【完結】腐血のサルヴァトーレ:TS悪役外道転生   作:WhatSoon

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B√の続きです


蛇足1:美少女探偵の憂鬱

雑踏の中、私は歩いている。

人混みは好きだ。

騒がしい景色と、嫌に響く雑音は私の心を高揚させる。

 

都内某所、お昼過ぎ。

少し小腹を空かした私は、窓ガラスに反射する自分の顔を見た。

 

少し茶色がかった髪の、美少女──お爺ちゃんにいっつも別嬪さんだね、と言われている──高校生がそこに立っていた。

それこそ私、折村(おりむら) (ひな)の姿である。

 

歳は18、近所の高校に通っている華の女子高校生だ。

今日は授業がお昼までだったから、こうして散策に出かけている。

 

なんでお昼までだったのかって?

そりゃ期末試験期間だからなんだけどさ。

今日は期末試験の最終日だから、羽を伸ばしてるって訳。

 

友達は誘わないのかって?

残念ながら、今日は夕方からバイトがあるんだよね。

 

そう、何を隠そう私は……美少女高校生探偵 (アルバイト(時給1500円(先月給料が100円アップした)))なのである!

 

私は『総合探偵社アガサ』という探偵事務所で働いている。

そして、幾つもの難事件を解決してきた経歴もある!

将来は美少女高校生探偵から、美女探偵にクラスアップする予定なのだ。

ふふん。

 

今日も探偵事務所で事件の調査を……まぁ、迷い猫の捜索だけど……する予定だからね。

少し歳の離れたカッコいい大人の先輩、和希先輩の助手として!

ふふふん。

 

ガラスに反射する私の顔が、にんまりとしている。

 

望月 和希先輩。

数年前、私がサイコでキモいストーカーに襲われた時、助けてくれた命の恩人だ。

自分の身体を使って庇ってくれて、怪我をしながらも「大丈夫……?」と心配してくれた時のことを、私はきっと一生忘れないだろう。

いや、忘れないね。

うん、忘れない。

 

忘れることなんてできない。

あの時の光景は。

 

あんな人になりたい。

あの人の役に立ちたい。

彼に好かれたい。

 

そんな尊敬……以外にも色々とあるけど、大好きな先輩とのお仕事。

労働は好きじゃないが、苦ではない。

 

 

ぐぅ、とお腹が鳴った。

 

 

おっと、お昼ご飯、まだ食べてないんだよね。

気分が高揚するまま、目についたレストランに入った。

 

たのもう!

気分は道場破りだ。

 

喫茶店とファミリーレストランの中間みたいな店だ。

でもチェーン店って訳じゃない。

従業員の一人に案内されて、私は席に着く。

空いていたからか、ボックス席にお一人様で案内された。

 

メニューを手に取り、開く。

 

サンドイッチとドリンクのセットは……え?

2000円もするの!?

いや、普通かもしれないけどさ。

高校生からしたら結構な出費だよ!

 

うーん、仕方ない。

 

 

「このサンドイッチプレート一つ!」

 

「ドリンクはいかがしますか?」

 

「お冷やでお願いします!」

 

 

これで1400円だ。

コーヒーも飲んで優雅なティータイムしたかったけど、まぁ、仕方ない。

バイト代が貰えてないって訳じゃないんだけどね……友達付き合いってお金掛かるし!

食事だけじゃなくて美容にもお金掛かるし!

華の女子高校生はお金が掛かる職業なのだ。

 

うんうん、一人で頷きながら席で待ってると──

 

 

「こちら、サンドイッチプレートになります」

 

 

お!

結構、いい感じ!

サンドイッチだけじゃなくて、ちょっとしたミニサラダも付いてるし。

サンドイッチも結構大きいし、お腹いっぱい食べれそうだ。

 

私はサンドイッチを手に取り、口を開く。

 

 

「いただきま──

 

「きゃああああああぁぁあ!?」

 

 

瞬間、大きな悲鳴がレストランの中で響いた。

食器の割れる音、鈍い衝突音。

 

 

「え゛!?」

 

 

慌てて声が聞こえた方を見ると、一人の男性が机に倒れて……血の泡を吹いていた。

そして、目は見開いて……まるで魚の目のようにぎょろっとしていた。

 

 

「え、ええ……?」

 

 

毒殺。

その二文字が私の脳内に過ぎり……ちら、と手に持っているサンドイッチを見た。

お腹が、ぐぅ、と鳴った。

 

……私は黙って、サンドイッチを皿に戻した。

流石の私も食欲より、危機感を優先したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レストランに警察が入ってくる。

その中でも少し偉そうな人が、店長に警察手帳を出した。

 

