―異質― 日本国の有事防衛組織、その異世界を巡る叙事詩《邂逅の編》 作:えぴっくにごつ
車輛隊は、引き続き広くはない道を引く続き、慎重にしかし可能な限りの速度を出して進んでいる。
現在計5輌からなる車列の2輌目。対空マウントに据えた12.7㎜重機関銃を搭載した、対空車輛仕様の大型トラック。その荷台上で、武器科の版婆と柚稲は、12.7㎜重機関銃を操りつつ、上空を睨んでいた。
「ブンブン飛んでやがる」
町の上空には、警備隊の飛ばす観測用らしき発光体や、箒に跨り飛ぶ魔法使いの警備兵の姿がしきりに見えた。
それらを鬱陶しく思い、零す版婆。
「――版婆三曹、4時方向!」
補佐の柚稲が叫んだのは、その時であった。柚稲は、発した方向と同一方向上空を指さしている。それを追い見れば、版婆の眼に、上空よりこちらへ降下して来る、二機の箒に跨る警備兵の姿が見えた。
「チッ、掛かって来たか!」
舌打ちを打ちつつ、マウントに据えられた12.7㎜重機関銃を旋回させる版婆。
しかし直後。版婆の眼は、その飛ぶ箒の周囲で、パリっと何か光が走るのを見る。
「――!」
嫌な感じを覚える版婆。
――衝撃音を響かせ、対空仕様の大型トラックの近くに、落雷が落ちたのはその直後であった――
凪美の町、警備隊本部。
警備隊本部庁舎内にある、広い一室。指揮所として用いられているその一室内では、慌ただしく警備兵達が動き回っている。室内の真ん中には大きな長机が置かれ、多数の地図が雑多に広げられ、数人の警備区域長や警備兵長クラスが、それを囲い視線を落とし、言葉を飛ばし合っている。
「北東区域隊、凪流橋にて侵入者の一隊と交戦中」
「第3箒隊、敵の隊列に強襲を開始」
各隊からの伝令や、遠方知覚魔法が捉えた敵の動きが、情報として彼の元へ上がって来る。
そんな中、長机の奥側には、ポプラノステクの姿がある。彼は伝令の警備兵と相対していたが、その顔は静かな怒りの色に満ちていた。
「――この町で、ここまでの腐敗を許していたのか!」
そして発すると同時に、彼は長机上に拳を叩き下ろした。
先に判明した、北西区域長の女の主導の元に運営されていた、娼館モドキの存在。
そこに侵入強襲を仕掛けた侵入者が去るのと入れ替わりに、警備隊側もその娼館モドキに到着し踏み込み、そして実態を把握。
今しがたポプラノステクの元に、その詳細の報が届けられ、彼はその事実に憤慨していたのであった。
「――関係した者には、事態収束後に厳罰を与える」
伝令の警備兵はじめ、周囲の者にそう発したポプラノステクは、それから長机上に向き直る。
この娼館モドキの一軒も重大であったが、今はそれより優先して、侵入者に対応しなければならないのが現状であった。
「侵入者は、二手に分かれてこちらを目指しているんだったな?」
「はい」
ポプラノステクは傍に控えていた副官の少女ヒュリリに確認を取り、彼女はそれを肯定する。
「敵の徒歩部隊には、東区域隊からも対応増援を向かわせろ。隊列の方は、南西区域隊と中央区域隊で待ち伏せを試す。それまでは箒隊各隊で牽制――」
対して、ポプラノステクは各警備兵に向けて、指示を配り発して行く。
「ふふ、なかなか賑やかな事になっているようね?」
急かしい動きの止まぬ指揮所に、場違いな声が響いたのはその時であった。ポプラノステクを始め、各人の視線が、声の聞こえ来た方向へ向く。
指揮所の入り口に、声の主の姿があった。
エルフの女、マイリセリアだ。
