「ぐああっ!?」
「くそっ、こいつ……!」
前回勢いよくタンカを切った二人だが、ガメルと戦った時の仮面ライダーバース&プロトバースのCM明けぐらいに追い詰められていた。
『ハハハハッ、そんなものですか、ヒーロー気取り共!』
「【ソルクラスター】*1!回復と支援を絶やさないで!」
「わーっとるわ!前衛が死んだら完全に終わる!【マハスクカジャ】*2!」
各種カジャ・ンダ系と回復魔法がひっきりなしに飛び交い、攻撃魔法や銃による支援も絶え間なく続く。
が、アナザーギルスの耐性とステータスが支援攻撃の効果を落としていた。
【弱点】 無し
【通常】 万能
【耐性】 銃撃 電撃 疾風 地変 破魔
【無効】 近接 火炎 水撃 念動
【反射】 氷結 衝撃
【吸収】 重力 核熱 爆発 呪殺
【貫通】系スキル持ちであるギルスやアギトは無理やりこれを突破してダメージを通せるが、後衛組はそこまで殴り合いに特化したスキルビルドになっていない。
電撃や疾風の属性弾でちまちまと削ったり、各種デバフで妨害するのが精いっぱいなのだ。
レベル差と耐性もあって状態異常魔法が通るのも期待できず、ひたすら前衛を支援し殴り殺す以外の手が見つからない。
が、その前衛二人も攻めあぐねている。
とにかく手数と速度が違う、ギルスとアギトが1回ずつ行動するのを2回行動で無理やり相殺し、全体攻撃で後衛を脅かして回復の手間を増やし、
スクカジャ・スクンダが切れて速度差がさらに広がれば、そこにムーンビースト召喚まで絡めて手数を増やしてくる。
結果として後衛はスクカジャ・スクンダを絶対に途切れさせてはならず、同時にディアラハンではなくメディラマでの全体カバーを重視せざるを得ない。
HPをゴリっと減らしては回復し、ギリギリのタイミングでスクカジャ・スクンダを張り直し、時には【泡沫の波紋】*3を撃たれてあわててイチからやりなおす。
結果、前衛による泥沼の殴り合いが唯一のダメージソースとなっていた。
『【拡散閃影弾】!』
「イチロウ、後ろで構えてろ!【ギルスフィーラー】!」
放たれた紫色の毒々しい光の弾幕を、腕から延ばした触手【ギルスフィーラー】を用いて迎撃するエクシードギルス。
ヌンチャクのようにギルスフィーラーを振るい、弾幕を凌ぎ切ってから腕にギルスフィーラーを巻き付けて「ハァァ……!」とカンフーの達人のように残身。
もう一度深く息を吸い込み、弾幕が消えた空間にジャンプで飛び込んでいくアギトを援護する。
(足を捕らえる!そこからイチロウが追撃でッ……)
残身から素早くギルスフィーラーを振るい、アナザーギルスの両足を狙う。
しかし、巻き付いて捕らえる寸前でアナザーギルスが跳躍。イチロウを空中で迎撃に出た。
「まずっ……イチロウ、気をつけろ!!」
「任せろ、今度こそ!」
飛び蹴りの姿勢に入ったイチロウの【ライダーキック】が、同じように飛び込んできたアナザーギルスに迫る。
だが、それにタイミングを合わせたアナザーギルスは、イチロウ/アギトそっくりの【飛び蹴り】の姿勢をとった。
「【ライダーキック】!!」「んなっ、うわぁあああ?!」
ギルス・アバターに搭載していた(ただし使わなかった)【ライダーキック】まで吸収・適応させ、アギトのライダーキックを迎え撃つ。
「イチロウッ?! 「【フレイダイン】ッ!」 ぐあっ……!?」
ライダーキック同士が空中衝突、一瞬の拮抗の後、アギトが押し負けて吹き飛ばされる。
ほんの一瞬、後ろに控えていた自分より後方へ吹っ飛んでいったイチロウに気を取られたスキに、着地したアナザーギルスが放った【フレイダイン】*4の爆炎に飲み込まれる。
互いにダメージを受けすぎたのか、ギルスはMAG残量不足による強制セーフティ化で人間モードに、アギトは変身を維持する力を使い切ってイチロウの姿に戻される。
