アレクシア様を分からせたくて!   作:ゆっくり妹紅

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おまたせしました。

アンナ視点の方は書いてる最中に「学園襲撃編終わってからの方が綺麗では?」と思ったため、急遽変更しました。何のためのプロットなんだか……

そしてラムダ教官実装来ましたね。アレクシア&デルタ貯金全部消えましたし、当たらなかったですが些細な問題です。読者の皆様が祈ってくれれば単発で当たるはずなので。

最後に、誤字脱字報告いつもありがとうございます。

3/2 0:04に後書きのおまけである、ルイスの好感度でクレアを追加しました。


22冊目

 

%月:日

 

今日は選抜大会当日で準々決勝でクレアと当たったため、そこで敗退した。

ここまでは良かったのだが、俺は控え室から出るところを出待ちしていたアンナ先輩に捕まり、「頑張ったね会」ということでミツゴシ商会が運営している喫茶店でご飯を奢ってもらった。

アンナ先輩とはそこで軽く雑談し、その後はお礼を言って帰ったのだが、何故かアレクシアが不機嫌だった。話しかけてもそっぽ向くし、やっと返事してくれたと思ったら言い方に棘があったし……うーん、女心というのは分からん。

 

とりあえず明日は早くアレクシアの方に向かうか。予定とかも特にないし、アンナ先輩になんか誘われても断るしかないな。凄い申し訳ないけど、アレクシアにあんな態度取られるとやっぱり思うところはある。

何とかなればいいなぁ。

 

 

 

%月〒日

 

今日は色んな人に絡まれた。

原因は昨日の選抜大会でかなりいいところまで行ってしまったのが原因だ。登校した途端、クラスメイトに囲まれて「お前あんな強かったのか!」やら「強さの秘訣は?」やらめちゃくちゃ話しかけられた。

普段から全く話してない訳では無いものの、いつもの倍以上話すことになったからすごい疲れたし、女子からは恋人や婚約者の有無を聞かれたからなんかキツかった。正直、今は色恋沙汰に現を抜かしてられる状況じゃないし、そもそもそんなに親しくない人と付き合う気にはなれない。

 

その後はシェリーさんを護衛しているグレンさんとたまたま会って、選抜大会の事で「真っ直ぐに努力を積み重ね続けた良い剣だった」と言ってくれた上に、頭を撫でられてちょっと照れくさかった。考えてみたら、この世界に来てからああいう風に具体的に褒められたことは無かったような気がする。もし、叔父のような人物が俺にいたとしたらグレンさんがそうなるのだろうか。なんか、話しててすごい落ち着くし、俺は敬語で話してはいるものの距離もそんなに離れてなく、上司ではあるけども親しみやすいところがある。

グレンさんと話してる時間、結構好きだな。

 

まあ、それはそれとして我が主であるアレクシアの方は一応機嫌は治った。代わりに夕飯は暫く一緒+暫く一緒に寝るというとんでも約束を付けられる羽目になったわけだけどなぁ!

距離感バグり散らかしてる気がしてきて、いよいよ本格的にどうにかしないといけなくなった。かといっても、断ろうとしたらなんか寂しそうな雰囲気出すから断れないし、忠告は結構前にしたけど効果なかったし……うーん、どうするか。

 

とりあえずグレンさんに聞いてみようかな。出来たら父さんの話とかも色々聞きたいし。

 

 

 

%月々日

 

アレクシアの部屋から登校するという明らかにイケナイことをしたし、なんなら寮長や先生に見つかったがなんのお咎めもなかったのが凄い怖い。アレクシアさん、まさか賄賂とかやってませんよね?