 

「警視庁の舞上です。事情聴取含めて、現場の調査をさせて頂きます。構いませんね」

 

「は、はい」

 

「……よし。許可得たんで、入っていいっすよ」

 

 

口調を変えた年若い警官が、部下に指示を出して捜査を開始させた。

そして──

 

 

「店長さん。通報者はどちらに──

 

「あ、私です」

 

 

警官は私を見ると、その表情を強張らせた。

 

 

「げっ、雛ちゃん……!?」

 

「げっ、て何?ひどくないですか?」

 

 

私が手を上げると、警察……舞上 孝一さんが顔を顰めた。

なんて失礼なヤツだ。

こんな美少女を捕まえて「げっ」とは。

 

“失礼なヤツ”はため息を一つ吐いて、頭を掻きつつ……私へ視線を戻した。

 

 

「はぁ、何でこんなとこに……もしかして、雛ちゃん。ここで事件起きるって知ってたんすか?」

 

「え?あ、全然。偶然です!」

 

「……はー、そういう星の下に生まれてるんすかねぇ」

 

「運が悪いだけですよぉ」

 

 

私とこの刑事、舞上さんは顔見知りだ。

殺人事件やら何やら、探偵という仕事の都合上、警察官である彼と面識ができるというもの。

色々なところで私は世話になっている、という訳だ。

 

 

「それで、居るって事は見たって事っすよね?何か、“異常”な点は?」

 

「何も分かりません、普通の殺人っぽいですけど。あ、人が死んだってことは異常ですよね」

 

「それはそうっすけど。まー、確かに。でも、人死にに慣れたらダメっすよ」

 

「分かってますって」

 

 

ため息を吐きながら、舞上さんが頭を掻く。

 

舞上さんは警視庁七課の刑事さんだ。

警視庁七課は“特殊”な、つまり“異常”な事件を専門とする。

この事件がそういった“異常”な事件か気にしていたのだろう。

 

 

「で、雛ちゃん。怪しい人は居たっすか?」

 

「怪しい、ですか。うーん」

 

 

被害者にブルーシートがかぶされて、店内に居た人達が集められていた。

ちら、と私は視線を向けた。

 

彼等は今、舞上さんの部下から事情聴取を受けていた。

 

合計で四人。

男性客が二人、女性客が二人。

誰も彼も取り乱しているけれど、一人だけ落ち着いて受け答えをしている人がいた。

 

 

「はい。そうです……急に悲鳴が聞こえて。振り返ると、血を吐いた男性が倒れていて」

 

 

困ったような顔で受け答えをしているのは、深い紫色の長髪を持つ、綺麗な女性だった。

憂いを帯びた、深淵のような女性だ。

 

目の前で人が死んだというのに、怯える様子はない。

 

 

「舞上さん。この事件の犯人かは分からないですけど、怪しい人はいますよ」

 

「いるんすか?」

 

「あの人です」

 

 

私がその女性を指差すと、舞上さんもそちらを見て──

 

 

「へぇ、どれどれ……って、げぇ……っ!?」

 

 

私を見つけた時の何倍もの驚いた顔をしていた。

そして、顔を顰めた。

 

尋常じゃない様子に、思わず私は首を傾げた。

 

 

「舞上さん?どうかしましたか、あの人が」

 

「……あー、あ、いやぁ、その……顔見知り……というか、その……苦手な人っすね」

 

「……珍しいですね?舞上さんが苦手な人ですか?」

 

 

舞上さんは人見知りなんてしないタイプだ。

犬みたいな愛嬌と、何事にも率先して行動するから人に嫌われにくい。

そして、人を嫌うことも少ない。

 

そんな舞上さんが苦手な女性。

私は好奇心に支配され……危ない。

不謹慎だ、人が死んでいるのに。

 

そんな私に舞上さんは苦笑した。

 

 

「ちょっと色々と事情があるんすよ……僕、嫌われてそうですし、あんまり機嫌を損ねると怖いですし……あんまり話したくないし。雛ちゃんに相手は任せるっす」

 

「えー……?」

 

 

少し呆れる。

というか、あの女性は何者なのだろうか。

警視庁の刑事に怖がられてる女性って。

 

私はその女性の元へ移動する。

事件を調査するにあたって、私も詳細を知りたいからだ。

 

 

「あのー」

 

 

警官と話し終えた女性に、私が声をかけると──

 

 

「……うん?どうかしたの?」

 

 

優しげな顔でこちらを見た。

黒と紫……どちらかといえば前者の髪色を持つ、綺麗な女性だ。

年齢は私より少し上……ぐらいか。

和希先輩と同じぐらいの年齢だろう。

 

 

「あー、私は折村(おりむら) (ひな)って言います!探偵やってます!」

 

「探偵……そう、珍しい職業だね?」

 

「私もそう思います」

 

 

確かに、同業者はあまり居ない。

居ても、金次第で不倫相手を尾行とか、犬猫探しとかするような、そういう奴らが多い。

 

 

「それで、探偵さんって事は……さっきの、毒殺された人の調査ってこと?」

 

「あ、はい。そうですけど──

 

 

毒殺?

