じゃあなんでそんな全くもってハートフルでない噂が出回るのか、その根拠(?)を語るナードのメールを読もう。
そんなお話。
僕はウィリー、15歳。
アメリカのニューヨークに住んでるんだ。
最近僕は親にねだって買ってもらったマッキントッシュに夢中で、1人の顔も知らない友人と仲良くメッセージを送りあってるんだ。
友人はマイク・ワトソンって言って、僕と同じナードさ。
彼は色々面白い話をしてくれるんだ。
そういえば今日はクリスマスだからと、サンタについての話をメールでもらったんだ。
結構怖いけど、これがまた面白いんだ。
君にも紹介するから、下にコピペした文を乗っけておくね!
サンタ・クロース。
25日のクリスマスにトナカイと一緒にソリに乗ってやってくる。
一般的にはそう言われているけれど、実は裏ではこんな噂が出回っている。
サンタの赤い服は、返り血で染まっている。
俺はこれが与太話だとずっと思っていたけど、調べていったらとんでもない組織につながっている事を知ってしまった。
ちょうどクリスマスも近いし、その事について考察も踏まえてメールに書いていく。
まず、サンタクロースというのは前述の通りだが、そこから更にプレゼントも配っている。
これが俺たちの知る限り最もポピュラーなサンタクロースだ。
しかしこの中に数名だけ、サンタを騙るそっくりな暗殺者がいるらしい。
組織名:Stealth Assassination Never Touch Achieved
通称:SANTA
構成人数:全体数不明、数十人とも数百人とも
目的:不明
特徴:サンタクロースに似ているが、子供をメインに暗殺をすると言われている(証拠不十分により立証不可)
これだけでは普通に調べたところで何も出てこないし、どうだっていいカップルのどうだっていい惚気を聞かされるだけだ。
そこで、専用のブラウザで検索をかけてみた。
そうしたらSANTAに関する情報が出てきた。
彼らがサンタとそっくりなのは事実だった。
ただ、写真に映る3人組の彼らが着ていた赤い服はみんなバラついた色合いをしていた。
それに優しい目なんて誰一人として向けちゃくれていない。
獲物を狙う鷹のような目をしている。
トナカイなんて、世間一般のそれとはまるで違う姿をしていて、角と見た目以外悪魔そのものだ。
ソリだけ普通のサンタが乗るようなそれなのが、逆に不気味さを煽ってしょうがない。
それ以外に彼らのような写真は見当たらなかった。
次に見つけたのはSANTAの失態に関する記事だった。
こういった不祥事ってやつは、みんな大好きだからよくひっかかる。
内容は12月23日、煙突からの侵入に失敗し、コミカルな不法侵入者のフリをして逃げていった、というものだ。
これを聞いてある曲を思い出さないか?
そう、あわてんぼうのサンタクロースだ。
この曲はSANTAの一員の失敗を嘲笑う歌だったんだよ。
もう一度来るよというのは、次は殺すという宣戦布告と解釈できるし、タンブリンは閃光手榴弾の爆発音と見ていいだろう。
その後の話が見つからないことからも、この子供が既に殺されているのは明白だ。
また別の記事を見てみよう。
・・・・・・ここからは推測を元に整理し、複数のサイトを照合して得た確証の取れない物だが見て欲しい。
SANTAのメンバーは総じて特殊部隊上がりの軍人で構成されている。
どういった意図を持って選抜しているかは分からないが、音もなく忍び寄り、証拠を残すことなく暗殺に成功してしまう。
そういった強者しか存在してはいけない組織らしい。
あのあわてんぼうも今はいないだろう。
彼らは必ず24日と25日の真夜中だけ行動する。
ノーマッドの包囲網にはかからない。
サンタさんの最低条件は易々とクリアしていく。
そして世界を飛び回り、目的を達成して帰投する。
SANTAネットワークは政府の裏に蔓延っていて、つい最近辞職した政治家の中にも彼らの一員がいるとされていて、このネットワークを通じて戸籍や年齢、犯罪歴等入手、精査をし、ターゲットを絞る。
新聞で1度だけ、大きな見出しで世界中の少年院から犯罪を犯した青少年らが一斉に行方不明になった事を知らせた。
しかし翌年同じ事件が起きたにもかかわらず、マスメディアは何の関心も触れることなくクリスマスが終わっている。
事件は闇に葬られたのだ。
以降もこの日だけ異様に行方不明の青少年が増え続ける一方だが、メディアは背を向けた。
SANTAは大人をも欺いている、いや大人が恐れを成して触れたがらないのだ。
SANTAにも階級が存在するらしい。
