アレクシア様を分からせたくて!   作:ゆっくり妹紅

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あけましておめでとうございます。

これからも早めの投稿できるように頑張りたいと思います。
(不定期投稿のタグつけ忘れたので付けておきます)

1/1 1:07 後書きにポチすけの説明を追加


4冊目

 

%月>日

 

今日やっと実家に着いた。父さんや執事長達は俺が帰ってきた理由を手紙で知っていたらしく、泣きながら俺の事を抱きしめてくれた。

……それで俺も涙腺が緩んで泣いてしまったのはちょっと恥ずかしいし、何としてもアレクシア様にバレないようにしなければ。

 

あ、そのアレクシア様で思い出したけど、父さんは従者の件を辞めてもいいと言ってくれた。俺の事を気遣ってくれての提案だとは思うけど、断った。なんやかんやアレクシア様の従者として過ごしてきた期間が楽しかったのは勿論ある。が、一番の理由はアレクシア様の性癖をノーマルに留める使命が俺にあるからだ。今の状態のまま成長したら未来の旦那様が可哀想だし、俺の精神衛生上宜しくない。

まあ、こんなこと言う訳にはいかないので、アレクシア様の従者として過ごす日々が楽しいこと、色んな学びがあるから続けたいという旨を熱弁したら、無理しないことを条件に続けることを許してくれた。とりあえず一安心だな。

 

ちなみにシドとクレアさんにも会ったけど、シドと仲がいいからってことで俺のことを敵対視しているあのクレアさんが不器用な言葉ながらも心配してくれたことはすごい驚いた。なお、それが表に出ていたのかその後めちゃくちゃ怒られ、シドのやつは笑っていやがった。とりあえずあいつは後ではっ倒──(なにかに驚いたのか、文字が乱れている)

 

今日帰ってくるって伝えた記憶ないのに、アルファが日記書いてる最中に来ててびっくりした。まあ、自力でしかも早い段階で『ディアボロス教団』の存在を突き止めていたことを考えたら俺の帰省を把握していてもおかしくないだろう、別に思考を放棄したわけじゃない。

そんな彼女とも少し会話したが、どうやらとある獣人の子の教育……と言ったら聞こえが悪いが、どう教えたらいいか難儀しているようだ。

まあ、前世ではとあることが原因で一時期王都の騎士団の指南役として働いていたことがあったし、教えるということに関してはアルファやシドよりもノウハウは分かってるし、明日見てみるか。

 

 

 

%月「日

 

えー、件の子になんか懐かれました。

まず、昨日の流れとしては新しく入った『シャドウガーデン』のメンバーの子達と顔合わせしたのだが、全員女性+美人だらけで驚いた。そして自己紹介したのだが、向こうからしたらアルファやシドから話を聞いていたとはいえ、この半年以上1回も姿を見せなかったやつがいきなり現れても困惑するというもの。まあ、こういうのは非常に脳筋思考であんまり気が進まないけども、実際に自身の力を見せつけるのが手っ取り早い。

 

という訳で1番強いと感じた獣人の女の子──デルタを指名し模擬戦をしたのだが……多分このデルタがアルファが言っていた問題の子なんだろう。言い方は失礼ではあるが、彼女は頭を使わずに野生の勘と才能をフル活用して戦うタイプの子であり、こういうタイプは何も教えずにひたすら数をこなした方が実力が伸びる、ということを模擬戦終了後アルファとシドに伝えたらデルタの専任指南役になった。

個人的には他の子の方も見てあげたかったが、シドですらお手上げ状態なため明確に方針が立てられる俺が適任ということでそのまま押し切られた。

 

まあ、そんな訳でデルタとは模擬戦しつつ休憩時間で色々話してたらなんか懐かれた、というわけだ。

 

どうして(電話猫)

 

 

 

%月」日

 

今日は家でやることもないので厨房を借りて軽食を作ってから散歩しに行ってくると親に伝えて、隠れ家に行った。

 

