遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。昼休みに漸く投稿出来
ました。
感想ありがとうございます! 面白いものや興味深いものもあったのでとても励みになります。
種族・ショゴスのような何か
名前・無し
Lv.45
タイプ・どく、あく
相性
2倍・じめん
半減・くさ、どく、ゴースト、あく
無効・エスパー
H 125 すばらしい
A 125 かなりいい ↑(性格補正)
B 115 すごくいい
C 75 すごくいい
D 120 かなりいい
S 40 すごくいい ↓ (性格補正)
合計種族値 600
特性
ふしょく(鋼や毒を毒状態にできる、但しキョジオーン、テメーはダメだ)
ゆうかんな性格。暴れることが好き。
努力値
H 極振り
A 極振り
B 微振り
持ち物・スポーツバック(内容量70%)
主人公ズが去った辺りで、近辺で俺に近付く者は存在しなくなった。今までは特性「悪臭」からか進んで寄ってくる物好きなポケモンはいなかったが、今はそれに輪をかけて誰も近付いて来なくなった。
あの後、誰も居なくなった洞窟内で一先ず俺は自分が何が出来るのかを確認しようとした。
が、体内で違和感。というより、体内に収納しているバックから変な感じがしたので取り出すと、なんとバックが溶け始めていた。
マジか、結構お気に入りだったのに。それに、これが無いと道具の持ち運びが出来ないんだが?
取り敢えず壁際に穴を掘り、バックの持つ部分が溶け落ちる前に中身を移動。その最中に気付いた事がある。
……あれ?もしかしてこの技マシン使えないか?
ここまでの道中で拾った技マシンの内、俺(ベトベター)が使えない物もあり、バックに余裕があったのでコレクターな俺は一応詰めておいた。それが今の俺に強く反応している。「かみなりのキバ」や「みずのはどう」、「りゅうのまい」や「めいそう」といったタイプも特徴も無視した技が覚えられる。……いや、「かふんだんご」とか、一部覚えられないものも確かにあるが。
まあ、覚えられるものは覚えとけってな。使用可能な物はすぐに使う。進化した時に幾つか技も覚えたし、かなり戦法が変わるだろう。
……形も大分変わったしな。2.5mの巨体で不定形、体を移動させた形跡はまるで腐食の道。進化してデルビルを薙ぎ払った時やバックを運んだ時に違和感を感じていたが、腕が無くなっている。触手と同じ要領で形成出来るが、意識しないと唯の塊だ。
やれやれ、対戦訓練し直しだな。「ちいさくなる」を積みまくって何処まで小さくなれる事か。
ちょっと体を動かして、洞窟内で壁や空気相手に暴れてみたんだが、この体が想定よりも割とエグかった。
肉体の確認が終わったので取り敢えず三回小さくなると1mくらいに小さくなった。頑張ってこの状態を維持しようと思う。ただでさえ歩いた跡が壊滅的なんだ、少しは自分を隠そうか。
洞窟内を出て、何かバックの代わりになりそうな物を探す。
が、ポケモンが全く寄ってこない。どころか目視していないにも関わらずに逃げたり、目視した瞬間に全力逃走されたりした。
えぇ……、と思いながら歩いていると、トレーナーを見かけた。トレーナーも俺を見た瞬間、顔を顰め、二度見した挙句に走り去って行った。さてはSAN値チェック失敗したな?軟弱モノめ。
気を改めてバック探しを再開するが、そんな都合のいい物は落ちていないし、そもそもどこに落ちているのか分からない。
前回はそこそこ大きな(この島基準)街のゴミ捨て場みたいなところで見つけたが、この辺にそんな場所無いし、二つ街があるけどそれらしい場所も物も無い。
そこそこ考えた結果、代案を出す事にした。
