前回までの3つの出来事!
1つ、山田リョウ、鴻上光生に借金をしようとして失敗した経験談が明らかになる!
2つ、鴻上光生、山田リョウの両親の病院へ行く!
そして3つ、鴻上と山田父は、己の欲望を再確認し合った!
Count the Music!
現在、結束バンドの持つ楽曲は―――
21世紀、東京世田谷区、下北沢。
あるバンドが生まれた。
「あーーーーっ! ギターーーーーーーっ!!」
「ひゃいいいいいっ!!?」
これは。
「ギターの子が逃げちゃったの!お願い!代わりにギターやって!」
「あっ、あっあっ―――」
“あのバンド”が。
「下北盛り上げていきましょー!」
「あっちょっとテンション上がった」
―――伝説を掴み取る物語。
「今日のぼっちちゃん、ヒーローみたいだったよ」
「ぼっちはダイヤの原石だったか」
「これからもっとギター頑張るから教えてね、後藤さ………ひとりちゃん」
「承認欲求……良いではないかぁ~! それも欲望だよ!」
「お前らなら、もしかしてがあるかもな」
「ぼっちちゃん頑張れぇ~~~~~~っ」
バンドを組んだ4人は、大人の助けを借りながら音楽界へ入っていき。
「みっ皆で、大きいステージに立ちたかった…」
「地道に売り出していくしかありません」
「結束バンドぉ? そんなので視聴率取れっかよ!」
現実の厳しさを知りつつも。
「欲望なくして、成功などなァいのだッ!!」
―――それでも尚、進んでいく。
「私生活は?」
「そんなものありませんよ。
私にあるのはいつも音楽のことだけです」
時に、取材陣に囲まれ。
「これじゃあ駄目だ…!」
「休みなよぼっちちゃん! 腕壊れちゃうよ!!」
「ほっといて! 私は!」
時にメンバーとぶつかり。
本気の喧嘩に発展しつつも。
「か……海外ツアー…!!?」
「出てみるかね?」
「〜〜〜〜〜〜っ! 是非!!!」
数奇な運命に導かれて。
「ここまで来れるなんて…!」
「私の目に狂いはなかった」
「ぼっちちゃんのお陰だよ!」
やがて、彼女は……、
否。彼女たちは―――
「う、ううん。これは……皆で勝ち取った、ステージですよ!」
―――伝説となる。
#あのバンド
#結束バンド
検索 映画 あのバンド
「後藤君ッッッ!!!!」
「ピィィィィィィィィィィィィィィッッッ!?!?!?!?!?」
文化祭当日が近づいてきていたある日。STARRYにて。
後藤ひとりは、鴻上光生の己を呼ぶ大声によって、妄想から現実へと引き戻された。
……当の鴻上は、「後藤君」というフレーズを言えることが嬉しすぎて自然と大声になってしまって。
そのせいでまたひとりの残機がひとつふたつ消し飛ぶところであったが。
他の店員は全員、買い出しや他の用事、バイトに来ていない予定である等で不在だ。現在、STARRYにいるのは、店番を任されたひとりと孫の仕事の手伝いとしてキャッシャーを整理していた光生だけである。
そのうちの光生は、誤差の確認がおわったのか、ひとりに話しかけていた。
「怯えないでくれたまえ。少し君に協力してもらいたいことがあるだけだ」
「ぁっ……あっ……はい、や、やります…………」
光生の圧に未だ慣れないひとりは、光生の頼みの詳細をよく聞かないまま、頼み事が怖くて断れない性分のままに承諾してしまった。
が、この後どんな目に遭わされるのか考え得る限り最悪の未来予想図を立てていた。
犯罪の片棒を担がされる?
身売りされていかがわしいお店でバイトされる!?
そ、それとも、ぜ…全身バラされてあらゆる臓器を売られる!?
