お礼として出来ることはせいぜい早く投稿するぐらいしかできないのですが……これからもよろしくお願いします。
あと時が飛びます。時系列的にはクレアさん誘拐事件発生約1年前ぐらいです。
・月÷日
デルタからの初めての手紙に返事を出してから4ヶ月程が経った。
あの子はどうやら俺との文通にハマったらしく、月に2回の頻度で手紙を出すようになった。それ自体は個人的には喜ばしいことだし、デルタからの手紙は読んでいる身としては微笑ましく感じる。
しかし、問題はアレクシアが俺が手紙を受け取る度に傷ついているかのような表情を浮かべることだ。気がついたのは2ヶ月前に手紙が来たことをメイドさんから教えて貰った時、メイドさんの後ろで目を見開いて茫然としているアレクシアを見たからだ。以来、なるべく彼女の前では手紙の話をしないように気をつけてはいるのだが、運悪く聞かれてしまうことがあり……といった感じだ。
色々考えたが、もしかしたらアレクシアは自分以外で俺と親しくしている人物がいることにショックを受けているのかもしれない。いや、自分でもかなり自意識過剰な考えだとは思うが、俺という存在はアレクシアからしたら初めて出来た同年代の友人ということを考えるとあながち間違いではない気がする。
だからといって俺が出来ることが思いつかないのも事実。手っ取り早いのは、シドやデルタ達のことを紹介することなのだが、これをやってシャドウガーデンのことが世間に露見したら色々と面倒くさいことになるのは明白だ。
……だめだな、今もこうして考えているがいい案が出ない。アイリス様に相談してみるのも手かもしれないな。
・月<日
アイリス様とアレクシアを比較して、アレクシアを蔑むようにコソコソ言う奴らは結構いる。これに関しては腹立たしいと感じるし、陰口を叩くのも許せないがまだ分かる。だが、あの野郎共アレクシアが近くにいるのにも関わらず言いやがって!
あいつは気にしてない様にしていたけど、肩が震えていたのを俺は見逃せず、本当はあの馬鹿共にそれ相応のことをしようと思ったがそれを抑えて彼女の手を取って、今となってはお約束の場所となった俺らだけの隠れ場所に連れていった。
突然のことにアレクシアは驚いていたし、途中どこに行くのか聞かれても俺が無言だったせいで怖がらせてしまったのか少し怯えてしまっていた。それに申し訳ないと思いつつも、彼女を抱きしめ優しく背中を叩いた。アレクシアは普段の言動から発散出来る側の人間だと勘違いされがちだが、本当は溜め込みやすい。そして少しでもそれを何とかしたいと思って、つい前世でレイにやったことをやってしまったが、アレクシアは「バカね」と言いつつも声を押し殺して泣いた。
泣ける時に泣いた方がいい。泣くことは決して悪いことじゃないから。
・月=日
今日何とか時間を見つけてアイリス様と話すことが出来た。が、あの王女様もどうしたらいいか分からないということで2人でうんうん唸る羽目になった。結局、もう1回2人でお出かけとかしてみたらどうだろうか?という話になったのだが、自分はともかくアレクシアは王族だ。そんな簡単にホイホイ外に出ることが出来る訳では無い。しかし、これ以外思いつく手段がないのも事実。
帰省するまであんまり時間ないし、マジでどうしたものか。
それはそれとして、なんかアレクシアが俺と顔を合わせる度プイッと顔を背けていた。うーん、やはり前世と同じ感覚でやったのが間違いだったか……?いやでも、あそこで何もしないなんてことは出来なかったし……
まあ、未来のことは未来の俺に任せよう!今日は寝る!!