つまるところ、落ちているのを見つけるのでは無く、自分の毒性に耐えられる素材でそれっぽい物を作ってしまおうという訳だ。
という訳で、毒タイプを無効にする鋼タイプのポケモンを探す事にする。確か、この辺りにもコマタナ等と言った鋼タイプが少しは居た筈だ。
……むぅ、ただでさえポケモンから逃げられるのに、滅多に居ないようなポケモンを探すのは難しいな。
……居た。それなりに探し回って漸く見つけた。
コマタナだ。頭や胴体から刃が突き出し、手や足の爪が刃になっているポケモンで、悪と鋼タイプ。
此奴も、小さくなったとは言え俺の見た目からか逃げ出した。当然追い掛けるが追いかけっこは面倒なのでヘドロ攻撃でヘドロを撃ち出す。
鋼タイプに毒タイプの技は効かないので、衝撃で転ばせるつもりだったのだが、どうにも様子がおかしい。
衝撃はあったようで転びはしたものの、すぐに起き上がったが直後にふらついたのだ。その後も走る様子がぎこち無く、体調も悪そうだ。軽い脳震盪でも起こしたのかと思い、伸ばした触手で両手両足を捕まえて観察してみると、どうやら毒状態(ゲームでは毎ターン最大体力の8分の1を削る)になっているらしい。こうして手足を掴んでいるだけで辛そうだ。
手を離してみると、腕と足にくっきりと触手の跡が出来ていた。変色に窪み、典型的な金属の腐食だ。こうも変色してるなら腐食生成物でも発生したのかな? 流石に鋼もダメならバックの代案は難しいな。
……っと、そうじゃない。鋼タイプが毒状態になったという事は、俺の特性が「ふしょく(腐食、毒や鋼タイプも毒状態にできる)」になったという事だ。ベトベターやベトベトンはこの特性を持っていなかった筈だが、やはり俺は突然変異という訳なのだろう。
さて、流石に両手両足が骨折したようなコマタナの放置も気分が悪いのでとどめを刺す。「ギガインパクト(無属性、物理、威力150、反動有り)」のスーパーパンチを繰り出し、痛みを感じる暇も無く粉砕。一応、残骸も捕食しておく。
……鋼タイプの素材によるバック製作がダメになった事で、更に代案を考える。ふと、特性腐食について思い出したが、鋼と毒タイプに効くようになった事で毒状態をどのポケモンにも使う事が出来るようになったかと言われるとそうでは無い事を思い出す。
つまり、特性腐食でも毒状態にならない「きよめのしお(清めの塩)」をもつコジオと言う岩に塩が付いたポケモンを狩る事にした。
コジオは岩場や砂浜に住んでおり、近くに無くは無いが殆ど見かけなかったので南五番エリアにある、それなりに広い砂浜にまでやって来た。レベル20前後も今の俺の敵では無く、匂いを我慢して襲いかかってくる敵を「かみくだく(悪タイプ、物理、威力80、追加効果有)」で討伐と捕食を同時に行う。因みに、ベトベトンは噛み砕くを覚えないが、これは進化した時に覚えた技のひとつだ。大きな口と牙が形成できるからだろうな。
因みに、邪魔なトレーナーが二人ほどいたので軽く脅かすと逃げて行った。モデルの女性が奇声をあげると彼女を守るようにユキハミというポケモンが出てきたが、ドレインパンチでワンパンさせてもらった。流石に戦闘不能でモンスターボールの中に帰っていったが。
砂浜到着。これからは見つけてはドレインパンチで張り倒し、死体を集める作業なのでカットってな。
実に二時間、狩っては剥ぎ取りを繰り返した後に制作という某狩りゲーのようなルーティーンを行い、漸く清めの塩で箱を作り終えた。コジオの顔と後頭部の角砂糖(塩)を崩さないように岩部分を殴って倒し、二つの直方体を剥ぎ取ってくっつける。それを幾度も繰り返し、それを海水でくっつけて押し固める事で箱を形成し、蓋も作ってピッタリ嵌ると完成。それなりのサイズになったが、俺の体内に収納できるレベルだ。といっても元のサイズのだが。ふむ、棺桶位のサイズかな? 丁度それっぽい形だし、確実に成人男性が中に入りきるな。
