パワフル緋真さん   作:汚名卍解

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戦闘描写って難しい



死神緋真さん

 

なんやかんやで死神になったぜ

 

いやぁ院生時代はイジメられたり大変だったけど、頑張って鍛えたおかげで乗り越えられたわ。

 

私をイジメてきたヤツらはちょっと報復しただけで大人しくなったし、ちょっと変な噂が立ってたけど、思い返せば割と順風満帆な学生ライフだった。

 

さて私のBLEACHライフはここからが本番だ。

ここから私は死神として働き、いつしか朽木白哉と出会い恋に落ちるらしい。

 

いや知らねーよ。なんで身分違いの恋に落ちんだよ?

 

普通に考えて身分違いにもほどがある。

相手は五大貴族の当主。私は流魂街出身の一般死神。

まずこの恋は成立しないだろう。

成立したとしても障害が多すぎる。

絶対周りの奴らからの嫌がらせとかくらうわ。

そもそも私はその白哉ともまだ会ってもいないし恋に落ちるとも思っていない。

漫画やアニメではイケメンでカッコイイとは思っても「結婚したい」とは全く思わない。

 

漫画の展開はあくまで漫画と切り捨てて、私はこれからの死神ライフに気持ちを切り替えた。

 

 

 

 

晴れて死神として護廷十三隊に入隊した私は十一番隊に配属された

 

なんでやねん?

こちとら病弱でか弱い女の子やぞ?

納得いかんわ

 

かなり納得いかないが私は渋々十一番隊の隊舎に向かった。

 

まあなんだかんだで私は死神になった。

これからはそれなりにやっていこう。

出世とかして目立つと藍染とかに目をつけられそうだし、大人しく過ごそう。

大人しくお淑やかに過ごしていれば平和に暮らせるだろう。

 

さーて、行きますかー!

 

私は意気揚々と元気良く十一番隊の隊舎の戸に手をかけて中に入った。

 

「何が将来有望な新人だ!更木隊舐めてんじゃねぇぞ⁉︎」

 

「鬼道に頼る様な腰抜け女がこんな所に来んじゃねぇ!この隊にお前の居場所はねぇよ‼︎」

 

「こんなクソみたいな隊士を配属するなんて上はなに考えてんだぁ⁉︎仕事しろよ仕事ぉ!」

 

そこには酒に酔って私に罵声を浴びせる蛮族共の姿があった。

 

 

よし…とりあえず死なすかコイツ等

 

 

 

 

 

 

死神として、十一番隊に配属された戌吊緋真は入隊初日から問題を起こす。

 

十一番隊が新人に送る歓迎会。

それは浮かれる新人を痛めつけ、喝を入れる十一番隊の恒例行事。

喝を入れられた新人は強くなる為に戦いの道へと誘う為に行う儀式。

荒々しい十一番隊らしく荒っぽい歓迎だった。

 

だが、今回ばかりは相手は悪かった。

 

口の悪い隊士達の罵倒を浴びた緋真はブチギレて隊士達と乱闘を始めたのだ。

 

緋真に喧嘩売られた隊士達は当然応戦するが、既に副隊長クラスの実力を持っていた緋真に敵う訳もなく一方的に蹂躙された。

 

この時、事務仕事をしていた斑目一角と綾瀬川弓親、寝ていた更木剣八と他の隊に遊びに行っていた草鹿やちる以外の十一番隊の隊士は全て緋真によって蹂躙される事となった。

 

後の十一番隊の隊員達は語る。

 

「あんなの女じゃねぇ…鬼だ…」

 

「斬っても斬っても数分後には治ってるし、あの女に斬られても鬼道かなんかで治されてまた斬ってくるし…」

 

「つーかあの女斬られてもなんの反応もせずに無表情で平然としてたんだけど…更木隊長かよ…」

 

隊士達にトラウマを植え付けた緋真は、その後噂を聞きつけた十一番隊隊長更木剣八(ざらきけんぱち)と出くわす事となる。

 

「随分とイキがいい新人が来たじゃねぇか」

 

前世の記憶で見た剣八は規格外の怪物として緋真は認識していた。

 

「やっば、絶対勝てない…」

 

そう落ち込みながら愚痴る緋真を無視して更木剣八は緋真へと刃を振り下ろす。

 

