霊能力者、鷹村ハルカは改造人間である。   作:ボンコッツ

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「修行回は地獄昇柱(ヘルクライム・ピラー)ぐらい斬新じゃないと飽きられるんだよ」

 

「というわけでやってきました、今回の修行用異界です」

 

「おい、霊山同盟から帰ってきて即日拉致ってどういうことだオイ」

 

 

霊山同盟で色々と台無しなエンディングを迎えたその日の夕方。

 

山梨支部に戻ってきたハルカが疲労困憊のまま食事とシャワーを終えてベッドに入った。

 

……目覚めたらなぜかベッドごと阿部と二人で見知らぬ景色にいた。意味が分からない。

 

一番意味が分からないのはわざわざ山梨支部の備品であるベッドごと運んできたことである。

 

とりあえず渡された普段着(対悪魔用加工済み)に着替えるハルカ、周囲はなんか人里っぽくないし覗きもいないだろう。

 

目の前にいる阿部が一番危険? 世の中には危険と分かっててもどうしようもないモノがあるのだ。

 

 

「いや、どうも占星術で【凶兆】が見えててな?

 それが早けりゃ今年中には何かしらの形で来そうだから、

 その前にLV30の壁を突破させようと思って。これなら『色んな』鍛錬ができるし」

 

「……レベルの壁超えるだけなら、山梨支部の修行用異界がいいのでは?」

 

 

なんせ今の阿部ですら「深層は無理」って断言するようなとんでもない場所である。

 

ほどほどの深さまで潜って悪魔と戦っていれば丁度いいのでは?と思うのも無理はない。

 

 

「そうだな、『正面戦闘なら』あそこが最適だ。

 が、お前は今後、今回みたいに俺のいないところで行動することも増える。

 戦う為の力は必要分は身に着けた、ここからはLVを上げつつそれ以外も学ぶ時間だ」

 

「……なるほど」

 

「異界攻略にしても、ワナや特殊な性質を持った空間なんかが普通にあり得るからな。

 俺以外にも指導役をつけて色々学ばせつつ、トラポートで各地の高難易度異界に挑む。

 様々な経験をさせつつ、死闘レベルの戦闘を何度も行うわけだ」

 

(あ、さてはこれ普通に死ぬやつだな???)

 

「修行回は地獄昇柱(ヘルクライム・ピラー)ぐらい斬新じゃないと飽きられるんだよ」

 

「何十年前の漫画の特訓を斬新って評価するつもりですか」

 

「いいじゃんアレいまでも斬新だぞ。きっと荒〇先生はショタオジの同類だ」

 

 

この前の霊山もそうだが、地方の霊地の中には一般黒札がヤバいと判断するレベルの異界も存在する。

 

外伝で『銀さん』が「あの異界の奥は俺じゃヤバい」と発言していたように、低ランク異界でえっちらおっちらしてる土地でもこういった異界は存在しうる。

 

そんなガチ勢俺たち担当の異界に突撃して適度に死にながら異界攻略になれつつレベル上げ!手ごろな異界が無い時は阿部のツテで雇った教師に色々と習う!

 

月月火水木金金みたいなスケジュールを大真面目に提示された小学生(ハルカ)がそこにいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ムド』『ムド』『ムドオン』『マハムド』『マハムドオン』

 

「やっぱりこれ死ぬヤツじゃないかあああぁぁぁっ!!!」

 

 

ギルスに変身(正確には変身解除)することなく、消防斧に偽装した対悪魔用の武器を振るう。

 

飛んでくる呪詛をひたすらに避け、時にはハマで相殺。

 

といってもマハムドやムドオンはどうしようもないので弾幕ゲームをするしかない。

 

何が一番理不尽かといえば、式神としての標準機能が読み取ったデータである。

 

 

『狂神 ??? LV33』

 

 

LV33、はっきり言って修行を始めた時のハルカには手に余る相手だ。

 

なんならギルスに変身してもワンチャンスを狙うしかない格上である。

 

黒札ガチ勢の基準がLV30以上という事を考えたら、縛りプレイ込みで戦ってるハルカが生きてる事が既におかしい。

 

周囲は異界攻略では見慣れた山林風景だが、明らかにこの『狂神』を封じている秘境か何かだ。

 

外見は巨大な『影』、一見すれば巨大化させたモウリョウとかゴーストに見えなくもない。

 

物理耐性はない、寧ろ物理には弱いようだが、斧の一撃で肉体をそぎ落とし続けても終わりが見えない。

 

 

即死サイズの雹が降る中で、巨大な雪山をスコップで切り崩しているような作業が続く。

 

 

(呪殺に対する耐性はある、が……この数全部を『運よく』耐えきれるか!?無理だろ!!