小さくなるを少し解除し、触手で持ち上げて運ぶ。……少し持ちづらいな。体高2mくらいまで大きくなり、棺桶サイズの箱をベトベトン位の前傾姿勢で背負うように挟み込む。ドロドロで棺桶を背負った、縦に大きいカタツムリのようになった。うむ、これが一番安定するな。普段はこうして旅をする事にしよう。
帰り道、コマタナ探し中に出くわしたトレーナーが、複数のトレーナーらしき人物らを連れている現場に遭遇。驚愕したり恐怖したり、奇声を上げながらも一斉にポケモンを繰り出してくる。
因みに最初に出くわしたのは幼い少年……学生君で学生ちゃん(幼)や清掃員のおっさん等を連れて化け物を見た現場に行っていたようだった。……まあ、俺の事ですな。今はさっきの倍位に大きいが。そんなお化けを見た現場に、本当に見たんだって!と言う感じで人を連れてくるから映画なんかで皆呪われるんだよ?w
繰り出したのは、どれも低級低レベルのポケモンで体から生やした触手による「はたく」でワンパン。モンスターボールに戻らせながらみんな逃げて行く。……いや、学生ちゃんが座り込んで失禁してるな。SAN値チェック失敗だな、俺は紳士()だから見なかった事にして去るぜ……。
という事があってだな? さっきからずっと、ポケモンも人間も誰もこの洞窟に近付かない訳よ。
そりゃあ、悪臭を放つ上に出会い頭に何でも捕食する化け物(ポケモン視点)や嫌悪感が止まらない上に強過ぎて手出し出来ないポケモン?(人間視点)が居れば一人にもなるさ。
……まあ、当初の予定だった努力値振りと進化の目標は達成したので、ヌシポケモン狩りにでも出掛けるか。
自分の体も調べ終わったし、ある程度戦闘法も確立させた。今なら相性が悪くても最初のヌシポケモンくらいは軽く狩れるだろう。
それじゃあ、出発するか。
出発直後。なんか、色違いの青いラルトスが居た。殆どのポケモンが逃げ去る中、逃げない奴がいるからなんだと思えばまさかの色違いラルトス。
お前は逃げないんだな、なんて思っているとラルトスからじっと見つめられた。
……なんと言うか、不思議な感じだ。俺の心でも覗かれているみたいな……。
……俺の中では今、三つ程選択肢がある。
ひとつ、無視して先に進む。低レベルなポケモンには興味は無いし、腹が減ってる訳でもない今は人型や可愛いと言ったポケモンを捕食するのに抵抗があるからな。それに、何故か急いで先に進まなきゃいけない気もする。
ふたつ、倒して先に進む。とは言っても、先程も言った通りに食べる気は無いし、かといって殆ど経験値にもならないポケモンを倒すのも時間の無駄だ。
みっつ、ゲットする。自分以外の初の色違いだ。俺のコレクター魂が、色違いなんだから四の五の言わずに捕まえろと本能と一緒に叫んでいる。一応、これ迄に拾ったモンスターボール他数種があるので旅に連れて行く事も出来る訳だ。つまり、理性も本能もポケモンをゲットしろと囁いてくる。
うーむ……。
(逃ゲテ)
うん? 今、頭の中で声がしたんだが。
……お前か?
(人間ガ沢山来ル)
……どうやらテレパシーの一種っぽいな。テレパシーと言えばラルトスらの夢特性(普通は持っていない特性)だが、本来ラルトスは感情などを読む事が出来ると聞いた事がある。
……沢山の人間?
(貴方ヲ調ベニ)
……マジか。いや、確かに。新種のポケモンだもんな。そうじゃなくても警察みたいな組織が俺を調べに来るだろうな。つまり、人間が沢山俺の所に来ようとしていて、それが俺にとって悪い事だろうから俺に逃げろと言っているんだな。
……メッチャ良い子やん。
ふむ、……中々良い言葉が浮かんでこないな。俺と一緒に行かないか?
