元モルモット君ダイワスカーレットと、モルモット君が大好きすぎるアグネスタキオントレーナー 作:雅媛
私の服は、現状タキオンが全部用意してくれている。
特に下着とかになるとどのメーカーのがどういう特徴があるか、などよくわからないのだ。
同じサイズでも形が違うとかがあるようで、そこまで私の手に負える話ではなかった。
だからタキオンにすべてお任せなのである。
私服に露出が多いのが問題だが、それ以外は特に不満もない。
うん、ないのだが……
「トレーナー君がウチのメイドに興味を持っていたから、実家からメイド服を送ってもらったんだ」
「……」
タキオンから渡されたのはメイド服という名の布切れであった。
個人的にはメイド服というのは結構性癖に刺さる服である。
それは認めよう。だからタキオンにメイドさんについて聞いてしまったし、アグネス家でメイド服なんて本当に着ていたなら、取り寄せられて着せられるのかなというのも若干予想していた。
だが、私のイメージしていたのは長袖でロングスカートのクラシックな感じの奴である。こんな痴女の格好の物ではない。というかこれを着て家事は100%無理である。腕とか丸出しだし、そもそもお外に出れるものだと思えない。
「早く着てくれよ。そして私をご主人さまって呼んでくれよ」
ワクワク、という雰囲気でたっぷり注文を付けてくるタキオンの手前、一度は着てみないわけにはいかないだろう。
意を決して、私はタキオン曰くメイド服な布切れに着替えるのであった。
⏱ ⏱ ⏱ ⏱ ⏱
渡されたものを着てみたが、やはりメイド服には見えない代物であった。
袖はなく、付け襟に赤いリボンタイという首元。
胸元は大きく開いており、黒いビスチェ風の上着はストラップもないので正直かなり心もとない。
下半身は股下0cmと言わんばかりの超ミニスカートであり、ノーパンなので色々見えちゃいけないものが見えてしまいそうである。絶対に外には行けない格好であった。
それに申し訳程度の、何の意味があるかわからないガーターリングがついていたので、左ももに巻いている。
本来ストッキングなどを止めるものだろうが、足元のグッズはこれだけなので本当にただの飾りだった。
「いかがでしょうか、ご主人様」
「すごくいいよ、トレーナー君」
どうやらタキオンにはご満足いただけたようである。
「でも正直、日常的には露出以外にも微妙だね」
「ふむ、そうかい?」
「いやだって、胸は結構抑えられてあんまり心地よくないしその割にはフィット感が不十分だから動くと揺れるし」
「ふむふむ」
「下着着ないとお尻も揺れて動きにくいよ」
「トレーナー君、大きいからねぇ」
女性になっていろいろ大きくなると下着の重要性を強く感じる。
動いて揺れると単純にいろいろ邪魔なのだ。ちゃんとした下着の重要性は最近は強く感じている。
「とはいえ、アグネス家の正式なメイド服だから」
「いやそれ嘘でしょう」
「本当だよ」
何故か知らないが、タキオンは冗談を本当にしたいようだ。
また着させたいと思っているのだろうか。別に普段からずっと着るのが微妙なだけで、頼まれれば着るのはやぶさかではないが……
何にしろタキオンがそう意地を張るなら、ちょっと意地悪をしてみよう。
スマホを取り出し、自撮りをする。
なかなかうまく撮れた。
「何してるんだい? トレーナー君」
「服を送ってくれたんだから、着ている写真と一緒にお礼を送ろうと思って。フローラさんに」
「!?」
必殺、タキオンの親に連絡である。
こちらとて元担当トレーナーであり、タキオンの親御さんとはそれなりな頻度で連絡を取っていたし、何度も会ったことがある。
タキオンの母親、アグネスフローラさんは無敗で桜花賞を取った名ウマ娘であり、上品な感じの優しい雰囲気の人であった。外見はかなりタキオンと似ているが、タキオンよりも一回り小柄である。
アグネス家を取り仕切っているのはこのお母様とタキオンの祖母に当たるアグネスレディーさんだ。
だから、アグネス家のメイド服だというならフローラさんにお礼を言うのが普通だろう。
もちろん実際に送ればタキオンだけでなく私の方もダメージが大きいのでハッタリなのだが…… タキオンはひどく動揺した。
「トレーナー君、それだけはやめてくれ!!」
「ご主人様? 大奥様にお送りするのは人として当然かと」
「トレーナーくぅん、後生だよぉ、写真なんて送られたら、お母様だけでなくてお婆様とかお姉様にまで写真を共有されちゃうよぉ」
「ちょ、タキオン!? あ」
タキオンが覆いかぶさってきてスマホを奪おうとしてきた。
慌てて躱そうとした瞬間…… 間違って送信ボタンを押してしまった。
悲しいことに、写真はフローラさんへと無事送信されてしまい、私はタキオンにいろいろお仕置きをされてしまうのであった。
なお後日、フローラさんとレディーさんからそれぞれ、もっときわどいメイド服が送られてきた。
同封された手紙によると『アグネスの名を冠するウマ娘だけが着ることができるメイド服』らしい。
確かにアグネス家にメイド服は存在した。だが、これを着るのはメイドさんたちじゃなくて、おそらく……
いや、これ以上考えるのは止めよう。
ひとまず送られてきたのはタキオンに全部着せて楽しむことにするのであった。
さて、次はスカーレット君に何を着せようか
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バニーガール
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お揃い勝負服(白衣)
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振袖
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ゴスロリ
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サンタ
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巫女
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ドレス
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誰かの勝負服