勝手に色々発想が飛んで、自滅していくひとり。
彼女の今の心を覗くことができたなら、人々はこう言うだろう。
そんな訳ないだろう、お前は鴻上ファウンデーションを何だと思っているんだ、と。
そんな想像力豊かなひとりの妄想とは裏腹に、光生が取り出したのは、一枚のメダルだった。
「これに見覚えはあるかね?」
メダルの基本的な塗装は銀色。ひとりから見える面には、バッテンのような模様が見える。
光生が差し出してきたのをおそるおそる受け取って、ひとりはそのメダルをよく観察した。
サイズは500円玉よりもやや大きく、見た目の割にそこそこ軽いソレ。
蛍光灯に照らされて銀色の輝きを放つソレは、『仮面ライダーオーズ』を知る者からはこう呼ばれた。
―――セルメダル、と。
「あっ……えと……いえ………見覚えはない、です……」
「ふむ、そうか………では。
しばし、後ろを向いていたまえ」
「へ……?」
続いて光生がひとりに要求してきたのは、後ろを振り向くこと。
流れがいまいち分からないひとりは、光生の言葉にしばらくフリーズしていたが、逆らったらどうなるか分からないという一心で、素早く綺麗な動きで回れ右をした。ちなみに、別に拒否してもどうにもならないが。
後ろから圧倒的な存在感を感じる。
それが、足音を立てるたびに近づいてくるのが感じられる。
ひとりは恐ろしくてたまらない。今すぐ逃げ出したいが、逃げ出そうとした瞬間に先制を取られて殺される未来が見えるため、動けずにいた。
今の彼女の心の声を聞くことができたなら、人々はこう言うだろう。
そんな訳ないだろう、お前は鴻上会長を怪人か何かだと思っているのか、と。
そんなひとりの面白被害妄想ワールドとは裏腹に、鴻上光生がやったことは至極単純だった。
ひとりの後頭部にメダルを当てることだった。
目をぎゅっと閉じたひとりは、しばらくしても頭にメダルの感触が当てられた、以外のことをされた気配を感じない。
「………?」
「やはり違うか………もう大丈夫だ後藤君。付き合わせて悪かった」
「あっえっと……はい…???」
ひとりは、何が何だか分からないまま、光生の言葉で緊張から解放された。
その際に聞こえた言葉の一部が、ひとりの耳に入ってきた。
『やはり違う』とは何か? メダルを自分の頭に当てる行為と関連があるのだろうか?
気になるには気になった後藤ひとりであったが。
「あっ…じゃあ私ドリンクの確認をしてきますぅ~………」
「む? そうか。では後藤君、私は表の清掃をしてくる」
それよりも光生の圧が怖すぎたため、可及的速やかに距離を取って逃走していった。
光生は、ドリンクバーの方へ逃げていくように離れていくひとりに違和感を覚えながらも、STARRYの扉から外に出た。
光生は、ひとりの後頭部に押しあてたセルメダルを掲げて、さっきのやり取りを思い出していた。
「流石にグリードやヤミーではあり得ないよな…」
グリード。ヤミー。
それは、『仮面ライダーオーズ』に登場する怪人の名前である。
欲望から生まれた三種のコアメダルが3枚。それを核に構成された怪人がグリードで、グリードがセルメダルを使って人間の欲望から増殖させた怪人がヤミーである。
鴻上光生は、後藤ひとりは人間ではないと考えていた。
なにせ、初対面で死して蘇生をやってのけたのだ。それ以降、事ある度に死んでは生き返るを繰り返す。
流石に、普通の人間と言うには無理があるとも考えていた。普通、人間に残機はない。
だから、セルメダルを使って実験を行った。
本人にはほぼ黙ったままでセルメダルを押し付けたが、体内に取り込まれる様子はなかった。
セルメダルが、ファウンデーション傘下の研究所に見た目だけ似せて作らせた模造品だからかもしれないが、それにしてもセルメダルを知らないと言ったあたり、グリードでもヤミーでもないのは明らかだろう。
「今更、出てくる訳もないか」
そもそも、ここは『仮面ライダーオーズ』の世界ではない。
テレビでも『仮面ライダーオーズ』がなかったから真相に気付かなかったが、気付いた今になっては心配する必要などないのだ。
我ながら、らしくないことをしてしまったものだと内心で自嘲する。
「年は取りたくないな」
前世も合わせると100歳近く生きているが、余計な心配事を考えるようになってはいけないなと考える。
そうだ。後藤ひとりに関してはまだ訊けていない事があるじゃないか。
彼女の身体が人間か否かも気になるし、いずれは解き明かそうとも思っているが、それは今じゃない。
光生はセルメダルをポケットにしまい、STARRYのドアを思いきり開けて中にいるはずのひとりに問うた。
「後藤君ッッッ!! 聞きそびれていたことがあるッ!!」
「ピア゛ア゛ア゛ァァァァァァァァァァァァァッッッ!?!?!?」
本日二度目の「後藤君(大声)」をモロに受け。
後藤ひとりは絞め殺される鶏のような悲鳴をあげながら爆死した。