最強になる為の旅をしているんだ。
(……行ク)
よし、決まりだな。オシャボ(オシャレモンスターボール)は無いからハイパーボール(ポケモンが捕まえやすいボール)で我慢してくれよな。
(コクッ)
頷いてくれたので背負っている清めの塩の棺桶……じゃなかった、箱からハイパーボールを……
……バックから箱にはバックの残骸で纏めて移動させたけど、アイテムを直で持ったら溶けるよな……。
ただでさえ毒タイプが効果抜群なラルトスじゃ、俺が運ぶのは無理がある。箱の上に乗せても、何かの拍子に落ちて俺の上に落ちれば触れた所が溶け出すかも知れない。
むむむ、連れ歩きも視野に入れなければ……。
あ、いい事を思い付いた。清めの塩を体内に取り込んで物を触る時だけ掌に出せば良いのでは? 物は試し、奇数個だけ使って一個余っていた(コジオ一体につき二個採れる)清めの塩ブロックを呑み込み、砕く。
……不定形な体を自在に操れるようになったとは言え、流石に体内の砂粒を動かすとなると難しいな。なんか周りが浄化されてる気もするし。
よし、手を覆うグローブのように展開出来た。これでハイパーボールを掴んでラルトスに軽くぶつける。すると、赤い光と共にラルトスがハイパーボールに吸い込まれていき、三回揺れた後、カチッという音と共に揺れは収まった。
ポケモン、ゲットだぜ☆ってか。
さて、ポケモン初ゲットに浮かれている場合じゃないな。沢山の人間が来てるんだってな。なら早く遠くへ行かないとな。
ボールは背中まで一々直すの面倒だから、清めの塩で包んで体内に収納しておこう。
南五番エリアの最も高い場所で、視力が高い目玉を作り、俺の居た入り江の洞窟付近を見たんだが凄い事になっていた。
あれチリちゃんだ! ハッサク先生もいる! 校長まで! その他作業服や白衣を着た人達もいるじゃん。
えぇ……、あそこを出て良かったな。チリちゃんとハッサク先生はトレーナーの中でも最高峰、四天王と呼ばれる人達で持っているポケモンはLv.60にもなる。今の俺じゃ、フルパーティーじゃ勝てないな。
俺のレベル上げも、秘伝スパイスによる強化も急いだ方が良さそうだ。これから追いかけっこで忙しくなる可能性もあるからな。
……ラルトスも強くしなきゃな。俺監修のレベル上げと努力値も振らなきゃ……あれ? ラルトスは最終的にサーナイトかエルレイドのどっちに進化するかで育成方法きまるぞ? 順当にレベルアップでキルリアからサーナイト、キルリアのオスに「めざめいし」という進化アイテムを使ってエルレイドに。それぞれ特攻と攻撃に優れていて、限られたリソースを両方に振るのは非効率だ。どちらかには絞らないと。……本人に進化先尋ねるか。
ここなら、巨大化……元に戻っても支障はないので、元に戻り、触手で塩に包まれたボールを投げる。
出てきたラルトスはどうしたの?とばかりに俺を見てくる。
……ポケモン、ゲットするのも悪くないな。
おっとそうじゃない。ちょっと君が男か女か知りたくてね。
そう思った瞬間、ラルトスの顔が赤くなり頬を膨らませて睨んで?きた。
……おおう、女の子だったか。それは済まない事をしたな、ごめんなと謝っておく。テレパシーっぽい感じで簡単な意思疎通は出来るな…。
ふむ。なら、サーナイトかな。俺が苦手っぽい特攻に寄らせるか。……特訓、しようか?