こんな大人しそうな女性が口にするには、物騒過ぎる言葉だ。

いやしかし、意外ではない。

この女性、どこか陰がある。

見た目は清廉潔白だけど……薄暗く、何か裏がありそうな雰囲気を身に纏っている。

 

私から彼女に抱くイメージは、こう、なんというか……罪悪感に身を苛まれている美女って感じだ。

何の罪悪感かは分からないけど。

 

どこか仄暗さを感じさせる。

故に、意外ではない。

 

私は目を細めて、女性へ視線を戻した。

 

 

「お名前と年齢、よければ職業もお伺いしてよろしいですか?」

 

「あ、うん。名前……楠木 稚影。年齢は、25歳で……職業は、えっと無職かな?」

 

 

楠木 稚影……あれ?

どこかで聞いた事があるような、気がする。

でも気がするってだけで、ハッキリは覚えていない。

 

知人の知人か、その辺りだろう。

私は疑問を振り払い、稚影さんに視線を戻した。

 

 

「被害者の方が倒れた時、何をしていましたか?」

 

「昼食を食べてたよ。コーヒーとサンドイッチのセットを」

 

「あ、うん。そりゃそうですよね」

 

 

うんうんと頷く。

違和感などはない。

強いて言うならば、人が死んだのに落ち着き過ぎているのが違和感か。

 

少し警戒心を抱きながら、稚影さんの顔を見る。

 

 

「稚影さんは何故、このお店に来たんですか?何か今日の予定は?」

 

「今日は……えっと、その、スーパーで食料品を買っていて。お腹が空いたから、ちょうど近くにあった店に入ったの。昼食を食べ終えたら、帰って夕食の用意をする予定だったのだけれど……」

 

 

稚影さんが机の一つを指差した。

そこには食料品が入ったマイバッグと、保冷バッグがあった。

一人用、にしては量が多い。

 

なるほど、この人は専業主婦なのだろう。

さっきは無職と言っていたが、家族のために頑張る奥様に違いない。

 

 

「ちなみに晩御飯は?」

 

「……鮭の塩焼き。って、なんでそんな事を聞くの?」

 

「こういう所にも事件解決のヒントがあるかも知れないんですよ」

 

「ふーん……?そういうものなの?」

 

「そういうものなんです」

 

 

夕食のメニューで犯人かどうかなんて見破る事は出来ない。

だけど、質問には意味がある。

 

尋問する時のテクニックだ。

くだらない質問と、重要な質問。

それらを交ぜる事で応答する人の意識を逸らす事ができる。

 

重要な質問だけを投げ続ければ警戒されて、嘘を吐かれる可能性も高まるからね。

 

そうだ。

私は彼女を疑っている。

舞上さんの知り合いだろうと、容疑者は容疑者。

疑いは平等に、だ。

 

 

「……折村ちゃんは、この中に犯人がいると思ってるんだよね?」

 

「え?あ、はい」

 

 

特に貴女が怪しい、とは口が裂けても言えない。

 

 

「こういう事件の調査とか、慣れてるの?」

 

「まぁ、それなりですが」

 

 

いつの間にか質問者が入れ替わってる。

気付いて話題を戻そうとするも──

 

 

「じゃあ、いつまでここに残らなきゃいけないとか分かる?あんまり遅くなると……保冷バッグに入れてるとはいえ、溶けちゃうかも知れないから」

 

「溶ける、ですか?」

 

「……アイスクリーム、買ってるんだよね」

 

「あ、なるほど」

 

 

稚影さんが口にした言葉に、私は頷く。

しかし、目の前の殺人事件よりアイスが溶けてしまう方を気にかけているなんて、やっぱり変な人だ。

 

しかし、保冷バッグ。

銀色のオーソドックスなタイプで中は見えない。

少し、気になる。

 

 

「……稚影さんの荷物、見ても良いですか?」

 

「うん、いいけど……」

 

 

真正面から『貴女を疑っています』と言わんばかりの発言をした。

だが、稚影さんは気に障った様子もなく、頷いてくれた。

 

 

「では、失礼して」

 

 

私はマイバッグ……の中身ではなく、保冷バッグの中を確認した。

スーパーで貰ったであろう氷と、自宅から持ってきたであろう保冷剤。

その中に、魚の切り身……鮭が3切れ。

小分けにされたアイスクリームが3袋。

家族構成は3人……かな?