鈍いうめき声をあげながら、それでも朦朧とする意識をギリギリでつなぎとめる。
這うように立ち上がろうとする二人の代わりに、ソルクラスターを使用した後のレムナントが前に出た。
「私が時間を稼ぎます!その間に回復を!!」
「イタコとギルスレイダーは回復!ずん子ときりたんはレムナントさんを援護!!」
携えていたアーミングソードを勢いよく引き抜き、アナザーギルスが腕から生やした【ギルスフィーラー(偽)】*5を振るって迎撃。
硬質なナニカ同士がぶつかり合う音が響き、一瞬だけレムナントの表情がゆがみ、逆にアナザーギルスからは嘲笑が漏れた。
レムナントとアナザーギルスではLVに2倍近い差がある、ステータスもそれ相応に開きがある。
そも、肉弾戦においてはレムナントより1段も2段も上なギルスとアギトが2対1でも押し切られたのだ。
レムナントが烈火の気合をもって挑んでも、持って数秒。それが残酷な現実だ。
『唯一神の従僕が、どこまで粘れますかね!その作り物の体で!』
「いつまでもだッ!!!!」
首を狙って再度飛んできた右のギルスフィーラー(偽)を、振り上げた剣で打ち上げいなす。
何?と疑問の声を上げたアナザーギルスへ向けて、【風龍撃】*6を軸にして切り込んでいく。
各種バフ・デバフありきでも、今のレムナントがニャルラトホテプに肉薄することは常識的にはあり得ない。
そう、【常識的な】方法ではありえないのだ。
『貴様、MAGを過剰燃焼させて!』
「そうだ!この心身の全てを武器として燃やせば、一瞬ならば持ちこたえられるッ!!」
大江山の酒呑童子が、短時間とはいえLV125というありえない数字をたたき出したのと理屈は一緒だ。
貯蔵MAGをオーバーロードさせ、悪魔=情報生命体である己の肉体を一時的にブーストさせる。
どう考えても燃費が悪く、リスクも大きく、そう長い時間もたない自爆技。そんな手札を躊躇なくレムナントは切った。
『ええい、邪魔くさいですね!神への信仰とやらはそこまでさせますか!堅苦しい!』
「違う!ここにいる私は今、信仰のために戦っているのではないッ!!」
ギルスフィーラー(偽)をギルスクロウ(偽)に変化させ、格闘戦に打って出たアナザーギルス。
突き出された魔爪を剣で受け止めたレムナントであったが、ついに刀身にヒビが入った。
元々LV40相応の装備としてガイア連合技術部が量産した品だ、LV80と切りあうことは想定していない。
既に四肢の人工筋肉は悲鳴を上げ、骨格パーツには細かなヒビが入りつつある。
神経や内蔵に当たる【部品】が崩れ、肉体が崩壊する痛みを感じるたび、レムナントは心底思うのだ。
(この体が、作り物でよかった)
防ぎそこねた魔爪が頬の肉を抉り、口裂け女のように右頬が裂ける。
(この痛みが、私のモノでよかった)
フェイントを交えて鳩尾に突き刺さった膝蹴りが、アバラと胃をまとめて砕く。
(主殿……いいえ。 『ハルカ君』や、人の子たちの痛みでなくてよかった)
MAGによって再現された血液が喉をせりあがってきて、酸素と共に口から吐き出される。
オーバーロードの出力に、式神ボディや天使の肉体のほうへガタがきた。
メディラマやメディアでの回復は間に合っておらず、メディアラハンが使える者もいない。ギルスレイダーのディアラハンもハルカとイチロウの回復に使用中。
仮に回復が済んでいたとしても、前衛組が変身して割り込むのも、ギルスレイダーがこちらに来て回復するのも、ほんの1瞬だけ届かないだろう。
それでも、最後の力を振り絞って横なぎに振るった剣は、アナザーギルスのギルスクロウ(偽)の一閃で砕け散る。
返しの一太刀が己の眉間に迫るのを見て、もはや指一本動かす力も残さなかったレムナントは、己の死を前に目を閉じた。
「お前……何してる」