……頷いたか。よし、なら二人で強くなるか。
努力値は特攻と……素早さかな? ならこの先に丁度いい奴らが居たはずだ。問題はレベルだが、俺がパワーレベリングを……現実で出来るか分からないが出来なくてもそれっぽい事をしよう。
とは言っても、リアルだとゲームみたいに捕獲も育成も出来そうにないな。そもそもゲームみたく例外なデータが存在しない数値とターンで戦っている訳じゃないし、ゲームで強いイコール現実でも強いは確定では無い。リアルで出来てゲームには出来ない事が沢山有るのだから。
……やる事が決まれば、次は移動だな
俺の中で将来野生ポケモンとして住むなら何処ランキングで一位の南五番エリアで最も高い所から去ろうとした瞬間、視線を感じた(ような気がした)。
背中()の目玉らで視線の主を探すが、近くには居ない。まさかと思い振り返って大きな目玉で入り江の洞窟付近を見ると、チリちゃんが此方を見ていた。
背筋に悪寒が走った俺は、大急ぎで移動を開始する。
ベトベター時代の体の動かし方を再現し、巨体をできるだけ速く前に飛び出させ数本の触手で地を叩き一気に跳ねる。高台から飛び降り、着地(ズドンとベチャッが混ざった爆音が鳴り響いた)するとそのまま一気に南三番エリアの岩場に突入。体を細長くし、日本の龍の姿を取り「りゅうのまい」を使って素早さを上げながら岩場と跳び移り、ヌシポケモンの生息地を通り越して東一番エリアの西側に辿り着くまで俺は止まらなかった。
……あー、焦った。アレは確実に見られたと思う。元の大きさに戻ってたから余程目が悪くないと……あれ、でもチリちゃんパソコン見る時はメガネしてたような?でも視線を感じたし多分見られたな。
ここまで調査隊派遣されて来ないよな? つよつよ人間チームと鬼ごっこは嫌だぞ、俺。
さて、今からどうするか。
勢いでここまで逃げてきた手前、ヌシポケモンの所に行くのは何か違うが、強くなるには行かなきゃならない。
が、何ならラルトスのレベル上げと努力値振りの機会でもある。余り時間がある訳でも無いし、ぱぱっとやってしまおうか。
前に行けなかった崖上のエリアの探索だけ軽く済ませ、ココガラという小さな鳥やシキジカという可愛らしい鹿のポケモンを二人……二匹掛りで倒し、少しずつ着実にレベルと素早さの努力値を上げていく。
夕方になり、そろそろ日も暮れる時刻になってふと気付く。
……あれ、ラルトスって何食べるんだっけ?
無難に木の実か? 幸い特定の状態異常の回復という効果だけで言えばしょぼいが、味的には美味い木の実を幾つか拾っている。
と言うか俺の食事どうしよう。この姿になって小型のポケモンをひと口で捕食してたんだが、ラルトスの前でやっていいモノなのか。ポケモンを食べるポケモンが居るとはいえ、俺のは残酷を通り越して残虐かつ冒涜的な絵面なのだが、木の実じゃ確実にお腹が膨れきらない気がする。……まあ、特に酷い絵面(人型等)じゃなければいいかな? 丁度鳥や鹿がいる訳だし。
そんなこんなで夜。東一番エリアと二番エリアを繋ぐ橋から少し北西にある、崖の手前にある高台まで登ってきた。流石にこの図体でマッドショットで穴を開けてそれを足掛かりに、とは出来ないので入江の洞窟で天井を伝っていた原理で登っていく。登ってきた高台の上に小さな山が二つあり、その間の周りからは見えにくいスペースで夜を過ごす。ラルトスをボールから出し、木の実を振る舞う。俺は事前に、倒したポケモンを取り込むように捕食した。ドロドロの液体が迫って来て、死体を呑み込んだと思ったら骨が浮いてくるアレだ。いや、骨を浮かさずに綺麗に消化したが。一応、シキジカを捌いて火炎放射で焼いて、炭化した皮を剥げばいい感じの焼肉になるんだろうなとは思ったけど、そこまでやると絵面の問題というよりは別の問題のような気がしてきたので辞めた。
食べ終わって暫く。ラルトスは戦闘中、「ねんりき(念力)」で攻撃していたのでレベル6はある。途中、「さいみんじゅつ(催眠術)」で敵を眠らせて援護してきたのでレベルは9を超えている筈だ。正直、もうちょいレベルが上がるのが早いかと思っていたが中々上がっていなさそうだ。
