パワフル緋真さん   作:汚名卍解

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やっと書けた。本当は毎日投稿するつもりだったけど、全然上手くいかない…
毎日投稿してる人本当スゲェ…


喧嘩する緋真さん

 

 

はいどうも。私は今まさに更木隊長と喧嘩しています。

 

いやぁ大雑把な報告書作って提出して流石に訝しむ目で見られたけど「更木隊長がやってくれました」って言ったらあっさり受理された。

担当の人もなんか納得してたし、まぁあの人の強さは瀞霊廷中に知れ渡ってるし、後ついでにオツムの弱さも知れ渡ってる。

まぁ更木出身だし仕方ないね!私も似たようなもんだから院生時代によくそういう陰口言われてたし。

思ったより仕事があっさり終わったので、隊舎に戻って休んでたら

 

「仕事終わったんだってなァ!」

 

更木隊長が突撃してきた。肩に草鹿副隊長を乗せたまま。原作でも見てて思ったけどあそこがどうやら定位置らしい。

そんで私は結局更木隊長と戦う事になった。

 

ちなみに更木隊長は私が仕事終わるまで、ずっと隊舎の玄関でスタンバッてたみたい。子どもか

 

 

 

そんで場所は移って、十一番隊の隊舎の道場…の外。

私と更木隊長が戦うと道場がボロッボロになったり他の隊士が巻き込まれたりするので隊士達から「お願いだから外でやってくれぇぇ!!」て懇願されたからだ。

いや、私はともかく更木隊長の霊圧ヤバいもんなぁ…剣を振り下ろすだけで建物がバッキバキに倒壊するんだもん。歩く災害かよ

 

「そんじゃあ…始めるかァ!」

 

更木隊長のその掛け声と共に更木隊長が突っ込んできた。

相変わらず一切の容赦なく私を斬り裂こうと斬魄刀を振り下ろしてきた。

 

「フッ!」

 

私はそれを腰に差した斬魄刀を鞘ごと抜いて、少しだけ抜刀して刃の部分で更木隊長の刀を受け止める。

よし!今日も成功!バージルのみならず刀で居合キャラといえばコレやるよね!

え、“普通に抜刀して普通に防げば良くね?”

言うな。これはロマンだ。効率もクソもあるか。

どれくらいスタイリッシュに戦うかの方が重要だ。

少なくとも私はそう思う。

 

更木隊長は初撃を受け止めた私を見てニィッ!と凶悪な笑顔を浮かべて更に私に更に剣を振るう。いや怖いよ

 

それを私は今度こそ抜刀して防御する。

 

甲高い音が鳴り響き、その衝撃に吹き飛ばされる。

つーか相変わらず一太刀一太刀が重っも!

絶対アレ斬魄刀じゃなくて斬魄刀の皮を被った魔剣スパーダかなんかだろアレ⁉︎

 

吹き飛ばされた私は普通に一回転して地面に着地する。

せっかくなんで牽制代わりに幻影剣を数本飛ばしておく。

 

うわ、素手で掴まれた。この人の前だとゲームみたいに普通の幻影剣が豆鉄砲にしかならないじゃん。

 

そこで私はふと思いついた。

そういえばバージルはDMC5でフォースエッジの代わりにミラージュエッジとかいう自前で作った妙に硬い幻影剣を使っていた。ならば…

 

思い至った私はすぐさま霊力を練り、硬い幻影剣を精製しその手に掴む。

 

「どうした?今日は卍解しないのか?」

 

「いえ…いつも同じ戦い方じゃ隊長も飽きちゃうかな?と思いまして…」

 

いつもなら此処で卍解して必死に次元斬したりしていたが、今日は少し趣向を変えよう。

左手に幻影剣を右手に始解した夜魔刀を握り構えを取る。

片方が日本刀でもう片方が西洋剣というのも傍目から見れば少し変かも知れないけど、これがバージルスタイルだから仕方ない。

え、バージルはゲームじゃずっと器用に切り替えて使ってた?