いつまでたってもこない痛みに、指すら動かせない体だったのに、なぜか瞼を上げる事ができた。
意識を手放し眠ってしまえという心身・魂の声をあえて無視し、かすんだ視界で前を見る。
眉間に突き刺さる寸前のギルスクロウ(偽)が、横合いから伸びてきた『右手』が掴んで止めていた。
掌が鋭利な爪で裂けるのも構わず、その右手の主……鷹村ハルカはさらに力を籠める。
「ッ主殿、生身のままで……!?」
間に合った理由はシンプルだ、変身してから割り込むのでは間に合わないのなら、変身せず人間形態のまま割り込めばいい。
レムナントだけでなくアナザーギルスですら一瞬思考を停止させる『愚行』はしかし、ギリギリのところでその手を届かせた。
「僕のッ!」
ギルスクロウ(偽)を腕ごと振り払ってガードを開けさせ、
「仲間にッ!!」
アナザーギルスの思考が冷静に戻る前に、空いていた左手を振りかぶり、
「何してんだって聞いてんだよオラぁッ!!ブチ殺すぞテメェ!!」
『ぐばああぁッ!?』
生身のままの拳が、アナザーギルスの顔面に突き刺さった。
【ライジング】の力が漏れ出したのか、電流がショートして火花が弾けたような音を立て、ニャルラトホテプの顔面が焦げる。
もんどりうって後方に倒れこんだアナザーギルスを、脳天に血が上るのを通り越してつむじから吹き出しそうなほどにキレ散らかしたハルカが見下ろす。
そう!鷹村ハルカは己の境遇や苦痛に怒りを覚える男ではないッ!
聖人ではないため鬱屈した感情はため込むだろうが、それを悪意として他者にぶつける才能が決定的に欠けているッ!
だがしかし、己の友や、仲間や、恩人や、あるいは力なき民衆が傷つけられる事にはバチクソにキレるタイプッ!
邪神の悪趣味な遊興であろうと、唯一神の法による剪定であろうと、何らかの信念に基づいた粛清であろうと!!
その胸に宿る『受け継いだ正義の心』が燃え上がる限り、鷹村ハルカは相手がどんなに強くても立ち上がり、仮面ライダーであり続ける!!!
『ぐ、変身していない貴方の体は戦闘用ではないはず……この威力はいったい……!?』
「たとえ変身していなくても、お前を殴り飛ばすことができるはずだと思ったからさ!僕に……ライダーの資格があるなら!」
『説明になってないじゃないですか!』
そうこう言ってるうちに、MAGの補給とHPの回復を終えたイチロウとアカネも前に出てきた。
アカネがレムアントを後ろに下がらせ、ハルカとイチロウは倒れこんだアナザーギルスが立ち上がる前にベルトを出現させる。
二人がゆっくりと深く息を吸い込み、吐いて、心身のスイッチを『戦闘』 に向けて切り替える。
戦うための心を整え、力を得て、姿を変える。
だから彼らは、その力を使うときにこう言うのだ。
「 「 変 身 ッ ! ! 」 」
今度は最初から【ライジング】と【トリニティ】を使用、流れがきている内に一気に畳みかける。
だが、アナザーギルス……いや、ニャルラトホテプもこの程度では押し切れない。
そもそも不意打ちで顔面に一発もらっただけだ、戦況的には未だに圧倒的有利なのである。
『いい加減に折れろ!正義の味方気取り共ッ!なぜ心が折れない、挫けない、死なないッ!?!』
「折れるかよ!お前、そんなこともわからないのか!」
「わからないのさ、コイツには。だが、分からないなりに僕らが教えてやる!」
アギト・トリニティフォームに変身したイチロウが、先手を取ってストームハルバートを振るう。
同じようにライジングギルスも前に出て、反対側から雷撃をまとった右のミドルキックを放つ。
それをギルスクロウ(偽)を生やして防ごうとしたニャルラトホテプであったが……。
「「正義の心は、死なないッ!!」」
『がああああぁっ!!?』
(ぎ、ギルスクロウが生えない!?なぜ!?)
