こよにとって…社員さんはとても大切な存在。社員さんの言葉にどれだけ支えられてきたか分からない。多分、社員さんは別にこよのことを助けたって感じていないと思うけど、こよりは本当に救われた。その日からこよは自然と社員さんのことを考えるようになった。どんな時でも社員さんのことが頭から離れられない。
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「あ、こよはここです!!!」
「…こよりさんも来たんですね」
「うん!!だって社員さんが働いているんだもん!こよがいかない訳にはいかない!」
今まで二人きりになれるようなことがなかった。勇気を出して誘おうと思ったことは何度もあった。だけど、誘えたことは一度もない。普通に話すことは出来るのにいざ、誘うと思うとなぜか言葉が出ないんだよね。
「別に来なくてもいいんですよ」
「だめだよ!だってこよは……っ」
「こよりさんは?」
「……な、なんでもない……///」
ここで社員さんのことを『愛している』って言えばいいんだけどなぁ…。もちろん、そんな勇気が出るわけもなくて…。
「なにかお酒を飲みますか?」
「…のみます…」
「なにがいいですか?」
「…日本酒はないですよね」
「ないですね」
「焼酎で水割りで」
「わかりました」
それから、スムーズに社員さんは焼酎の水割りを作る。慣れた手つきでやっているのを見ると、このお仕事にも慣れてきたのかな。なんか複雑な気持ち。たくさんの女にお酒を作っているからどんどん上達していっているってことを考えると…いやだ。
「どうぞ」
「あ、ありがとうございます」
そして社員さんが作ってくれたお酒を少しずつ飲む。社員さんに作ってもらえるお酒なんてほぼない。これは貴重に飲まないと…。
「こよりさんって可愛いですよね」
「…な、なに…///」
「いや、思ったことを言っただけですよ」
こんな至近距離で言われたら…意識を刈り取られちゃうよ。社員さんはこんなことを言うような人じゃなかったけど、ホストとして働くようになってこういうのも出来るようになったのかな。
「こよりさんって頑張り屋さんですし、いつもファンの方を楽しませようと頑張っている姿はとても素敵ですよ」
「…や、やめて……///」
な、なに……どうなってんの!こよはもう耐えられない。褒められることは別に苦手じゃないけど、社員さんに見つめられながら言われたら完全にノックアウトされちゃうに決まってんじゃん!
「こよりさんは素敵なので…」
すると急に社員さんが倒れた。
「だ、だいじょうぶですか!」
こよは社員さんの口元に耳を澄まして息をしていることを確認するのと同時に…顔を見ると真っ赤だった。
「…もう…むるぃ…」
「な、なんだ…寝ているだけ」
急に倒れるもんだからとっても焦っちゃった。多分、こよに来るよりも前のお客さんのところでたくさんのお酒を飲んじゃったんだと思う。今、思えば、こよのところに来た時も少し顔が赤かった気がする。
それから、こよりは一先ず、スタッフの方を説明して事の経緯を話した。するとスタッフさんから「分かりました」。このまま帰れば…いいのかもしれないけど、今のこよの脳内にはある企みが思いついた。
「あの…こよりが社員さんの家まで送ってもいいですか?」
「え、それはさすがに悪いですよ。お客様に」
「こよがしたいだけなので。それにこよりは社員さんのお部屋も知っているので送っていけますし」
これは全て嘘。社員さんのお家に関しては行ったこともなければ知らない。だけど、今はお店も一番書入れ時間。だからこそ、一人のホストに構っていられる時間というのはあんまりないはず。お客が送って行ってくれるんであればという…思考に陥れるはず。
「じゃあ、お願いしてもいいですか?」
「もちろん!こよに任せてください!」
そしてタクシーを呼んでもらってこよと社員さんは一緒に乗った。さすがに社員さんを一人で運ぶのはちょっと厳しかったのでスタッフさんに助けてもらった。
そこでタクシーに目的地を告げて…タクシーは発進した。外の景色を眺めることなく、こよはずっと社員さんの顔を見ていた。とても幸せそうに寝ている、社員さんを見るだけでも癒される。
「やっぱり…社員さんは可愛いですね」
こんなに可愛いのは…なんでなんだろう。本当に不思議で―――――――
「こんな無防備な顔をしていると…こよが襲っちゃいますよ」
それから少しして目的地の場所に着くと…運転手さんにお金を払ってこよは降りた。さすがに社員さんを運ぶのは難しいので運転手さんに手伝ってもらって建物の中の椅子にまで座らせてもらった。
こよりは受付を済ませてからは…社員さんを部屋まで従業員の方に運んでもらった。
「旦那さんですか?」
「はい、そうなんです。ちょっと飲み過ぎちゃったみたいで」
「旦那さんは幸せですね。こんなに可愛い奥さんなんて」
「そうですかね」
そんなやり取りをして…ベッドに社員さんを寝かせると従業員の方は去っていった。
ここはラブホテル。こんなところに社員さんを連れてきた理由なんて一つしかない。今の内に社員さんを襲うため。こんな無防備な社員さんは今まで見たことがない。今を逃したら…次にチャンスが訪れるかも分からない。
こんなことをしたら…社員さんに嫌われるのは分かっているつもり。
「それでも…こよりは…」
こよりは寝ている、社員さんにまたがって顔を見る。今から襲われそうになっているのにとても安らかで本当に幸せそう。
すると急に社員さんが寝返りを打って…こよもバランスを崩してしまった。そしてこよも社員さんの隣に寝転がるという体勢になってしまった。
「幸せそうですね」
そう呟くと同時に…なぜか社員さんがこよのことを抱きしめてきた。
「え、な、なに……」
でも、社員さんは目覚めていない。だけど社員さんの力強くて自力で抜け出せる感じじゃない。暴れれば暴れるほどに抜け出せなくなる。
「もふもふ~~」
こよのことを抱き枕か何かかと勘違いしている。何よりもこの距離で社員さんはこよの心臓の方がもたない。
「…む、むりぃ…かも……///」
いくら抵抗しても無理なのでもうこよは諦めた。でも、この感じじゃ今日はもう眠れない。こんな近くに社員さんがいるのに眠れる訳ない。もう緊張し過ぎて寝るどころじゃない。
それから朝になって社員さんが目覚めるまで眠れなかった。
感想があれば
ホロメンが社員を接待するというシチュエーションだったら誰がいいですか?
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天音かなた
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夜空メル
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常闇トワ
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猫又おかゆ
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潤羽るしあ