 肉体を構成するマグネタイトが妙に脆いから格上でもダメージが通ってるけど、それだけだ!)

 

何より面倒なのは、この『呪殺魔法』の性質だ。

 

この世界における魔法は使用者の技量によって同じ魔法でも威力も性質も大幅に変わる。

 

たとえばガイア連合のトップである『神主』から習えるアギは、対悪魔に特化してるせいで物理的な破壊力は低く、焚火の火つけにも苦労する性質を持っている。

 

この狂神が使うムドは、呪殺+ダメージの『真女神転生V』仕様に近い性質を持っている。

 

つまり『呪殺耐性』があろうとダメージ自体は入ってしまうのだ。

 

その上まるでシューティングゲームのようにバカスカと呪殺とデバフをばらまいてくる。

 

『呪殺無効』があればどうという相手ではないのだが……用意されていたのは耐性装備。

 

ダメージは軽減できるが、ごく低確率で即死することを考えればそう何度も喰らえない。

 

となると今やっているように『ひたすら避けて隙を見て削る』戦術になるわけで。

 

 

(狙いが分かってきたぞチクショウ!『喰らって耐える』ができない状況に対応させるためだ!!)

 

 

ハルカ及びギルスの戦闘力を強化するための修行として選定した異界シリーズなだけあって、

皮肉なほど今のハルカに最適な相手ばかり選ばれる。

 

※なお阿部にどうやって選んだか、と聞いたら「占い」という返答が帰ってきた時点で考察はあきらめた

 

物理無効&回復持ち、高い【速】を生かして魔法の引き撃ち、『吸収無効』というドンピシャすぎる耐性持ち。エトセトラエトセトラ……。

 

そんなイヤガラセのような悪魔と連戦させられた後のコレである。

 

なんと現在徹夜五日目、突入&殲滅した高難易度異界(推奨LV20以上)はこれで『7つ目』。

 

いかに霊地活性によって異界の発生頻度が上がっているとはいえ、塩漬けになってる高難易度異界をスタンプラリーか何かと勘違いしているような勢いだ。

 

移動時間などという甘えたモノすら存在しない、阿部のトラポートやトラエストで到着は一瞬。

 

異界突入→勉学&修行→異界突入……がループしている。

 

式神ボディなのでその辺の無理は効くが、だからといってパフォーマンスがおちないわけじゃない。

 

 

(その分は気合で補う!)

 

 

精神の仮面等から力が発生するペルソナ使いほどではないにしろ、メンタル面が霊能力者に与える影響は大きい。

 

その点で言えば、アホみたいに強靭かつ魔人ブウの肉体並みの再生能力があるハルカのメンタルは非常に霊能力者向きである。

 

阿部が目を付けたのもその辺り含めてだろうが、それはともかく。

 

今回ギルスに変身させず、生身で弾幕シューティングの自機をやらせてるのはそれが理由だ。

 

変身スキルによって人間形態になってる間、ギルスとしての能力の多くは封印される。

 

その分MAGの消耗が少ないとかアナライズを偽装する能力が手に入るとかメリットは色々あるが、なんにせよ本気で戦うのならギルスに変身するのが基本だ。

 

しかし、ギルスはあまりに強力すぎる。耐性のない攻撃でも生体装甲で無理やり防いだり、HPが回復すれば四肢欠損程度は生えてくるし、

ちぎれた手足を雑にくっつければ回復すら必要なく再生するし、そのほかにもハイエンド式神としてのオプションはフル搭載。

 

それに頼りすぎれば『ギルスに変身する事前提の戦い方』が染みついてしまう。それを防ぐためのギルス変身制限だ。

 

そして、その制限は間違いなく成果を上げていた。この五日間でハルカの動きは加速度的に精度を増している。

 