うるせぇ。私にあんな超絶な器用さを求めるな。

今は二刀で構えねぇと戦いにならねぇんだよ。いつか絶対再現してやる…

 

「今日は趣向を変えて二刀でお相手いたします。まだまだ未熟な身ですが宜しいですか?」

 

「本ッ当に面白れェ女だなァお前はよォ!」

 

うわ、テンションMAXになって斬りかかってきた。どうやらお気に召したらしい。

 

てか私を“おもしれー女”認定とか乙女ゲーの攻略対象かよアンタ。

 

そういえばどっかのスレでBLEACHの乙女ゲームを題材とした『LOVE BLEACH』っていう嘘企画を公式が出したって聞いた事あったな…

 

何それプレイしたいと思ったら、ヤッバ…更木隊長ノリに乗ってきてそんな事考える余裕無くなってきた⁉︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

斑目一角は、戌吊緋真の事が正直言って苦手だ。

 

ある日、新人死神として十一番隊の隊士として配属された彼女を見た一角の第一印象は「か弱そうな女らしい女」だった。

だが、彼女は一角の印象を裏切り続けた。

緋真は入隊時に隊長と副隊長、そして一角と弓親を除いた全ての十一番隊隊士をその手で薙ぎ払った。

自分に文句のある奴等は全て実力で捩じ伏せる。

実に十一番隊らしい気質を持った女性だ。

 

話を聞いただけの一角は最初は好印象だった。

「実にイキのいい新人が来たな」と思った。

 

だが、彼女が更木剣八との決闘に応じ、激闘を演じる姿を見てその印象が逆転した。

 

「なんだ…ありゃあ…?」

 

ある時は瞬歩(しゅんぽ)を用いて疾風のように移動ながら連続で居合斬りを放ち、ある時は幻影剣と呼ばれる鬼道の剣を精製しそれを自由自在に操り相手を翻弄する。

実に独特な戦闘スタイルだ。

護廷十三隊の全死神を探しても彼女ほど特異な戦闘スタイルをした死神は存在しないだろう。

 

己の持てる力を駆使して戦う姿は正に女傑と言うに相応しい。

 

だが一角は見抜いていた。

彼女が戦う時、いつも悦に浸った顔をする事に気づいていた。

そして、分かった。

彼女は“戦い”が好きなのではない。

『戦いをする自分』が好きなのだ。

 

更木剣八のように【闘争(たたかい)】そのものが好きなのではない。

彼女は【戦っている自分】こそが好きなんだ。

それは更木剣八とは似ている様で決定的な確かな違いだ。

 

更木剣八は“闘争”にこそ趣きを置いているが、“自分”にはあまり頓着が無い。

どんな大怪我を負っても平気な顔をしてるのはそういった“自分”に頓着が無いからだ。

 

だが戌吊緋真は違う。

彼女はひたすら【戦っている自分】を愛している。

つまり単なるエゴイストだ。

そんな自分を愛しているからこそ彼女は命をかけて戦える。

そんな自分を愛して生きている彼女が一角にはえらく癇に障った。

 

 

 

 

「おーやってるやってる」

 

そして現在、一角は緋真と剣八の戦いを酒をつまみながら眺める。

観客は一角だけではない。

そこには殆どの十一番隊の隊士達に他に、()()()()()()()()()()()()()()()()()()

彼等は酒やつまみなどを用意して共に緋真と剣八の戦いを見ていた。

これは最早見慣れた光景だ。

月に一回はあるイベントのようなモノだ。

緋真と剣八の決闘は十一番隊の名物と言っていいほどに日常に溶け込んでいた。

 

それは一種の娯楽だった。

 

緋真が勝つか剣八が勝つかと勝敗を賭ける者もいる。

目の前の決闘を他所に口喧嘩をしたり遊びに興じる者もいる。

二人の決闘に周りは集まり、騒ぎ、そして何よりも彼等の“強さ”に惹かれている。

実に荒くれ者らしい十一番隊の姿がそこにあった。

 

その光景を見て「いい景色(けしき)だ」とつい一角は小さく呟いてしまう。

 

「ええ、これも一つの十一番隊の姿でしょう」

 

と澄み渡るような綺麗な声が一角の背後から聞こえた。

一角が驚きながら咄嗟に振り向くとそこには護廷十三隊四番隊隊長・卯ノ花烈がそこにいた。

 

「どあああーーーッ⁉︎」

 

独り言を聞かれた恥ずかしさと、突然現れた大物に一角は情け無い声を上げてしまう。

幸い、その悲鳴は周囲の喧騒に紛れて一角の悲鳴に気づく者はいなかった。

 

 

 

「落ち着きました?」

 

「ぜぇ…ぜぇ…はい…もう大丈夫っス…」

 

