パワフル緋真さん   作:汚名卍解

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クロスオーバータグを消しました。
ぶっちゃけDMC要素はネタ程度しかないので、「もうクロスオーバータグ必要無くね?」と思って消しました。
ついでに「DMCじゃ元ネタが分かりにくい」という意見があったので、デビルメイクライをタグを追加しました。

DMCネタが伝わってなかった人達は今まですいませんでした。

出来ればこれを機にデビルメイクライをプレイしたり、動画を見たりして頂けれると幸いです。

追伸
なんか運営からメッセージきて、検索妨害行為というメッセージ貰ったのでクロスオーバータグ復活しました。
参考見てみたら納得したので、あんまりクロスオーバーっぽくない小説ですが、ご了承ください。


銃を手に入れる緋真さん

 

 

「邪魔するぜ」

 

十一番隊に恋次君が転属してから数日後、黒髪長髪イケメンが家にやってきた。

衝霊銃を作るのに手伝ってもらったド腐れ鬼道長こと宇餓鬼(うがき)さんだ。

 

「あら、いらっしゃいませ。宇餓鬼さん」

 

「ここまで来んのに疲れた。お茶くれ。冷えたヤツな」

 

来た早々にお茶を要求してきやがったよコイツ。

客人としては間違ってはいないけど、態度がクッソ悪いな。さては迷惑客だなオメー

 

「どうぞ。お茶です」

 

「おう。ありがとさん」

 

とりあえず冷蔵庫から冷やしといたお茶を湯飲み茶碗に入れて、宇餓鬼さんに渡す。

 

「使用人の者はどうしたのですか?客人が来たとは聞いていませんが…」

 

今の私は朽木家当主の妻。いくら庶民上がりとはいえ男の人が客人として会いにくるなら使用人が一報来るのが普通なんだけど。

 

「面倒クセェから勝手に入った」

 

「不法侵入って言葉知ってます?」

 

コイツ貴族の私有地に不法侵入してきやがった…

いくら能力がある天才鬼道長でもやっていい事と悪い事があんだろ

 

「細けェ事は気にすんな。減るもんじゃあるまいし」

 

「減るどころかむしろ増えてますね。貴方の罪が」

 

コイツもしかして日常的に犯罪やってる?

どうしよう…一応貴族の端くれとして通報しよっかな…

 

「隠れて通報とかすんなよ?()()()()()()()()()()

 

コイツ無敵か?

瀞霊廷全部敵に回して逃げ切るつもりでいるよ。

一体どっからその自信湧いてくるんだ。

 

「オレ、天才だから」

 

私の視線を察したのかドヤ顔で言ってきたよコイツ。

どうしよう…そろそろムカついてきた…

斬っていいかな?

 

「それより今日はオメェに届けモンがあって来たんだよ。ほれ」

 

そろそろ斬魄刀で斬ってやろうかと構えてた私に腐れ鬼道長が何かを投げ渡してくる。

 

衝霊銃(しょうれいじゅう)ですね。ありがとうございます」

 

渡された物を受け取ると、それは衝霊銃だった。

しかも黒と銀の衝霊銃を一つずつ。

凄いな。まんまダンテのエボニー&アイボリーじゃん。

 

「ご注文通り、オメェさんのと妹さんの合わせて二丁だ。お代はいらねェよ」

 

当たり前だろ。元々は私のアイディアだろうが

 

「鬼道衆でも結構好評でな。縛道の相性良いから生け捕りの任務だと色々と活躍してるぜ。勿論、実戦でもな」

 

「実際オメェさんには感謝してるよ。朽木緋真さん」

 

なんかお礼言われた。それは別にいい。別にいいが流れるような動作でタバコ取り出してタバコ吸うな。私が妊婦だったらまじでブッ殺してたぞ。まだ子ども出来てないから妊婦じゃないけど…

 

「姉上!朽木邸に不審者が出たとの情報が!」

 

あ、ルキア来た。ナイスタイミングだ妹よ。

 

「その不審者ならこの方ですよ」

 

「どうもォー」

 

とりあえずこの腐れ鬼道長を指差しながらルキアに紹介する。

ルキアは「え…えッ⁉︎」と私と腐れ鬼道長を交互に見ながら混乱してる。

 

「せっかく妹さんが来たんだ。性能試してくかい?」

 

「あら、いいですね。ルキア、庭で少しだけ特訓しますよ」

 

いい事言うじゃん腐れ鬼道長。

私も提供した時から全然使ってないから、この際だし扱いに慣れておこう。

 

「さ、貴女もコレを。安心してください。怪しい物じゃありませんよ。鬼道衆が採用している鬼道の補助道具です」

 

とりあえずルキアに銀の銃を握らせてルキアを庭に連れ出す。私は黒い方使お。

 

「え、えええええ⁉︎」

 

どうした妹よ。さっきから「え?」しか言ってないぞ?

