%月:日
今日も今日とてデルタと模擬戦をしたが、やはり成長が凄まじい。始めて3日目だというのに攻撃が当たりそうな場面がもう増えてきた。どうやら俺は彼女の成長力をちゃんと見極めきれていなかったみたいだな、反省しないと。
模擬戦終了後、いつものように褒めていたんだけど撫でなかったことを不満に思ったのか、デルタがこちらに頭をグリグリと押し付けてくるという行動を取った。
何故か脳内で宇宙に猫が浮かんだ。
アルファが気づいて注意してくれたものの主人に怒られた犬のようにしょんぼりしていたデルタを見ていると何か申し訳なくなりこっそり撫でてあげた。かなり喜んでくれたが、やはり犬のようにしか思えない。
というか、考えてみたら3日とも模擬戦ばっかだったな……ずっと鍛錬ばっかりやるのは効率が悪い、というのは前世の師匠から身をもって教わったし、デルタのお陰で鈍っていた前世の勘とかも戻り始めてるからそのお礼も兼ねてピクニックでもしよう。デルタのことだから沢山食べるだろうし、ちょっと多めに作っておこう。あとはほかのメンバーのためにも色々作っておこうかな。
そういえばポチすけは元気にしているだろうか。あいつを置いていく前に、もっと撫でてあげればよかったなぁ……
%月〒日
宣言通り今日はピクニックに行ってきた。肝心のお弁当に関しては流石に家で作ると色々言われそうなので、材料を買ってから隠れ家に行き、そこで作ってからピクニックに行った。お金に関してはアレクシア様が投げた金貨を咥えて持ってきてたのをご褒美()として貰っていた+従者として働いて手に入れた給料もあるので問題はなかった。
隠れ家で料理をする、と言っても設備が揃ってる訳では無いのでサンドウィッチや卵焼き、簡単なサラダしか作れなかった。本当であれば、スープとかも作って持ってきたかったんだけど、入れる容器がないので泣く泣く断念。ちなみに「デルタも手伝う!」と彼女も手伝ってはくれたが……まあ、彼女が作ったものは少し不格好なものになってしまった。その事でデルタは落ち込んでいたが、料理というのは経験が大事だ。最初から全て思い通りのままに出来る人なんていない、ということと、暇さえあれば教えると言って励ました。
そんなこともあってから始まったピクニックは中々有意義な時間だった。デルタはやはりと言うべきか、美味しそうに沢山食べてその後は眠くなったのか眠ってしまった……俺の膝の上で。
絶対寝心地悪いだろ、と思ったが気持ちよさそうに寝ている彼女を起こすのは気が引けたため起きるまで頭を撫でていた。
思えば、この世界に転生してからずっとああいった時間を取ってなかった。こんなん師匠に見られたらまた怒られるな……あの人の背中はやはりまだ遠い。
ちなみにデルタの作ったサンドウィッチは美味しかった。その事を伝えたら「本当なのです?」と不安そうに聞いてきたため、目をしっかり見て嘘では無いことを伝えると、尻尾を振って凄い嬉しそうにしてた。やはり狼というより、大型犬では……
暫く、『シャドウガーデン』のメンバーとの交流やデルタとの模擬戦、家族と過ごしたことを記した内容が続く。
%月〆日
明日でもう1週間になるし、そろそろ仕事の方に戻ることを親に伝えたら心配そうな様子ではあったが、無理をしないことを念押しで言われただけで終わった。そしていつ戻るかに関しては、丁度明後日に王都行きの馬車があるみたいなのでそれに乗って行こうと考えている。
という訳で、明日はその準備で来れないこととまた暫く会えなくなることを『シャドウガーデン』のメンバーにも伝えに行ったのだが、デルタが「嫌なのです!エル様行っちゃ嫌なのですー!」とめちゃくちゃ駄々を捏ねた。これにはアルファを含めた他のメンバーも苦笑しており、シャドウに関しては「慕われてて良かったじゃないか」といい笑顔で言ってくる始末。とりあえずデルタには次帰ってきたら何でも言うことを聞く、というのを条件に何とか宥めた。
今思うと結構やべー約束をしたと思うが、デルタなら微笑ましい感じで収まるだろう。ちなみにこれがアレクシア様だった場合、恐らく俺の人権はなくなると思われる。やはりアレクシア様は性悪腹黒王女、はっきりわかんだね。
……それはともかく、デルタがあそこまで俺に心を開いてくれているとは思わなかった。半年に1度は帰って来れるとは思うけど、うーん、なんかしてあげたいところだなぁ……
%月^日
着替え等は向こうにもあるため荷造り事態はすぐに終わった。
だからデルタのことで何か出来ることは無いかと思い街へ出た。いや、その前に家の人たちにも聞いてみたんだけど「坊ちゃんに春が!?」とあらぬ方向へ勘違いしだしたので誤解を何とか解いてから聞いてみると、あるメイドさんから「街に出てこれだ!って思ったやつを買えばいいと思います」と言う意見が出てそれを実行すべく行ったのだが……めちゃくちゃ時間がかかった。
なんせ、これまでの人生において女性に贈り物とかそういうのをした事がなかったため、どういった物が好まれ、逆に何がダメなのか分からなかった。
結局、何となくピンと来たチョーカーを買ったんだけど……これって大丈夫なの───(文字が激しく乱れている)
アルファは人の部屋に音もなく入るのが趣味にでもなったのだろうか。でも、タイミング的には正にベストだったためアルファからの意見を聞いてみたところ、「貴方から貰った物ならあの子はなんでも喜ぶと思うわよ」と言ってくれた。それに感謝しつつも、朝一で出るためデルタにこれを届けるように頼んだ。(直接渡した方がいい、と粘られたが流石に時間が無いため何度もお願いしたら折れてくれた)
さて、明日も早い今日は寝よう。次帰ってくるのはまた半年後ぐらいだ。
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今日はエル様が「いつも修行ばっかだと効率が悪いからピクニックでもしよう」とデルタのことを誘ってくれたのです!たくさんお弁当を作りたいからってことで隠れ家で作ることになったのですが、大変そうだったのでデルタも手伝ったのです!でも、中々上手く出来なくてデルタが作ったサンドウィッチはあまり美味しくなさそうな見た目になってしまったのです……でも、エル様は「料理というのは積み重ねだからね。これから練習すれば美味しそうな物を作れるようになるよ。俺も時間がある時は教えてあげるからさ」と頭を撫でながら言ってくれたのは嬉しかったのです。
その後はデルタのお気に入りの場所でお弁当を食べたのですが、エル様が作ってくれた料理は全部美味しかったのです!その後、デルタはお日様が暖かくてそのまま寝てしまったのですが、とても心地よかったのです!