作ってきた軽食を振舞ったところ、皆からは絶賛されデルタからは「もっと食べたいですー!」とせがまれたためつい自分の分を分けてしまった。お陰でその後は空腹に少し悩まされたが、美味しそうに食べる彼女の姿に満足感を得られたので結果オーライだろう……次からはもう少し多めに作ってこようかな。

そしてその後はデルタと模擬戦をする。彼女の戦闘センスは正に天才だ。単純な才能であれば前世で人類側最強と呼ばれたレイよりある。が、問題はその分頭があまり宜しくないことがある。そのせいで彼女は搦手といったものには比較的弱い。これの克服方法は俺が知る限り2つ。1つは頭を良くすること。もう1つは勘を極限まで鋭くすること、だ。

デルタの場合では後者の方で実力を上げることにするため、ひたすら模擬戦だ。そしていい動きが出来たら終わったあとにそこを褒めて伸ばしていく。基本的にはこれの繰り返しだ。

 

それにしても……本人言ったら失礼ではあるがデルタはまるで人懐っこい大型犬みたいな感じがする。だからだろうか、この子の近くにいるとなんか癒されるんだよな……そのせいか、気が緩んでいたのもあって褒める時に思わず頭を撫でてしまった。やっちまったと思ったけど、当の撫でられたデルタは「エル様の撫で方、気持ちいいのです~」と受け入れていた。その様子が前世使役していた狼型モンスターのポチすけを彷彿させたけど……いくら何でも無防備すぎやしませんかねぇ……でも可愛いし、癒されたからその点について言及できなかったけど。

 

……アレクシア様もデルタみたいになれとは言わないけど、少しは見習って欲しいとは思う。具体的には人を貶すの止めてくれ、特に目つき。

 

 

 

 

*****

 

 

 

「こうして会うのは初めてだね。シャドウの相棒のエルだ。基本的には王都にいるから皆と会う機会は少ないと思うけど、よろしくね」

 

アルファ様とボスから聞いていた、『シャドウガーデン』創設時から所属しているコサン?の1人であるエル様を初めて見た時の印象は「弱そう」の一言に尽きたのです。目つきはなんか死んでるような感じで、覇気もあまり感じないし、そもそも全くデルタたちの前に姿を表さなかったから疑いの目線を向けていたのです。それは他のみんなも同じようで、ベータに至っては凄い目で見ていたのです。

 

「……貴方たち、エルになんて態度を──」

 

「アルファ、彼女たちは何も悪くないから何も言わなくていいよ。俺だって同じ立場だったら同じこと考えるからね」

 

そしてそんな雰囲気を察したアルファ様がデルタたちに一喝しようとしたのをエル様は止めて、寧ろ私達を庇うような発言をしたのです。そして続けて。

 

「本当だったら言葉を尽くして俺の事を認めて欲しいところではあるけど、俺もいつまでもここに残る訳には行かないし、手っ取り早く実力で信じてもらうことにするよ。そうだな……そこの獣人の子、多分君が1番強いと思うんだけど、相手してもらってもいいかな?」

 

「へ?」

 

「デルタを指名するとは、流石我が相棒といったところだな」

 

「お前やアルファでもいいんだけど、手を抜かれてるって思われる可能性を少しでも減らしたいからね。という訳でデルタ……だよね?手合わせお願いしてもいいかな?」

 

「は、はいなのです!」

 

「うん、よろしくね。あ、そうそう──」

 

 

 

 

 

「全力で殺しにきなよ。じゃないとキミは俺に勝つことは出来ない」

 

「──っ!」

 

1拍置かれてエル様が言った言葉にはとてつもないプレッシャーみたいのがあったのです。そして同時にわかりました──この人は、デルタより上にいる存在だと。

 

そうして始まった模擬戦だったのですが、結果は──

 

「なるほど。確かにこれはシャドウ達が悩むわけだね」

 