 

そして登校後は昨日同様また人が沢山集まってきて、今度は昼食の時間ですら集まって話しかけてくるから正直辛かった。別に人と一緒に食べるのが嫌な訳では無いけども、そんなに親しくもない人と一緒にというのは抵抗感がある。

そしてそんな日々が暫く続く可能性を考慮して明日から弁当にすることにした。弁当にすれば食堂でわざわざ食べる必要はなくなるし、人気のないところで隠れて食べることが出来る。そのために、もう学園の調理室を使う許可は取ったし、買い物もしたから明日の準備はもう済んでいる。あとは場所だけど……入学した時に穴場っぽいところ見つけたからそこで食べようかなと思ってる。

 

……さっきからアレクシアの視線が凄い。言葉にこそ出してはいないが、「いつまで日記書いてんのよ」と目が言っている。グレンさんに早く相談したいのに、今日は会えなかったから本当にどうしようか。こうなったらマルコさんに聞いてみるのもありだろうか。

 

とりあえず明日は早起きかな。

 

 

 

%月〆日

 

調理室でお弁当を作ってから教室に行ったが、昨日ほどでは無いがやはりクラスメイトに囲まれた。気持ち女子の方が多かったような気がするけど、多分気のせいだろう。というか俺に話しかける暇あったらほかの仲のいい人と話してればいいと思うんだけど……本当に疲れる。

こう思うと猫被ってるアレクシアの精神力って案外すご(字がかなり乱れている)

 

 

 

 

%月^日

 

昨日は酷い目にあった。日記を書いてる最中にアレクシアが中身を覗き見たせいで、肩を掴まれて思いっきり揺らされたせいで続きを書こうに書けなかった。猫を被ってる云々に関しては事実だろうに……あと、女子生徒に言い寄られてないかとか聞かれたけど、あれは言い寄られてるとカウントしていいのだろうか?正直、ただ勢いで恋人や婚約者の有無を聞いてるような感じがするし。

 

まあ、そんなことは置いといて今日も昼食中に囲まれそうだったため、一瞬の隙を着いて抜け出しそのまま昨日も使った人気のないところで食べようとしたのだが、たまたまアンナ先輩がいたため一緒に食べることになった。

アンナ先輩はクラスメイトの皆と比べるとまだ話しやすい。こっちのペースを考えて話してくれるし、こちらの空気を察して口を噤んでくれたりと気を遣ってくれる。いや、そもそも気を遣わしてる時点でダメなんだけども。

 

そういえばアンナ先輩、俺の弁当に入ってた野菜炒め食べた時固まってたけど……どうしたんだろう。「なんでもないよ~」とは言ってくれたけど、声が凄い震えてたし、大丈夫だろうか。

 

そしてこの話をアレクシアにしたらなんか凄い同情したような目をしてたな。その後、「明日、私の夕食作りなさい」というありがたいご命令も頂いたけども。片手で食えて尚且つがっつりしたものか……明日の放課後までにメニューを決めておかないと。

 

 

%月|日

 

今日もアンナ先輩と昼ご飯を一緒に食べた。

やはりアンナ先輩と食べてる時は全く苦じゃない。見た目がギャルっぽい感じから勘違いされてると思うけど、根は誰よりも優しくて人の事を気遣える人だ。こういう人と結婚出来たら多分楽しく過ごせるんだろうなぁ。

 

そして今日はやっとグレンさんと話せる時間が取れたため、アレクシアやデルタ(彼女は地元の幼馴染という感じで説明した)が自分となんか距離が近いというのを具体例を挙げて相談したところ、なんか困ったような顔をされてしまった。

暫くグレンさんは唸っていたが、「私からは教えることは出来ないな」という否定の言葉だった。疑問に思い理由を聞いたのだが「これはルイスくん、君が自分で気づくべきことだ」と教えてくれなかった。まあ、取り返しのつかない事態になる前にはちゃんと手助けするという言質は貰ったので、その時はちゃんと助けてもらおうと思う。

あとグレンさんから昔の父さんの話も少し聞けたんだけど、どうやら父さんは昔はまあまあヤンチャだったらしく、副団長になる前に後輩をいびっていた上司の人を殴ったこともあったとか。しかも、その件で呼び出されたら、集めていたその上司がこれまでやってきたことの証拠をぶちまけてその上司を左遷させたとのこと。

他にも、とある貴族の令嬢に気に入られて拉致された際はその証拠を集めた後に空き箱に隠れて脱出したり、騎士団内でやった大食い選手権でぶっちぎりの1位をとったりだとか様々な武勇伝……武勇伝?を聞かせてもらった。