更木剣八と緋真の戦いが始まった。

 

その様子をなんとか意識を保っていた隊士が見ていた。

 

(あの女…死んだな…)

 

ざまぁみろとそう心の中で吐き捨ててその隊士は意識を失った。

 

 

 

 

 

だが、その隊士の予想は外れる事となる。

 

意外にも緋真と剣八の戦いは拮抗していた。

更木剣八はまだこの時は本来の霊圧を封じ相手に合わせて実力が変化する奇妙な癖があった。

そのおかげで緋真は何とか剣八と互角の戦いを演じる事ができた。

だが意気揚々と戦いを愉しむ更木剣八と違い、緋真はただひたすらに必死に攻撃を捌き、たまに攻撃をさせないように斬りつけるだけ。

緋真にはこの戦いに生き残る為の必死さはあってもやる気が無かった。

 

 

だがこのままではいつまで経っても「逃げきれない」と判断した緋真は剣八と距離をとり奥の手を出した。

 

卍 解

 

それは斬魄刀戦術の最終奥義。

護廷十三隊の死神でも限られた死神にしか到達できない境地。

解放できれば尸魂界の歴史に例外無くその名前が刻まれる死神の到達点の一種。

 

閻魔刀(やまと)

 

現れたのは黒い鞘に納められた普通の斬魄刀。

先程と比べても全く変化が見られない。

訝しむ剣八を見て緋真は微笑みを浮かべながら居合の構えを取る。

 

「次元斬」

 

瞬間、抜刀された閻魔刀は更木剣八の身体を切り裂いた。

一箇所ではなく背中・肩・腕・足と複数の箇所を斬りつけられていた。

 

「私の卍解の能力は単純です。()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「ただ…それだけです」

 

その言葉に剣八は戦慄し笑顔を浮かべる。

 

切れ味が良いだけの斬魄刀。

それは使い手が凡庸だとただの棒と変わらない。

だが使い手が剣の達人中の達人ならば、一気に破格の性能を誇る斬魄刀となる。

 

緋真の使い方が上手いからこそ、閻魔刀は()()()()()()()()()()()()、距離の離れていた剣八を斬り裂いたのだ。

 

その事実に剣八はダメージは全く意に介さずニヤリと笑い「へぇ…」と興味深そうに緋真を見つめる。

 

「まさか卍解もできるとはな…本当にここまでイキのいい新人は初めてだぜ…」

 

「私も新人相手にここまで本気で刃を向ける隊長は初めてです…」

 

嬉しそうな剣八の物言いに緋真はうんざりした様子だった。

 

「さぁ!もっと楽しもうぜェ!」

 

「この際ですし構いませんよ。せっかくなんでもっとバージルごっこやりたいですし…

 

そして二人が再度ぶつかり合おうとしたその時

 

ばっっかもーん!!

 

そこに護廷十三隊総隊長【山本元柳斎重国(やまもとげんりゅうさいしげくに)】が偶然通りかかり二人の戦いを中断させた。

 

そして剣八と緋真は総隊長からの拳骨を受ける事となり、その騒動を聞きつけた多くの他の隊士から二人が総隊長に説教を受ける様子を目撃される事となった。

 

以来、護廷十三隊の全隊ではこのような噂が広がった。

 

「入隊初日で更木剣八に挑み、そこで卍解まで至った怪物隊士がいる」と

 

無論、その噂を当の本人は知る由もない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、緋真は更木剣八の推薦で空席だった十一番隊の第四席になっていた。

 

「なんで?」

 

突然のあり得ない人事に緋真はただ疑問符を浮かべるだけだった。




斬魄刀紹介

  始解 夜魔刀
解号は「斬り伏せろ」。
直接攻撃系で、特殊な能力とかはない。
強いて言うなら切れ味が良いだけ。見た目はDMCの閻魔刀のまんま。持ち主の願望が形になった。

  卍解 閻魔刀
卍解しても大した変化は無い。能力も始解の時より更に切れ味が良くなっただけ。
その切れ味は王悦の持っている「鞘伏」並み。
むしろ本質は鞘伏並みの切れ味の刀身を納める事が出来るほど頑丈な鞘の方。
居合を組み合わせると次元すらぶった斬る。
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