 

そして──

 

 

「……ん?」

 

 

瓶が入っていた。

透明な瓶に、白い砂糖のようなものが入っている。

 

 

「これ……」

 

「……え?何か変なものでも入ってた?」

 

 

稚影さんが私の後ろから覗き込んだ。

そして、瓶を視界に収めた。

 

私は、その瓶にラベルが貼ってある事に気付いて……ゆっくりと、そのラベルが見えるように瓶をひっくり返して──

 

『シアン化カリウム』と記載されている事に気付いた。

 

 

「……へ?」

 

 

つまり、青酸カリ。

ほんの少しで人を殺す事が出来る猛毒だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

稚影さんが警察に囲まれて、事情聴取を受けている。

どこかげんなりとした顔で、納得のいってなさそうな顔だ。

 

稚影さんの手荷物の中から出てきた薬品、それは今回の事件の凶器であると推測できる劇薬だ。

彼女自身は『知らない』と言っているが、そんな話が通る訳もなく……最重要の参考人として、容疑者として拘束されそうになっている。

 

私は彼女から少し離れて、その様子を見ていると……後ろから声を掛けられた。

 

 

「雛ちゃんはどう思うっすか?」

 

「どう、って?」

 

 

振り返ると、刑事の舞上さんが立っていた。

 

 

「あの人が犯人だと思うっすか?」

 

「……どうでしょう。断定は出来ませんが、違うと思いますよ」

 

「ほほう……それはどうして?」

 

「理由は幾つか。まず一つ目に、物的証拠が見つかりそうな時、彼女は警戒していませんでした。それは変ですよね……ま、それがハッタリである可能性も捨て切れませんが」

 

 

私は指を一本立てた。

 

あの青酸カリが被害者を殺害した毒物であるか、どうか。

それ以前に、あんな怪しいものを保冷バッグに忍ばせておきながら、私が物色する事を許した事自体が怪しい。

本当に犯人ならば、少しは誤魔化す筈だ。

 

これは常識の範疇。

推理ですらない。

 

 

「理由二つ目。凶器が分かったとして、どうやって被害者の料理に毒を盛ったのか判明していない。であれば、凶器の発見自体に意味はない」

 

 

青酸カリの致死量は200mgほど。

被害者が急死した事からも、盛られた量はもっと多いと考えて良い。

厨房で用意され、ウェイトレスに運ばれて、それを被害者が食べた……であれば、どこで毒を盛れるのか。

 

確かに稚影さんの席は、被害者の席と近い。

だが、他の客の視線を避けて毒を盛れるのか。

それは疑わしい。

そんなリスクのある行動を、毒物を用意までするような計画殺人犯が行うとは思えない。

 

 

「理由三つ目。毒物の入った瓶に、毒物です!って書きます?私だったらビタミン剤って書きます」

 

 

ここが実験室なら分かるが、殺人現場だ。

万が一見つかってもシラを切れるようにラベルなんて剥がすだろう。

であれば、何故貼ったままなのか。

 

 

「最後に。人を殺すのに特別な手段は必要ありません。もっと単純で、確実性のある手で殺す筈です。例えば……それこそ人の居ない場所で、後ろから鈍器で殴れば良い。敢えて毒物で行う意味がない。それも人前で。ならば何故?」

 

「凶器を人に押し付けやすいから、っすよね?」

 

「はい。不特定多数の中に容疑者という立場を付与し、目に見える形で存在する凶器という証拠と共に、適当な誰かに罪を押し付けたい──といった所でしょうね」

 

 

私の言葉に舞上さんは同意した。

 

私は探偵だが、別段、舞上さんより賢い訳じゃない。

ただ、犯人である理由、犯人ではない理由を積み上げていくだけ。

 

(トリック)を解けずとも、事件を解決できればいい。

 

探偵とは、事件を解決する者を指すものだから。

 

 

「以上から、私は稚影さんを犯人だと思っていません」

 

 

ミステリー小説やドラマ、漫画に出てくる名探偵のように、謎は全てお見通しという訳にはいかない。

綻びを見つけて、絡まった毛糸玉を解いていくように、真実に少しずつ迫る。

それが私にできることだ。

 

 

「それは俺も同感っすね。やったとして、あの人なら、まぁ毒物なんて使わないでしょうし」

 

 