優雅に立つマイリセリアの両脇背後には、彼女の配下であるエルフの少女、ルミナ。そしてもう一人、背の高めのエルフの女の姿が見えた。
「あれって……」
そんな現れた彼女達の姿を前に、ヒュリリが顔を顰めて訝しげな声を零す。
その理由は、彼女達のその井出達にあった。
これまでは、聖職者用の服を纏っていたマイリセリア達エルフ。
しかし、今その姿は一転し、彼女達はまるで下着のような、露出の高い黒色の装束を身に着けていた。
目につくのはそればかりではない。彼女達の露出した体の各所には、魔法による紋様が浮かび上がっていた。
扇情的な彼女の姿に、しかし警備兵達が向けたのは軽蔑と忌諱の視線。
だが、マイリセリア達はそんな視線を気にする事も無く、歩みポプラノステクの元に近づいて来た。
「あら、見惚れちゃった?」
ポプラノステクの前に立ち、彼の視線を前に、揶揄うように言うマイリセリア。
「気持ち悪い物は目を引くからな」
対するポプラノステクは、冷たい口調で言い放つ。
「あら、失礼ね。これから手を貸してあげようって言うのに」
そんなポプラノステクの言葉に、マイリセリアは口を尖らせて発した。
「成程、エルフの彼女らが魔王側に与する理由が分かった」
「洗脳されているという事ですか……?」
一方、そんなマイリセリア達を見つつ、傍らにいたヴェイノやヒュリリが、言葉を零し交わしている。
紅の国は魔王軍側に着こうとする上で、その準備を円滑に進めるための各種工作を行っているが、その協力の一環として、魔王軍側からも少なくない者達が、先んじて派遣されて来ていた。
マイリセリア達も、そんな者達の一角であった。
しかし、エルフ属とは本来清く高貴な存在でありその誇りも高く、他の共同体に与する事などはしないと言うのが、広く伝わっている認識だ。
そんな彼女達が魔王軍側に与している事が少なからず疑問であったポプラノステク達であったが、その理由は彼女達の姿により、今察する事ができた。
「あら、失礼ね。私たちは己の意思で選んだのよ。愚かな考えを捨て、今の姿を手に入れたの」
そんなヴェイノ達の言葉を聞き留めたマイリセリアは、不服そうに、しかし笑みを浮かべて発する。そしてその身を一度優雅な動きで、一度回転させて見せた。
「――まぁいい。あんた達の選択に、別に口出しはしない」
対してポプラノステクは、興味は無い――というよりも関わりたくはないという様子で、吐き捨てるように言った。
「それよりも、準備はできたんだな?あんた等にも仕事をしてもらう。そっちの彼女の、ミル・ダーウの魔法を借りたい」
ポプラノステクは、マイリセリアの横に控えるルミナを視線で示して発する。
口にされた魔法は、昨日クラライナ捕獲の際に、クラライナの力を奪い無力化してみせた、闇属性の魔法の事だ。
「ふん。アンタの言う事になんて従わないわ」
しかしエルフの少女ルミナは、ツンとした態度で突っぱねるように言う。
「ちょっと!」
そんなルミナの態度に、憤慨の姿勢を見せたのはヒュリリ。しかしポプラノステクは「よせ」とそれを止める。
「ルミナ。気持ちも分かるけど、一応は与えられた役目よ。警備隊さん達を、お手伝いしてあげてくれるかしら?」
「マイリセリア様のお言葉でしたら」
しかしマイリセリアがどこか緊張感の無い声で解くと、ルミナは態度を一変させて承諾の返事を発した。
「中央区域隊が、これより凪石通りで展開し、待ち伏せ攻撃を行う。アンタはそこに合流してくれ」