また行きたい!と思っていたのですが……
「え……エル様行っちゃうのですか……?」
「うん、これ以上休む訳にもいかないからね」
次の日、エル様が王都に行ってしまうという話を聞いて、デルタは足元が崩れるような感覚に襲われたのです。
エル様は王族の従者になって王都で色々情報を集めている、とアルファ様から聞いていたのでいつかは戻ってしまうというのは分かっていたのですが、いきなりすぎなのです。
──まだエル様とたくさん修行したい。
──エル様にたくさん褒められたい。
──エル様とまたピクニックに行きたい。
そんな想いがどんどん込み上げてエル様にしがみついて「行って欲しくない」と駄々を捏ねてしまったのです。エル様はそんなデルタのわがままに呆れる様子もなく、頭を撫でながら「今度戻ってきたらデルタの言うこと何でもしてあげるから、それまで我慢できる?」と優しい声で言われて、それでやっと落ち着くことが出来てデルタはエル様から離れました。
エル様は小指を出して「約束しよう」ということでゆびきりげんまん?っていうのを教えてデルタとやってくれたのですが、流石に針を千本もエル様には飲ませたくなかったので、そこのところを「沢山遊んでもらう」に変えたのです!エル様は驚いた顔をしてましたけど、すぐに笑みを浮かべて「デルタらしいね」と言って約束を交わしてくれたのです。
その日は笑顔でエル様と別れることが出来たのですが、段々寂しくなってエル様が王都に戻る日にはつい泣いてしまったのです。
でもその時丁度アルファ様がやってきて、「エルから貴方にプレゼントよ」と紙袋に入ったものをデルタに渡してくれました。
エル様からのプレゼントと聞いてすぐに開けてみると、そこには首輪があってちょっと不思議に思ってると、アルファ様が説明してくれたのです。
この首輪みたいなものはチョーカーというアクセサリーのもので、エル様がデルタが寂しくないようにと街でたくさん時間をかけて考えて買ってくれたもの、というのを教えてくれたのです。
エル様は優しくて温かい人ですが、なんかずるいです。
デルタは今日もエル様のチョーカーを付けて修行を頑張るのです!!
*****
一方でルイスは仕事先で自分に宛てがわれた部屋にて。
「あ、アレクシア様……?」
「あっ……」
「い、一体何を……?」
自分のベッドの上で布団にくるまる主を見てドン引きしかけていた。
やりたいことリスト
・アレクシア様をガンガン曇らせて愉悦部員を増やす
・アレクシア様をガンガン分からせて愉悦部員を増やす
・とりあえずルイスにはある花を咲かせてもらう
結論:お前も愉悦部に入らないか?
キャラ紹介
ルイス(エル)
デルタのお陰で完全復活!パーフェクトルイス様だぜ!
プレゼントのセンスのなさはこれまでの人生の年数=彼女いない歴なので救いようがない。
本当はもうちょっといいものを送りたかったが、デルタの性格とかを考えるとブレスレットは邪魔になりそうだし、ネックレスもなんか邪魔そう、と悩んでいたところチョーカーが目に入り、なんとなく購入という経緯がある。
帰ってきたら主が奇行に走っててガチ困惑中。
デルタ
ルイスのことをめちゃくちゃ慕っているワンコ系女子。
ピクニックの件で料理を練習することを決意し、頭に?マークを浮かべたり、やりすぎて怒られたりしつつも諦めず特訓中。周りも経緯を知っているため協力している。
最近、首元のチョーカーを触って幸せそうにする姿がよく見かけられる。
ルイスの膝枕は彼女曰く「凄い寝心地良かったのです!」とのこと。
アレクシア様
帰ってくるとは思ってなかった従者が帰ってきて混乱している。
師匠
ルイスがユウトの時、つまり前世で彼に戦いを教えた師匠。彼の戦闘技術はこの師匠の教えが基本となっており、もしこの人が師匠でなかったら自分はすぐに死んでいた、と言うほど。
最終的にユウトは魔族側の幹部である半人半魔の彼女と死闘を演じる。結果的に勇者パーティとポチすけの助力もあって彼女の願い通りユウトは自身の手で彼女を殺した。
p.s.スラムダンクの映画見たのですが、めちゃくちゃ良かったです。久しぶりにバスケしたくなってきましたよ……(万年ベンチウォーマー)
番外編としてバレンタインの話を……
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これもまた愉悦(書く)
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やめろカカシ、それは効く(書かない)
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撃沈もまた愉悦(どっちでもいい)