ようこそハイスコア狙いの教室へ 作:茶漬生活
“Qu’est-ce que signifie "apprivoiser"? ”
“C’est une chose trop oubliée, dit le renard. ”
“Ça signifie "créer des liens."”
それは忘れられがちだ。キツネは言った。
それはつまり
Antoine de Saint-Exupéry(1900-1944)“
あ! やせいの てんさいが とびだしてきた!
デッデッデデデッ ザタイムオブレトビューションバトーワンデッサイダデステニー
というわけでラスボス戦なわけだが……ホォーウ キョウテキ トウジョウダナ。
相手はぶっ壊れのバランスブレイカー。
フジリュー封神演義でいうところの申公豹。
マンキンでいうところの西岸サチ。
鬼滅でいうところの継国縁壱。
AC北斗でいうところのジャギ以外。
やめてよね……本気で喧嘩したらオレが六助に敵うはずないだろ。
勝ち筋が蜘蛛の糸すぎてちょっとシャレならんすね。
オレの名をいってみろ!!
最強の尖兵にすら足払い連打でしか勝ったことない身からするとクソゲーにも程がある。
せめてバスケとか煉獄とか使えたらよかったんだが、流石に無限コンボは無理ぽ。
どっちにしろ最初の一撃が深く入らんから意味ないし。
鼻毛真拳やセクシーコマンドーならワンチャン?
冗談は置いておいて、警戒すべきは対抗手段がない締め・寝技の柔道・レスリング系と、
とりあえず、事前想定通り気持ち半身──―合気道の構えと心臓への一撃に備えとこうか。
脳揺らされたり、金剛みたいなの撃たれたら流石に根性じゃどうにもならんし……
何度か心臓やられる経験を積めばワンチャン耐えれるようになるかね?
ってか、石倉パイセンの命かかってるし時間かけるわけにもいかん。
ダッシュで距離詰めてイクゾー ってイヤアアアアアアアァァァ! 向こうから来たァァァ!
ってか見えてたのに始動わかんなかったんだけどナニコレ!?
クッソ、両手で掴みに来たよ……柔道系に弱いのよくご存じのようで。
流石に
ラスボス戦はルール無用なので、肘落としてあっさり倒せるチャンスが早速潰れた……
って言ってる場合じゃにゃあ!
いきなりクロスレンジのインファイトとかやめて。
両手で同時に払い受け……というより手刀で真横に撃ち落とすと言った方が正しいか。
硬った……こいつの腕なんなの。
エスパーだけじゃなくてはがね複合かよ。
とりあえず迎撃は成功したが、お互い両手が横に広がった状態。
ここから想定されるのはボディ狙いの膝、肋骨か肝臓狙いの打撃、腕を掴んでくる擒拿の三択。
膝や打撃で来るなら最悪でも消化器系が破裂する程度なので、十分耐えられる。
万が一、浸透勁みたいなので肋骨越しの肺を潰されても、ある程度動けるのは経験済みなので多分なんとかなります。
その隙にがら空きの軸足を膝から踏み折ってあげましょう。キュアホワイトみたいになぁ!
痛み分けで、ダメージ的には致命傷のこちらの方が分が悪いが、
まぁ、六助がそんな手を打ってくるとは思いませんが。
……やっぱり腕の方掴んできますよねぇ!
万力みたいな力してんだけどほんとなんなのコイツ。お前は花山・工藤かよ。
このまま腕を掴まれたままにしておくと即座に握撃が始まりそうなので、素早く自分の左手が六助の右腕に巻き付くように腕を回しましょう。
こうすることで六助が左腕を掴んでいる限り、自分の右手首関節をセルフで極めている形になるため勝手に手が離れます。
「手ほどきを受ける」の語源になった「
はい、これで左手が自由になりました。
そのまま掴まれたままの右手を起点にして左手取りの四方投げに移行しましょう。
転がした後は適当に蹴り飛ばしてさっさと逃げ───危なっ!