舞上さんの言葉に私は片眉を上げた。

今の言い方は──毒物は使わないだろうが人は殺しかねない──と言ってるようなものだったからだ。

 

最初の話といい、舞上さんは稚影さんに良い印象は持っていないようだ。

 

何故だろうか。

先程、話した限りでは普通の女性だった。

舞上さんが嫌うような理屈は見つけることすら出来なかった。

 

 

「それで、あの人が犯人じゃないとしたら……犯人の目安はついたっすか?」

 

「はい。犯人は見つかりました」

 

「……分かってるなら言って欲しいっす。さっきまでの会話は何だったんすか?」

 

「まぁ、良いじゃないですか」

 

「……で?物的証拠あるすっか?手段も分かってないんすよね?」

 

 

舞上さんの言葉に私は頷いた。

 

 

「はい。ありませんし、分かりませんね」

 

「なら──

 

「なので、犯人本人に名乗りあげて貰いましょう」

 

 

私の言葉に、舞上さんが顔を顰めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の目の前で、黒髪の女性が拘束された。

当然だ。

彼を殺した毒物を持っていたのは彼女だ。

私ではない。

 

あの男……東條 裕次郎は碌でもない男だった。

昔勤めていた仕事の上司だったが……私は関係を迫られていた。

それを断ると今度は消化できない量の仕事を与えてきて、私は仕事を辞めざるを得なかった。

無論、社内の人事部に通報もしたけれど、握り潰されてしまった。

 

私は人生の底に突き落とされた。

 

その頃からだ。

私の視界の隅に、『剣』のような物が見え始めたのは。

精神を病んで、ついに幻覚に取り憑かれたのかと私は思った。

だけど、その『剣』は実在していた。

 

私にしか見えない『剣』だった。

だけど、特別な力があった。

 

これは天啓だ。

神様は私に復讐の機会を与えてくれたのだ。

 

私はその特別な力を使って、裕次郎を殺した。

決して犯人としてバレないように、証拠も隠して──

 

 

小林(こばやし) 由美香(ゆみか)さん、ですね。少しお話ししてもよろしいですか?」

 

 

日も暮れて他の人も居ない道の途中、背後から声を掛けられた。

その声に、私は振り返った。

 

そこに居たのは赤みがかった茶髪の少女だ。

学校の制服を着た女子高生、折村 雛。

 

 

「え、ええ、そうよ?どうしたのかしら?」

 

 

高校生探偵、とかいう眉唾な肩書を持つ女だ。

丁度、私が事件を起こした現場にいた、不可解で生意気な少女だ。

 

 

「先程の事件について、少しお話しして良いですか?」

 

「ええ……いいけれど、犯人は捕まったし、事件はもう終わったでしょう?」

 

 

犯人役として罪を押し付けられた女は逮捕された。

申し訳ないとは思っているが、それよりもあの男を殺した程度で不幸になりたくないという我儘が私にはあった。

 

 

「犯人ではなく容疑者ですよ。それにまだ、幾つか気になる事があるんですよ。お話、しても良いですか?」

 

 

折村 雛の言葉に私は顔を顰めそうになる。

断るのは容易いが、断れば印象が悪くなるだろう。

犯人ではない『私』ならば、話ぐらいしない方が変だ。

 

 

「構わないけれど」

 

「……よかった。では、少し話しましょう」

 

 

何を話そうというのか、私が困惑していると雛が目を細めた。

 

 

「あの事件、被害者の方は毒殺されていました。即効性の毒だったそうですよ」

 

「そうなの?それは知らなかったわ」

 

 

毒の内容は容疑者となっていた客に、教えられてはいない。

だから、私はしらを切った。

 

 

「そして、毒を盛ったのは楠木 稚影さん。鞄から毒が見つかったんですよ。瓶に入っていました」

 

「そうなんですね」

 

 

探偵を自称する少女の言葉に揺らがないよう、私は意識を強く保つ。

傷口の付近をなぞるような言葉に、目頭を痙攣させながらも私は平静を装う。

 

 

「でも、変なんですよ」

 

「変?」

 

「あの店舗はL字型の内装でした。入り口から向けて、稚影さんの席はトイレ側。席を立って、被害者の席まで足を運ぶには不自然過ぎます」

 

「……そう、ですか?」

 

「そうですよ。貴女を含めて、毒物が見つかるまで、稚影さんが不審な動きをしていたと答える人は居なかった。普通、目立つ筈ですよね?」

 

「……それはどうかしら。偶々、気付かれなかっただけでは?」

 

「それもそうかもしれませんね」

 

 

