白上さんや宝鐘さんが来てから…次の人が来るのも時間の問題なのは分かっていたこと。次に来たのは予想と反して常闇トワさんだった。
そして何よりも常闇さんは一回だけで終わることなく、何度も通ってくる。白上さんに関して記憶をなくしちゃっているから来れないですけど、宝鐘さんに関してはそこまで酔っていた訳ではないと思うのに来ないという事は飽きたのか、それとも嫌われたか。どちらかは分からないが結果的に来なくなった。
だけど、常闇さんに関しては何度も何度も通い詰めて来る。今週だけどでもほぼ毎日のように来ている気がする。そしてそれは今日も同じこと。
「常闇さん」
「なぁにぃ…?」
「もう酔っていますけど…こんなに何日も通って大丈夫ですか?それなりのお金を使いますし、こんな頻度で通っているとさすがに」
「だぁいじょうぶ…とわさまだから!」
「いや、それって理由になっていないですよ」
でも常闇さんがまともな会話を出来るような状態じゃない。だって飲んでいる量が尋常じゃないからな。逆によくこの量を飲んでまだ落ちないなぁと感心してしまうほどだ。
この副業を初めてからそれなりの多い人と接してきたけど、その中でも常闇さんはお酒が強い方の部類だ。
「ねぇねぇ~~とわのことをすき~?」
「え…大切なタレントさんですよ。やっぱり常闇さんの力はすごいですからね」
どうやらこの回答に納得できていないようで…常闇さんは頬を膨らませながらこちらを見つめて来る。さすがにこっちの方が恥ずかしくなって視線を外してしまった。
「や~だ~とわをすきっていって~~」
「駄々をこねるのは止めてくださいよ。常闇さん」
社員がタレントのことを好きなんて…言うことはあまりしたくない。人によっては別にそんなことが関係ないと思っている人もいるかもしれないが…でも僕的には私的ではないとしてもそういうことを口にするのは個人的には嫌だ。
あくまで私的と公的なところの区別は付けておきたい。
「とわのことをすきっていうまでずっとみつめるよ」
そしてそれから常闇さんはずっと見つめて来る。どちらかが音を上げるまでずっと…これは続くのだと悟った。今の常闇さんは酔っているから余計に強情だ。だから説得したとしても簡単に納得してもらえるように思えない。
「…ダメですよ。そんな見つめ続けても…僕は言いませんから」
「だめ、ぜったいにとわのことをすきっていうまでみつめるの!」
「それだとその前に…酔いが回って来ると思いますよ。いくらお酒が強いと言ってもこんだけ飲んでればいつか…眠くなりますよ」
「だいじょうぶだもん。とわはねないもん」
まるで子供のようだと思ってしまった。普段の常闇さんがかなり大人っぽい所もあるから余計にそう思えてしまうのだろう。
その後も常闇さんは見つめるのを止めようとしない。常闇さんの方を向くとそこには…涙目になりながらもずっと見つめる姿があった。なんで泣いているのかはまるで分からないけど…なんか悪いことをしている気分になってくる。子供を泣かせているような………。
「わ、わかりましたよ……言いますからそろそろ見つめる来るのを止めてください」
「ほ、ほんと!??」
「はい。そんな風に見つめられるとなぜか罪悪感が湧きあがって来るので」
多分このまま続けていれば…常闇さんは酔いが回って眠ってしまって言わずに済んだんだろうな。
「…常闇さんのことが好きですよ」
「す、すきって…とわのことが……。とわもしゃいんさんのことがだいすき~」
常闇さんは言うのと同時に抱き着いてきた。近くで見なくても分かる事だけど、常闇さんの顔が赤い。
「そうですか…」
「とわはだいすきだよぉ~~」
そして少しずつ酔いが回って来たのか…少しずつ瞼が閉じかけていた。
「ねむい~まくら~~」
僕の膝を枕が変わりに常闇さんは横たわった。今の常闇さんは酔いが回って今にも眠りに落ちてしまいそう。さすがに店で寝られるのはすごく困る……。
「とわは…すき」
それから間もなくして常闇さんは眠りに落ちた。
でも、眠っている常闇さんがとても気持ち様さそうに寝ているものだから起こせる感じではなかった。これを邪魔したくない。
「本当に幸せそうですね…」
感想などもありましたらコメントをお願いします!!
ホロメンが社員を接待するというシチュエーションだったら誰がいいですか?
-
天音かなた
-
夜空メル
-
常闇トワ
-
猫又おかゆ
-
潤羽るしあ