夜も更けていく中、ラルトスと戦術講義をしたり技の整理をしたり、今までどう過ごしてきたかとか何が好きか等の世間話や旅を始めた理由やついてきた理由何かを話したりした。
どうやらこの子、感応性が強いらしく、周囲の生き物の考えを読み取った上で影響を受けるらしい。影響を受けるというか、ノリで行動してるような気もするが強くなる事に興味があるらしい。思っていたよりも好戦的だった。……因みに、甘い物が好きなようだった。
次の日。ラルトスに木の実を食べさせて狩りへ出発。暫く鳥と鹿を狩っていたがそういえばポポッコというたんぽぽの花のようなポケモンも素早さの努力値が上がった筈だと思い出す。進化前のたんぽぽの葉っぱのようなポケモンのハネッコは素早さの努力値では無いので、群れを見かけたら竜の舞でポポッコだけを辻斬りのように捕食し離脱。
傍から見ると、竜が地を跳ねながら進み、進行方向にいたポケモンをその口で捕食しその他に気を止める事無く突き進む、個人的に好みの絵面になる。
昼過ぎ。ラルトスも木の実を食べて、再びレベル上げだという頃に特筆すべき事があった。
ポケモンを倒したり、箱が容量不足なので木の実を拾っては昨日の寝床に使った仮拠点へ蓄えていると、とうとう素早さの努力値が最大になった。
倒したポケモンを数える事二百と五十。
ポポッコを考えると確実に素早さの努力値が最大になっている筈だ。なので今度は特攻の努力値を振るために、ライオンの子供のようなポケモンのシシコ、アヒルのようなポケモンのコダック、ネジやU字磁石のついたポケモンのコイル、ラルトスの進化先であるキルリア。
これらを狩る為、川を跳び越えながら狩りを始めて少したった頃。
かなり……BIGなサイズのコイルを見つけた。この辺りはコイルがそこそこの数浮いているんだが、そこから少し離れた辺りでジバコイル(コイルの最終進化系、コイル平均高さ0.3m重さ6kgに比べ、ジバコイル高さ1.2m重さ180kg)が居る!?と二度見をしてしまった。子供……いや、赤子と大人レベルで巨大なやつだ。コイルを狩って特攻の努力値を稼ごうとしたんだが、これは審議だろ。
……見た所、元気が無いように見える。多分。
俺はポケモンの感情を知るために顔(大体「目」)を見て、全体的な体勢(人間なら落ち込むと猫背に)を見て、鳴き声の躍動を感じる(嬉しいと声が弾んでたり)といった、三つのポイントで判断している。
一応、ラルトスのようなエスパータイプはテレパシーで意思疎通(言語では無く、概念で伝わってくる。ラルトスが地球人に日本語も英語も分からなくとも伝える事が出来るといった感じ)出来るが、その他のポケモンは大体しか分からない。
が、ここは聞かねばなるまい。落ち込んでいる(多分)理由を。
……一応、度を超えた特殊個体でレアコイルに進化して無いけど高レベルですとかなったら洒落にならない。
そして声をかけようとしたんだが、俺の声ってテケリ・リなんだろうか。
「テケリ・リ?」
テケリ・リだった(白目)。もう駄目だ、俺は暗黒神話の生物になってしまった。この間みたいなネタじゃねーんだよ!ガチで普通に喋ったらこんな声になったんだよ。やべーよ、よく分からんけどやべーよ。今俺語彙が死んでるよ。
「ジリリリリ……」
あっ⋯⋯(察し)
ダメだ、向こうが言ってる事も分かんねぇ。落ち込んでるってのは分かるけど、詳細とか何を言っているかがさっぱり分かんねぇ。電子音というか電磁音というか、電子製品っぽい機械音ってことしか分からねぇ。
なんだこれ、ポケモンの世界観的に慰めればいいのか?そんな気がする。
……塩を密集させて毒性が(多分)薄くなった触手で、コイルの頭を撫でてみる。
改めて近くで見るとデカいな。コイルを形成する中央の球体が30cmから1mだぞ。サイズ値なんて問題じゃねーだろ、種族違いだろ。一般成人男性とチェ・ホ○マン……いや、ロ○ートさん(身長270cm越え)よりも種族内での差があるぞ。
……何か目をうるうるさせながらこっちに突っ込んで来た。体表が変色してきそうなので急いで触手で離すがそれでも近付いてくる。
なんやねん。
ん?体内から振動が。これはラルトスのボールだな、移動中は仕舞っていたが外へ出たいのか?