右膝がわけのわからんスピードで飛んできたんスけど……
左肘で迎撃しなかったら即ゲームオーバーだった。めっちゃ肘が痺れる。
ってか掴まれっぱなしの右腕がミシミシいっててそろそろヤバい。
突っ込んできてから数秒しか経ってないのにマジでなんなのコイツ。
おうっ! 頭の横を大砲みたいなのが飛んでった。
あっちの右腕もフリーになってるから
加速状態じゃなければ即死だった。
通常攻撃が二回攻撃で即死攻撃の超人さんは好きですか?
回避した流れのまま掴まれてる腕を起点にして─────小手返し。
どこぞの素人じゃあるまいし受け身を取るだろうから、それで一旦距離を取って……
えっ、なにこいつの手首。気持ち悪いぐらい曲がってドン引き。
これもしかして極まってないんじゃ……っ!!
左肩に強い衝撃。なにがあった──―とにかく六助が立ち上がる前に距離を取れ。
六助の方を見ながらバックステッポゥ……コイツ普通に立ってるんだけど。なんでやねん。
腕力じゃなくて体捌きで投げるから相手の動きが一部見えないのが合気道の欠点だわな。
はぁ……こっちに来てから割と格闘系は頑張ってきたんだけどな。
だが!
しかし!
まるで全然!
この六助を倒すには程遠いんだよねぇ!
ってかアカン。これ英輔君の左肩折れたか外れたかしてるな。千手ピンチだ!
一撃で危険域とかダークソウルかよ……そういや人間性捧げてたわ。
ちょっとリカバリを考えるための時間が欲しいところ……
「……二重間節にしても曲がりすぎじゃないか?」
とりあえず言葉で誤魔化しながら状況を分析。
二重間接って関節の付きが浅くて可動域が広いってだけで、実際に二重なわけではないらしいですね。
「残念だが間接自体に仕掛けはないねえ。」
そりゃそうか。
二重間接ってある意味肉体的欠陥でもあるし、パーフェクト野郎には似合わんか……
実際、右手の方には
「今のは蹴りか?」
小手返しで空転受け身しつつ、左肩を上から思いっきり蹴ったってところかね?
横向きの空転受け身とか聞いたことないけど、それしか考えられんし。
マジでこいつから目を切ったら死ぬわ。
「見えていなかったのなら君の格が足りていない。降伏することをお勧めしよう。」
……? あぁ、初日の。
イヤミか貴様ッッ!
左が死んでるんで投げや極めの合気道系はまず使えない。
そもそも投げ系は受け身とってすぐ起き上がってくるから意味がない。
さっきの見る限り手首や肩への間接・極め投げはこいつに多分通用しない。
その前に締め落とされそうだけど。
あとは空手系しか残ってないが、通じるかね?
多少のダメージ与えても止まる気がしないし、壊すタイプの攻撃は当たる気配ゼロ。
なにより左が上がらない今、右で殴ったら
ないない尽くしで泣きたくなってくるわ……
「悪いな……それでもオレには黄金時代がまぶし過ぎるんだ。」
口にすると覚悟が決まるってのはあるな。
今度こそ守ろうと思った。
たとえ、人間のなかで誰よりも強い男と戦うことになろうとも。
今更、お前に降れるような生き方はしてきていない。
「本当にそれがやりたいことなのかねえ。」
当たり前だろ。
ってか、こいつ気付いたらまた目前なんだけど、ほんとコイツいつ動いたのよ。
全く始動が見えない。無拍子ってやつかね?
武道系の極みじゃん。ふざけんな。
効果があるとは思えんが右ローキックで……脛受けお見事。めっちゃ痛い。
お返しみたいに飛んできた左の
はい、これでこっちの攻撃手段が全部潰されました。
ヘッドバッドぐらいはあるけど弱点晒すだけなのでアウト。
一方で六助の方は右手がフリー。
あとは健や兄北のように顎にキッツイ一撃を貰って詰み。
堀北妹と同じ左肩外してきたし……ほんと嫌味な奴です。
えいすけ は めのまえが まっくらに なった!