今の物腰が柔らかい優男を体現している父さんからはとても想像できない話の数々に驚いていたが、どうやら他にもまだまだあるらしい。昔の父さん、結構ヤンチャというかアグレッシブだったんだなぁ……。

 

そしてその聞いた父さんの昔話をアレクシアにしたらなんか妙に納得した顔をして、「その話を聞いて貴方たちが親子って実感できたわ」とまあまあ失礼なこと言いやがった。

俺は昔の父さんほど直情的なタイプじゃないし、女子にもモテていない。まあ、ご飯に関しては普段はセーブしてるけど食べようと思ったら沢山食べれるからそこは似てるかも、って反論したら呆れたような表情をしながら鼻で笑われた。

 

……近いうちに本気で作ったご飯食べさせて分からせてやるか。

 

 

 

 

****

 

 

 

 

 

グレンにとってルイス・エアという少年は尊敬している元上司の息子だ。もし、舐め腐っている態度だったら元上司の息子でも関係なくその性根を叩き直そうと思っていたが、ルイスはかなり礼儀正しい少年で寧ろ年齢の割に大人びているように感じた。

ただ、ルイスの父親であるアイクの若い頃の話をすると言った際には顔を輝かせていたためそこは年相応らしい顔をするのだな、とグレンは思った。

 

そして彼にとってルイスの評価が決定的に変わったきっかけはこの前行われたブシン祭の選抜大会であった。

実を言えばグレンはルイスに剣の才能がないことを最初に会った段階で見抜いており、全く失望しなかったと言ったら嘘になるものの子が親に必ずしも似るという訳では無い、と自身を納得させ、シェリーの護衛も兼ねて見に行った選抜大会でグレンは自分を納得させた考えを後悔した。

ルイスの剣はグレンが予想できないほどに鋭く、そして積み重ねられた凄まじい剣であった。才能がない身なのにも関わらずあれほどの境地に至るのにどれほどの努力を積み重ねてきたのか、グレンには全く想像できなかった。気がつけば、声には出さなかったもののルイスのことを心の底から応援し、彼がクレア・カゲノーに敗れた時は我が身のようにショックであった。

 

「あ、グレンさん。お疲れ様です」

 

「む、ルイスか」

 

次の日、学園でたまたま会ったルイスの挨拶を返してからグレンはふと考える。ルイスのことを褒めながら頭を撫でてみたらどういう反応をするのだろうか。

ルイスの身長は平均よりほんのちょっとだけ低いぐらいで特別低い訳では無いのだが、グレンの身長的にはルイスの頭は撫でるには丁度いい位置にある。昨日の健闘とその努力を称えてあげたい、という想いと少しは子供らしいところを見せるだろうかという期待をもあり。

 

「ルイス。先日の大会で君の試合を見たが、真っ直ぐに努力を積み重ね続けた良い剣だった。久々に心が躍った」

 

「へっ……!?」

 

ルイスの頭にポンと手を乗っけて軽く撫でながら褒めると、当のやられた本人は間抜けな声を出して驚いたような顔をしていた。そして数秒後には顔を赤くして恥ずかしそうに顔を下に背ける。

 

「そ、その。褒めてくださったのは嬉しいのですが……あの、頭を撫でるのは、恥ずかしいので、止めていただけると……幸いなのですが……」

 

(ほう……こういうところは年相応だな)

 

段々と声が小さくなっていくルイスの声を聞いてグレンは少しだけ笑みを浮かべる。無理に振り払おうとせず、チラチラとグレンをみながら早く撫でるのを止めてくれないかと目線で訴えるルイスに対して。

 

「何、君はまだ子供なのだからこういうのは素直に受けとっておきなさい。それに……」

 

「それに……なんですか?」

 

「減るものは無いだろう?」

 

「……私のなけなしのプライドが減ってるんですが?」

 

案外反応がいいルイスはグレンからするとまあまあ面白く、これからも時間があったらこういう風に話すのも有りか、とグレンはそろそろ噴火しそうなルイスを見ながらそう思うのだった。

 

 

 