ボールから出ると、ラルトスは巨大コイルの頭(高すぎて側面)を撫でてよしよしってしてる。いい場面かよ。アニポケ(アニメのポケモン)でありそうな絵面なのに横に居るのが暗黒生物でなんか悪いな。
……後でラルトスから聞いたが、どうやらその巨体と鈍重さが原因で群れから追い出されたらしい。大きいだけで、浮いてるポケモンにしては鈍重なのに周囲のご飯(電磁波とからしい)を多く取るからだと。
まあ、何にせよ。そんな事情なら共に旅をするのも吝かでは無いな。同じコイルを倒しても、思うことはあれどある程度は許してくれそうだし。
俺と共に来ないか?
……と言ったつもりだが、テケリ・リしか言えない(白目)
が、どうやらこちらの意図を汲めたらしく喜んでいる様子だ。……マジか。
俺は箱からハイパーボールを取り出すと、コイルにぶつける。赤い光と共にコイルはボールに吸い込まれ、数回ボールが揺れるとカチッという音と共に揺れは納まった。
……二回もポケモンゲットだぜとは言わないぞ。
……ふむ。どうやら素早さの個体値が低いコイルらしい。なら体力と特攻を上げて、特性「がんじょう(頑丈、ワンパンされない)」か夢特性「アナライズ(解析、後攻だと威力1.3倍)」の後攻特攻型アタッカーかな。俺ら三人で戦うなら防御は全部俺が引き受けて、前衛の俺は物理、ラルトスとコイルの二匹は特殊で攻撃が戦法として嵌るだろう。
おっと、もう育成の方に思考が逸れていた。
俺はボールからコイルを出した。
……これから宜しくな、コイル。
「ジリリリリ!」
……何となく、分かってきた気がする。
※謎のポケモン報告書より一部抜粋
・20○○年○月○日。プラトタウン近辺の入り江の洞窟にて謎のポケモンが確認された。
・発見者は学生で、謎のポケモンの姿は余りにもおぞましいかったと語っていた。
・彼らのその説明は現存するポケモンに当てはまらなかったが、記録が残っているとの事で確実を行った。
・スマホロトムの記録を確認するとベトベトンのような玉虫色の不定形で、身体中に目玉と口があり、触手を生やして攻撃する巨大なポケモンが映っていた。
・体高は約2.5m、推定体重は数百kg。
・発見と同日。南一番、南五番エリアにて謎のポケモンと思われるポケモンが目撃された。
・高い戦闘能力を保持している様子。発見者が入り江の洞窟にてデルビルとヘルガーを薙ぎ払う様子がスマホロトムに記録されていた。他にも、南一番、南五番エリアにて複数のトレーナーが勝負を挑むも、触手で軽く叩かれただけで戦闘不能になったと報告を受けている。
・その身体は強い毒性と腐食性を持っていると予想される。発見者の学生が謎のポケモンに触れたデルビルとヘルガーを保護し、その介抱を行っている様子を伺うと皮膚が溶けている様子が見られた。他にも呼吸器を損傷している可能性があり、デルビルとヘルガーは暫くは絶対安静だと医師から診断されている。
・この謎のポケモンの調査に四天王からチリ氏とハッサク氏の二人が急遽派遣され、学生が目撃者という事でアカデミーの校長であるクラベル氏も同行した。
