フォドラに生まれたので三国共存ルート目指すで(元社畜OLより、愛を込めて)   作:ストレスたまるん

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おまたせ()

ちょっと忙しさが天元突破したためかなり間が空きました。

許して…



12. 団員達は見た・とある団員の話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

団長がガキを預かった。

誰がそんな嘘八百言ったんだよ、なんて思ってたんだが、蓋を開けてみりゃまじでガキを預かってやがって俺は驚いたよ。

 あれだけ厳しくてよ、下手な仕事は受けないとか言ってやがった団長がだぜ? まさか子供を預かるなんてトンチンカンな仕事を受けるなんて誰が想像したよ。少なくとも俺は微塵も想像しなかったね。

 いやでもよ、あの時は真面目に団長が報酬の金額に目がくらんだんじゃねぇかって団内で噂になったもんだぜ。

 なんていったって相手はそれなりに大きな訳ありの商人家族。かなりの額を提示されたはずだ。

 実際渡された報酬金はかなりのものだったしな。お陰で装備の新調も簡単に出来たもんだ。

 お前もそうだろ? はは、あの槍な。良い感じしてたぜ。

 

 で、なんだっけ…あ、そうだ、アルディアの話だったな。

その後どんな感じだったけな…あ、そうそう、それだよ。お前記憶力いいな~。え? 俺が忘れすぎ? はは、酒と死んだ女房くらいは覚えてるって!

 

 アイツ、今もそうだけど来たときからずっと鍛錬一筋だったよな。

暇さえあればひたすら木刀振ってよ、こう、今どきの貴族令嬢には全く似合わないくらい活発的だったよな。今も変わらんけど。

 ただ謎なのが、アイツがどうしてそんなに鍛錬一筋なのか、なんだけどよ、お前知ってるか? あ、やっぱり知らねぇのか。謎だよなぁあれ。

団長にも聞いてみたんだが、団長自体もあまりはっきりとは分かってないみたいでよ、何かしらの目的が有るんだろう~とか言ってたぜ。軽いもんだぜ、ったく。

 

 あ~、酒うめぇ…お、見ろよ。アルディアが団長の娘を膝枕してやがるぜ。

似てないのにまるで姉妹みたいだな。アルディアが姉でベレスが妹。ぴったりじゃねぇか。

 おお、アイツら見て思い出したけど、結構前だったかな、ほら、あのアルディア轟沈事件。

そうそうそう! それだよそれ! あれやばかったよな! あいつには悪いけど、俺は腹抱えて笑ったぜ!

 あれどういう経緯でああなったんだっけ? 

確か、アルディアがベレスの頬を弄くり回してたからベレスが嫌がって嫌いって言ったんだっけ? お、合ってるか。

 あの時の落ち込みようったら、もうな、本人はきついかもしれねぇけど、俺からしたら本気で笑い死ぬかと思えるくらいの落ち込みようだったよ。

あの、なんだ…なんかこう、猫が口を開けて空を見上げてるような…え? 例えがわかりにくい? うっせ。こちとらおつむが弱いんだよ。察しろ馬鹿野郎。

 まぁともかく、あの後数日間くらい鍛錬に身が入らないほど死んでたよな。

後は…そうそう、ベレトのやつもアイツの心にぶっ刺したんだっけ。

確か、一緒に寝るのはもう嫌だ事件だったか。

あれも…ぷっ、くく…いや、すまねぇ、思い出し笑いがな。ひどい? お前も笑ってるじゃねぇか!

 あ~くそ、笑いがこみ上げてくるぜ、ったく。

いやだって思い出してみろ。ベレトのやつに朝一番、もう一緒に寝るのはやめるって言われた時のあいつをよ。

 なんかこう、雷に打たれたっていうのか?  立ったまま気絶してやがったんだぜ? あれは一生物のネタだろ!

 いやぁ、あの時程勢いよく口から酒を噴射した事はなかったぜ。

まさかあの一言で気絶するほどの傷を負うなんて誰が考えたよ! ダイナは苦笑い浮かべながら介護してたけど、しばらくその時の光景がこびり付いてウンウン唸ってたらしいぜ?

笑っちまうぜ。

 

 まぁでも、アイツが来てからはほんと、笑いが絶えないぜ。

いやそうだと思うぜ? なんかよ、こう、どっか別のところから来たって言われても納得できるほど染まってないっていうか、考えというか、人間性が違うっていうか、なんていうかな…あ? 何処から来たって? んなもん知るかよ! 例えだよ、例え!。

ただなんとなくアイツがこのフォドラみたいな面倒な所で育った人間じゃないんじゃないかって思っただけだ! くそっ、変につついてきやがって。

 とにかくだ、俺らとは違う何かが有る気がするんだよ。

何だ、お前もそう思うのか? だよな。こう、なんていうか…何かしそうな、やらかしそうな、やっちゃいそうな…あ? それだと罰をくらいそうな言い方だって? うるせぇ、おつむが弱いんだよ、察しろ! って、これ二回目じゃねぇか。

 は~でも…なんかこう、見てて飽きないやつだよあいつ。

初めはなんだこのクソガキって思ってたのに、案外世渡りが上手いっていうのか、馴染むのも早かったし、見てて笑えるし…あ~、ったく、年甲斐も無く変な気分だぜ。

 こういう時はアイツを出汁に話をし直すか! どの話をするよ! お、良いねソレ! 

確かそれってアルディアが馬に初めて乗った時だったか。あん時も笑えたよな! だってアイツ、馬に…あ? どうしたんだよ、そんなにブルブル震えてよ。あ? 後ろ? 後ろがどうしt―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アルディア」

「はい? どうしました団長」

「いや、一つ聞きたいんだが良いか?」

「はい、良いですよ」

「あいつがお前に対して妙に気を使うようになったんだが、何かあったのか?」

「え? あの人ですか?」

「あぁ」

「特には何も…」

「そうか。まぁよく分からんが、何かされたなら俺に言え。いいな?」

「はい、分かりました」

「じゃあな」

「はい…ふぅ…流石にお話(スレッジハンマー)はやりすぎたかな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







なおこの後アルディアを見る度に反射的に芸術と言えるほどの綺麗な最敬礼をするようになった団員が居たとか。
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