ポプラノステクは、事務的な口調でマイリセリア達に告げる。
「だそうよ。――所で、私とエイレスは、まだ動かなくてもいいのかしら?」
言葉を受けた後に、マイリセリアは自身と、背後のもう一人のエルフを言葉で示しながら尋ねる。
「今の所、あんた等に振る作戦は無い。待機を――」
「ならば私は、少し自分で動かせてもらいます」
それに返そうとしたポプラノステク。しかしそれを遮るように、エイレスと呼ばれた長身のエルフ女はそう発した。
「何?おい、勝手は――」
「いいじゃない。侵入して来た相手は、正体が皆目不明なんでしょう。こっちで偵察くらいさせてくれてもいいと思うのだけど?」
咎めようとしたポプラノステクに、しかし今度はマイリセリアが言葉を挟む。
「………好きにしろ」
少し考えた後に、ポプラノステクは投げやりに許可の言葉を発した。
「柔軟なのは感心ね。じゃあ、私達はこれから動かせてもらうわ。ルミナ、エイレス、お願いね」
「はい、マイリセリア様」
「は、姫様」
マイリセリアは両脇の二人に促し、二人のエルフからはそれぞれ言葉が返される。そしてマイリセリア達は、身を翻して指揮所を出て行った。
「……あれは、自我を残した上で染め上げられてるな」
「何か付け入られる隙か、元々何か偏った思想を持っていたんだろう。完全な操り人形よりたちが悪い」
マイリセリア達の出て行った後に、扉の方に視線を送りつつ、ヴェイノとポプラノステクは推察の言葉を交わす。
具体的に何があったかは想像するより無いが、どうあれマイリセリア達は、エルフの元来の高潔さは失い、堕ちている。それは嫌と言う程見て取れた。
「……」
交わすポプラノステク達の傍ら、ヒュリリは険しい顔で、エルフ達が出て行った先を見つめていた。
《デリック・カーゴ!火炎弾被弾!現在消火作業中ッ!》
《先頭ハシント、近弾ッ!》
車輛隊各車から上がる報告が、無線上で飛び交っている。
狭い道を行く車輛隊は、苛烈な各種魔法攻撃に晒されていた。
車輛隊上空には、箒に跨り飛ぶ警備兵達が、まるで得物をハゲタカのように飛び回っている。接敵当初は2機であった箒はしかし数を増やし、現在は6機が車列上空を飛び交っていた。
彼等は連携を取り合い、交互に車輛隊目がけて急降下を繰り返しては、火炎弾や落雷などの魔法現象攻撃を放ち加えて来た。
落ちる落雷は地面を削り穴を開け、火炎弾の熱は各車輛を焦がす。
つい先程には、車列中段を行く装甲大型トラックに火炎弾が落ち、キャビンを覆う幌が炎上。搭乗した分隊員が、消火器により懸命な消火作業を行う姿があった。
《各車、速度を落すな》
指揮車を兼ねるガントラックに乗る長沼から、各車に向けての指示が送られ、聞こえ届く。
「ッ」
車列2輌目の対空大型トラック。その荷台上で、そんな無線上で錯綜する声を聞きながら、版婆は上空を飛び交う箒の姿を追い続けていた。
12.7㎜重機関銃の据えられた対空マウントのハンドルを掴み、飛ぶ箒を追いかけ重機関銃を旋回させながら、激発装置を引き続け、12.7㎜弾を絶やす事無く撃ち上げ続けている。
車列を執拗に狙う箒の群れに対して、版婆等対空要員は、懸命な対空戦闘を続けていた。
対空トラックからだけでなく殿の89式装甲戦闘車も、35㎜機関砲の仰角を最大角度で取り、激しい射撃音を立てながら砲塔を旋回させ、対空砲火を撃ち上げている。
砲塔上には、射撃観測を行う車長の穏原の、ハッチより身を乗り出す姿が見えた。
「――そこだ」