意思に反してギルスクロウは出現せず、そのまま生身の腕にストームハルバートが直撃。
苦痛に喘ぐヒマもなく、ライジングギルスのミドルキックが脇腹に深く食い込む。
アナザーギルスの右腕が切り飛ばされ、アバラから何かが折れる音が響き渡った。
『がはっ、あ、ああ!?一体どうなって……はっ、こ、これは!?』
パーティ会場に落ちていたワインボトルの表面に、アナザーギルスの顔が映りこむ。
さきほどハルカに殴られた頬に、見慣れないマークが刻み込まれていた。
とっさに手で拭って消そうとするが、当然消えるはずもない。そしてアナザーギルスは気づいた、このマークが己の力を封じている事に!
『封印エネルギー』……仮面ライダークウガの使用する、未確認生命体(グロンギ)を封印するための力である。
原子と分子に干渉する『モーフィングパワー』や能力を変化させる『超変身』と合わせて、クウガの主力とも言える能力だ。
ライジングギルスが放ち纏う雷撃は、この封印エネルギーの具現化である。
強い感情と共に生み出された雷撃を当てられた者は、その力を封印エネルギーによって封じられる。
さらに多量に流し込まれれば石像となって数百年ほど封印されるか、あるいは内部から大爆発する。
レムナントをかばって割って入ったときに感じた『邪悪への強い怒り』が、この力を呼び起こしたのだ!
「イチロウ、今のアイツはギルスクロウもギルスフィーラーも、魔法1つすら使えやしない!トドメを刺すぞ、僕に併せろ!」
「よし、分かった!」
『ナメるなぁ!』
アナザーギルスの力も月に吠える者の力も不具合を起こしている、そう判断したニャルラトホテプは残った左腕の『変身』を解除。
月に吠える者形態での触腕へと変貌させ、それを伸ばしてムチのように振り回す。
言ってしまえば通常攻撃なのだが、レベル差によるステータスの暴力と攻撃範囲は脅威だ.
だがしかし、どこまでいっても追い詰められた悪党の悪あがき。
イチロウが先手をとって踏み込み、触腕の薙ぎ払いを潜り抜け、右腕のフレイムセイバーから炎を、左腕のストームハルバートから疾風が巻き起こる。
頭部の黄金の角……クロスホーンが開き、イチロウの中に宿るアギトの力が最大にまで高まった。
「【ファイヤーストームアタック】*7!!」
『ぎゃあああああああっ!!?』
右腕の火炎の力が燃え上がり、左腕の疾風の力が嵐を呼び、大地の力を持つ肉体がしっかりと支える。
武器を連続で振るうたび、ファイヤーストームの名にふさわしい火炎旋風が一気に大きくなっていく。
フィニッシュとばかりに回転切りを放てば灼熱の風が舞い上がり、天井を貫通しながら天高くアナザーギルスを打ち上げた。
「ギルスレイダーッ!!跳べッ!!!」
それを、ギルスレイダーに乗り込んだハルカが猛追。
アクセルを全力で振り絞り、ギルスレイダーの最高速度で壁へ向かって突撃。
ほとんど直角の壁でも登れるギルスレイダーの超スペック任せに、パーティ会場の壁をジャンプ台にしてギルスレイダーは跳んだ。
『き、きさ、きさま……!きさま……!?』
「これで終わりだ、ニャルラトホテプッ!!」
火炎旋風に巻き上げられたアナザーギルスに追いついたライジングギルスが、右足の黄金の装飾品……『マイティアンクレット』にライジングの力を集中。
