マシン・マジック・マイメモリー   作:飛び回る蜂

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 一話だけ残ってたストックです。
 続きが書け次第投稿しようと思います。


第二章 マイ・モード・マシナリー
第十三話「上下関係」


 男一人で暮らすには十分だが、二人で暮らすには少々手狭。

 そんなアパートのワンルームの前に男が二人。

 片や20歳はとうに超え、それなりに立派な体躯に社会人の制服、スーツを纏った青年。名は『針谷 大和』

 片やこの国では有名な魔法少女団体、そこが指定した制服を身に纏う、少女のような少年。名は『笹島 悠』。

 

 

「社長さん、凄い表情でしたね……」

 

「データの全く無い、しかも人間の記憶に強く干渉する個体。ともなればトップとして考えることが多いのは間違いありません」

 

 

 人型脅威(メナス)撃退作戦後、社長への報告を終えた二人はそのまま針谷の自宅へと赴いていた。

 針谷の手にはスーパーで買い上げた食品や生活用品が、そして悠の手にはそれに比べると小さいおやつの入った袋が下げられている。

 そのまま空いた手で懐から鍵を取り出し、慣れ親しんだ家のドアを開く。

 

 

「ただいま。さ、狭い部屋ですが」

 

「お、お邪魔します」

 

「そこはただいまでもいいんですよ」

 

「た、ただいま!です!」

 

「はい、おかえりなさい」

 

 

 入るのは二度目なのに、妙に緊張してしまう悠を苦笑いで見守る針谷。

 そもそも悠にとって誰かの家に招かれてお邪魔すること自体が初めての経験。

 先日は驚かせようと勝手にお邪魔したが、それとこれとはシチュエーションが違う。

 どこか温かみのある家に帰ってくるのも、ただいまにおかえりと返されるのも、その上頭に優しく手を置かれるのも、何もかもが初めてだった。

 

 

「さて、荷物はこちらへ。僕は夕飯の支度をしますので座っていてください」

 

「お手伝いしますよ?」

 

「今日の悠君はお客さんでもありますからね。僕に任せて、ゆっくり寛いでください」

 

 

 帰ってくるなり荷物を預かり、悠をソファへと促す。

 今日の針谷は疲れもかなり溜まっているだろうに、随分とやる気になって支度をしている。

 緊張し、張り切っているのは針谷も一緒だった。そういうところまで、親子として似た者同士なのかもしれない。

 

 この日の夕飯は針谷自らキッチンに立ち、料理を行う。

 既にご飯を3合炊き始めた。然らばすぐに玉ねぎのみじん切り、にんじんのすりおろしに移る。

 それが済めばキャベツの千切りだ。ついでにみそ汁用にお湯を沸かすのも忘れない。

 

 

「スクールはどうです?馴染めましたか?」

 

「え?あ、はい。皆さん優しくしてくれてます」

 

 

 悠のように男で魔法を発現させた生徒も、原則として他の生徒と同様の扱いとなる。

 小中高のようなクラス分けは無く、講堂に集まり学ぶ大学と同じ方式を取っている。

 もっとも小、中等部はほとんどが必須単位で構成されている為、実質的に1クラスの合同授業だ。

 そんな中突然放り込まれてしまった悠だが、案外と上手くやっているらしい。

 手早く野菜を切り終えた針谷は、悠に声をかける。

 

 

「琴森さんから聞いていますよ。大人びた雰囲気で、早くも人気者になりそうだと」

 

「そんな風に思われてるんですかっ!?」

 

「僕としては少々複雑ですが。あまり早く大人になるものでもありませんし、ね」

 

「僕は、早く針谷さんとお仕事してみたいです」

 

「楽しみにしてますよ」

 

「はいっ」

 

 

 悠が目的のある勉強をしていることを知り、針谷は嬉しかった。

 無意味に、ただひたすら頭を良くするための勉強など、嫌という程してきたであろう悠が、笑顔で学校に通えている。

 ならばそれよりいいことはない。目標のある勉強ほどやりがいのあるものもない。

 

 手早くひき肉と玉ねぎ、人参、調味料を加えてかき混ぜる。

 あらかた混ざったら丸型に成型する。

 するといつの間にか隣に悠が立っており、微妙に見づらいのか台を使って覗き込んでいる。

 

 

「気になりますか?」

 

「はい」

 

「ふふ。どうぞ見ていってください」

 

 

 料理をする場面を近くで見るのも初めてなのだろう。好奇の目を隠せていない。

 興味津々といった様子で肉の塊をこねるのを見ているのがまた、針谷のやる気を奮起させる。

 冷蔵庫に入れる過程は省き、卵液とパン粉に付け、油でしっかりと揚げていく。

 ついでにお湯を沸かした鍋に味噌、刻んだ油揚げ、乾燥ワカメ、豆腐、顆粒出汁も忘れない。

 