版婆は、切り返し動作で速度を落した箒の姿を見止め、それを狙い撃ち上げる。
撃ち上げられた12.7㎜弾の火線はみごとに箒に跨る警備兵を貫き、警備兵は身を崩して落下。建物の向こうに姿を消した。
「撃墜。一機撃墜」
撃墜を確認し、それを言葉にする版婆。
《対空戦闘中の各車へ。状況知らせ》
そのタイミングで、長沼より報告を求める無線通信が聞こえ来た。
「デリック・アンチエア、版婆。数機撃墜するも、攻勢の減退見えず」
要請の声に対して、版婆は端的に戦果と現状を報告する。
《エンブリー、状況同じく。何体か墜としたが、しつこく食いついて来る!》
直後に、装甲戦闘車かの穏原からも、方向の声が上がり聞こえ来る。
各車からの対空攻撃はここまでで何機かの箒を落とし、警備隊箒隊側の戦力を少なくない数削っていた。しかし、反して警備隊側の攻撃の手は、増す一方であった。
《やはり彼等のホームだな、士気が違うようだ。各車、対空戦闘を継続。砲火を絶やすな
「了」
長沼からの指示に、版婆は少し辟易とした色を見せて返す。
「チッ、どこまでもしつこい……!」
直後、版婆の横で補佐についていた柚稲が零す。
彼は、美少女とも間違えられるその端麗な顔立ちをしかし顰め、忌々し気に上空の箒の群れを睨んでいる。
「あぁ、鬱陶しい」
柚稲のそれになげやりな同調の言葉を投げ、そして版婆は対空マウントのハンドルを掴み直し、上空への射撃を再開した。
車列中段に位置する装甲大型トラック。
火炎弾の被弾により燃え上がっていたキャビンの幌に、荷台に搭乗する隊員が、消火器を用いて消化液を吹きかけ鎮火を図っている。
程なくして、幌を燃やしていた炎は完全に消し止められた。
「やれやれ――ドライバー、火災は鎮火した」
《すまない、助かった……!》
消火作業に当たっていた隊員が運転席に報告を上げ、無線越しに運転席より礼の言葉が寄越される。
「ったく、やれやれだぜッ!」
無線上に聞こえたそのやり取りに対して、荷台上で悪態が上がる。主は他でも無い竹泉だ。
竹泉は、零しながらも車外に向けて自身の小銃を発砲。道に面する建物屋上より、クロスボウにて車列を狙っていた警備兵を、撃ち抜き仕留める。
車列は上空から襲い来る箒の他、地上各所より現れる警備兵からも狙われており、各車に搭乗する各員は、これ等の対応にも追われていた。
「ひぃぃ……一体なんなのだ……!?」
一人を仕留めた竹泉の足元。荷台の床に這わされ、竹泉の履くトレッキングシューズに踏みつけられながら震えた声を上げる、ほとんど裸の中年男の姿がある。先に強襲した娼館モドキの建物で、女二人を手籠めにしていた商議会議員の男だ。
装甲トラックの荷台には、竹泉、多気投、河義等4分隊が。そして他分隊の一部の隊員が搭乗。さらに先の娼館モドキより拘束した、誘拐他商議会の企みに関与すると思しき人間達が、乗せられていた。
拘束され強引にトラックに押し込まれた中年男始め彼等彼女等は、今は荷台の床に揃って這わされ、絨毯のようにひしめいている。そして苛烈な戦闘行動に追われる各隊員に、最早配慮もされずに、男女構わず踏みつけられ足場とされていた。
「き、貴様ら……!こんな事をして本当に……」
「シャアラップッ!」
喚き声を上げかけた中年男を、しかし竹泉は一蹴する言葉と同時にゲシと踏みつける。中年男からは「ぎゅえ」と悲鳴が上がった。
「竹泉!意識を外に向けろ!」
そこへ、戦闘より意識を外した竹泉に、河義から咎める言葉が飛ぶ。
