元ネタ:『居たい場所、いるべき場所』
※登場人物は実際の人物とは一切関係ありません。ご了承ください。


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クリスマスプレゼントで初投稿です。


第1話

 

「はい、是非ともお願いします・・・」

 

「・・・困るんだよなぁ。君みたいにコンビニバイトならすぐに受かると勘違いしてくる輩は・・・君、コンビニ店員のこと舐めてないか?」

 

「い、いえ、そんなことありえませんよ店長さん!」

 

「・・・どうだかな、試しにここのコンビニの正式名を言ってみたまえ」

 

「はい、余分イレブンですよね」

 

「・・・そうだ、決してセブンイレブンではない。この前もセブンと間違えて面接に来た大学生がいたからな・・・まぁ店のことは調べてきているようだが・・・」

 

「はい、是非ともおねがいします」

 

「しかし、仕事の方はどうかな?たかがコンビニ店員と言っても我々がいなければ困る人が大勢いるんだ。その人たちのために仕事をしていることを我々一人ひとりが誇りをもって仕事をしている」

 

「はい、お客様のために夜勤でも連勤でもなんでもやります!」

 

「・・・返事だけはいいようだね。まぁいい、面接を始めよう。座りたまえ」

 

「はい、お願いします」

 

「えー――っと、名前は二階堂さん、年齢は30歳・・結構歳いってるじゃないか、30超えてバイトとは恥ずかしくないのかね?」

 

「はい、自分が情けなくなる時もありますが、どんな仕事にも手を抜かず本気でやる所存です」

 

「・・ふん、まぁいいだろう。大学は・・・結構いいとこ出てるようだね」

 

「はい、勉強は嫌いじゃなかったので・・・」

 

「まぁ、そんなこと、ここじゃなにも役に立たないがね。うちでは高卒で頑張っている人だっていっぱいいるんだ。学歴なんて関係ない。君のやってきたことはここじゃ知ったことではないんだよ」

 

「はい・・・」

 

「・・・続けるよ。えーっと、大学を卒業した後は海軍で提督をしていたと・・・・・提督・・・?えっ提督!?提督ってあの艦娘引きつれてる!?」

 

「あっはい」

 

「・・・あぁ、そういえば、テレビで見たことあるぞ・・!数年前、深海棲艦との戦いに終止符を打った次世代の元帥、二階堂さんって・・・」

 

「あっ多分僕ですね」

 

「よくわからないけど元帥って海軍の中でも偉い人なんだろ!?おいおいもったいない、なんでやめちゃったんだよ!?!?!?」

 

「はい、深海棲艦との戦いを終わらせたとき、僕の鎮守府の艦娘たちが一斉に僕の方にきて『やりましたね!』とか『提督ならできるって信じてました!』とか言ってくれて、軍の上層部にも『君は真の英雄だ』って言ってもらって次期元帥の座を約束された時、やってよかったなぁって思ったんですけど、それと同時に、なんか違うなぁって」

 

「違くないよ!?むしろ提督人生のピークでしょ!?私なら一生そのこと誇って生きていくよ!?悪いことは言わない、今すぐ戻りなさい」

 

「僕にもう戻る気がないんです!」

 

「戻る気がなくたって君は戻るべきだ。君はこんなところにいていい人間じゃない!もっと誇りのある職に就くべきだ」

 

「それならこのコンビニだって皆お客様のために誇りをもって仕事してるでしょ!!」

 

「持ってないよ!!たかがコンビニのバイトだよ!?みんな客に変なあだ名付けて遊んでるよ!!仮に誇りを持っていたとしてもバイトと提督の誇りを同等のものとあつかうなよぉ!?」

 

「でも、もうやめましたし、関係ないですよ。それに、提督時代の経験なんてここじゃなんの役にも立ちませんから・・・」

 

「・・・・・そ・・そうだな・・・そうだぞ!!コンビニの中に海はないよ。君がやってきたことなんて何の役にも立たん。ひけらかすなッ!」

 

「はい、すみませんでした・・・」

 

「・・・えぇっと、提督をやめた後は、トレセン学園のトレーナーをやっていたと・・・・えっ!?トレーナー!?ウマ娘の!?!?」

 

「はい」

 

「提督やった後トレーナーになったのか!?すごいな君は!?・・・ちなみになんてウマ娘を担当していたんだい?私も一時期彼女たちの走りに魅了されてレースを見に行ったことあるから興味があるんだよ」

 

「はい、僕が担当していたのはスペシャルウィーク、サイレンススズカ、トウカイテイオーに・・・」

 

「おいおい!にわかファンの私でもわかるビッグネームじゃないか!?なんでやめちゃったんだよ!?!?」

 

「はい、担当ウマ娘たちとトレーニングやプライベートの手伝いをして、同僚や先輩トレーナーたちと切磋琢磨し合って、時に悔しい思いをしながらそれでも進み続けて、ついにそれぞれの夢を一緒に叶えて、『トレーナーさんのおかげです!』みたいなこと色んな娘から言ってもらえて、最後に担当娘たちのうまぴょい伝説を見て、彼女たちと一緒に夢を終えてよかったなって思うと同時に・・・なんか違うなって」

 

「違くない!!!むしろど真ん中!!!トレーナー人生のど真ん中でしょそれ!?担当のうまぴょい伝説見たいがためにトレーナーになるまであるよ!?・・・ちなみに、トウカイテイオーの後にまだ名前続きそうだったけど、いったい何人ぐらい担当してたんだい?」

 

「えーっと、ざっと80人ぐらいですね」

 

「はちじゅ・・!?人手不足のブラック企業でもそんな無理させないぞ!?!?君良く過労死とかしなかったな!?」

 