新米には世間一般が知るサンタと同様の服が支給される。
無論彼らも暗殺の手ほどきを受けている為、立ち向かうのはやめておいた方が良い。
加えて構成比率が1番高いのが新米だ。
任務の失敗は死を意味するとか、心を痛めるとか、そういった事で新米すら降りる者も多いので、相対的にそうなってしまうそうだ。
そして返り血を浴び続けると同時に階級もあがる。
浴びた量が多いほど強者の証と言えるだろう。
そして人の血を浴び続け、紅蓮をも越え漆黒に染まった時、SANTAの最高位であるブラックサンタの名を手にするのだ。
SANTAには赤い服と共に乗り物であるソリとトナカイも支給される。
これらは2人乗りで、チームも基本的にはツーマンセルである。
ソリは前述の通り特別な装備も無い普通のソリだ。
しかしトナカイは違う。
彼らはクリスマス前後の数日のみ目覚める。
そして誰彼構わず敵意、殺意をもって牙をむく。
トナカイ達は移動手段を目的に利用されるのは当たり前だが、尋常な筋肉は全てにおいて尽くを追い越す。
故にSANTAの任務は一夜の全てに終わるのだ。
トナカイにはもうひとつ役割がある。
子供を食らうことだ。
行方不明の青少年がどうなったか一向に発表が無い事への回答と言っていいだろう。
そして証拠隠滅にも一役買っている。
彼らは人の、若い子供の生気を取り込んで非常な期間を眠って過ごす。
起きるのがクリスマスの前後なのもそういう事だ。
さて、今度はSANTAがどのようにして動くかについても語りたいが・・・・・・これ以上はネットワークに引っかからなかった。
来年もまた同じ話をするだろうから、その時にドジを踏んでくれるサンタが現れることを祈ろう。
ハッピーメリークリスマス。
最後に、この事は口外してはいけない。
彼らを常に侮ってはいけないし、何より彼らもハイテク化に向けて装備をアップグレードしているとも言われている。
お互いの秘密にしようじゃないか。
・・・・・・って内容だったんだけど、やっぱり嘘くさいよね。
読んでるうちにバカバカしく思えてきちゃったんだ。
別に頭がいいとかニュースを見てるとかじゃないけど、信じられないのが1番だ。
でも、やっぱり面白い話なのに変わりはないよね。
ちょっとした読み物として楽しめるかもよ?
1986年12月30日、ノルウェーの奥地で1人の少年の白骨死体が発見された。
外傷は無く、凍傷が直接の死因と考えられている。
1987年3月未明、世間に春の声以上の脅威に満ちた声をラジオに聞かされた。
少年はニューヨークに住むウィリー・マクドネル15歳で、分析の結果凍傷が直接の死因では無い事が判明した。
死亡日時は12月25日の深夜とされているが、白骨化までには早すぎる上に当時使用していたパソコンのやり取りから当日22:00までは生存していた事が考えられる。
2022年現在、この事件は迷宮入りとなり世間から忘れ去られた。
しかし、依然としてクリスマスに行方不明となる青少年は数を減らさず、これに関する情報も無いため警察も動くことすらままならない。
ただ、サンタの服が赤いのは子供の返り血で染めているから、その噂だけが陰謀論の中に隠れた真実として広まっているだけである。
1986年12月28日
親愛なるサンタから君達へ
マイク・ワトソンくん、ウィリー・マクドネルくん、きみたちは面白い子達だ。
しかし、誰かからの秘密を勝手にばらす事をしたのは残念に思う。
私もこの仕事に罪悪感を覚え、なんとなしに仕事を話してしまったのは悪かった。
幸い世間は陰謀論程度にしか思われていないが、このメールは恐らく本人には届かないだろう。
せめて誰かの目に留まってくれることを祈りたい。
これから私も殺されてしまうだろうから、最後に一つだけ。
もし私の服が赤黒かったとしても、私はブラックサンタではなく皆のよくしるサンタのように迎えて欲しい。
このメールは北欧に存在する某施設内で発見された。
彼らが我々の秘密を公にしてしまったという。
全員口封じの為に殺害し証拠を隠滅したが、1人の優秀なメンバーを失った事は痛く思っている。
依然として世界から悪い子供は居なくならない。
この先の明るい未来を確実にするべく我々がいる事を忘れてはならない。
サンタある所にSANTAあり。
これをモットーに仕事を続けて欲しい、以上。
クリスマスについての話なのに、なんでこんな時間に投稿したのかって突っ込まれそうだけど・・・・・・。
単純にクリスマスの夜に思いついたからとしか言えません・・・・・・。
恐らくこれで今年の投稿は終わりです。
マイクラの方全く進んでません・・・・・・。