増幅された封印エネルギーが漏電するように足から放たれ、展開されたカカトの刃『ギルスヒールクロウ』へと集中していく。
電気メスあるいはバーナーのように『焼き切る』ための刃……その威力を察して目を見張ったニャルラトホテプは、最後の悪あがきを開始した。
『は、ハルカ!?お母さんを二度も殺す気なの!?』
『そうだ兄さん、考え直してくれ!俺達は家族じゃないか!!』
自分の主人格を一度引っ込め、内部に取り込んでおいた母親と弟の人格を使った説得である。
ファイヤーストームアタックによって体の自由が利かないニャルラトホテプにとって、これが最後の抵抗であった。
だが……。
「家族?」
ライジングギルス……鷹村ハルカにとって、『家族』というワードで思い起こされるのは身勝手な母親でも、最低な弟でも、顔もロクに覚えてない父親でもない。
下半身にだらしない恩師。
変な発明ばっかり作る博士
汚れたバベルの塔云々とうるさい先輩。
霊山同盟の巫女と山伏。
今も赤ん坊を守るために戦っている少女達。
京都にいる初めての友達。
そして、今も眼下で自分の勝利を祈っている仲間たち。
「それなら代わりがいる。 ちょっと冴えないけどね」
『『こ、この親不孝者/愚兄がああああああぁぁぁッ!!!』』
「千の貌も所詮化けの皮……ついにはがれたな、ニャルラトホテプ!!」
ギルスレイダーを足場に跳躍し、仰向けに打ち上げられたアナザーギルスの上方に陣取る。
全パワーを右足へ、さらにそこから足先へ、さらにさらにそこからヒールクロウへと集中。
高く振り上げた右足を両手で支え、アナザーギルスの腹……いや、『ベルト』へと切っ先を叩き込む。
まるで『お前にベルトはふさわしくない』と言うかのように、腰に巻かれた『メタファクター(偽)』を貫き、砕き、切断し……。
そこから、アナザーギルスの体内へ過剰なほどの封印エネルギーを叩き込んだ。
「『ライジングヒールクロウ』ッ!!!」
『『『ぎゃあああああああっ!!?おのれっ、おのれ……仮面ライダーあああああぁぁぁぁッ!!??』』』
ニャルラトホテプ、鷹村菜花、鷹村省吾、3人の声が混じった断末魔の悲鳴を上げるアナザーギルス。
ついに【ヒーロー気取り】とすら言えなくなった這いよる混沌は、ライジングヒールクロウによって真っ二つに両断された。
さらに全身に回った封印エネルギーが連鎖炸裂、ニャルラトホテプのMAGにまるで引火するように反応を起こし、屋敷の上空で大爆発を起こす。
その爆炎を背に、ギルスはパーティ会場だったホールの中心へと着地した。
ゆっくりと上空を見上げ、大爆発によって空に満ちた煙を見ながら……。
「……さようならだ、今度こそ……永遠に」
その言葉にどこか寂しそうな色が感じられたが、それを聞くものは幸いにしていなかった。
ハルカにとって二度目となる家族との別れ、しかし、今度は永遠の死別だ。
ニャルラトホテプによって食い尽くされた魂は、蘇生することは叶わないだろう、しかし。
(それでも、僕は生きていくしかない……終わりが来るまでは)
今度こそ、二度と会えない『家族だったモノ』に背を向ける。
こちらに駆け寄ってくる仲間たち、変身を解除した親友に、こちらも人間モードに戻って駆け寄って。
パシン、と高く上げた掌同士を打ち合わせた。