イタリアンギャング『パッショーネ』の暗殺チームの一人、ギアッチョ。
彼がもし、雄英高校を受験していたなら。

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時代背景は原作基準です。
また、出久とは別の試験会場です。
ギアッチョは少年です。でも性格変わりません。
声はアニメ基準です。


『雄英高校』・・・ってよォ~~~

「でけぇ!!!」

 

「あれが0Pの敵かよ!?」

 

「どいて!通れない!」

 

雄英高校、入試試験の実技にて。

あらゆる手段で仮想敵を再起不能にしてきた受験生達。

 

受験生の殆どが想定していない、試験会場を見下ろす程に、あまりにも巨大な仮想敵───

 

0Pの、超大型お邪魔ロボットの登場により、会場は混乱を極めていた。

 

ある受験生はなりふり構わず逃げに徹し、ある受験生は腰が抜けてへたり込み、ある受験生は呆然と立ち尽くして。

 

 

ある受験生は───

 

「『雄英高校』…ってよォ~~~」

 

───仮想敵0Pの、頭頂部。

 

「『()志』に『()才』って書いとるのは分かる……すげー分かる」

 

「ヒーローにはどっちも必要だからな……」

 

腕を組み、頬杖をつきながらブツブツと独り言を話していた。

せわしなく靴を鳴らし、眉間に皺を寄せながら、その特徴的な髪型(ぐるぐるだ!)と同じく思考に耽っている。

 

「だが『雄英(・・)』高校ってのはどういう事だああ~~~!?」

 

CLICK!CLICK!

 

「順番をわざわざ逆にする必要あんのか───ッ!?」

 

仮想敵0Pはようやく気付いたのか、自分の上でうるさいヤツを払い落とそうと腕を上げようとして───

 

「『ホワイト・アルバム』!!!」

 

そこでまた気付いた。己の頭頂部から上腕に当たる部分に、霜が降りている事に。氷の軋む音と共に、関節が完全に固定され、みるみると指先まで凍っていくのがセンサーで分かった。

 

『!?!?!?』

 

「分かんのかッ!? 書類に何度『英雄(・・)』って書いて再提出になった回数がよォ───!」

 

「クソッ!クソがッ!なめてんのかァ~~~!?」

 

CRACK!CRACK!

 

依然として受験生───少年は仮想敵0Pの上で叫び、鬱憤を晴らそうと何かを殴りつけている。

 

先ほどの叫び声で我に帰った他の受験生は、彼の周りに白い冷気…いや、氷が覆っているのが見えた。

内側から何度も殴りつけ、いかにもストレス発散といった様子を見た受験生は、思わず「ヒッ!」と悲鳴をあげる程である。

 

英雄(Hero)で『良い(・・)』だろうが、英雄(Hero)でッ!」

 

「俺はぜーんぜん……納得いかねぇ~~~」

 

仮想敵0Pは未だに停止してはいない。が、現状どうやっても動けなかった。

動力炉を過剰に動かし、機体の熱を上げようにも、どんどん熱が吸収されて、結露した水蒸気が更に凍り付き、最早延々に凍り付くループに入っていた。

 

『───ッ!』

 

「超低温の世界で動ける物質は何もなくなる……巨大ロボットだろうと止められる!どんだけデカかろうと関係無ェんだよ!!!」

 

ほんの少し溶けても、すぐに凍り付く圧倒的な低温は、すでに仮想敵0Pの駆動系まで到達しており、地面にしっかりと固定されて、一ミリたりとて動くことは不可能であった。

 

「あらゆる物質は停止するッ!」

 

『───…』

 

FROOOOOST!!!

 

仮想敵0P、再起不能(リタイア)(完全沈黙)!

 

『終~~~了~~~!』

 

雄英(・・)高校』入試、実技試験終了!




※続きません。

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