「…いちいち死んでしまっては碌に会話もできんのだがね…………」
「アッハイ…スミマセン…」
即死したひとりを棺桶につめ、湿気と直射日光に気を付けながらたまたま店にあった空気入れと養生テープで蘇生させた光生。
意識を取り戻した矢先に光生が尋ねようとした、「聞きそびれたこと」について訊く。
「君は何故結束バンドで音楽をやっているのかね?」
「えっ」
「これは私の個人的興味だ。言いたくないことは言わなくても良いが…」
どうしてバンドをやりたいか。
虹夏で例えるなら、「姉のライブハウスを有名にするため」………といった、バンドで音楽をする目的について、訊いたのである。
後藤ひとりは、おそるおそる、おずおずといった感じに、蚊のような細い声で答えた。
「あっ…えっと…世界平和を、訴えたくて」
「本当かね?」
「ヒッ!?」
光生が数歩近づいてひとりに念を押す。
そんなはずはないのに、心の中を見透かされたような気分になった。
というのも、後藤ひとりが今言った理由だが、完全にデタラメであった。
この女、皆にちやほやされたくてギターやってるだけである。
それなのに、その邪な本心を隠して無駄に壮大な目的を言ってのけるひとりには、光生の眼光が、ミジンコ以下の自分の思惑などお見通しだと言っているような気がしてならなかった。
「あッハイ……」
「そうかね?」
妙に念を押してくるその姿勢もあって、ひとりは心休まらない。
なお、すべてひとりの考えすぎである。
「君達のライブ……見せてもらったよ。
素晴らしかった。特にメンバーをまとめた君のギタァァァァァァァッ!!!」
「ひっ! あっ、あっ、ありがとう、ございます……」
「音楽にあまり詳しくない私でも、あれから君の『欲望』を感じ取れたよ。なんとなくだが。
アレからは、『世界平和』などとは感じなかったよ。少なくとも私にはね」
「すっすすすすすすすすすみませんでした私はただちやほやされたかっただけです死んでお詫びびびびびびびびびびび」
光生からしたら、ちょっとカマをかけただけである。
だがひとりは、自分の浅はかな欲望など完全に見破られていると確信し、降伏のポーズをとり、言語系統がバグりながら、それはもうあっさりと本心を白状した。
強い人間にはこれでもかと言う程下手に出るのが後藤ひとりである。
終わった。自分の欲望を見透かされて、失望される。
そう思っていたが。
「何故謝るのかね?」
「へ?」
「欲望を持つことが見苦しく見えるとでも?」
「あっいいいいいいいえ滅相もございません!」
「その通りッ!! 欲望を持つこと以上に素晴らしい事はなァァァァいッ!!!!」
ひとりの前に立っている老人は、紛れもない鴻上光生である。
彼の前では、どんな欲望であったとしても、あまねく全てが等しく、素晴らしいものとして肯定されるのだ。
それは……ひとりが持っているソレとて、例外ではない。
「承認欲求とは、人間が生まれながらに持っている欲望だッ!
見苦しくも、醜いものでもない…素晴らしいものなのだッ!!!」
「あっはい…」
「その分後藤君は素晴らしいッ!
人として当たり前の欲望を表に出せているのだから!」
「えっ…」
「世の中にはね、自分の欲望を『プライド』で抑え込んで否定してしまう者もいる。
今みたいに念を押して尋ねてもね、「醜い欲望などない」と嘘までついて、だ。
そのような人間は、非常につまらない!!!
欲望を表に出せない人間に、己の欲望を叶えられるものか!!」
だんだんとヒートアップし、演説みたいになっていく話を聞きながら、ひとりは光生のワンフレーズを反芻していた。
―――後藤君は素晴らしいッ!
―――人として当たり前の欲望を表に出せているのだから!
承認欲求モンスターである自覚を十分以上に持つ後藤ひとりは、鴻上の清々しいまでの肯定に、心が若干浮いた気がした。
今まで人と関われなかったひとりは、己の内なる欲望を認められたことなど当然なかったのだ。
飢えに飢えていた承認欲求が、その称賛に食いつかないワケがなかった。
「……虹夏の夢は聞いた事あるかね?」
「あっ…はい………『お姉さんのライブハウスが人気になるくらい、人気のバンドになる』って……」
「知っているか。
他の人が聞けば笑うだろう夢だが、虹夏は本気だ。
あの子はまだ本格的な壁に当たってはいないだろうが、あの姿は若かりし姿の私によく似ているのだ。
それゆえに、私も応援に身が入るというものだ」
だからね、と光生はそこに来てひとりに目を向け直す。
「これからも、孫を…虹夏と一緒にバンドをやってくれたなら、嬉しい」
そう頼む光生の声は、今までの演説じみた超ボリュームの力強い大声ではなく。
優しく包み込むような、落ち着き払った声だった。
ひとりは、その初めて聞いた声が、どこかで聞いたことのあるような声の気がして。
『怖くても楽しく弾くことを心掛けてっ!