そしてそれから4日後のこと。

 

 

「グレンさん。今お時間ありますか?」

 

「ルイスか。どうかしたのか」

 

丁度休憩時間の時に悩まし気な表情と共に現れたルイスにグレンは少し目を見開く。かなり短い付き合いではあるものの、グレンの知るルイスからは想像もつかない表情に驚きつつも、かなり重大なことなのだろうとグレンは判断し続きを促す。

 

「実は相談したいことがありまして……」

 

「ほう、アイク殿ではなく私に相談か」

 

「はい、正直父さ……父上には相談しづらいことでして」

 

「ほう?」

 

ルイスの言葉を聞いてグレンは少し眉を動かす。実の父親にすら相談しずらい事とは一体何なのだろうか?それよりも何故自分なのかという疑問は尽きないものの、深刻そうな雰囲気を出しているルイスにそんなことを聞くことは出来なかった。

 

「では、早速聞こうか。どういうことで相談をしに来た?」

 

グレンは軽く息を吐いてから、聞く体勢に入り──

 

 

「──ということなんですけど、どうしたらいいですか?」

 

(とてつもない話を持ってきたな……)

 

滅茶苦茶後悔した。まさか、女性にモテるというところで敬愛している元上司とルイスの血の繋がりがあると実感することになるとは、それなりに生きているグレンでも予想出来なかった。というよりもしかしなくてもアイクよりルイスの方が状況的には酷いだろう。

王族、しかも第2王女に好かれているというのをルイスの話から確信してしまったグレンはかなり困っていた。ルイスの悩みを解決するにはアレクシアと彼の幼馴染が彼に異性に向ける好意を持っているということを伝えなければならないのだが、それを第三者の自分が言ってしまっていいものではない。

 

グレンは思考を重ねに重ねて、最終的に。

 

「……私から教えることは出来んな」

 

「え!?その口ぶりからして何かしら分かってますよね?なんで教えてくれないんですか?」

 

「これはルイスくん、君が気づくべき問題だ」

 

はぐらかす方向に舵を切った。それに対してルイスは少し不満そうな表情をしており、無論グレンもこうなるのは予想していたため次の一手を取る。

 

「なに、本当にどうしようもならない時が来たら助けよう。約束する」

 

「……その時はお願いしますよ?」

 

グレンはちゃんとフォローを入れるということをルイスに伝える。というか、これはフォローいれないと3人のうち誰かの血が飛び散る可能性が高くなるため必須事項ではあるのだが。

そしてグレンはこの場を乗切るための切り札を続けざまに切った。

 

「ついでに君のお父さんである、アイク殿の昔の話を──」

 

「聞かせてください」

 

グレンはちょっとだけルイスのことが心配になった。




今更ですが、アニメ2期制作決定おめでとうございます。

キャラ紹介

ルイス
年上に対してはかなりチョロいことが判明。ん?クレアとアイリス様?知らない人たちですねぇ……。ちなみに何気貴重なデレ。

アレクシア
まさか想い人が年上のオッサン相手にデレを見せているとは思っていない主。正直他の女の子に囲まれている話を聞くのは嫌だが、言葉には中々出来ず態度に出てしまっている多感なお年頃。とりあえずまた料理の腕前の差を分からせられることが確定している。

アンナ
ギャル系先輩。結構気配りができ、見た目の良さもあって男子生徒からの人気が高かったり。ルイスのお弁当で女子としてのプライドが砕け散りそうになった。

グレン
『紅の騎士団』の副団長。ルイスのことはかなり気に入っている。

アイク
息子が元部下に頼ったことを知った場合、ショックで3日は寝込む。


おまけ
ルイスの好感度(高い順)

アイク≧アレクシア=エア家の使用人たち=デルタ=シド=グレン>七陰=ラムダ=アイリス≧シャドウガーデンのメンバー≧アンナ=クレア≧ヒョロ&ガリ>>>>>クラッスメイト

番外編としてバレンタインの話を……

  • これもまた愉悦(書く)
  • やめろカカシ、それは効く(書かない)
  • 撃沈もまた愉悦(どっちでもいい)
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