 

「わ、わわっ、はっ、針谷さん!」

 

「大丈夫ですよ。揚げ物はこうやって作るものなんです」

 

 

 熱した油に付ければ衣がジュウジュウと音を立てる。肉が油で揚がる音は何時だって心躍る。

 あまり自宅で揚げ物をしない針谷ではあったが、今日は特別だ。

 改めて迎え入れた家族の為に、大好物を振る舞うことに躊躇いは無い。

 外食で済ませることもできたが、流石に出かける度に毎度外食というのも気が咎める。

 それに何より、悠には美味しい物を食べてもらいたい。その為ならばと気合を入れて作り上げる。

 

 

「さぁ揚がりますよ。そうだ、お箸とお皿を並べてもらっても?」

 

「はいっ」

 

 

 各二枚ずつ食器を渡し、テーブルの上に並べてもらう。

 その間に上がった肉をキャベツを敷いた大皿の上に乗せ、テーブルへと運ぶ。

 準備している間に米も丁度良く炊け、みそ汁も併せてお椀に盛り付ける。

 

 

「ん……まぁいいか」

 

 

 茶碗のサイズが違う。どう見ても自分のご飯は悠の2~3倍くらいある。

 だが考えない。この時の為に昼は少なめに抑えたのだ。

 夜ご飯を多く食べるのは良くない?朝昼しっかり食べて夜は抑える?

 なるほど一理ある。だがもう止まれない、好物は目の前なのだから。

 

 

「お待たせしました。さぁ、ご飯にしましょう」

 

「こ、これは何て言う料理なんですか……っ!?」

 

「『メンチカツ』です。せっかくですので、僕の好物を知ってもらおうかと」

 

 

 理想的な揚げ時間から、おそらく渾身の出来だろうと察する。

 肉の旨味をしっかり閉じ込め、衣はザクザク。久しぶりに作ったメンチカツだが、まだまだ腕は衰えていない。

 盛り付けた皿をテーブルに並べ、傍にソースも置いておく。

 悠は座椅子に、針谷は座布団を敷き座る。普段ならパソコンで資料を眺めつつ、なんてこともしてしまうが今日は悠もいる手前控える。

 なんとなしに、テレビも付けておく。BGM代わりには少々行儀が悪いが、誰も気にしないだろう。

 

 

「では」

 

「「いただきます」」

 

 

 一口目、ソースはかけずに半分ほど噛みつく。

 旨い。溢れる肉汁に火傷しそうになるが、それすらも旨い。噛めば噛む程肉の旨味、玉ねぎと人参の素朴な甘味が引き立つ。

 続けてご飯を掻き込む。やはり揚げ物、そして肉と言えば米だ。永年の相棒だ。

 酒も悪くは無いのだが、自分には断然米。溢れる旨味と戦えるのは、同じく溢れる程の米なのだ。

 悠を見やれば、取り皿に乗せて箸で小さく切り分け、一口大にしている。

 微笑ましいが、次はもうちょっと小さめでも良かったかもしれないと自省する。

 それをふぅふぅと冷ましてから、ゆっくりと口に運ぶ。

 

 

「……美味しいですっ!」

 

「良かった。好みじゃなかったらと思うと、気が気じゃありませんでした」

 

「そんな訳ないです!うわ、うわぁ……美味しい……!」

 

 

 自分が作ってくれた料理を、幸せそうに食べてくれる。

 それだけで心が満たされるような気がした。無論、腹はまだまだ満たされていないが。

 キャベツとソースをかけたメンチカツを箸で抱き込み、米と一緒に掻き込む。脂ぎった口内をみそ汁で流す。

 美味しく飯を食うというのは、こういうことを言うんじゃないか?

 針谷は今、誰よりも食事というものを楽しんでいる自信があった。

 みるみる内に皿の上のカツは減り、それに比例して米も減る。

 二人が食べ終えるまで、あっという間だった。

 

 

「「ごちそうさまでした!」」

 

 

 二人が手を合わせるころには、皿の上は微かな揚げ物の跡を残し、きれいさっぱり無くなった。

 皿を重ね合わせ持っていく針谷に倣い、悠もその後を雛鳥のようにトコトコとついていく。

 

 

「ありがとうございます。洗い物をしますので、お風呂をどうぞ」

 

「分かりました。ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「温かぁい……です……」

 

 

 この家に来てからのそれは悠にとって初めての家族団らんであり、心から欲してやまなかったもの。

 家族と一緒に食べる暖かい食事、食後のおやつ。

 こうして落ち着いてゆっくりと湯船につかるなど、かつては考えもしなかったことだ。

 