色々と語っておきながら、その根拠に頓着しない少女の言葉に私は眉を顰めた。

しかし、折村 雛は笑みを浮かべた。

 

 

「……何が言いたいのかしら?」

 

「元々、私も稚影さんを疑っていました。何故か分かりますか?」

 

「……それは何故?」

 

「女性だから、です」

 

「女性だから?」

 

 

私は困惑した。

何を言っているのか、サッパリ分からなかったからだ。

 

 

「悲鳴ですよ」

 

「……悲鳴?」

 

「稚影さんも、私もそうですが……事件の発生に気付いたのは女性の悲鳴からです。あの悲鳴、由美香さんのものですね?」

 

「そうよ?それがどうかしたの?」

 

「……やっぱり、貴女のものだったんですね」

 

「やっぱりって……だから、何が言いたいの?」

 

 

言葉を荒げそうになる。

そんな私に比べて、彼女は冷静なままだ。

 

 

「被害者の座っていた席、あそこはボックス席です。そして、トイレ側の席……そして、トイレから対角線上に座ってました。つまり、店内の手前側からは後頭部ぐらいしか見えないんですよ」

 

「……それが何?」

 

「悲鳴を上げたのが稚影さんなら、違和感はありませんでした。トイレ側に座ってますから。ですが──

 

 

折村 雛の視線が、私を貫いた。

 

 

「由美香さん。貴女はトイレ側とは真反対の席です。どうして、悲鳴を上げられるのでしょう。何故、第一発見者になれるのでしょうか?」

 

 

心臓が跳ねる。

 

 

「それは……っ、偶々、被害に遭った人を見てたから……!」

 

「そうですね。偶々かも知れません。ですが……他にも幾つか。どれもこれも偶然と呼べるような事象ですが、偶然も積み重なれば疑念になります」

 

 

眉尻が痙攣する。

極度のストレスから顔が歪みそうになる。

 

そんな私へ、折村 雛が追撃する。

 

 

「由美香さん。私は貴女を疑っています」

 

「何を……っ」

 

「貴女だけなんですよ。トイレに立つという名目で、被害者の席を横切り、更に稚影さんの席を横切れるのは」

 

「……たった、たったそれだけの理由で疑うというの!?」

 

 

思わず、声を荒げる。

そして、折村 雛を睨む。

 

 

「とんだ三流探偵ね!毒物を盛る方法も、容疑者の鞄に毒物を忍ばせる方法も、何も分かってないのに!」

 

「はい。確かに、私はそれらの手段、方法、トリックを解き明かしていません。私は三流かも知れません」

 

「なら──

 

「それでも、私は貴女を疑っている。そして、被害者との関係や、貴女の過去、毒物の入手方法……それを探れば、証拠が見つかると確信しています。それだけで充分なのです」

 

「め、滅茶苦茶よ!そんなの!」

 

 

私は戸惑う。

探偵を名乗る癖に私がどうやって毒物を盛ったのか、どうやってバレずに容疑者のカバンに毒物を忍ばせたのか、それらを解明せずに私を犯人と言うのだ。

 

しかし、その決め付けが正しいのは事実だ。

警察に頼る身辺調査や、毒物の入手経路の洗い出しによって証拠が見つかるのは確かだ。

 

 

「由美香さん。ご同行お願いできますか?」

 

 

私は、所謂、“詰み”という状況に追い詰められていた。

だが、いや、まだ──

 

 

「……貴女は、私がどうやってあの男にバレず、毒を盛ったのか気にならない?どうやってあの女に気付かれず、保冷バッグに毒物を忍ばせたのか知りたくない?」

 

「……認めるんですか?」

 

「ええ、認めるわ。ここで言葉で足掻いても仕方ないもの。だから、行動に移す事にするわ」

 

 

私は手を宙に翳して、“剣”を引き抜く。

薄い緑色のガラスで出来た、この世ならざる”剣“を。

 

折村 雛の顔が驚愕に歪んだ。

澄ました顔をしていた腹の立つ女の顔を歪められた事に、私は笑みを浮かべる。

 

 

「の、『能力者』……!?」

 

 

しかし、その瞬間、折村 雛の手元にも”剣“が現れた。

薄い紫色の、私の”剣“よりも遥かに小さい短剣が。

 

それに私は驚きつつも、笑みを深める。

 

 

「へぇ、驚いた。貴女も特別な力を持っていたのね?」

 

「驚いたのは私の方です!解明できない訳ですね……毒を盛った方法も、荷物に忍ばせた方法も、全部”異能“で──

 

 

どうやら、彼女は私よりこの力に詳しいらしい。

だが、しかし──

 

 

「っ!?」

 

 

