バイオ歴史改変:EDFのターン   作:ハヤモ

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前書き
謎は残るも終わりへ。
今回の事件で、ラクーンシティのBOW製造施設の存在が明るみになり、アンブレラ倒産は政府の陰謀説が報道されます
またアリッサの死亡も、これら関連の情報を握っていた可能性から謀殺されたのではと陰謀論が合わせて報道
世論は政府や裏の犯罪組織の存在に不安や疑惑を持つようになると思いますが、解決するかは不明
対バイオテロ部隊だけでなく、警察組織も参入し崩壊したARKを復旧、政府と癒着している組織コネクションの証拠を調査していく流れになったようですが希望は薄そうという
療養所にも警察関係が現場に到着。 変異したけど都合良く生きていたエミリーがエルピスで治療されたと思われます
その後、グレースが養子として迎え入れた様子。 ウィルス由来で見えなかったと思われる目も、エルピスで視力が回復、文字を教わっているそう
…取り敢えず区切りはついた?
しかし謎も残り。コネクションもそうですし、BSAAがBOWを運用しているらしき件も
最後の不穏ムービーも…クリスの部隊が到着する前か、それこそレオンより前か、それとも本編終了後か、謎の部隊がBSAAを排除して何かしらの証拠を回収しているっぽいのもね…


135.終幕

ハウンドウルフ隊によって救助されたレオンとグレース、そして只野達。

外の砂広場にはシェリーが派遣したヘリを筆頭に、続々とEDFの部隊が集まっていた。 赤ヘルの部隊長や士官が部下の兵士達に指示を出し、それぞれが駆け足で動き回る。

履帯式救急車なキャリバン救護車両や、警察車両のサイレンが夜を赤青に点滅させ、それぞれの部隊が持ち込んだスタンド式照明が現場を昼のように明るくする。

崩壊したARKを掘り起こす為の工事用重機まで手際良く持ち込まれた。 それには旧式化した人型コンバットフレームのニクス型やグラビス型も参入。 塹壕掘用と思われる巨大な円匙で穴掘りを手伝い、瓦礫をマニピュレータで退かしていく活躍を見せている。

それら現場を封鎖、警護する為に多くの歩哨が往来。 ハウンドウルフ隊のみならずEDF隊員と北米支部と思われるBSAA隊員、そしてどちらかに雇われたのか、民間警備会社の青アンブレラがエンブレムを外して肩身を狭くしながらも懸命に任務に従事する。 手にはいつぞやのフルオート機構付き弾倉式自動散弾銃トールハンマー、サイドアームに拳銃のサムライエッジアルバートモデルだ。

この大騒ぎに報道機関まで出張って来たならば、いよいよこの件を政府やコネクションは無視出来ないだろう。

 

 

「本当に強力な抗体薬だ。 久し振りに調子が良い」

 

 

その群れの中をレオンが歩く。

病の苦しさから猫背になっていた姿勢も直り、堂々と規則正しい歩幅で進む。 その先は救急車……EDFのキャリバン救護車両、開けた扉に腰掛けるグレースだ。

通信越し、シェリーが安堵の表情を浮かべる。

 

 

「良かった……レオンが無事で」

 

「シェリーの分も確保した。 クリスの部隊がもっと早く来てくれたならな」

 

「クリスは何処にいるの?」

 

「さぁな。 また何処かで会えるだろう」

 

 

グレースの元まで来たレオンは、彼女と対面。

BSAA部隊員から渡されたマグカップを両手で持ちながら、レオンを見つめる。

 

 

「終わったのね」

 

「ああ……取り敢えずはな」

 

「……エミリーの事、助けたかった」

 

「あの時、急所は外した。 エルピスを打てば助かるかも知れない」

 

「ッ!」

 

「希望は、必要だ。 誰にとってもな」

 

 

そう言って、今度は迎えのヘリへ歩み始めた。

道中、アザを隠していた黒手袋を捨てると、懐から結婚指輪を取り出して嵌める動作をする。

それを見た只野、発狂!

 

 

「ファッ!? 結婚してたんかワレェ! 今日だけで何度驚かせる気だアンタぁ!!」

 

「准尉煩いんです。 叫んでないでARK復興作業の手伝いしてくださいよ」

 

「なんで!? 夜通し戦い続けて、まだ働かせる気かよ!? コマンド部隊は結局間に合わない挙句、制圧部隊に後を任せてさっさと帰りやがったし! あと俺、一応准尉だよね? 正式な士官じゃないけど現場オンリー兵の階級としてはトップじゃね? なのにこの仕打ちとかEDFブラックフレンドリー過ぎィ!」

 

「ちな、俺士官学校出たところの少尉なんで」

 

「ここぞとばかりに階級マウントやめろや! ここは階級よりメンコの数、現場歴の長い方だと思って! そうじゃなくても、もっと年寄りのワイを労わってくれメンス!」

 

「あのー、なんだろう……都合の良い時だけ年寄り宣言やめて貰って良いッスか?」

 

「チキショーめッ!」

 

 

若者に苦言を申されてしまう痴呆おじ只野。

よく言えばEDFらしく喧しくフレンドリー。

悪く言えば人望が無い只野なのであった……。

 

 

 

 

 

───────────────────

 

 

 

 

 

「───エミリーは元気よ。 今文字を教えているところなの」

 

「グレース! 報告書は?」

 

「すみません……それじゃまたねレオン」

 

 

この後FBI分析官グレースは、運良く助かったエミリーを養子として引き取りつつ、今回の事件をレポートにまとめあげた。

EDFでもひと通り調査したが、どちらも共通して言える事がある。 犯罪組織コネクションを潰す手掛かりが掴めていない、という事だ。

今回分かったのは、合衆国政府とコネクションの陰謀で、かつての製薬会社アンブレラが倒産に追い込まれた事。 封鎖されたラクーンシティでBOW製造施設が稼働、非合法な取引が行われていた事だ。

個人レベルでは、グレースの経歴だとかスペンサーの半信半疑な贖罪の意識の有無だが、正直どうでも良いと言えばそこまでになる。

それよりも、その延長線上に万能な抗ウィルス薬のエルピスがあって、量産に成功すればウィルス兵器を無力化できるかもという事の方が大切だろう。

だが今回の大騒ぎで、コネクションに陽の光が僅かにも当たったのは痛手であろう。

特にBOW製造施設を失った事よりも、エルピスという、ある意味で最強の薬を失ったのはデカいと思われる。

この件を受けて、コネクションは政府と共謀しながらも、どう尻拭いをしていくのか。 その時に尻尾を掴む事が出来たならば、その時こそ決着をつける時だろうか。

 

 

『おいどうした応答しろ! 何があった!?』

 

「……BSAAは排除した。 狼と地球旗が来る前に証拠を回収する」

 

 

パイロテロは終わるのか、そうでないのか。

今の我々に知る術は無い。

 

果たして未来は…………。




後書き
バイオシリーズ、生きている間に何処まで続くのでしょうか…
ナンバリングによってはホラーよりアクション要素強めだったり、外伝だったり、物語やゲーム性に不満があったり、矛盾や謎、リメイクによる歴史改変な雰囲気など、ツッコミもあるシリーズかもですが、銃の操作や主人公レオンの格好良さ等、高評価を受けている点もあるかと思います
ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました。DLCなど、ふとした拍子に再び書くかも知れませんが、今はここら辺で終わりたいと思います
ご愛読ありがとうございました
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