンビちゃんゾンビにすんの。滅却師同士だと一回死なないとダメだからさ。わざわざキューッととどめ刺してさ」

 

「その点、死神相手はラクでいいんだ。死んでなくても血をぶっかけるだけで、サクッとゾンビになってくれちゃうからね」

 

「お前もゾンビにしてやるよ」

 

ジジはそう言うまたもゾンビ化された死神が次々と現れる。

それは十一番隊の隊員達。更に侵攻時から着々と増やしてきた死神達が勢揃いしていた。

 

「“()()()()()()()"血をぶっかけるだけ…か」

 

一護は現れた死神達よりもジジの先程の言葉が気になっていた。

死んでなくてもゾンビ化出来るならば、ゾンビ化を解除しても生きている可能性がある者もいるという事だ。

ならば一護がやる事は一つだ。

 

「上等だ!まとめて面倒見てやるよ!」

 

一護はゾンビ化された死神達を解放する為に1人でゾンビ軍団に挑んだ。

 

「まずはアンタだ」

 

まず一護はバンビエッタを片付ける。

バンビエッタは無数の霊子の爆弾を放つが、漂白の力を混ぜた月牙天衝により爆弾は全て無効化され、月牙はバンビエッタに直撃する。

月牙に込められた漂白の力を体内に取り込んだバンビエッタは聖文字を消失し、ゾンビ化も解除され、ただの死体に戻った。

 

「大紅蓮氷輪丸!」

 

次に一護を襲ったのは日番谷の卍解『大紅蓮氷輪丸』。

全てを凍らせる冷気と冷気を帯びた斬撃が放たれるが、それを紙一重でどうにか避ける事に成功する。

一護の聖文字『無色』は滅却師が持つ聖文字は無効化は出来ても、死神の斬魄刀は無効化出来る訳ではない。

『無色』はあくまでも聖文字専用の聖文字。決して無双の力ではない。

だが、それだけが一護の力ではない。

一護の中には聖文字の他に様々な力が眠っている。

 

「コイツを使うのも久しぶりだな…」

 

一護は自身の顔に手を翳し、“仮面"を造る。

 

それは虚の仮面。

 

 

かつては藍染率いる十刃との戦いで使用していた『虚化(ホロウか)』だ。

 

今の一護なら()()()()()()()()()()使()()()()()()、日番谷達を殺さずに倒すには通常の虚化が最適解だ。

 

虚の仮面を造り、虚化した一護は霊圧が上昇し、一護の全能力が強化される。

 

 

まずは日番谷を倒す。

一護は日番谷に突貫するが日番谷はそれに反応して冷気の斬撃を繰り出す。

一護は月牙天衝をノーモーションで放ち、日番谷の冷気の斬撃を相殺する。

相殺し冷気の斬撃が霧に変わり、その霧に紛れて日番谷の腹部に一護の拳の突きが突き刺さる。

そして霊圧を流し込みゾンビ化を解除する。

 

「「卍解」」

 

日番谷を救出した次は六車と鳳橋が卍解をして一護に襲いかかる。

 

「金沙羅舞踏団」

 

「鐵拳断風」

 

片や両腕に羽衣の様な装甲を身につけた六車。

片や右手に指揮棒を持った巨大な腕が空中に浮き、十数体の大きな人形達が並ぶ中央に立つ鳳橋。

 

一護は初見だがどれも強力な卍解だという事は分かった。

故に一護が取る行動はただ一つ。

やられる前にやる。ただそれだけだ。

 

六車の鉄拳を一護はその拳より速く動いて回避する。

そして回避した後に、攻撃した僅かな隙を突いた一護の拳が六車に刺さる。

そしてそこから漂白の力を流し込まれて六車のゾンビ化を解除する。

 

「第一演目『海流(シー・ドリフト)』」

 

すると一護の耳に場に似合わない荘厳な音楽が流れた。

鳳橋の操る十数体の人形が一護の周りを取り囲み、何処からか正に海流の如き水流が一護を襲った。

 

「第二演目『火山の使者(プロメテウス)』」

 

次は烈火の如き炎が一護を襲った。

鳳橋の卍解『金沙羅舞踏団』は音楽を奏で、敵に幻覚を見せ、それを現実に変える力。

それは音という性質上、絶対に避ける事が出来ない攻撃だ。

 

「第三演目…」

 

これ以上はマズイ…

そう一護の本能が告げた。

次に奏でられる音楽は一護に多大なダメージを与えると確信出来た。

ならば、やる事は一つ。

 

音より速く動いて鳳橋に一撃を入れてゾンビ化を解除させる。

 

そこまで思考したならば後は行動するだけ。

すぐさま炎の渦から脱出し、鳳橋に向けて突貫する。

 

鳳橋にとって不幸だったのは一護が規格外の存在だった事。

鳳橋の攻撃は()()()()()()()()()()()()

漂白の力ではない。死神に漂白の力は効果などない。

 

一護の規格外の霊圧が鳳橋の攻撃の全てを触れる前に()()()()()()()()()()()()

一護は最初の攻撃が来た時点から既に自身の霊圧を最大限に解放していた。

霊圧とは霊力が発する圧力。

藍染や剣八の様に規格外の霊圧の持ち主ならば、解放するだけで一種のバリアの様な物を形成する事も出来る。

 

彼等と並ぶ霊圧と潜在能力を持つ一護ならば出来ない芸当ではない。

 

鳳橋に突貫した一護は鳳橋が次の演目を始める前に一護の拳が鳳橋の顔面を捉え、ゾンビ化の解除に成功した。

 

「さて…」

 

解放していた霊圧を抑え込み、霊圧が通常の状態に戻る。

一護が振り返るとそこには大勢のゾンビ達。

 

「今、開放してやるからな」

 

そこからは一方的な救出劇(無双)だった。

 

もはや隊長格の死神は一護にとっては敵ではない。

副隊長や席官、ましてや隊士程度など物の数ではない。

 

1人1人を拳で殴り漂白の力を流し込み、ゾンビ化を解除していく。

 

例えるならば現世の無双ゲームのワンシーンの様に死神達は宙を舞った。

 

 

 




ジジ「フー。なんとか逃げれた…」

涅マユリ「御機嫌よう」

ジジ「え……だれ?」
この後、ジジはマユリ様の私兵にされた

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。