社員さんが副業でホストをやっていたら   作:主義

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ねぽらぼ編

普通…団体お客さんとかは一人で相手をすることなくて複数のホストで相手をするのが普通。さすがに少数じゃ全員の相手をしきれないですし。

 

だけど、なぜか…今回の団体客に関しては僕一人で接待をしなければならなくなった。それだけでもおかしいと気付くべきだったのかも。

 

 

「やっぱりですか…」

 

今回のお客さんは……雪花さん、桃鈴さん、獅白さん、尾丸さんの四人。まあ、世間的に言えば『ねぽらぼ』と呼ばれる四人組。

 

 

「いつもより大人っぽい~~」

 

「ししろんの言った通りだぁ~~」

 

「今日はやり返す」

 

「え、普通のホストやん」

 

 

最近はずっと…自分が働いている会社のタレントさんばっかり接待している気がする。別に普通のお客さんの指名がない訳じゃないですが、最近はタレントさんの来る頻度が多い過ぎる。

 

 

そして四人をまずは…VIPルームに案内する。まあ、これに関しては予約された時にそう言われたらしい。予約は僕が受けた訳じゃなくてオーナーが受けたようなので詳しいことは分からないが、少なくてもVIPルームと言われたということだけは聞いている。まず四人みたいな団体客でVIPルームってあんまり聞かないけど。

 

普通の席よりも少し全てが豪華な席。

 

普通はお客さんを真ん中にその隣をホストが座る的な感じなのに今回は…僕を真ん中に横に二人ずつで分かれて座っている。

 

 

まずは一番気になっていることを聞いてみることにした。

 

「皆さんって明日収録がありませんでしたっけ?」

 

そして僕の問いかけに桃鈴さんは笑顔で答えてくれた。

 

 

「うん、あるよ!!」

 

そうですよね。僕もホロライブのスタッフの一人なので…少しぐらい皆さんの予定は分かっている。そして明日に関しては僕の記憶が正しければ『ねぽらぼ』の方々は収録が入っていて、その後に僕を含めたグッズ系のスタッフとの打ち合わせがあったはずだし。

 

そして何よりも…明日の収録はいつもより早い時間だったはず。

 

 

「こんなところに来ている時間はないんじゃないですか?」

 

 

「それはスタッフさんにだけは言われたくないよぉ~~ラミィたちもそうだけど、社員さんもねぇ~会社の規則を破ってホストとして働いているなんてねぇ~」

 

まあ、ラミィさんの言っていることは正しいから何も言えない。僕に言えたことじゃない。僕の方こそいつクビになったとしてもおかしくないですし。

 

 

「だから、今日のことはあたしたちと社員さんだけの秘密。お互いにとってもそれが一番いいよね?」

 

 

「まあ…そうですね」

 

 

「ホストさんって何でもしてくれるの?」

 

 

「…ある程度の常識の範囲のことであれば」

 

 

「じゃあ…ねねのことを『ねね』ってよんでぇ~」

 

そんなことって何か意味あるかなぁって思うけど、お客さんの望みを叶えるのがホストの役目。

 

 

「…ねね」

 

 

「うん!ねねだよ!」

 

普段は絶対に苗字にさん付けで呼んでいるから下で呼ぶこともないですし、さんを付けないこともない。

 

 

「ポ、ポルカもいい…?」

 

 

「はい。僕に叶えられる範囲の事であれば」

 

 

「じ、じゃあ!!ポルカの手を握ってくれないかなぁ…なんて」

 

 

「はい」

 

そして僕はいつものように尾丸さんの手を握る。僕よりも圧倒的に手は小さくて…強く握ると壊れちゃうんじゃないかと感じてしまうほど。

 

 

「…て、てをつなげてる…///」

 

 

「僕と手を繋いでもなんの価値もないですよ」

 

 

「社員さんにとってはなくてもポルカにとってはものすごくあるの!!!」

 

急に尾丸さんは熱烈に語ってきて、僕が圧倒されてしまった。

 

 

「そ、そうですか…」

 

 

「え~ずるい。ラミィも社員さんに色々やってほしい~~」

 

 

「何をですか?」

 

 

「う~~んとね……じゃあ…『愛している』って言って欲しい!」

 

ラミィさんは声高々にそうお願いした。僕はラミィさんの美しい瞳を見つめながら右隣のラミィさんの耳にささやくように言うことにした。

 

 

「雪花さんのことを『愛してますよ』」

 

 

「………///」

 

 