・謎のポケモンに強い毒性と腐食性があるという裏付けとして、その痕跡が挙げられる。謎のポケモンが生息していたとみられる入り江の洞窟にて、一部地面が変色し溶解してる所を調査員が発見。洞窟の外にも謎のポケモンが通った跡と見られる痕跡が残っており、草が枯れ土が変色していて道のような痕跡を残していた。飛び飛びにもなっていた事から、謎のポケモンは跳ねている可能性もある。しかし、痕跡は途中で薄れていき最終的に追跡が不可能になる。
・謎のポケモンの痕跡から体組織の一部と思われる粘液を採取。鑑識に回して解析を行っている。
・洞窟での調査の最中、四天王のチリ氏が南五番エリア辺りに謎のポケモンがいたのを目撃。その後、南三番エリアの方向へ去って行ったという。
・今後も調査を続ける方針で、専用の追跡チームと解析チームを結成するとの事だ。
・この謎のポケモンを、ベトベトンと似ている事、メタモンのように変化する能力を持っていると仮定される事、異常な性質を持つ事、この三点から「ベタモンα個体」と仮称する。
種族・ラルトス (♀)(色違い)
名前・無し
Lv.18
H 28 かなりいい
A 25 まぁまぁ
B 25 まぁまぁ
C 45 さいこう
D 35 すごくいい
S 40 かなりいい
(個体値の下から。ダメかも、まぁまぁ、かなりいい、すごくいい、すばらしい、さいこう=きたえた!)
合計個体値 相当優秀な能力
(合計個体値の下から。まずまずの能力、平均以上の能力、相当優秀な能力、素晴らしい能力!)
合計種族値 198
特性
シンクロ(相手の効果で「毒」、「麻痺」、「火傷」状態になると、相手もその状態異常にする)
てれやな性格。物音に敏感。(性格補正無し)
努力値
H 微振り(野生時の獲得分)
C 微振り
S 極振り
種族・コイル (性別無し)
名前・無し
Lv.22
H 22 さいこう +α(巨体分)
A 35 さいこう +α
B 70 すばらしい
C 95 さいこう +α ↑(性格補正)
D 55 すごくいい
S 45 ダメかも -α ↓(性格補正)
(個体値の下から。ダメかも、まぁまぁ、かなりいい、すごくいい、すばらしい、さいこう=きたえた!)
合計個体値 素晴らしい能力!
(合計個体値の下から。まずまずの能力、平均以上の能力、相当優秀な能力、素晴らしい能力!)
合計種族値 325
特性
がんじょう(頑丈、ワンパンされない)
れいせいな性格。打たれ強い。
努力値
無し
※こうしてみると、唯の野生なのに妙に個体値高いなと思いますね。
主人公の仮称は「ショゴス」では無く「ガダモン」が由来の「ベタモン」です。
グレート・オールド・ワン(クトゥルフやハスター等が分類される邪神の種類)の幼生で、ドリームランドという夢の世界に住んでいます。詳しくは「ラヴクラフトの幻夢境」にて。
無難に「ショゴス」にするか、「ベノムロード」といった約十年前の精神年齢に戻ったような名前にするかそこそこ悩みましたが、丁度いい組み合わせな神格が本に乗っていたので採用しました。
親愛なる読者達の事を知る為、或いは今後に反映させる為に知りたい。文章について。
-
任せます(このまま継続、どうでもいい票)
-
今のままで、第三者目線の裏話も書く
-
今のままで、第三者目線の裏話は書かない
-
第三者目線を多用して、裏話も書く
-
第三者目線を多用して、裏話は書かない