折村 雛が声にならない悲鳴をあげた。

それは、痛みからだ。

 

 

「驚いたかしら」

 

 

彼女の足に、私の鞄に入っていた化粧道具が突き刺さっていた。

凡そ、人の体に突き刺さるような力もない道具が、突き刺さっている。

 

躊躇などない。

私は既に人を殺している。

一人から二人に増えた所で、感傷など存在しない。

 

 

「なるほど……っ、物を転送させる能力……『転送能力(アポーター)』ですか……!」

 

「アポ……?何言ってるか分かんないけど、まぁ、貴女がそう思うなら、それが答えで構わないわ」

 

 

私の能力は物質を空間に割り込ませる能力。

その能力は転移させる物質に応じて射程が定まる。

手に握れるほどの大きさならば、半径2メートル……といった所か。

 

それと、動く相手には狙いを定めにくい。

実際、私は先程、化粧道具を転送した時……狙いは折村 雛の腹部だった。

それがずれて足となった。

 

動く相手には安定しない。

だが、止まった相手になら話は変わる。

 

犯行時、私は裕次郎の横を通り過ぎながら、食事に瓶の中身を転送した。

そうしてそのまま、奥の席に座っていた女の保冷バッグに瓶ごと転送した。

 

それぐらいならば容易い事だ。

 

あの男を殺すために、ずっと練習して来たのだから。

 

 

「……っ、馬鹿な真似は止めてください!これ以上、人を殺しても……罪が増えるだけです!」

 

「あら?面白い命乞いをするのね。でも、笑えないわ」

 

 

私は剣を構えて、ボールペンを握った。

そして、視線を折村 雛へと向けた。

 

 

「次は、頭の中に『これ』を突っ込んであげる」

 

 

そう告げると、彼女の顔が青ざめた。

私は満足して、ボールペンを転送させて──

 

 

「……え?」

 

 

ボールペンは宙に転送され、折村 雛の目の前で落ちた。

即座に、私は鞄の中からメモ帳を取り出して、転送した。

 

だが、それも折村 雛の肉体へ転送されず、宙へと投げ出された。

 

 

「なんで……なにが──

 

「な、何とか、なってるみたいですね……」

 

 

私が視線を向けると、折村は化粧道具の突き刺さった足を抑えながら笑みを浮かべていた。

そして、手に持つ剣は脈打っている。

私と同様に、何か能力があるのだろう。

 

 

「ば、馬鹿にして!」

 

「いえいえ、してませんよ……してるわけないじゃないですか。絶賛ピンチ中の私が……」

 

 

痛みに堪えようとしているのか、折村 雛は涙目のまま私を見ていた。

 

 

「そういう態度が……気に食わないのよ!」

 

 

私は剣を構えて、折村 雛へと駆け寄る。

何らかの力で能力を無効化していようが、剣で直接刺せば良いだけの話だ。

 

実際、その行動は正解だと瞬時に悟った。

折村 雛が焦っていた。

なんとか逃げようと足を動かそうとして……よろめいた。

 

私の勝ちだ。

剣を振りかぶり、彼女へ叩きつけようと──

 

 

「……え?」

 

 

私の視線の先、電信柱の上にカラスが2羽止まっていた。

それだけならば何も言わない。

 

だが、そのカラスが……臓物の寄せ集めならば。

 

 

「なに、あれ?」

 

 

思わず、声を漏らした。

皮膚と内臓がひっくり返ったような姿だ。

赤黒く、ぬらぬらと艶やかで、背徳的で、冒涜的な姿。

 

目を背けたくなるほどグロテスクで、目を背けられない程に異常な、カラスの形をした『何か』。

 

 

「っ……!?」

 

 

思わず、折村 雛を見る。

これが彼女の能力なのか、と。

だが、彼女も困惑していた。

 

現在の状況について、ここに居る二人ともが想定外なのだと察した。

 

その、瞬間。

 

電信柱から異形の烏もどきが飛び降りて──

 

 

「ひっ!?」

 

 

私に向けて滑空して来た。

凡そ翼と呼ぶにはグロテスクなものを羽ばたかせて、私へと接近する。

 

咄嗟に、私の能力を発動させる。

出し惜しみなどしていられない。

鞄の中に入っているありったけを転送して、肉の烏モドキにぶつける。

 

飛来する二体。

その内の一体の身体にスマートフォンが突き刺さった。

 

やった──と内心、喜んだ直後……その臓物で形どられた烏が爆散した。

血と肉と、腐臭が鼻につく。

 

嫌悪感に顔を歪めそうになるが、それどころではない。

もう一体。

 

私に向かってくる烏を止める手段がない。

 