 ふと、悠は時折合うようになった針谷の手足を思い出す。

 そこには完全には消えていない、多くの傷跡がうっすらと残されているのが見て取れる。

 その中にはきっと、自分を助ける時に付いた傷もあるのだろう。

 思い返してみれば、首元に走る一本の傷跡がそれだろう。完全に跡が無くなったわけではないのだ。

 だが、しっかりと筋肉が付いた手足につく傷跡は、さも勲章のようだ。

 誰かの為に戦って、誰かを守るためについた傷。悠は少しだけ、それが羨ましかった。

 

 

「……うぅん」

 

 

 かえって、自分の腕や脚を見てみる。

 細い。針谷の腕に比べると半分程の太さしかない。

 傷もなく、日焼けもない。真っ白……とまではいかないが、それでも健康的とは断じていえない。

 学校では授業以上の運動はしてこなかったし、万が一にでも怪我をされたらクビが飛ぶと先生から荷物運びだって頼まれてこなかった。

 帰りは送迎の車があったし、家に帰れば荷物はハウスキーパーが持っていき。両親に挨拶したら部屋に閉じこもって勉強をするだけの毎日。

 

 その結果得られた上等な成績も、悠には優越感として受け入れることはできなかった。

 そんなことよりも、帰り道に楽しそうに集団下校する他の子供たちがひどく羨ましかった。

 自分もあんな風に、誰かと笑いながらおしゃべりしたかった。

 まさかそれが、こんな形で叶うことになるとは露ほども思っていなかったが。

 

 

「僕も、針谷さんみたいに強くなれるかなぁ」

 

 

 ぽつりと、悠の口から言葉が漏れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ではこれから僕のする質問に、可能な限り正確に答えてください」

 

「……はい」

 

 

 針谷も悠も風呂を済ませ、既にパジャマに着替えている。針谷だけ正座だ。

 風呂に入ったばかりだというのに針谷の額には汗が流れており、必死に悠と目を合わせようとしない。

 すっかり言葉使いが仕事中の針谷に似てきた悠の手にはくしゃくしゃになった『遺書』と書かれた封筒が握られている。

 加減を誤れば今すぐにでも破けてしまいそうだ。

 

 せっかくだから驚かせようと突然保護者の家に訪れたら、机の上に遺書が置いてある。

 その状況に遭遇した時の悠の心情は、決して一言では言い表せないだろう。

 方々に連絡して回り、針谷の居場所を聞いて回った悠の心労と恐怖は、とても大きい物だった。

 だからこそ、絶対に一言謝った程度では許さない!という気持ちで針谷に正座をさせている。

 

 

「一つ目です。今回遺書を置くに至ったのはなぜですか?」

 

「職務上の理由の為黙秘します」

 

「では、なぜあの脅威(メナス)の元に一人で行ったのですか?僕らを巻き込まない為ですか?」

 

「職務上の理由の為黙秘します」

 

「……じゃあ、気を失っている間になにがあったのか」

 

「職務上の理由の為黙秘します」

 

「むっ……むぅ」

 

 

 なんと取り付く島もないことか。

 しかしこれに関して針谷は、ほとんどの理由について黙秘を貫く。否、貫かなくてはならない。

 人型脅威(メナス)存在に関してのデータは社外秘どころか、社の人間でも知っている者は極限られている。

 いくら家族になろうという人間でも、言えないものは言えない。

 針谷はどこまでも社会人であったし、それを幼いながらに理解している悠はそれ以上口を挟まなかった。

 

 実はとても厄介な案件で、単独行動せざるをえなかった。

 それに君や仲間達を巻き込みたくなかった。

 世界の混乱を避ける為に、戦ってきたんだ。

 父さんと母さんが君のことを心配していた。

 

 それら一切を、針谷は口に出来なかった。

 

 

「……分かりました。では次です。遺書の中に書かれていたことに関して」

 

「あの、そろそろおやつはいかがでしょう。ほら、美味しい物を買ってきましてですね」

 

「な に か、言いましたか?」

 

「いいえ……なんでも……」

 

 

 人型脅威(メナス)除去作戦から針谷の精神的な疲労は厳しく、そのアフターケアも兼ねて悠は泊まりに来たのだ。

 逆に言えば、回復したのならば即座に問いたださなくてはならない。

 でないと安心して夜を過ごすことなど悠には、とてもではないができなかった。

 

 

「すみません。質問を返してしまいますが、悠君は僕の居場所を誰から聞きましたか?あの日僕達があそこにいたのを他に知っている人は?」

 

「最初に電話した社長さんだけです。すっごく悩んだ末に教えてくれました」

 

「……そうですか」

 

 

 その光景は針谷にとって想像に難くない。酷く焦って自分を探し出すために魔法を使うことすら忘れ、知っている連絡先全てに連絡をしようとしていたのだろう。

 それを理解したうえで、最終的に社長が自分の居場所を話した。ここで針谷の中に一つの仮説が立つ。

 

 社長はこの子、悠が自分自身の助けとなることを期待して送り出したのではないか?

