無口な無口な神機使い~別に喋れない訳ではないんだが~ 作:猫丸飯店
A1.トゥルーエンド(大本営発表)。
Q2.トラウマ解消?
A2.異常無し。
異常無し。
大事な事なので二回言いました。
Burst編無事クリア。
タイトルに偽りはありません。
いつもの無口さん完全復活です。
そのせいか普段より長くなったので休み休み読むとベネ(良し)。
ここは極東支部の居住区画。
中堅以上と評価された神機使いに割り当てられる、一人暮らしにはやや広めの一室である。
そんな中ただ一人広めのベッドに仰向けになり。
手足をだらりと投げ出して、思う存分リラックスモードを満喫する。
視界を占めるのはこれまた見慣れた我が家、もといマイルームの天井。
先日のミッション、未だにどんなアラガミとやり合ったのか思い出せていないものの。
帰投してから実に一週間近くもの間、病棟送りになっていたのだ。
正確には意識不明で二日。
目が覚めてからの検査&経過観察でさらに二日。
お礼参りに来たソーマの返り討ちに失敗して一日。
ルーキーの道連れから逃げるのに失敗して一日の計六日だ。
何かおかしくないかって?
安心しろ、言ってる俺が一番おかしいと思っている。
とりあえず。
ありのまま起こった事を話すとしよう。
…………………………………………………………………………………………
-退院一日目-
諸々の検査も全て完了し、異常無しの太鼓判と共に部屋へ戻る途中。
ソーマとばったり出くわして因縁を付けられた。
何でもルーキーに手を貸した時に奢ってやったしたバリューセット*1が大層気に喰わなかったらしい。
あれはルーキーが誤魔化すのに失敗したからフォローしただけなのに…
まぁ確かに事前に頼まれてた訳ではないし。
俺が自分の意思で動いた事をルーキーに全責任擦り付けるのも男らしくない。
それに俺は紳士だからな。
困ってる女の子がいたらつい手を差し伸べてしまう生き物なんだ。
しかしそのせいでソーマの因縁にどう答えるべきかは悩み物。
"レディに優しくは世界の常識"とか言ったらいよいよブチ切れるに決まってる。
どう言い訳しようか考えていると。
不意にソーマがふと息を漏らして穏やかな表情になる。
そしてボキボキと彼の拳が眼前で小気味良い音を奏でる。
あらやだ、これってもしかして言い訳無用って感じ?
ふむ、ならば止むを得ん。
悪いが俺も今日退院したばかりなんでね。
いきなり救護室に逆戻りなんてのも恥ずかしい。
心苦しいが全力で抵抗させてもらうとしよう。
返り討ちは極東に古くから伝わる立派な戦士の作法にして権利の一つ。
NORNにもそう書いてある。
そしてか弱いレディ相手というならいざ知らず。
野郎相手に遠慮の二文字など必要ない。
という訳で先手必勝!
もう一度バリューセットを奢ってやr--
-スカッ-
「………………………」
-スカッ-
-スカッ、スカッ-
………あれ、無い?
ちょ、ちょっとタイムだソーマ君。
「…おい。さっきから何
ソーマに怪訝な顔でそう突っ込まれ。
俺は胸元の内ポケットに手を入れたまま無言で固まる。
………………空ってどういうこと?
確かにミッション、アイテムを使い切ったような記憶はある。
しかし今探しているのはあの時ソーマに奢ってあげたバリューセット一式。
アラガミ相手に御馳走する機会があったとは思えない。
よしんばミッション中使う機会があったとしても。
消耗品でも無いのに影も形も無くなるなんて、どう考えてもありえない。
しかし現実問題、こうしていくら懐をまさぐろうとも影も形も見当たらない。
バッサバッサと服を揺すってみるが小道具一つ落ちる事は無く。
むしろ妙に軽く感じる服の重みに一つの嫌な予感が頭をよぎる。
…そういえば俺さっきまで入院してたんだった。
もしかして装備一式外されてる?
確かに退院前に着替えたこの服。
綺麗にクリーニングされた状態で用意されてた。
そしてクリーニングされてるって事は。
当然ポケットの中身も洗濯のために全部外に出した筈。
そう言えばさっき貰った書類にも後で中身取りに来いって書いてあったような…
え?じゃあ俺素手でソーマ返り討ちにしなきゃならないって事?
無理に決まってんじゃんそんなの。
万全の状態ならまだしも、こちとら退院したての病み上がりだぞ。
普通にぶっ飛ばされて救護室に送り返されるわ。
「………………………」
「………………………」
「………そろそろ覚悟は決まったか?」
--ダッ!
