パワフル緋真さん   作:汚名卍解

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ちょっと時間ができたので短いですが投稿しときます。

繋ぎ回
恋次も出るよ


ルキアと対面する緋真さん

 

 

 

「貴女は…」

 

ある日、霊術院の教師に呼び出されたルキアは衝撃を受けた。

 

ルキアの前に現れたのは朽木白哉と、その妻の朽木緋真だった。

 

自分がもう1人いる感覚とは少し違う。

ルキアの目の前に現れた彼女は、自分によく似ているが、少し違っていた。

背はルキアより少し高く、顔から髪に至るまで、まるで今の自分を美化した絵を見ているような気分だった。

 

「ルキア…」

 

彼女がルキアの名前を呼んだ後、ルキアに近づき、ルキアを優しく抱きしめた。

 

「貴女をずっと探していました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

漸く再会できた我が妹に私はとりあえず抱きしめた。

 

「ごめんね…」

 

あんなクソみたいな環境に捨ててごめんね

 

「ごめんね…」

 

アナタの事を足枷だと思ってごめんね

 

「生きてて良かった…」

 

アナタが今日まで生きてて本当に良かった

 

 

 

 

 

どうしよう。こう思えば涙出るかと思ったけど、全然出ないや…

 

(やっぱアンタ根っからのクズなのでは?)

 

(やかま)しいぞ夜魔刀(やまと)。今度は木の枝で延々とチクチクしながら徐々に串刺しにしてやろうか?

 

とりあえず白哉さんにああ言った手前【妹を捨てたけど後悔してる儚げな良い姉】を演じないといけないんだよ。

こういう姉貴はここで涙流しながら謝んのがテンプレだろうが。

 

(何処のテンプレですかそれ?というか自分で自分を儚げってどの口が言ってるんだか…)

 

ドラマとかアニメとかそういうフィクションには割とあった気がする。あんま見た事無い気もするけど…

 

まぁそれは置いといて…泣きたいんだけど、なんか良い方法ある?

 

(そうですね…ご主人が泣いたアニメとか漫画とかの内容思い出して泣けばいいのでは?)

 

なんか投げやり気味だなお前…

でもそれはいい案だ。

とりあえずやってみよう。

 

思い出せ!DMC3で見た終盤のバージルとダンテの共闘と最終決戦を初見で見たあの感動を!

 

(そこもDMCなんだアンタ…)

 

よし!涙出てきた!

ありがとな夜魔刀!

 

このまま良い姉を演じれば「妹と生き別れた悲劇の姉」の完成だ!

 

(アンタ猫被るの本当に得意ですね…この先も演じ続けるんですか?疲れていつか絶対にボロが出ますよ?)

 

心配するな。私は演技派だ。

この仮面被って生涯生きてやるよ。

そういえば原作でもルキアも演技派だったな…よく似てんな私達姉妹…

私の場合はほぼ常時演技してるようなもんだけど。

それに白哉さんに惚れてるのは紛れもない私の本心だし。ルキアへの罪悪感も本物。家族としての情があるのも本物。

妹と夫の愛に偽りは無い。

 

(私はそんなアンタの夫になった白哉さんとその実妹に生まれてしまったルキアさんが哀れでなりませんよ…)

 

とりあえずお前、後で木の枝でチクチク串刺しの刑な。敬語がちょっと崩れかけてんぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ルキア!ザマァ見やがれ。俺 二次受かったぜ!これで次受かったら───」

 

阿散井恋次が死神の二次試験に受かり、それをルキアに自慢しようとした時に見たのは、ルキアが貴族の者達に囲まれている恋次にとって現実離れした光景だった。

何より恋次の目を引いたのはその貴族の中にルキアそっくりの人物が混ざっている事だった。

 

「どうやら、ご友人の邪魔をしてしまったみたいですね」

 

「それでは貴女の返事を待ってますよ」

 

ルキアそっくりの人物は、それだけ言って他の貴族と共にその場を去る。

その際に恋次は朽木白哉と緋真とすれ違う。

 

(なんだコイツ等…とんでもねえ霊圧だ…目も合わせられねえ…)

 

(しかもルキアそっくりのあの人の霊圧もそうだ…2人ともとんでもねえ実力の持ち主だ…)

 

2人の霊圧に触れ、圧倒された恋次は呆気に取られしばらくの間は呼吸する事も忘れていた。

 

「恋次」

 

ルキアに呼ばれて恋次は我に返った。

 

「お…おうルキア…えらく重い空気だったじゃねーか…今の何の話だったんだ?」

 

我に返り恋次はいつものようにルキアに接する。

貴族がただの学生であるルキアに話なんてただ事では無い。

ただの学生の恋次からすれば貴族など雲の上の存在。

しかも、学校にいるボンボンなエセ貴族ではなく本物の貴族。

そういう雰囲気がさっきの彼等にはあった。

 

「朽木家に養子に来いと言われた」

 

その言葉に恋次は直感的に「邪魔しちゃいけない」と思った。

 

「私には生き別れた姉がいたみたいなんだ。その姉が朽木家に嫁ぎ、生き別れた私を見つけた姉は私と共に暮らさないかと言われた」

 

しかも霊術院もすぐに卒業でき、護廷十三隊への入隊の手続きもすぐに手配させてもらえるからと、そんな事を言われて迷うルキアに恋次は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「やったじゃねぇか!!!」

 

「生き別れてた姉貴があの朽木家の人と結婚して一緒に暮らそうって言ってんだぜ!こんな上手い話乗るしかねえだろ!!」

 

「しかも今すぐ卒業だぁ⁉︎羨まし過ぎてムカつくなぁ!!オイ!!」

 

「ハハハハハハハハ!!」

 

恋次は本音を押し殺して出来るだけいつも通りに接した。

ルキアにやっと家族が出来たんだ。

邪魔するな。邪魔しちゃいけない。ルキアの幸せを願うなら尚更だ。

ルキアの幸せを本気で願うからこそ恋次はルキアの背中を押した。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「そうか……ありがとう」

 

恋次はルキアの顔が見れなかった。

今ルキアの顔を見たら揺らいでしまいそうで、みっともなく行くなと叫んでしまいそうで

恋次は必死に自分の本音を押し殺した

 

その後、恋次とルキアは長い間会う事は無かった

 

 




恋次の目標に白哉+緋真も追加されました。
頑張れ未来のルキアの旦那

次回、ルッキャさんしごかれる
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