現代の軍隊においては実戦よりも訓練のほうが練度を上げるのに最適という結果が出ているが、霊能力者には当てはまらない。

 

無論、修練・修行も大事だ。しかしそれだけでは行き着けない領域がある。

 

同時に、力任せに闘うだけでは手の届かない領域もある。

 

ギリギリの死線を何度も超えさせて……ようやく見えてくる頂を目指すのだ。

 

 

(いいぞ、感覚が研ぎ澄まされてきた)

 

 

呼吸を整え、迫る呪殺……いや、『殺意』や『悪意』の波をすり抜けるように走る。

 

この呪殺攻撃、どうやら怨念や呪念が強いようで、おかげで『敵意』全般に対する感覚が磨かれてきた。

 

元々武術は物心ついた時から(ほとんど教本読みながらの独学だけど)嗜んでいるし、この二年間で阿部や山梨支部の武術担当式神からがっつり仕込まれた。

 

素手、刀、手槍、弓、斧、棍、果ては鞭に鎖鎌に手裏剣術に……精神と時の部屋じみたインチキがなかったら到底身につかないアレコレである。

 

といっても総合評価は『悪くないけど天才ってほどじゃない』と一言で纏められてしまいハルカは盛大に落ち込んだ。

 

なにはともあれおかげで『間合い』を見切る力は相当ついた、そこに今この瞬間磨かれている『敵意』を感じる感覚。

 

呪殺の雨を潜り抜け、怨念の塊をそぎ落とし、間合いを開けて仕切り直して、また呪殺の雨を潜り抜け……。

 

段々と、この怨念の塊の核らしきものが見えてきた。

 

 

(おそらく何らかの呪物や依り代を核にコイツは召喚されている!

 異界のMAG濃度を考えたらLV30以上の悪魔なんて体現できる場所じゃない!

 その核を破壊、無理でもこの怨念の塊から引きはがせれば……!!)

 

樹木を駆け上がり、枝の反発を利用し跳躍。

 

くるり、と空中で受け身を取って逆側の地面に着地、狂神がこちらに照準を定める前に駆け出す。

 

すぅ、と大きく息を吸い込み斧を振り上げる。

 

 

「ヴォオオオアアアアアアアアアァァァァァァッッ!!!」

 

 

ギルスに変身しているときの咆哮が癖になっているようだが、声帯が人間形態のままなのでだいぶ可愛らしい雄たけびが上がる。

 

両腕を使って横なぎに振るった斧で怨念を切り飛ばし、一瞬だけ空いた穴に体をねじ込む。

 

あとはシンプルだ、核らしきモノまで距離を詰め……全身全霊でサッカーボールキック。

 

「あれ、結構重い!?」と驚愕こそしたが、核を遠くまで蹴り飛ばし切除することに成功した。

 

怨念の塊がMAGへと分解されて消えていく。かはっ、とようやく肺から息を吐きだした。

 

 

「……クッソ、師匠め。どっかで見てるんだろうけどマジで後で覚えてろよ……」

 

 

といっても模擬戦や組手では毎回ボコボコにされてるので、阿部が「すまん忘れた」とか言い出しても何もできないのだが。

 

なにはともあれ異界の主らしき悪魔の討伐は完遂、あとは異界の様子を観測しつつ、今しがた蹴り飛ばした『核となっていたモノ』を回収して帰るだけなのだが……。

 

 

(なにか『割れた』、あるいは『砕いた』感触がしたぞ?)

 

チャリ、と足元で靴に何かが触れた感触。

 

「割れた石、いや岩……?」

 

 

有名な所では殺生石等がそうだが、霊力を込めた石や岩は封印の要としてよく使われる。

 

アギストーンや魔石等のアイテムが石を核にしているのもそういう理由だろう。

 

割れた岩の破片について考えを巡らせつつ、蹴っ飛ばした何かが飛んで行った藪へ歩いていく。

 

 

(瘴気をため込んだ岩を核にした、のか?いやそれにしては……)

 

 

アナライズ結果が悪霊でも外道でもなく『狂神』だったのが気になる。

 

荒れ狂う神というだけでなく、本来のあり方からゆがめられた神性等も該当しうる種族だ。

 