「あ!待ちやがれテメェ!」
ソーマが死刑宣告のように告げた次の瞬間。
俺は答える事なく振り返り様に全力ダッシュ。
一流の神機使いというのは闇雲に蛮勇を振るう人間の事ではなく。
退くべき場を正確に見極め、恥を忍んででも生きるために逃げ出す事が出来る人間の事を差す。
俺は確かに一山いくらの神機使い。
しかし心意気だけは常に一流たれと心がけている。
そして同時にそれなりに場数を踏んだ古参兵だ。
負けるとわかって挑むような阿呆な真似も晒しはしない。
諦めたらそこで戦闘終了。
ここから離脱さえ出来ればまだ俺に救いの目はあr--
-ドカァッ!!!!-
うん、まぁ知ってた。
現実は無常である。
普通に逃げ切れず追いつかれてぶっ飛ばされた。
そして薄れゆく意識の中、回復錠を求めて懐をまさぐり。
何も持っていない事を改めて思い出した所で俺の意識は遠のいた。
…………………………………………………………………………………………
-退院一日目(二回目)-
やれやれ、ひどい目に遭った。
自業自得?知らんなそんな何処ぞの島国言葉は。
しかし昔のソーマを知ってる身として言えば。
この程度で済んだというのはむしろ穏便に済んだ方だとも言える。
何だかんだ一発だけで勘弁してもらえたからな。
というか真面目な話、素直にごめんなさいしとけばワンチャン許してもらえてたのかも…
まぁ済んだ事をあれこれ考えても仕方ない。
やらかした事自体は事実なんだし、甘んじて制裁として受け入れよう。
そんな風に考えながら自室に向かって歩を進めていたところ。
向こうからアリサと談笑しながらこちらへやってくるルーキーの姿が視界に入る。
「それと…あっ。」
「ん?あ、お久しぶりです。今日退院だったんですね。」
先にこちらに気付いたのはルーキー。
続けてアリサもこちらに気付き、声をかけてくる。
「聞きましたよ。ソーマと喧嘩して救護室に送り返されたって。退院早々何やってるんですか貴方は。」
「リーダー…ソーマが怒ってた原因、半分はリーダーにあるって聞いてるんですけど。」
呆れ半分に言葉を紡いだまではいいものの。
間を置かずアリサにツッコまれたルーキーが言葉に詰まる。
「そ、それはその、私もこの人があそこまでやるとは思ってなかったというか…」
「わからなくもないですけど、その結果簀巻きにされてロッカーに監禁ですからね。…そう言えばリーダー、リッカさんから"この人が退院したら一緒にお説教"って言われてませんでしたっけ?」
え、何それ聞いてない。
今の聞かなかった事にしていい?
アリサから目を逸らす次いでにルーキーの方をチラ見したところ。
言い訳を探してしどろもどろになっている、彼女にしては珍しい困り顔。
ふむ、助けてやりたいのはやまやまなんだか。
普通に俺も説教の対象らしいのでどうしようも出来ん。
仮にまぁまぁと宥めようものならまさに火に油。
となれば俺に出来る事は精々一緒に怒られてあげるのが関の山。
でもソーマにぶっ飛ばされた直後にすぐ説教ってのも正直な。
下手に言い訳でもしようものなら、今度はリッカにぶっ飛ばされる羽目になりそうだし…
…うん。
悪いなルーキー、俺にはどうする事も出来んようだ。
--という訳で。
「--そんな訳ですので、貴方も部屋に荷物を置いたらリーダーとリッカさんの所へ…って、あれ?」
「…いない?ちょっと目を離した隙にあの人何処へ…ってちょっと!」
さらばだルーキー…ってヤベ、もうバレた。
「待ってください!何しれっと逃げようとしてるんですか貴方はッ!!」
呆れ顔でこちらを見ているアリサとは対照的に。
俺の逃走に気付いたルーキーが猛然とこちらへ駆けだしてくる。
しかし残念だったなルーキー。
俺は既にエレベーターに搭乗し、行き先と閉じるボタンを押下済み。
あと少しで扉は閉まる。
流石のお前でもその距離からじゃ文字通り手も足も届かな--
え、ちょ、待って何してんの君。
そこから飛び込んだって閉じるドアに挟まれるだけ…
え?飛んだ状態のままこじ開けた?
しかも飛び込みの勢いが全く衰えていない?
マズい避けっ、いや速過ぎて無理--
てか避けたらルーキーが後ろの壁にぶつかる。
流石に紳士としてそんな真似は出来る訳が無い。
いや、「捕まえました」じゃなくてだな。
ムフーとしてやったり的な顔は可愛いと思うが。
小柄な少女とは言え加速をつけた人間一人分の衝撃。
おまけにがっしり掴まれたせいで受け流す事も出来そうにない。
………あれ?