音って、感情が表に出やすいからさ!』
「…あっ…!」
公園で出会って連れてこられてからの虹夏を思い出した。
なんとなく似ていると思ったわけはこれだったのか、なんて思いながら。
「はい!」
光生に、精一杯の返事を返したのであった。
「とはいえだ後藤君」
「はい?」
「まだまだ欲望が弱いぞ。
もっと欲望を表に出したまえ!
君の中にある、際限のない欲望をもっとだ!!」
「ひえぇぇぇぇっ!?
い、いいいいイキってすみません……」
「いいや、逆だ後藤君! もっとイキりたまえ!
そしてもっともっと欲望を引き出すのだッ!!!」
「ふぇぇぇあわわわわ……」
「おい虹夏!じーちゃんがぼっちちゃんをイジメてるぞ!」
「えーっ!嘘!? 止めなきゃ!!」
……その後、陰キャをイキらせて欲望を引き出そうと焚きつけた老人が、孫二人に取り押さえられるという奇妙な絵面を、STARRY中に披露することになる。
「…ここまでしなくても良かったのではないのかね」
「じーちゃんはそろそろ欲望抑えるべきじゃねーの」
「何を言う。欲望とは生きるエネルギー。欲望を捨てるとは生を諦めることだ」
「やっぱもうちょいつけてろソレ」
時は流れ、文化祭二日目・結束バンド体育館ライブ当日。
虹夏がセッティングのため一足早く出ていったSTARRYでは、光生が星歌によって、「私は若人の欲望を煽りました。」というプラカードを下げて正座させられていた。傍では、PAの女性が光生の姿を見て腹を抱えている。
「そろそろ虹夏の出番ではないかね」
「そうだな。そろそろ行かねえと間に合わなくなるか」
「そうですか。ではここ閉めますか?」
「おう。短い時間だったのに悪いな」
STARRYを閉め、秀華高へ行こうとした星歌。
だが、光生は近くに置いてあった自動販売機へ向かって行くのが見えた。
「喉乾いたの?」
「秀華高校へは歩いても行けるが、ここはアレを使おうではないか」
自動販売機を前に、光生が取り出したのは、500円玉ではない。セルメダルだった。
それが一瞬見えた星歌がメダルについて訊く前に、光生はメダルを自動販売機に入れた。
するとその時―――不思議な事が起こった。
メダルを入れた自動販売機の後ろから、前輪と後輪が折りたたまれるように出現し。
縦に置かれていた長方形の箱は、横に倒れてバイクの形になり。
ハンドルが、座席が、自動販売機内部から現れ。
一呼吸ののちに光生の前に鎮座していたはずの自動販売機は、流線型の洗練されたデザインをした、大型バイクになっていた。
「さぁ行くぞ」
「イヤイヤイヤイヤ待て待て待て待て!!!」
当たり前のようにバイクに乗りヘルメットを被ろうとする光生を、星歌が止める。
自動販売機にメダルを入れたら、バイクに変形した。
普通に字面だけ見ても理解不能である。
事実を目の当たりにした星歌でさえ、ぶっ飛びすぎて昨晩飲酒したっけと思ったくらいだ。
なんだそれはと告げた、そんな星歌の様子に気付いた光生は、「そうか知らなかったか」と、ここでようやく説明を始めた。
「これは次世代型バイク・ライドベンダー。鴻上ファウンデーション傘下の研究所の作品だ」
「またじーちゃんの仕業かよ! 変なモン作らせやがって!」
「アメリカやヨーロッパではもう広まっているぞ。東京に配備されたのが遅すぎるくらいだ」
「そんな馬鹿な…」
「行くぞ。虹夏のライブに間に合わなくなる。
安心しろ。免許なら大型二輪のがある」
そうじゃないんだよなぁ、とぼやくこともできずに、星歌はヘルメットを被らされ、光生の後ろに乗せられた。
こうして、秀華高へ行くまでの数分間、祖父と孫はツーリングをすることになった。
ちなみに、秀華高での結束ライブのパフォーマンスは大盛況だったといえよう。
途中、後藤ひとりのギターの弦が一本切れるというハプニングがあったが、喜多郁代のギターによって場を繋ぎ、ひとりは落ちてた酒のボトル(廣井きくりが飲んでいた)でギターを引ききり、ソロを成し遂げたのである。
「星歌、後藤君がやってるアレは?」
「ボトルネック奏法って歴とした弾き方だよ」
「アレならギターのチューニングがズレてても関係ないもんね」
「そういうものなのか……」
光生も、星歌やその場に居合わせた廣井きくりに解説してもらいながらも、若き4人が奏でし音楽に聞き入った。
最後にひとりが客席にダイブして、全員に躱され床に直接ダイビングするという事故が起きたが、それがより一層盛り上がり、文化祭の思い出に深く刻まれたのであった。
「うひゃひゃひゃ!ぼっちちゃんサイコー!!!」
「お前は伝説のロックスターだ」
「後藤君…! それが、それが君の欲望表現だとでも言うのか!?