 人型脅威(メナス)存在における不確定要素、恐らく担当した隊員の多くが死を迎えたであろう状態に一石を投じるべくそうしたのではないか?

 でなければ人型脅威(メナス)に対応するまでの手際が整い過ぎている。装備申請から休日設定、口裏合わせが周到すぎるだろう。

 

 その上で社長は針谷が死ぬ可能性を十分に予期していた。

 それに対抗するために、悠君を僕の元へ誘導した。

 予想の域を出ないが、その可能性は十分あるだろうと針谷は結論付けた。

 

 機密任務を命じ、自分を死地へと送ったくせに。

 いざとなればそれら全部を放り投げて、使えるものを引っ張り出す。

 針谷は社長の、そういう不器用な合理性を嫌いになれなかった。

 

 

「あの時社長さんが教えてくれなかったら今頃どうなっていたか……」

 

「直接的に被害が発生する個体ではなかったのは幸いでした。存外、なんとかなっていたかもしれませんね」

 

「は り が い さ ん?」

 

「すみません……軽口が過ぎました……」

 

 

 だがどうにも、今回の一件で針谷は大人としての立場が無くなってしまったらしい。

 自分という楔がありながら単独で脅威(メナス)撃退任務に従事するという無鉄砲さに似た行動に、悠は怒りと悲しみを隠せなかった。

 だが、針谷は決して自分を蔑ろにしたわけでないことも理解している。

 でなくば遺書に、自分の死後提出しなくてはならない資料の提出先から遺産の相続手続き、代理人の立て方等々事細かく記載したりはしない。

 悠は知らないところであるが、自分の関係者全員に当てた遺書まで、剣埼に預けている徹底ぶりだった。

 

 ここにきて悠は気づいた。針谷は自己を犠牲にしてでも世界の平和を取るタイプだと。

 更に言えば、『笹島 悠』の為なら『針谷 大和』がどんなに苦労しても構わないと考える人間だと。

 自分が死んだ後不自由のない生活を約束する癖に、針谷がいなくなったら、残された人間がどれほどの絶望を抱えるかを考慮できない人間だと。

 

 

「遊びに行ったら遺書があって!必死の思いで社長さんに事情を聴いて!駆けつけたらあなたが炎天下の中倒れていて!しかも脅威(メナス)がすぐ傍にいる!僕がっ、どんな気持ちでいたかっ、分かりますか!?」

 

「申し訳ありません。配慮が足らず……」

 

「配慮とかそういうんじゃ、ああもうっ!」

 

 

 うまく言語化できずに、目じりに涙を溜めてやきもきとする悠。

 もっと穏便に事を済ませられたのではないかと見当違いなことを考える針谷。

 互いの平行線の位置が分からず進む中、悠が突然。 

 

 

「……ふわぁ」

 

 

 あくびをした。

 思わぬタイミングのあくびに気が抜け、張り詰めていた空気が弛緩する。

 

 

「な、なんですか。もう8時半なんですから。しょうがないじゃないですか」

 

「……たしかに、そろそろ寝る時間ですね。明日も休みです、話し合いはまた明日にしましょう」

 

「まだですよ、誤魔化されませんから……あふぅ」

 

「明日必ず聞きますから。今は歯を磨いて寝ましょう」

 

 

 少々強引ではあるが、これ以上続けられては針谷が持たない。悠に叱られるのは針谷にとってもつらいことである。

 何事も無難、あるいはそれ以上に事を進めてきた針谷には、誰かに叱られる経験が不足していた。

 だからこそ自分を想って泣くほど怒る悠の気持ちが、自身の未熟さを痛感させる。

 そこで針谷が選んだ手は、逃げの一手だった。情けないことである。

 

 

「……分かりました。じゃあ、明日必ずお話の続きですからね!」

 

「分かりました。そうだ、明日はせっかくですしどこかに出かけましょうか」

 

「本当に反省してますかっ!?」

 

「もちろんです。肝に銘じさせていただきます」

 

 

 実際のところ見た目以上に自省している針谷ではあるが、なるべく表に出さない。

 あまり大げさに反省の姿勢を見せるのは、かえって悠に罪悪感を抱かせてしまうかもしれない。

 悠にはもっと感情を発露させてほしい。自分の感じたことを大切にしてほしい。

 自分の事を大いに棚に上げて針谷はそんなことを考えていた。

 その晩、二人は同じベッドで、同じ時間に就寝するのであった。

 




 その手に多くの情報と手土産を持って男は帰還する。。

 その身に宿したそれはなんなのか、問うても誰も答えを知らない。

 ならばあらゆる技術を駆使して、理解するしかない。

 理解することで人類は次のステージへと進んできたのだから。


 次回第14話「その身に宿るモノ」
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