この一連の流れでなんか驚くような事あったか?

 

 

 

数分後

 

 

「あう…」

 

「本当に鬼道を倍加させる機能あるのね…」

 

特訓中では、ルキアの放った縛道の“(さい)"が衝霊銃で強化されて私を縛った時は驚いたし、その後の蒼火墜も普段のルキアの放つ蒼火墜より遥かに威力があった。

縛道は私の霊圧だけで破れたし蒼火墜も白哉さんのと比べれば大した威力じゃないけど、普通の死神相手ならこれで一発アウトだ。

 

その後、私も蒼火墜を撃ったら思ったより威力出て驚いたよ。

 

私の蒼火墜で黒コゲのルキアを治療しながら衝霊銃の機能を改めて実感する。

 

「使い心地はどうよ?」

 

「想像以上と言った所でしょうか。これは主に鬼道を使ってる人からすれば強化に繋がって良いですね。この鬼道を強化する機能は貴方が?」

 

私が正直な感想を伝えると腐れ鬼道長はニヤリとギザ歯を見せて笑った。凶悪な笑顔だなオイ

 

「ああ、ただ霊圧の弾を放つだけじゃつまんねェと思ってよ。キッカケをくれたのはお前だぜ?感謝してるよ」

 

多分、心からの感謝なんだろうけど、態度が悪いから一々鼻につくなこの人。

 

「妹さんの方は?」

 

「むしろ私よりルキアの方が合っているかもしれません。使い方を衝霊銃を見てすぐに理解して実践していました。我が妹ながら素晴らしい才能です」

 

ちょっと使い方教えただけで、使いこなすのはちょっと想定外だったな。流石は我が妹。

 

「私の場合、縛道が苦手なので破道ばっかりになっちゃうでしょうからね」

 

私、正直破道は得意だけど縛道は苦手なんだよね。回道は色々あって得意になったけど

 

「そりゃ良かった。こっちもこっちで色々やった甲斐があった」

 

「ほんじゃ、オレ帰るわ」

 

あれ、腐れ鬼道長もう帰んの?

お前でも色々と実験したかったのに…

 

「次また客人が来る時は茶菓子か酒くらいは用意しとけ」

 

客人じゃねぇだろ不審者だろがお前

酒も茶菓子もあるけど、不審者に出す理由無いだろが

 

「あれ?…消えた?」

 

と、次の瞬間、腐れ鬼道長は消えていた。

まるでさっきまで誰もいなかったみたいに消えてる。

 

これって、もしかして空間転移?

空間転移の術って…原作じゃ禁術じゃなかったかな?

 

やっぱ通報しようかな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よォ、浦原か?言われた通り仕込んでおいたぜ」

 

「ありがとうございます。宇餓鬼サン」

 

宇餓鬼は空間転移で朽木邸の広大な庭を歩きながら専用の伝令神機で浦原と連絡を取る。

 

「しっかし本当に()()()で良かったのかよ?ぶっちゃけあの姉ちゃんに頼んで崩玉斬って貰えば良かったンじゃねェの?概念も斬るって噂だぜ?」

 

「それで崩玉が破壊出来るならとっくの昔にやってますよ。もう既に私も()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

その言葉に宇餓鬼は瞠目する。

浦原の技術力は知っていたが、概念破壊を出来る技術もあるなど予想外だった。

 

「だが、それが良くなかった…」

 

「それが却って()()()()()()()()()()()()()()()。まだアタシの仮説の段階なのでこれと言った確証がある訳ではありませんが…」

 

「アタシが破壊を試みた事で、崩玉に意思が目覚めたとアタシは仮定しています」

 

いきなり荒唐無稽な事を話し始めた浦原に宇餓鬼は訝しむが、あまりにも深刻な声色で話す浦原に宇餓鬼はあえて浦原の話す内容を事実として受け止める。

 

「一度破壊されかけた崩玉が、真っ先に思う事は何だと思いますか?」

 

「………『生きたい』もしくは『死にたくない』とかかァ?」

 