だから健や兄北相手で顎を狙っておく必要があったんですねえ!
左腕を生贄に捧げて、見事に顎への大振りを誘導することに成功!
フフ……この時を待っていたのだ。
だからガードが出来なくなるまで追い込まれる必要があったんですねえ!
パラセ・ルシア攻略の鍵はパターン誘導。
ちょいちょい肉体美見せつけてくる六助も痴女みたいなもんだし。大分違うか。
……いや健と兄北への顎狙いは偶然だけども。
運命の追い風が強すぎる。
DIOチルドレンが集まってきたときのプッチ神父もこんな気分だったんかね?
オレは破滅の糸に操られた木偶人形……俺は支配から逃れることはできん!
ここでローキックで踏み込んでいた足を起点にその場で180°向きを変える。
「転換法」──―合気道で最初に習う足捌き。
顎に向かっていた右ストレートはどこへ向かうのか?
致死率と後遺症の可能性が高いことから、
命は投げ捨てるもの。
フィクションで首トンってよく見かけるけど、あれ気絶じゃなくて普通に死ぬよね。
背後から
隙がないなら隙を作るしかないってやつやね。
やはりセクシー。コマンドーは全てを解決する。
朧気ながら浮かんできたんです。弱点を殴らせるという勝ち筋が。
お前はオレを
SAN値ならぬユウジョウ!
圧倒的に弱いオレに油断はない。
圧倒的に弱いからこそ「弱さ」を盾にする。
そして、お前は圧倒的に強い。
圧倒的に強いから簡単には倒れない。
だからこそ、オレは安心して
反転した体勢から倒れるように体重を乗せて右肘を後ろに全力で突き上げる
……ほら来なかった。止めたんだろ?
お前の唯一の弱点はその優しすぎる性格だよ。
綺麗に入ったから流石に呼吸出来ないだろ?
まぁどうせこいつのことだからすぐに回復するだろうが、これでお前は直ぐにオレを追えない。
お前を倒す必要は全くない。
後は逃げるだけ。
10秒稼げればそれで十分だった。そのために15年間やってきた。
……クソが。なんでお前が俺ごときに負けるんだよ。
「じゃあな親友。嬉しかったよ……約束は守れよ。」
六助に任せておけば前科者と言ってもオトンオカンもまぁなんとかなるでしょう。
二人を頼んでなかったらこいつと戦わなくても済んだかね?
いや気付かれてたから無理か。無事勝ちましたしマイペンライ。
楽しかったぜ。お前らとの友情ごっこ。
好きなことと逆の事ばかりしたり
好きなものを嫌いって言ったり
好きな人を傷つけたり。
まったく人生思い通りにゃいかないぜ。
最後は南雲にハイキック入れて、倒れた頭を蹴り砕いて終わり。
10秒どころか5秒も要らんな。
……前世から考えるとオレの死に場所は多分ここ。
ド素人に毛が生えた程度の南雲に殺されることはないと思うんだが……まったくわからん。
どっかに隠れてる月城あたりにでも射殺とかされちゃうのかね? まぁ一向に構わんが。
さて、石倉先輩はまだ生きてるかね?
六助相手にかかったのは多分30秒程度。
隠し持ってたのもせいぜい切出しナイフか肥後守だろうから、多分まだ致命傷までは至ってな……
「遅かったな大将。流石に手遅れだぜ。」
橋本!?
…………なんでだよ。
北米東海岸と東北地方まで取材に行っていたので遅くなりましたキビキビ
仮面の鬼だけじゃなくて、人を操るタイプのボスまで出て来て草w
ところで作者の
DNA・天空も月輪・日輪も入国してるのにどうして……
でもZ-Aが出るからオッケーです。
次で