ダンジョンで捕食者たちと獲物を求めるのは間違っているだろうかⅡ   作:れいが

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 ̄、⊦,、 ̄、⊦ A'porron

 遡ること3日。アポロンはファミリアの主要メンバーに招集をかけた。その中にはダフネの含まれている。

 いち早く来ていたヒュアキントスは遅れてきたダフネに嫌味たらしく注意をしていたが、アポロンはそれを制止させて用件を話し始める。

   

 「お前達を集めたのは他でもない。ネフテュスを探し出してほしいのだ」

 「ネフテュス...アポロン様が目にかけていらしている女神ネフテュスをですか」

 「そう!あぁ、あの美しき姿を思い出すだけでも...」

 

 最初は面倒くさそうにしていただったがすぐにダフネは目の色を変えた。文字通り赤色に。

 

 変態染みた言動しか聞き取れなかったが要約すると話をしたいという事のようで、解散するとダフネは即座に自室へと戻りガントレットとヘルメットを装備してネフテュスに通信を入れた。

 機械音声越しに聞こえてきた短いため息の後、ネフテュスはアポロンと対談する事を決めた。

 

 その際、アストレアも同行する事を条件にとダフネに伝えて。

 もしも自身を抑えなければならない状況となった場合を考慮してとの事だ。

 

 通信が終わり、ダフネはすぐに報告する事はなく1日経ってからネフテュスを見つけ出し、話したいという体でアポロンに伝えた。

 アポロンはすぐにでも話す場を設けると大いに喜んでいたそうだ。

 

 そして当日、ネフテュスとアストレアはアポロン・ファミリアの本拠へやって来た。

 

 「ようこそ我が愛しのネフテュス!この時を待ち侘びていたぞ。あぁ、それはもう長く...

  それとアストレアも歓迎しよう」

 「ありがとう、アポロン。でも、4日前に会ってるはずでしょう?」

 「残念ながらその時の記憶は全くなくてね...まぁ、とにかく座ってくれ」

 

 アポロンはネフテュスがいつからオラリオに居たのか、どこで何をしていたのかを矢継ぎ早に質問する。

 神会で話したはずの内容だがネフテュスは丁寧に答えていき、アポロンは嬉しそうに聞き入れていった。

 アストレアはその様子を見て内心呆れていたものの表情は一切変えずに淡々とした様子で話を聞いていた。

 ...のだが、そろそろ対談も終盤になろうとした時だった。

 

 「ネフテュスよ。イシスと見間違えるような節穴のオシリスなど忘れ、私のものにならないか?

  いや...なる方がいい。私と婚姻を結べばアストレア様も一緒に可愛がってやる」

 「...それは...本気で言ってるの?」

 「私はいつでも本気だ!さあ、答えを聞かせてくれ!」

 

 その失言にはアストレアもダフネも予想だにしていなかったため、一瞬にして体が凍り付いたように動けなくなった。

 ネフテュスは薄く笑みを浮かべているものの...明確な怒りが込められており一触即発するような雰囲気となる。

 そんな中でも余裕綽々といった様子でソファに座っているアポロンは鼻の下を伸ばしたまま足を組んで返答を待っていた。

 

 暫く経ってから、ネフテュスが出した答えは...

 

 ――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 「ベル達に勝ったら考えてあげる...って言ったんですか」

 「それならお断りも同然と理解してもらえたのでは...?」

 「いいえ。寧ろ、アポロンは自分の眷族がどれだけ強いかを自慢したがっていたわね」

 「...浅はかな。そんな神の眷族となってしまった連中が哀れで哀れで泣きそうでございますなぁ」

 「散々問題を起こしてる奴らの懲らしめになるとはいえな...」

 

 輝夜の心にもない同情にライラも共感していると、ベルがネフテュスに問いかける。

 

 「そうなれば...あの2人はどうされるのですか?」

 「既にどうするかは話しているから、心配しなくてもいいわよ」

 「...はい」

 

 ベルの言っている2人とは恐らくアポロン・ファミリアに潜伏させているネフテュスの眷族だとアリーゼ達は察する。

 戦争遊戯の最中に鉢合わせた際に交戦してしまうのか否かを知りたかったのかもしれない。 

 質問の意図を理解したネフテュスは答え、ベルは納得して頷いた。

 

 そうしてネフテュスはアストレアから戦争遊戯を始めるには神会とギルドで手続きをする必要がある事と双方のファミリアの主神が戦争遊戯での何を要求するのか、どういった勝敗形式で行うかといった説明を受ける。

 ギルドへの手続きはベルがエイナに申請を承諾してもらう事にして、すぐに向かって行った。

 

 ネフテュスも一度マザーシップへと戻る事となり、迎えが到着するとアリーゼ達に見送られながら星屑の庭を後にする。

 

 「...よし、今からダンジョンに潜って荒稼ぎしてくるぞ」

 「ラ、ライラ。まさか...」

 「そのまさかだ。勝ちがわかってるなら賭けないなんて事はしないだろ?」

 

 ――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 ギルドに到着したベルはエイナと2人だけで話したい事を伝えるとすぐに別室へ入った。

 まず最初にネフテュスとアポロンが話した内容を説明して戦争遊戯に至った経緯を話す。

 エイナはアポロンの言動に呆れて頭を抱えながらため息をついた。

 

 「では...後日、神会で勝敗の形式を決めるんですね?一騎討なのか攻城戦なのか...」

 「そうだ。どちらにせよ...アポロンの尊厳を潰すに相応しい勝利を収めるつもりだ」

 「そうですか...正直、私もアポロン・ファミリアの横暴さには思う所がありました。

  なので...死なない程度にはコテンパンにしちゃってください」

 

 エイナの真剣な眼差しを受けて、本心でそう言っていると察したベルは深く頷いた。

 その後、手続きが済むと後の事はエイナが引き受けてくれる事となった。

 ベルはエイナに礼を言って窓から出て行き、ギルドを後にするとマザーシップへと向かうのだった。

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