警戒心を引き締めなおし、斧を構えたまま藪をかき分け、奥へ。

 

例え何が出てこようと対応できるように構えを解かず、呼吸を整えながら……邪魔な枝葉を切り払うため、斧を振り抜いた。

 

 

「……は?」

 

 

藪の中には目をまわしてひっくり返っている『少女』が一人。外見だけならハルカより多少年上に見える。

 

黒い髪がぼっさぼさに伸びており、服装は古代日本を思い起こさせる神御衣で小柄な体を包んでいる。

 

感じる気配は悪魔のソレ、しかしさきほどの怨霊よりはだいぶ『マトモ』な気配だ。

 

肝心のアナライズ結果は……『国津神 イワナガヒメ LV25』

 

 

「イワナガヒメ……石長比売(いわながひめ)!?」

 

 

石長比売(いわながひめ)。磐長姫や苔牟須売神(コケムスメ)とも記録される日本神話の神だ。

 

妹である木花開耶姫(コノハナサクヤ)と共に天照大御神(アマテラス)の孫である瓊瓊杵尊(ニニギ)に嫁いだことで有名だが……。

 

 

(ニニギ的に好みじゃないっていうか、端的に言えば『ブサイクだから』って送り返されたんだよな、イワナガヒメだけ……)

 

 

その後、コノハナサクヤとニニギは火照命、火須勢理命、火遠理命の3柱の神を産むがコノハナサクヤはこの出産で死亡。

 

火遠理命が初代天皇の祖父にあたるので、すんごい血筋の神様ではあるのだが……。

 

諸説あるが、メジャーな説の1つだと石長比売が姉妹で嫁入りしたのは姉妹の父親である大山津見神(オオヤマツミ)の采配であり、

姉であるイワナガヒメが岩のような永遠を、妹であるコノハナサクヤが花のような繁栄をつかさどっていた。

 

それで永遠を担当してた姉の方だけ面食いのニニギが拒否りやがったので、子孫である天孫……つまり天皇家の寿命は神と違い『永遠』ではないのだ、というモノだ。

 

勿論現代語訳の差異とかどの資料を採用するかとかあちこちの言い伝えとかである程度変わるが、ハルカが知っているのはまあこんな神話である。

 

 

……そのはずだ、そのはずなのだ。

 

 

「そんな神様が何で怨霊に飲まれて核になってんだ……?」

 

そっからしてさっぱりわからないので、とりあえず目をまわしているイワナガヒメをお米様だっこして阿部の所まで運ぶことに決めた。

 

最後に、アナライズで自分の能力をチェックする。

 

 

『式神 ハルカ LV31』

 

 

「……ミッションコンプリート、だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「霊山同盟の前身の祭神ゥー!?!?」

 

 

異界から戻った直後、ハルカの叫びが木霊する。

 

 

「そうだよぉ!ココの霊山は数少ない私だけをまつった神社があったんだ!

 なーのに要石以外の神社も鳥居もメシアンにぶっ壊されるわ!

 連中が壊せなかった要石は霊山の汚れ集めすぎて殺生石モドキになるわ!

 最近は本体から時々届く『他の神が信者マウントとってきてウザいから信仰獲得はよ』

 ってお告げはうるせーわ!なんで肥溜めモドキの中で封印されてる私に送ってくるんだよ!!」

 

「ほかに送れる分霊がないぐらい祭ってる神社が少ないからじゃ……」

 

「ケフッ(吐血)」

 

「やめてください阿部殿!お願いですから!!コノハナサクヤビメ様と一緒に祭った神社はいっぱいあるでしょう!?」

 

「実質コノハナサクヤビメのセット商品扱いだし……」

 

「カヒュ ヒュー ヒュー(過呼吸)」

 

「イワナガヒメ様ぁー!?」

 

 

現在地はおなじみ、霊山同盟の巫女長の屋敷。

 

阿部が連れてきた異界というのは霊山同盟の管理している広大な山地の1つだったようで、

ベイコクを討伐した霊山よりさらに奥へ踏み込んだ場所だった。

 

なんでそんな場所までわざわざベッドごと運んだんだと言いたくなるが……。

 

 

「なにはともあれベイコクトラップついでに神社もぶっ壊されて、祭神についての記録なんかも破棄されてた、と」

 

