ポケモンセンター
ミニリュウ達が治療している間、イブキとテレーゼは会話をしていた。
「それにしても、ポケモンを持たず武器で戦うのは御法度だよ。」
「うっ。すみません。この世界に来てからまだ分からなかったからつい。」
「まぁ、無理はないけど。これからどうするの?」
「えっとー。」
イブキの質問にテレーゼはこれからの事を考えてた。するとワタルはテレーゼに近づいた。
「私からの提案だ。これからポケモントレーナー兼ピアニストとして色んな所で旅をするのはどうかい?」
「えっ。」
ワタルの提案にテレーゼは戸惑った。
「実はあたしも賛成よ。この先、ポケモン無しに進むのは無謀にも程があるわ。」
イブキもワタルの提案に賛成した。
(確かに、私はポケモンを持っていないのは事実。ハンターに対して武器を向けてしまったけど。ワタルさんとイブキさんの言う通り、ポケモンを持った方がいいかもしれない。それにピアノの練習も怠るわけにもいかないわ。それに)
テレーゼはこれからの事を考えながら治療中のミニリュウ達を見た。
(私の演奏ならミニリュウ達も心を通わせることができるいい機会かもしれないわね。)
テレーゼはついに決心をする。
「私はポケモントレーナー兼ピアニストとして旅をする事を決めました。」
テレーゼの決意に。
(どうやら嘘ではないな。君ならあのミニリュウ達を安心して導いてくれるはずだ。)
(これから頑張るんだよテレーゼ。)
ワタルは安堵の表情をして、イブキは応援をした。
「私たちは一旦長老に報告とGメンとして活動をしなくてはいけない。君はここのセンターで休んでくれ。イブキはテレーゼを頼む。」
ワタルは長老に報告する為一旦、ポケモンセンターから出た。
テレーゼとイブキは頷き、回復を祈りながらポケモンセンターで一晩過ごした。
翌日
「おはようございます!お待たせしました!お預かりしたミニリュウ達が元気になりました!」
ジョーイの一報にテレーゼ達は安堵した。
「良かったね、ミニリュウ達。」
「リュウ(バウ)(ンベ)(ガウ)(キバ)(チル)(オンバ)(カジ)(クラ)(ドラ)(ヌメ)!」
テレーゼの言葉にミニリュウ達は喜んでダイブした。
「こらこら、構ってくれるのは嬉しいけど治ったばかりだから無茶しないの!」
テレーゼの注意にミニリュウ達は我をかえって謝った。
「分かってくれたならいいわ。あっ私の名前は聞いていなかったわね。私はテレーゼ・マイスナー。テレーゼでいいよ。」
テレーゼはミニリュウ達に自己紹介した。ミニリュウ達に心を通わせる為に、テレーゼはルーン・フリューゲルを取り出した。
「これはね、ピアノを弾くための道具なの。」
テレーゼはミニリュウ達にこの道具を見せて説明すると、ミニリュウ達は若干だが怯えていた。
「実は私がポケモンを持っていない状況でポケモンハンターから守る為に取り出したけど怯えていたのならごめんなさい。」
テレーゼは怯えていたミニリュウ達に事情を話しながら謝罪した。イブキはいい事を思いついた。
「だったら今こそ演奏したほうがいいわね。」
「そうね、お詫びにこの楽器で演奏してあげるから聴いてね。」
テレーゼはイブキの提案にルーン・フリューゲルでピアノのように演奏をしていて、ミニリュウ達は勿論、センターにいる人たちとジョーイと助手のラッキーもこの演奏を聴きにくるように集まっていた。
数分後
パチパチパチパチパチパチ
テレーゼの演奏が終わった後、観客達は拍手をした。するとミニリュウ達はテレーゼに懐き始めた。
「リュウ(バウ)(ンベ)(ガウ)(キバ)(チル)(オンバ)(カジ)(クラ)(ドラ)(ヌメ)!」
「コラ、順番に!」
テレーゼとミニリュウ達が遊んでおり(特に一番懐いているのはタツベイである)、一部からは嫉妬をしていたがそれはさておいて、イブキは。
「良かったじゃないテレーゼ。タツベイをはじめとしたドラゴンポケモンに懐かれて。この様子なら間違いなく合格点だ!」
イブキはテレーゼに高評価をした。するとセンターに長老がやってきた。
「長老様!」
「ふむ、今の演奏でミニリュウ達を懐かせるとは、中々な者じゃのう。」
(異世界から来た者とは言え、ポケモンを一気に懐かせるのはそう簡単じゃない。まぁ強いて言えば、若干雑念があるのが難だがタツベイがミニリュウ達を引っ張って彼女をサポートができるかもしれない。)
長老はテレーゼを見てこう評価した。
「お主がテレーゼか?」
「はい。貴方は?」
「おっと、テレーゼにはまだ行ってなかったみたいだね。この方はフスベシティの北側にある竜の穴の祠に住んでいる長老様だよ。」
イブキはテレーゼに長老の事を教えた。
「ワタルから話を聞いたぞ。ミニリュウ達を守ってくれた事は礼を言おう。だがポケモンを持たずに挑むのは無謀じゃ。」
「言い返せる言葉はありません。」
「まぁ、無理はない。それにお主はミニリュウ達に懐かれている事は信頼している証じゃ。」
「わ、私がミニリュウ達を信頼されている?」
「そうじゃ。わしからこれを贈呈しよう。」
長老はテレーゼに大量のモンスターボールとポケモンボックスを渡した。
「ありがとうございます。」
「お礼はいいって。ポケモンを捕まえるには必要な道具じゃ。基本は弱らせてから捕まえるのは基本じゃ。但し手持ちは6匹までだからそれ以降はボックスに入れるべきじゃ。他のポケモンを使いたければ手持ちのポケモンとボックスにいるポケモンを入れ替えるように。分かったならミニリュウ達にボールを入れておくのじゃ。」
「はい。」
テレーゼは長老に捕まえ方などを教わった後、一番懐いているタツベイに視線を合わせた。
「私はテレーゼ。これからこの世界で旅をすることになったの。よければ君達と一緒に行かない?」
「ンベ。」
テレーゼの誘いにタツベイはミニリュウ達に相談した。答えは。
「リュウ(バウ)(ガウ)(キバ)(チル)(オンバ)(カジ)(クラ)(ドラ)(ヌメ)!」
全員OKだった。
「ンベ!」
タツベイ達はテレーゼと一緒に行く事を伝えた。
「ありがとう!一体ずつだけど、モンスターボールに入って。」
テレーゼはタツベイから順に額をボールに当てて入った。その内タツベイ、ジャラコ、フカマル、セビエ、モノズ、ドラメシヤを手持ちに入れ、残りはボックスに入れた。
「どうやら成功のようじゃ。これからはポケモントレーナー兼ピアニストとしての一歩に入ったようじゃ。」
「はい!」
「これが最後じゃ。これから先は困難になる事は確実に来るだろう。じゃがテレーゼならタツベイ達嫌、ポケモン達との絆と信頼できる共に乗り越えられるはずじゃ!」
「あたしからもテレーゼならどんな困難を乗り越えられるはずだよ!自信を持って!」
長老とイブキはテレーゼに激励と応援した。
「はい、今回お世話になりました!」
「うむ、何かあったらいつでも戻ってこい!」
「テレーゼ、頑張って!」
「はい!」
テレーゼは長老とイブキにお礼を言い、フスベシティに出発した。