 

「きゃ──

 

 

遅れた悲鳴を上げそうになった瞬間、私の顔面に烏が衝突した。

烏は、柔らかかった。

砕けるように私の顔を覆い、表面にこびり付くように砕けた。

 

腐ったような臭いがする血と、生々しい臓物の感触に吐き気を催す。

 

 

「きゃあ!?」

 

 

私は身体を支える力を失って……コンクリートの地面へと転がった。

臓物を口に入れたくないから口を開けたくない。

だが、鼻に接触していた口呼吸しなければならない。

 

生臭い、腐ったような異臭が口の中で広がる。

 

 

「は、っ、はっ……!?」

 

 

口の中が痺れる。

口の中を通して、鼻まで痺れる。

 

身を悶え、身体を震えさせる。

喉の奥が酸っぱい。

鼻の付け根が痛い。

 

 

「良かった、間に合ったみたいだね」

 

 

女の声が聞こえた。

私は目元に付着していた血を拭い、その声の主を見た。

 

 

「は、はぁ……!?なんで、アンタが……っ!?」

 

 

それは想像だにしない女だった。

私が罪を擦りつけた女……楠木 稚影がそこに立っていた。

そして、その手には剣が握られていた。

 

コイツも折村 雛が言っていた、私と同じ『能力者』なのか。

 

しかし、私や折村 雛の持つ『剣』とは根本的に姿が異なっていた。

赤黒く変色した血肉で形作られた大剣だ。

その剣身には大きな目が連なっている。

 

それらはギョロギョロと辺りを無作為に見渡している。

意思があるのか、無いのか。

ただ生物のような『剣』だと、私は思った。

 

 

「ひ、ひぃっ!?何よそれ、気色悪い……っ!?」

 

 

凡そ、真っ当な相手とは思えない。

そう考えていたのは折村 雛も同様のようだ。

腰が抜けたようで尻餅をつき、その姿を見上げていた。

 

 

「そう怯えなくていいのに。ただの『こけおどし』だから」

 

 

そんな少女を無視して、楠木 稚影が私へ目を向けた。

無機質で無関心な、この状況に相応しい『何とも思っていない』目だ。

この状況は彼女にとって緊張に値するものではないのだと、私は悟った。

 

途端に、自分の握っている『剣』がちっぽけに思えた。

こんなガラス細工のような剣で、彼女に勝てるイメージが少しも湧かなかった。

 

息を呑む私に、目を向けてくる。

 

 

「抵抗しないなら、怪我なく警察に届けてあげる」

 

「て、抵抗したら……?」

 

 

私の言葉に楠木 稚影が笑みを浮かべた。

 

 

「その時は、後遺症が残るかもね。私もそんな事したくないし、大人しくして欲しいのだけれど」

 

 

横暴な物言い。

勝負は既に決着しているかのような提案。

その言葉に私は、剣を握りしめた。

 

 

「な、なめ、舐めるな!」

 

 

瞬間的な怒りを、立ち向かう勇気へ変える。

能力を発動させるべく、足元に散らばっている鞄の中身……金属製のブラシを手に取ろうと手を伸ばし──

 

 

「なら、仕方ないね」

 

 

瞬間、顔に燃えるような痛みがはしった。

 

 

「ひ、ぎゃっ!?」

 

 

顔の内側をズタズタに引き裂かれるような痛みだ。

身を悶えさせ、痛みのもとに触れようとも……その源は身体の内側から来ている。

 

 

「あ、あ!痛、い!?やめ、やめてっ!」

 

「私、ちゃんと忠告したのに。自業自得だよ」

 

 

焼けるように痛い。

傷口に塩を刷り込まれて、やすりで削られているかのような痛み。

 

 

「わ、悪かったから!もうしない!やめるから!」

 

「そう?反省した?」

 

「反省した!したから!」

 

 

情けなく許しを乞う。

この痛みから逃れる為なら何だって出来る。

靴を舐めたっていい。

それほどの痛みが私の体の中を駆け巡る。

 

 

「……まぁ、リスクを背負う必要もないし。ちょっと眠って貰おうかな」

 

「ひっ!?」

 

 

楠木 稚影がその臓物で組み上げられた剣を掲げた。

血管が脈打ち、目が見開かれる。

 

何か、しようとしている。

途轍もない恐怖を感じ、逃げ出そうとする。

しかし、コンクリートの地面が滑る。

指が削れて血が出ていた。

 

地面に転がっていたからだ。

気付かぬうちに、私の体は傷まみれになっていた。

 

そして、そうして──

 

凄まじい痛みと共に、私は気を失った。

 

 

 

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