私は…ホストクラブの前に立っている。私がここに来たのは社員さんが勤めているとフブちゃんから聞いたから。
「それにしてもやっぱり緊張するなぁ」
こういう場所には来たことがない。初めてのお店に行くときに緊張するのと同じでやつぱりちょっと緊張する。でも、社員さんに持て成してもらえるためなら…。
そして意を決してドアノブに手を掛けて開けた。そして飛び込んできたのは…煌びやかな装飾品。そして賑わっているようでお客さんの声なのか、ホストさんの声なのか分からないけど、聞こえて来る。
「お客様はおひとり様でよろしいでしょうか?」
「あ、はい!」
「ご指名のホストはいらっしゃいますか?」
「あ、あの……」
少し言い淀んでいると…社員さんの姿が視界に入った。他のお客さんの相手をしているみたい。
そこで私は社員さんのことを指差した。
「彼をご指名で合っているのでしょうか?」
私は首を縦に振った。そしてそれから席へと案内されて「少しお待ちください」と言ってスーツ姿の男性は去っていった。
少し待っていると社員さんは私の席まで来てくれた。でも、私を見た瞬間に時間が止まってしまったみたいに固まっちゃった。
「え、不知火さん…」
「うん、来たよ」
「来たよじゃないですよ。なんで来たんですかって聞いても無駄ですよね。どうせ白上さん辺りから聞いたってことですか…」
「さすが社員さん、アタリ。私も社員さんがどんなところで働いているのか気になってちゃって」
「別にそんな気になるようなことでもないと思いますけど…」
いや、気になるよ。だって社員さんって言ったらかなり人気でライバーの中にも狙っている人がたくさんいるってよく聞くし。そんな社員さんが『ホスト』をやり始めてだけでかなりの話題性なんだから。
そしてドリンクを社員さんに作ってもらって少しずつ飲む。私は意を決して社員さんにお願いをしてみることにした。
「だ、だきしめて…///」
普段、異性に対してこんなことはしない。だけど、ここなら社員さんに何でもお願いしてやってもらえる。
「いいですよ」
するといつもやっていることのように…優しく抱きしめてくれた。私の顔は社員さんに見せられないぐらいに顔が赤くなっていると思う。
「これでいいですか?」
「う…うん…このままでなでて」
「はい」
そして割れ物を触るように優しく撫でくれる。そんな風にされたら社員さんのことを好きになっちゃいそう。
「だいすきだよ」
「……え、え、…」
「…だいすき」
「え、ど、どういうこと!???」
もう顔から蒸気が出ちゃうほど…あつい。
「不知火さんのことが好きですよ」
「………///」
社員さんside
すると酔いが回り始めて…不知火さんの性格は反転していった。普段の不知火さんを知っている人であれば知っている人がいるかもしれないけど、不知火さんはかなりクール。
そんな不知火さんが―――――――
「わたしのおさけがのめないの~」
「は、はい、はい、飲みますよ」
僕は不知火さんが差し出されていたお酒を流し込む。
「いいのみっぷり。ふれあのことすき~?」
「すきですよ」
「そ、そっかぁ……えへへ…///」
「ふれあのことみて!」
「あ、はい」
遠くで大きな声が聞こえて一瞬。そちらの方に視線を向けてからまた不知火さんの方に戻すと頬を膨らませている、不知火さんの姿があった。
「だめ、ふれあからみをそらさないでぇ~~」
言うのと同時に僕の頬を両手で挟んできた。そしてその事もあって言葉の発音が上手くできないのでおかしなことになっている。
「はぁなぁせなぁい」
「これだったら…ふれあのことみてくれるよね……」
でも、不知火さんのことを見つめるなんて一度もしたことなかったけど、綺麗な目。情熱の赤色の目。
「だいすきぃ…ふれあはだいすきぃ…」
普段の不知火さんと違い過ぎて…最初はかなり戸惑っちゃった。だけど、こんな不知火さんもいいと素直に感じた。ファンの方にもっとこんな感じで絡みに行ったらもっと魅力が増えると思うけどな。
そんなことを考えながら…僕はまだ不知火さんに両頬を両手で挟まれていた。
ホロメンが社員を接待するというシチュエーションだったら誰がいいですか?
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天音かなた
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夜空メル
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常闇トワ
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猫又おかゆ
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潤羽るしあ