「そうです。その崩玉そのものの意思が崩玉を生かし()()()()()

 

浦原は思い出す。

かつて概念すら斬れるように改造した紅姫を用いて崩玉の破壊を試みた時、真っ二つ斬れた崩玉は元通りに再生していた。繰り返し何度も破壊を試みたがどれも無駄に終わった。

 

そして浦原は“崩玉の破壊は不可能"だと悟った。

 

「だから隠す必要があるんです。少なくともしばらくは“()"に見つからないように」

 

浦原自身も知らない事だが、この時に浦原が崩玉の破壊を試みた事で、図らずも藍染が造った崩玉の完成度を上回っていた。

何度も破壊を試みた事で、意思に目覚めた崩玉は周囲の者の願いを具現化する機能を確かに目覚めさせていた。

その危険性を直感した浦原は、すぐに崩玉が周囲を感じとらないように崩玉の周りを“防壁"で覆った。

 

「おそらくですが、もしあの崩玉と融合しようとする人がいたら、その人は完全な“不死"になります。そうなったらもう手遅れなんです」

 

「…ッ⁉︎」

 

まさかの“不死"という単語に宇餓鬼は愕然とする。

そのような効果を齎らす代物だったとは宇餓鬼は思いもよらなかった。

もし浦原の予想通りならば、崩玉を欲しがる者などゴロゴロいる。

 

理屈は宇餓鬼でも理解できる。

崩玉の持つ「生きたい」という意思が融合した者に絶対の不死性を与えるのだろう。

事前に聞いていた「虚や死神の境界を破壊する物質」だと思っていたが…

 

「どんだけ迷惑なトンデモ物質作ってんだよアンタ?悪用されないように安全装置くらい付けとけってンだ。つーかそもそもそんな変なモン作んな」

 

「あははは…耳が痛いッスね…」

 

宇餓鬼の悪態に浦原は笑って受け流す。

 

「そういえば、そちらはどうやって崩玉を仕込んだんです?目の前で仕込んだようですしバレませんでした?」

 

「アホ抜かせ。そんなヘマするかよ」

 

そこから宇餓鬼は面倒くさそうに浦原に説明する。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。アンタの作った魂魄の異物質埋没(いぶっしつまいぼつ)の技術も添えてな」

 

「それバレません?」

 

「心配すんな。1秒2秒でも時間を止めたんじゃ観測されちまう。だから0.5秒だけ止めて、その間に空間転移で仕込んだ。こんな真似は対象の近くにいねェと出来ねェぞ?わざわざだだっ広い朽木邸に歩いて来たンだぜ。少しは褒めろ。つーか鉄裁先生出せ」

 

こともなげに言っているが、宇餓鬼の行った事は高等技術という言葉では済まされない正に神業だ。

時間停止と空間転移を同時に発動し、それも誰にも観測される事なくやってのけるなど、宇餓鬼の師である握菱鉄裁ですら不可能だろう。

 

「流石は鉄裁サンが見込んだ天才っスね…」

 

これほどの才能。そして技術。

正に鬼道衆の大鬼道長に相応しい男だ。

そのお陰でしばらく長い間は時間が稼げる。これで藍染への様々な対抗手段を研究出来る余裕ができた。

 

「ありがとうございました。宇餓鬼サン。鉄裁サンには私から伝えておきます」

 

「おう。ベタ褒めして伝えといてくれ」

 

電話を切り伝令神機をしまい込む。

 

「さてと…このままサボるか」

 

実は鬼道長の仕事を黙って抜け出して来ていた宇餓鬼は、朽木邸を出た後はそのまま流魂街に移動して昼寝を敢行した。

 

急に上司が抜け出したので部下が宇餓鬼を探して鬼道衆の間ではちょっとした騒ぎになった。

 

 




崩玉仕込み回

浦原の崩玉云々はオリジナル設定。後なんで浦原が概念切断できるのかは完全にウチのご都合。ウラエモンだったらこれくらい出来そうだし…
「緋真に崩玉斬ってもらえばよくね?」って意見がありましたが、融合すると持ち主が不死なるトンデモ物質が斬っただけでは絶対終わらないと思ったので…
あと概念斬ってるのに何で破壊出来ないのかと言うと「生きたい」という崩玉そのものの願いを崩玉が具現化した結果です。

要は概念斬ってもお構いなしに再生するってだけ。崩玉もまた不死って事です。

次回は、ちょっとした日常回の予定
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