「はぁ……!はぁ……!」

 

完敗なのでした。デルタは疲れて全然動けないのに、エル様は汗を軽くかいている程度で息切れなんてしておらず、何かを別のことを考えている程の余裕がありました。

 

「さて、エルのことを認められない者はいるかしら?」

 

『……』

 

「……いないみたいね。お疲れ様、エル」

 

「ありがとう、アルファ。あ、デルタも水飲みな」

 

「あ、ありがとうなのです……」

 

「そういえば、アルファが昨日話してた子って──」

 

エル様から貰った水を飲んでいる中、アルファ様とボス、エル様の3人でなんか話していたのですがそこまで聞く余裕はなかったのです。

 

「シャドウ、アルファと話した結果、君の修行相手は俺が専門で見ることになったからよろしくね」

 

「え!?」

 

「時間もあんまりないから早速始めるよ。ほら構えて」

 

「は、はいなのです!」

 

そのことをいきなり伝えられて驚いたけど、すぐに模擬戦をやりました。エル様の修行はアルファ様やボスがやるような型を練習するようなことはなく、ひたすら模擬戦をやりまくるものでした。悔しいですが、攻撃を掠らせることも出来ずに完敗してしまうのですが、エル様はデルタがいい動きをした時は褒めてくれたのです。そのせいか、修行はいつもよりとても楽しかったのです!エル様は良い人なのです!

 

その次の日、エル様がやってきて「お腹すいてるだろうから」ということでサンドイッチとかを持ってきてくれたのです!しかも、エル様自ら作ったものでとても美味しかったのです!でも、もっと食べたくてエル様の分まで食べてしまったのは反省なのです。

 

そして模擬戦をまた何度もやったのですが、褒められていた時に頭を急に撫でられました。最初はちょっと驚いたのですが、とても気持ちよくて凄い良かったのです!

 

でも……

 

「アレクシア様もこんぐらい愛嬌があればなぁ……」

 

 

 

 

 

アレクシア様って誰なのです?

 

 

 

 




七陰の中では一番デルタが好きです。めんどくさい系もいいですが、ワンコ系もいいよねってことっす。

キャラ紹介+補足

ルイス(エル)
本作オリ主。『シャドウガーデン』の最古参としてアルファから他のものに説明されていたが、全く姿をみせないこと+やっと見せたと思ったら死んだ魚のような目つきの悪さをもったパッとしない男の子だったせいで疑いの目線を向けられたが、実力を見せつけて認めてもらった。
デルタは癒し成分を出す何かしらを持ってるんじゃないか?とふと寝る前に思った。

デルタ
『シャドウガーデン』の幹部である『七陰』の第4席。狼型の獣人で戦闘力は『七陰』の中でも突出しているものの、戦い方が技術なんかない野生の勘と強大な膂力に任せたものであるため、建物をよく壊してしまう。ルイスのことは最初こそ認めていなかったが、その実力を身に染みて分かったこと+鍛錬方針をデルタ専用に切り替えたこと+胃袋掴まれたことで懐いている。
ただ、ルイスがよく分からない表情と共に呟いた「アレクシア」という人物が気になった。

アレクシア様
お留守番

ポチすけ
ルイスが前世のユウトの時に使役していた狼型モンスターでメス。正体はフェンリルの子供で、拾った当初性別が分からなかったため、ユウトのネーミングセンスが炸裂。ポチすけ(♀)となった。かなり甘えん坊で、ユウトに対してはただの犬となっていた。最終決戦前にこれからの戦いには着いて来れないとユウトが判断し、王都で信頼出来る友人に預けられた。その時、ポチすけは遠くなっていくユウトを引き止めるかのように何回も鳴いていたという。

番外編としてバレンタインの話を……

  • これもまた愉悦(書く)
  • やめろカカシ、それは効く(書かない)
  • 撃沈もまた愉悦(どっちでもいい)
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