「はい……何を祭っていたのかまで不明でしたから、てっきり我が家は山岳信仰なのかと」

 

「氏子の子孫に自分の存在が伝わってないのがツラい。おのれメシア教!!」

 

 

ぎゃーすか喚いているイワナガヒメからある程度の事情は聞き出せた。

 

彼女はここまでボロボロになる前の霊山同盟の前身と共に神社で徹底抗戦を続けていたようで、地の利もあり攻略にてこずったメシアンは要塞化できる霊山を危惧。

 

イワナガヒメの氏子を『粛清』してから神社を破壊、さらにベイコクトラップまで仕掛けてから去っていった、と。

 

 

「だ、だが封印が解けた今が好都合!この霊山を拠点に今度こそ復権だ!」

 

「……具体的に何するんです?」

 

「サっちゃん(コノハナサクヤ)の2割、いや1割でいいから人気が欲しい……!!

 なんで神話にすらブサイクって刻まれなきゃならないんだ……!!」

 

 

(((哀れだ……)))

 

 

涙とか鼻水流しながらささやかなのか大望なのかさっぱりな野望を掲げるイワナガヒメ。

 

頑張れイワナガヒメ!

 

負けるなイワナガヒメ!

 

君の信者獲得への道はまだまだ険しいぞ!

 

 

……なにが険しいっていうと具体的には君の醜態をきっちり見ているスポンサー(※ガイア連合)の刺客×2の視線とか!!

 

 

 

「特技はマハムドオンとありますが」

 

「アッハイ……」

 

 

 

 

(……私が信者獲得(モテ)ないのはどう考えてもメシアンetc.が悪い!!!)

 

 

 




登場人物資料 『国津神 イワナガヒメ』

年齢:悪魔なので不明

LV 25

霊山同盟が管理(管理できてるとは言ってない)している霊山・霊地の奥に封印されていた神。

日本神話の石長比売(いわながひめ)の分霊であり、どんな神なのかはだいたい本編で語った通り。

外見は『わたモテ』のもこっちに二次元っぽい神御衣着せた姿。

ただし性格面は2~3割ほどこのすばのアクア様混じってる。

霊山同盟の巫女長が代々若々しいのは彼女の加護である『老化抑制』を血筋として受け継いでいたからであった。

しっかりと本人(本神?)から加護をもらえば美容健康だけでなく、何気にレベルダウン系の耐性もつく地味に便利な加護。

この世界では老化やなまけでのレベルダウンが発生するため、恐山の若返りの水とは相互互換にあるこの加護は地味に貴重。

他にもムド系・ンダ系の魔法の効果が上がる『呪いの加護』も持っている。



性格は上記の通りだが、もうちょっと細かく書くと『ほどほどに面倒見がよくて人間臭く、氏子ひいきしがちだけど若干ものぐさ』。

神話にブサイクと刻まれているが顔立ちはどこまで悪くない。が、雰囲気が暗いしコミュ力もやや低め。

多分ニニギは太陽神の系譜で陽キャなので清楚系美女のコノハナサクヤが好みだったと思われる。

陽キャもなにもアマテラスは天岩戸に引きこもりだったじゃねーかって?知らんな。



霊山同盟についても最初は「でもみた感じ才能イマイチだしなー、どうせ逃げ出したやつらの子孫だしなー」とか思っていた……が。

霊山同盟のガンギマリっぷりと、残された資料や言い伝えから彼女の氏子たちが命がけで逃がした闘う力のない女子や赤ん坊の子孫だと発覚。

祭神なのに盛大にゲザってから
「任せろ!私がほどほどに手ぇ貸していい感じに幸せにしてやるからな!!」
とどこぞの不運地母神ばりに働き始めた。


現在はガイア連合傘下の霊地の1つとして、オカルトアイテムの製造や土地の整備、霊地の修行場化を行っている模様。

だいたい巫女長に丸投げしてる事も多いが、神としては相当善良な部類である。

ちなみに要石が砕けたせいで狂神の時よりレベルダウンしていたが、代わりのモノをガイア連合技術部から調達してもらい、
神社も霊山のもうちょっと都合の良い場所に再建中。じわじわと霊格を取り戻している。
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