「はい、スタドリと目覚まし時計で何とか乗り切りました!」

 

「スタミナドリンクは合法薬物か何かか!?あと私の知ってる目覚まし時計にそんな機能ないよ!?二階堂君、トレセン学園に戻りなさい。そして今度は無理しない程度でいいから2,3人担当してなさい」

 

「僕にもう戻る気がないんです!あと別に無理はしてないです!」

 

「君に戻る気がなくたって戻るべきだ。君のことを待っているウマ娘はまだ大勢いるんだろうから」

 

「それを言うなら僕の接客を待っているお客様だって大勢いるはずです!!」

 

「いないよ!!一人のコンビニ店員に固執する人なんて特殊すぎるわ!!別にその辺の学生とかパートのおばちゃんとかレジ立たせるだけで成立するわ!!!」

 

「店長、僕にもう戻る気がないんです。それにトレーナー時代の経験なんて、ここじゃ役に立ちませんから・・・・」

 

「・・・・・そ・・・そう、だな、そうだぞ!!我々は商品の一つ一つをまるで自分の愛バのように扱っているよ。そういった意味では我々全員がトレーナーだよ!・・・・コンビニを舐めるなよ・・・!」

 

「はい、すみません・・・」

 

「・・・・つ、続けるぞ・・トレーナーの後は346プロでアイドルのプロデューサーをしていたと・・・って次はプロデューサーしてたのかい!?」

 

「はい・・スタドリを安価で売ってくれていた人の伝手で雇ってもらったんです。プロデューサーも大変な仕事で、前以上にスタドリが必要になったから買いに行く手間が省けました!」

 

「マッチポンプじゃないか!?!?君実はけっこうバカだろ!?」

 

「あっ、ちなみに190人程担当してました!」

 

「さっきの2倍以上だよ!!もっと自分を大切にしろよ!!」

 

 

 

それからも二階堂の職務経歴の話が続き、カルデアってところでマスターってのをやって甚り修復した話とか、キヴォトス?ていう学園都市で先生やってた話だとか、いきなり別世界に飛ばされてこうせきびょう?っていうやば目の病気を治すドクターをやったり、げんそうきょう?ってとこで異変ってのを解決した話とか、その他にも指揮官だの勇者だの殿だの騎空士だの団長だの・・・・・その他もろもろの話が続いた。別世界の話とかさすがに嘘だろと思ったが「その時覚えた技です!!」とか言って宙に浮いたり、手から光線っぽいの出された時はもうびっくりしすぎてなにも反応できなかった。それでも話を続けるこいつは多分サイコパスかなんかだ。

 

「――――で最近こっちの世界に帰ってくることができたので、ここで働きたいなと思いまして面接に来ました!・・・・店長?どうなされました??」

 

「・・・途中から別世界の話とか始まってついていけなくなったけど、さっきのを見るに多分すべて本当のことなんだろう・・・・だからこそ言わせてもらいたい・・・・・・・・

 

 

 

なんなんだよ君はぁ!!!!」

 

「!?」

 

「大学現役で卒業したとしてそれでも7~8年だろ、いったい何人分の人生送ってきてんだよ!!こんな濃厚なストーリー1人の人生ですってもはや神話だわ!!おまけに異世界まで行ってすごい功績あげてるのになんでわざわざ戻ってきてよりにもよってこんなパチモンのコンビニに面接に来た!?言ってみろ!!」

 

「はい!それは

 

「言わんでいい!!!どうせ違くないから!!!いいところでめでたしめでたしで締めればいいのに『なんか違うなぁ』ていうけど絶対違くないから!!!!はぁ・・はぁ・・・」

 

「店長、大丈夫ですか・・・?」

 

「誰のせいだ誰の!・・・とにかく、君は不採用だ」

 

「そんな!?もう一度考え直してください!!」

 

「嫌だよ!!絶対に嫌だ・・・もうため口きいてるのも嫌だよ・・・なんならサインとかほしいもん・・・」

 

「サイン・・・?・・・!!雇用契約ってことですか!?」

 

「色紙にだよ!!・・・君みたいなすごいのに入られてみろ・・・周りの店員がみんなびくびくして仕事にならなくなってしまう・・もしお客様にも君の顔を知っている人がいたら萎縮して何も買えなくなってしまうよ・・・だから不採用ッ」

 

「そんな・・・店長!もう一度考え直してください!!」

 

「嫌だ不採用、帰れ帰れ、シッシッ!!」

 

「店長お願いします!お願いします!!」

 

「あーーーー何も聞こえない不採用不採用不採用帰れ帰れかえれ不採用不採用帰れ不採用」

 

「店長お願いします!!お願いします!!」<土下座orz

 

「ちょ、ちょっとなにしてるんすか!?やめてくださいよ本当に!!」

 

「お願いします!お願いします!」

 

「やめてくださいって!・・うわっなんか知らんけどこの光景見られたら殺される気がする」

 

「お願いしますッ!!!お願いしますッ!!!」

 

「・・・・あーーー!もうわかった!!君を採用する!!!」

 

「本当ですか!!?」

 

「あぁ、ただし私が辞める!!!」<走り去る

 

「てんちょおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

 




私、クリスマスに何を書いてるんでしょう・・・?
楽しんでくれる人がいたらいいなぁ・・・って感じでとりあえず投稿。あとは知らん

作中、コンビニ店員さんを下に見るようなことを書いていると思います。不快に思われたらすみません。コンビニ様にはいつもお世話になってます。店員さんお疲れ様です。

ではみなさま、よいクリスマスを。


ちなみにインパルスさんのネタではヨハン・リーベルトシリーズが好きです。

※芸人さんの名前使ったため規約違反に引っ掛かりました。すみませんでした。

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