「だいじょうぶですか?」

 

 

「あ…うん…ちょっと意識を失いかけていた」

 

 

「じゃあ、今度はあたしの番」

 

 

「獅白さんもですか?」

 

 

「もちろん、三人はやったのにあたしだけ嫌とか言わないよね?」

 

 

「…も、もちろん…」

 

ちょっと獅白さんの圧に押されちゃった。

 

そして少し考えてやっと獅白さんは思いついたようだけど、なぜか顔が赤く染まっていた。

 

 

「それじゃあ……『可愛い』って言って……///」

 

 

 

「え、ししろん!!」

 

 

「これは面白くなってきましたなぁ~」

 

 

「ねねもねねも!!」

 

僕は獅白さんに目を合わせた。

 

「……獅白さんは『可愛い』ですね」

 

見つめ合っていたが、最初にギブアップをしたのは獅白さんの方だった。まあ、この仕事をやる前の僕だったら絶対に無理だったと思うけど、この仕事をやっているとかなり耐性というものが出来てしまう。

 

 

――――――――――

 

あたしたちが今日ここに来たのは……社員さんを酔わせるため。前にあたしが来たときに社員さんが酔っちゃってその時の社員さんは無敵の状態だった。正直、あたしも社員さんに押されて何もできなかった。

 

そしてお酒を飲ませて…社員さんは酔わせた。社員さんは自分からお酒を飲むようなタイプじゃないのでこっちがどんどん進めて飲ませる。顔も赤くなってきた。

 

すると始まった。

 

「ラミィさんって…可愛いです!!」

 

 

「ど、どうしたの…?」

 

ラミィはかなり動揺しているが、畳みかけるように社員さんはどんどんラミィに詰め寄っていく。

 

 

「ううん、ラミィさんは可愛いです!世界で一番可愛いです!!」

 

 

「………///」

 

 

「かわいい!!」

 

 

「も、もう…だめ」

 

そしてラミィはそこで…伸びちゃった。

 

 

今度の標的になったのはねねちゃん。

 

「ねねさん!」

 

 

「な~にぃ?」

 

 

「ねねさんの髪はサラサラですね」

 

すると社員さんはねねちゃんの髪を優しく触る。さすがのねねちゃんも社員さんのこの行動には驚いているようで…かなりあたふたしている。

 

 

「え、え…」

 

 

「可愛いですね」

 

 

「……そ、そうねねは可愛いよ!」

 

どうにかねねちゃんは持ちこたえていたが、今度の社員さんはとても子供らしい笑顔になった。

 

 

「はい、とっても可愛いです!」

 

 

「……ねね、だめかも……///」

 

そしてねねちゃんは顔を手で覆いながら…店の外に出てしまった。

 

 

 

次の標的はポルカ。ポルカもこの状況を見て、自分のところに来ることは想像ついていたようで待ち構える姿勢を取っている。

 

「ポルカさん」

 

 

「どんなことでもどんとこい!ポルカはどんなものでも耐えて見せる」

 

 

「大好きです!」

 

 

「ぐは……だめだ」

 

一発でポルカは倒れた。

 

 

「ポルカさん、大好きです」

 

 

「も、も……やめて…」

 

 

「大好きです!」

 

もうポルカのHPはゼロなのに社員さんは最後の最後まで削りにいっている。

 

 

最後に…あたしのところに来た。本当にお酒が入った、社員さんは無敵だ。だけど、ここで二度も負ける訳にはいかない。

 

「社員さん…」

 

 

「獅白さんって可愛いですよね!いつもはとても冷静な人ですけど…たまに見せるギャップも可愛いです!」

 

 

「…………」

 

 

「少し前ですけど…少し地方ロケに行くときに獅白さんと行った時に飛行機を乗らなくちゃいけなくて…獅白さんがずっと僕の袖を掴んでいたのも可愛いと思いましたよ!」

 

 

「……や、やめて…」

 

 

「本当に獅白さんって乙女ですよね!獅白さんはとっても可愛いですよ!」

 

そしてトドメと言わんばかりに社員さんはあたしの両手を掴んだ。

 

 

「大好きですよ!」

 

今日もあたしは負けた。逆にこんなに言われて耐えられるホロメンはいるのだろうか。皆、最初は耐えられるって言っても……行ってみて分かるものもある。

 

 




感想なりもありましたらよろしくお願いします!

ホロメンが社員を接待するというシチュエーションだったら誰がいいですか?

  • 天音かなた
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  • 猫又おかゆ
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