驚きのあまり呼吸が中々定まらない一角を卯ノ花が宥めてくれたお陰で一角は多少の落ち着きは取り戻した。

そして二人は相変わらず戦い続けてる緋真と剣八を見る。

 

緋真は先程の二刀のスタイルで戦い続けていたが、突然何を思ったのか剣八と距離を取り、ある程度離れた後は急に前傾姿勢となり、身体を捻り空中に飛び出し、自身を高速回転させて剣八に突っ込んで行ったのだ。

回転している間も剣を振り続けているのか、ベーゴマの様に回転して生み出された旋風は周囲を斬り刻みながら剣八へと突貫していく。

 

「アイツ()()変な事思いついて実践してらぁ…」

 

彼女は剣八との戦闘中に妙な技を思いついては実践する悪癖があった。

いつもの事とはいえあまりにも奇抜な光景に一角はつい愚痴ってしまうが、彼女の技はあまり馬鹿に出来ない破壊力を持っていた。

まともに喰らえば粉微塵にされてしまうような斬撃の旋風を前に、剣八は防御でも回避でもなく、あろう事か真正面から立ち向かったのだ。

 

緋真が巻き起こす旋風に斬り刻まれながらも剣八は己の霊圧を込めた一閃を叩き込む。

 

相手が回転して突貫してくるのならば撃ち落としてやればいい。実に剣八らしいやり方だ。

 

だが、そんな事は緋真も想定済みだ。

剣八が剣を振り下ろす直前に緋真は回転を止めていた。

回転をやめたその刀は()()()()()()()()()()

 

そして剣八の剣が振り下ろされるのと同時に緋真の神速の居合が炸裂した。

 

2人が交差し、一瞬の静寂の後、2人の傷が開き血が噴き出した。

 

「やるな緋真。けどさっきの回る必要あったのか?」

 

「そこツッコミます?いいじゃないですかそっちの方がスタイリッシュですし…。けど…上手くいかないものですね…」

 

剣八は肩から腰にかけての大きな一太刀が、緋真は剣八の一閃を避けきれなかったのか鞘を抑えていた片腕の死覇装が吹き飛び肩から腕にかけて大きな火傷のような傷が出来ていた。

緋真は剣八の剣こそ避ける事ができていたが、剣八の強力過ぎる霊圧を躱わす事が出来ず片腕を焼かれたのだ。

緋真はすぐに回道で治療するが、大怪我なだけにすぐには治らない。

 

「治るの待っててやろうか?」

 

「まさか…()()()()()()()()()()()()()()()

 

剣八の気遣いを切り捨てて緋真は自身に回道を施しながら戦闘を続行する。

そして再び2人の斬魄刀がぶつかり合う音が鳴り響く。

 

惜しいですね…

 

その戦いに興じる2人を見ながら卯ノ花は呟く。

それは初代剣八としての言葉なのか。

あるいは回道を修めた四番隊隊長としての言葉なのかは分からない。

だがその表情は()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「どうです?今やあの2人の喧嘩は十一番隊の名物ですよ」

 

そんな卯ノ花の真意を分かる筈もない一角は卯ノ花に話しかける。

話しかけられた卯ノ花はすぐに四番隊隊長としての自分に切り替えて一角の問いに微笑みで返す。

それに一角は少し疑問を抱くが酒が入っているのもあってすぐに流した。

 

「戌吊のヤツ…イキイキしてやがんな…」

 

戦いに興じる剣八と緋真を見て一角もつい独り言を言ってしまう。

 

「彼女はお嫌いですか?」

 

「へ?」といきなり目上の卯ノ花からの問いに一角は少し驚きながらも答える。

 

「嫌いッスね。男だとか女とかじゃなく、アイツは人として苦手っスよ」

 

「ほう…それは何故?」

 

一角の答えに食いついてきた卯ノ花を意外に思うも一角は語りだす。

 

「オレ…()()()()()()()()()

 

「負けたから嫌いなんじゃあない。アイツの在り方が気に食わねーんだ」

 

一角は盃に酒を入れその酒を眺めながら思い出す。

 

一角が緋真と戦った日の出来事を

 

 

 

 

 




本当は一角との喧嘩も乗せるつもりだったけど、思ったより長くなったので分割します。
まだ出来てないけど完成次第投稿する予定。
十一番隊との絡みが終わったら、そろそろびゃっくんと絡ませたい。
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