****
アレクシアにとってルイスという人間は、姉以外に初めて出来た「素」をさらけ出せる人物でありながら、自分を『アイリス王女の妹』としてではなく『アレクシア・ミドガル』という一人の人間として見てくれた、初めての友人である。そう至るまでにアレクシアはルイスの色んな表情や性格を知り、自分だけが彼のことを沢山知っていると思っていた。
───しかし。
「ルイスくん。またお友達からお手紙が届いているわよ」
「態々ありがとうございます。全く、結構な頻度で送ってきて……」
自分には向けられたことの無い、別の優しい笑みを浮かべるルイスを見てアレクシアは前に感じたような痛みとともに胸に穴が空いたかのような感覚に襲われた。恐らく、いや確実にその人物は自分が知らないルイスを知っている。下手をすれば、自分だけが知っていたと思っていた彼を既に知っている可能性だってある。
そのことにアレクシアは毎回胸に走る鈍痛を無視して、ルイスの前では普段通りに接していた。
だが、ある日アレクシアは自身に向けられている悪口をルイスにも聞かれてしまった。普段であれば思うところはあっても聞き流せていたのに、それをルイスにまで聞かれてしまったこと、そして今まで耐えていた分が積み重なっていてそれが無意識に体に出てしまっていた。
「アレクシア、ちょっと来て」
「は?ちょっ、ルイス?」
アレクシアは人がいる前にも関わらず、敬語で話さなかった上に自分の手を力強く握って強引に歩き出したルイスに困惑した。
「ちょっと!いきなりどうし───」
「……」
「……っ」
ルイスに行動の意図を聞こうとしたところで、怒りの感情を隠しきれていない彼の目を見て思わず息を飲む。無論、アレクシアとてルイスに怒られたことはあるが、必ず柔らかい部分は残っていたし、寧ろ温かさがあった。
それが今はどうか、まるで鋭利な剣を連想させるかのように鋭く、そして冷たい目をしているルイスは初めてだ。アレクシアはその事に少し恐怖を覚えていると、急にルイスは立ち止まった。
ここが目的地なのだろうか、と思い周りを見渡すとそこはルイスが休憩時間に鍛錬をしているところで、ここはアレクシアを除いて知ってる人はいない正に秘密の場所だった。
「……ルイス、私をここに連れてきて一体何を───」
言葉は続かなかった。何故なら急にルイスがアレクシアを優しく抱きしめたからだ。突然のことにアレクシアは戸惑うと共に、このままではまずいと感じルイスから離れようと彼の肩に手を当てようとする。
「アレクシア、我慢しなくていいんだ」
「……っ!」
その前にアレクシアを労わるような優しい声が彼女の鼓膜を揺るがす。息が詰まりそうになったところでルイスは彼女の背中を優しく叩き始める。
「辛いなら泣いていいんだ。じゃないとアンタの心が保たなくなっちまう……ここの周りはあまり人が来ないし、音も聞かれづらい。だから今だけは我慢するな」
「……バカな、やつね……」
限界だった。
「……うん」
「ほかに、ひとが、いるのに……よびすてで、よんで」
「……うん」
「あげく、ごうい、んに、つれだして」
「……うん」
「あとさき、かんがえ、なさいよ……このバカ……!」
アレクシアは精一杯の抵抗としてルイスに悪態をつきながら静かに涙を流した。そして同時に、ルイスという人間の
そしてその夜。
(もしかして、私って結構凄いことされたんじゃ……!?)
ベッドの中で今日ルイスにやられたことを冷静に思い返したせいで、恥ずかしくなって悶える羽目になった第2王女の姿があった。
(あれ、これキャラ崩壊してね……?)
キャラ紹介
ルイス
主君であるアレクシアを別方面で分からせかけてる罪深い男。少しでも自分がアレクシアの支えになれれば、と日々色々考えている。何がとは言わんが、いい匂いはするが、柔らかいわであんまり眠れなかった。もうすぐ帰省予定。
アレクシア
ルイスのせいでタカが外れかけてきている。段々自分がルイスに抱いている気持ちがなんなのか無意識ながら分かりかけてきている。羞恥心で暫くルイスの顔をまともに見れなくなる。
勇者としてのプレッシャー+魔法が苦手なことで周りから心無い言葉を投げかけれていたことで潰れかけていたレイをアレクシアにやっていたようによく慰めていた。だからこそルイスは今のアレクシアを放っておくなんてことは出来なかった
ルイスの秘密:6
実は感情を抑えるのが苦手。
そろそろ我らが第4席が再登場です。
番外編としてバレンタインの話を……
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これもまた愉悦(書く)
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やめろカカシ、それは効く(書かない)
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撃沈もまた愉悦(どっちでもいい)