「へぃへぃ、すんませんッ!」
竹泉はそれに、礼節を欠く態度で答えながら、戦闘行動へと意識を戻す。
(……ぅぅぅ、おのれ覚えておれ……どこの手先か知らぬが、儂が手を回せば……)
その足元で、中年の男は涙目になりながらも、心内で呪詛の言葉と、そして企みを浮かべて欠けていた。
「――上空、襲来ッ!」
しかし、同乗する別分隊の隊員の張り上げた言葉が、それすらも遮った。
登場する各員が目を向ければ、上空より、並ぶ建物に区切られる縦長の空に沿って、車列に向けて降下して来る警備隊の箒の姿が見える。
「多気投、対空射撃ッ!」
「イェッサァーッ!」
河義の命じる声に、ふざけた言い回しで応じる多気投。
他の車輛から先んじて対空砲火が撃ち上がり、同時に多気投が上空に向け構えた7.62mm機関銃FN MAGからも、7.62mm弾が撃ち出され始める。
しかし、降下して来る箒の警備兵の手に火炎弾が形成され、それが放たれたのその直後であった。
「――火炎弾ッ!」
隊員から警告の声が上がる。
その火炎弾は、竹泉や河義等の乗る、このトラックに迫る軌道だ。
そして火炎弾は予測通り、大型トラックの荷台へと飛来し飛び込んだ――
「――!?ひぎゃぁぁぁぁぁッ!?」
荷台上の着弾地点で悲鳴が上がった。悲鳴の元は、商議会議員の中年男。
荷台に着弾した火炎弾は、そこにいた中年男にみごと命中。瞬く間に中年男の全身を包み、彼を火達磨にしたのだ。
「熱ッ、いぎゃぁぁぁぁぁッ!?」
炎に包まれた中年男は、絶叫を上げて荷台上でのたうち暴れ回り始める。
「まずい――消火をッ!」
その光景に気付き驚愕しつつも、河義が消火作業を命じる声を発する。
「あああ!――ごぇッ!?」
しかし直後、消火作業が開始されるよりも前に、中年男の体は吹っ飛び、荷台後方の隅に叩き込まれた。
「動くんじゃねぇ」
見ればその端には、ヤクザ蹴りを放った直後の竹泉の姿。
さらに竹泉は倒れた中年男に詰め寄り、揺らめく炎にも構わずに、足裏で中年男の体を蹴り抑える。そして弾帯のホルスターより9mm拳銃を抜き、悶える中年男の後頭部に突き付けて、その引き金を引いた。
「びょッ!」
発砲音が木霊すると共に、中年男から悲鳴が上がる。
それを最後に中年男は絶命して動かなくなり、ただ焼け行く塊となった。
「ったく」
心底鬱陶し気に悪態を吐く竹泉。その横を抜けて、消火器を持った隊員が中年男の体に近づき、消化液を吹きかける。
車上で上がった二度目の火災は鎮火され、そしてこんがりと焼けた中年男の体だけが残った。
「う、うわぁぁ!?」
「ひぃ!」
一拍置き、その凄惨な光景を目の当たりにした、拘束された者達から悲鳴が立て続けに上がる。そして彼等は車上より逃げ出そうとする。
「動くな!大人しくしてろ!」
しかし各隊員に蹴とばされ抑えられ、彼等は再び荷台の床に縮こまる事となった。
「竹泉」
河義もそんな拘束した者達を踏みつけ抑えつつ、竹泉に向けて声を飛ばす。
「暴れられたら、被害が広がると思ったんでぇ。それに、どーせこの手の輩は、懲りずになんぞ企んでるモンです。予防ぉです予防ぉ」
それが困惑しつつも注意する言葉だと察した竹泉は、先回りして投げやりな弁明の言葉を発する。
「――まぁいい。配置に戻れ」
「どぉも」
しかし切迫した状況のため、河義もしつこく言及する事はせず、焼け焦げた中年男の体を一瞥した後に、戦闘配置に戻るよう指示。竹泉はそれに不躾に答えた。