素晴らしいッ! 実に素晴らしいッッッ!!!」
「ちょっとは心配しろお前ら!」
「当たり前だッ! そこの世紀末風の君達ッ!
担架を用意してきたまえッ!!」
「えええっ!?」
「お、俺らッスか!?」
「そこの女子生徒! あの二人を保健室まで案内しろッ!!」
「え、ええええええぇぇぇぇぇっ!!?」
「星歌! AEDだッ!」
「そこまで重傷じゃねーだろ」
この後、光生が張り切って救急看護の指示を出した事で、秀華高校で七不思議の一つになる事を、彼はまだ知らない。
鴻上光生…ひとりと欲望談義をした欲望全肯定おじいちゃん。ひとりの持っていた欲望を引き出した上で全肯定することで、セルメダルで勝手に実験したことをチャラにしようとした。己の心配事が杞憂であることを再確認する。
後藤ひとり…鴻上光生の欲望談義の被害者その2。鴻上の心理テクニックであっさり白状した、醜いと自覚していた承認欲求を全肯定されることで、元々持っていた承認欲求が少し満たされることになる。これによって鴻上への苦手意識が少し減ったり減っていなかったりする。
伊地知星歌…欲望絶賛する祖父に振り回されるほうの孫。ひとりに「もっと欲を出したまえ」と煽る鴻上を目撃したり、ライドベンターの超変形を見せつけられたりすることでツッコミスキルが磨かれている。その手腕は、祖父や後輩、ときどき妹にも発揮される。
世紀末な客…原作及びアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」にマジで登場した文化祭の客。ガラは悪いが、ガンを飛ばしても臆さない人間に弱く、「結束バンド」のファンになる。そのライブ中にギターの人がダイビングしたため鴻上の指示に従って保健室から担架を持ってきた。
女子生徒…結束バンドのライブを比較的最前列で見ていたために、鴻上の指示を受けて世紀末ヤンキー二人を保健室に案内せざるを得なくなった哀れな生徒。この日以降、ガラの悪い男がちょっとトラウマになった。
あのバンド…20XX年2月末に公開予定の映画。様々な名曲を歌い上げた名バンド『結束バンド』のギター・後藤ひとりの高校時代の出会いからバンド結成、成長を通して50歳で死去するまでを描いた、サクセスストーリーにして世界最大の伝記映画――――――ではなく、現在はただの『結束バンド』の持ち曲にすぎない。だが、結束バンドの業績と影響次第では後藤の妄想に留まる事はないのかもしれないが…?
ライドベンダー…『仮面ライダーオーズ』に登場する、自販機から変形するバイク。鴻上光生によって開発を急がされ、『仮面ライダーオーズ』に備えていたが、グリードやヤミーが一切現れないことで実装が延期。海外へ販売・実装してから日本へ順次実装する流れにシフトチェンジした。今回は登場しなかったが、カンドロイドも搭載している。
秀華高七不思議…最近になって、秀華高生の間で噂になっている七不思議。①文化祭に現れた謎の転校生ご何とかさん②校内に現れたり消えたりする謎の自動販売機③誰かが死ぬと現れる赤スーツ爺さん④文化祭に来る世紀末な来客……と、第31回秀華祭が終わってから語り継がれるようになったらしい。
ぼっち・ざ・ろっくで好きなキャラは?
-
後藤ひとり
-
伊地知虹夏
-
山田リョウ
-
喜多郁代
-
伊地知星歌
-
廣井きくり
-
清水イライザ
-
岩下志麻
-
後藤ふたり
-
大槻ヨヨコ
-
ジミヘン
-
鴻上光生