お前(アンタ)と出会ったのが運の尽き 作:死神作者
「
伊武紀は瞬歩を使い、一瞬で
そこは一護と共に不良共を蹴散らした道路だった。
そして、伊武紀はあの少女の幽霊が
「危ないっ!!」
伊武紀は咄嵯に斬魄刀を抜刀し、少女の前に躍り出た。
「大丈夫か!?」
『さ、さっきのお兄ちゃん………』
少女は現れた伊武紀を見て、驚いた様子を見せた。
その隙を突いて、
「女の子相手に襲い掛かるなんて、良い度胸してるな」
伊武紀は不敵に笑い、斬魄刀の切っ先を、
「悪いが、他の死神が来る前に倒させてもらうぞ」
そう言い、伊武紀は始解を使おうと、解号を唱えようとする。
『……近い』
「ん?」
『濃い魂の匂い……近い……』
「なっ!?待て!」
伊武紀は
見ると、少女の幽霊が不安げに、そして、泣きそうな顔で伊武紀の死覇装を掴んでいた。
「えっと……」
伊武紀は困ったように頭を掻き、少女に目線を合わせる。
「大丈夫。もう安心しろ」
『で、でも………』
「そんな顔するなって。お兄さんは、君を助けに来たんだ」
そう言い、伊武紀は斬魄刀の柄尻を少女の額に押し当てる。
すると、少女の額には『死生』の判が押される。
「これから君が向かうのは、
伊武紀の言葉を聞きながら、少女は次第に透けていき、やがて消えた。
それを確認すると、伊武紀は大きく息を吐き、立ち上がる。
「時間食っちまった!急いで、
伊武紀は再び走り出し、
「この辺……確か、一護の家が近かったはず………嫌な予感がする………!」
伊武紀は予感が外れることを祈りながら、更に後を追う。
だが、伊武紀の予感は的中し、一護の実家《クロサキ医院》の壁には大きな穴が居ていた。
そして、先程の
その死神を伊武紀は知っている。
名前は“朽木ルキア”
護廷十三隊十三番隊所属の死神で、伊武紀の元部下だ。
その光景から、伊武紀はルキアが何をしようとしてるのか察した。
「待て!」
慌ててそれを止めようとする。
だが、伊武紀の叫びも空しく、ルキアの持つ斬魄刀が一護の胸へと刺さる。
次の瞬間、一護から光が溢れ、光が収まると、そこには死覇装を纏い、身の丈程ある巨大な斬魄刀を持った一護が居た。
(今のは死神の能力の譲渡………恐らく、
自身の不甲斐なさに、伊武紀は思わず拳を握り締める。
その間にも、一護の攻撃は凄まじかった。
巨大な斬魄刀を振り回し、手足を両断、そして、止めの一撃を顔面に叩き込んだ。
しかし、それでも
「なっ!?まだ動くのか!?」
「踏み込みが浅かったか!いかん、逃げろ!」
ルキアは一護にそう叫ぶ。
大振りの一撃を撃った後の為、一護は回避が間に合わなかった。
その瞬間、伊武紀が動いた。
瞬歩で
伊武紀が
「大丈夫か、一護。それに、朽木」
斬魄刀を鞘に収め、伊武紀は尋ねる。
伊武紀の登場に、一護とルキアは驚き、瞬きする。
そして…………
「「はああああああああああああああ!!?」」
叫んだ。
「伊武紀!お前、その恰好……!まさか、お前も死神なのか!?」
「あ、阿由葉副隊長!?なぜここに!?と言うより、今まで何処へ!?」
「一気にしゃべるな!うるさい!2人とも色々聞きたいことはあるだろうけど、後でまとめて話すから」
そう言い、伊武紀は2人を見る。
死神の力を譲渡され、死神になった親友“黒崎一護”、そして、元部下で力を失った死神“朽木ルキア”
「はぁ~………これからどうなるんだ………」
伊武紀は溜息を吐き、思わず夜空を見上げた。