これもしかして詰んd--
-ゴンッ!!!!-
-数分後-
「--なるほど。事の顛末はよく理解した。」
「あ、あの、ツバキさん。その、私、この後リッカさんのお説教も待っていて…」
「…ルミナ・フォンブラウン少尉。」
--明日、そこに転がっている阿呆と一緒に顛末書を書いて持ってくるように。
何でだよツバキさん、どう見ても俺被害者だろ。
襲われた方も顛末書書かされるっておかしいだろ。
何とか声を大に抗議しようと試みたものの。
全力タックルからの後頭部強打に、身体がスタンを起こさない筈もなく。
僅かに身を起こした所で俺の意識は力尽きた。
…………………………………………………………………………………………
そんなこんなでようやく帰ってきたのがつい先ほど。
ちなみに顛末書は昨日の内に救護室で既に書き終えている。
ちなみに言っておくと四日目以降の入院は普通に休暇日数から差っ引かれた。
ミッションと全然関係無い所での怪我だからだって。
やっぱフェンリルってブラック企業だ。
こんな世界滅んでしまえ。
………
「…いいだろう。幸い怪我人が出た訳でもなし、今回に限り不問に処す事にする。」
まぁ職場の愚痴と回想はこの辺にして。
現在はルーキーと一緒にツバキさんに顛末書を内容を確認頂き。
ようやくお許しの言葉を頂戴した所である。
ツバキさんに書類を見られている間、終始不安そうな表情を浮かべてオドオドしていたルーキーだったが。
告げられたその言葉にようやく安堵の息を漏らして肩の力が抜けていくのが見てとれる。
しかしツバキさん、怪我人が出ていないっておかしくない?
俺普通に救護室に逆戻りさせられてるんんだが?
大の男がたんこぶ一つでピーピー言うなって?
あーあー傷付いた、俺の繊細なジェントルメンハートは傷付いたぞ。
こんなんじゃ次のミッション怪我に怯えてまともに戦えそうにないなー。
見目麗しいレディに時間を掛けて癒してもらわないと治らないなーチラッチラッ。
まぁそれをここで口にしてルーキーに"セクハラです"とか言われたり。
"じゃあ規則に則り二人揃って懲罰房行きだ"とかツバキさんに言われても嫌なので黙っておく。
「さて、雑務が片付いた所で本題に入る。…そう不安そうな顔をするなルミナ。話というのは他でもないリンドウの件についてだ。」
本題という言葉にまだ叱られるのかと怯え気味になるルーキー。
そんな彼女の不安を察し、姉のように優し気に微笑みにながらツバキさんが言葉を続ける。
「お前たちも知っての通り、リンドウは現在要観察対象の指定を受けている。身体の一部アラガミ化、それに伴う精神的・身体的な異常の兆候は見受けられないものの…詳細な経過観察の結果が出揃うまでは、このアナグラでも限られたエリアの中での生活を余儀なくされる事だろう。」
まぁ見た目完全に人の腕じゃないからな。
事情を知らない人間からすれば比喩抜きにモンスター映画に出てくるそれにしか見えない。
「当面の間は極東支部の技術開発局…即ち榊博士の預かりとなる。また整備班の一部の人間もリンドウの経過観察に携わる事となる。」
「整備班…というとリッカさんですか?」
「正確にはリッカを始めとした他数人の技術者だな。私もつい先日知ったばかりなのだが…どうやら整備班の一部の人間はアラガミ化--もとい、
おや?これはもしかしなくてもシオの事か?
たしかツバキさんはシオと面識が無かったと記憶しているが?
というかルーキー、目を逸らすな。
ここはしれっと"そうなんですか?"とすっとぼけて白を切る場面だぞ。
「見た目は年端もいかない少女の姿、しかしその正体は紛れも無く歴としたアラガミ。それが隔離室という限定的なエリアだけとはいえ、このアナグラで普通に生活し、人と寝食を共にする…どうだ、中々に面白い構想だと思わないか?二人とも。」
おっと、これは完全にバレテーラ。
いや、これはどちらかというと榊博士が事をスムーズに進めるために意図的にツバキさんにバラしたな?
ツバキさんも意地の悪い。
俺ほどの紳士にもなれば、レディの些細な変化でも敏感に気付くもの。
ルーキーは目を逸らしているから気付いてないが。
面白がって普段より若干口角が上がっているのが丸わかりだぞ。
「…フフッ、冗談だルミナ。事の次第も含めて話は全て榊博士から聞いた。今更お前にどうこう言うつもりはない。」
しどろもどろになってるルーキーが少々かわいそうになってきたので助け船を出してやろうと思った矢先に、苦笑を堪えながらツバキさんがそう口にする。
「話を戻そう。リンドウの当面の処遇はそのようになるが…先も言ったように結果が出揃うまでの間、リンドウはあくまで"アラガミ化した神機使い"という立場。そして我々フェンリルはアラガミ化した神機使いによってもたらされる惨劇というのを嫌というほど知っている。…もし、万が一にもそのような惨劇が繰り返されそうになった時、確実にそれを食い止める事が出来るだけの備えをしておく必要がある。」
ははぁ、読めたぞ。
だからこうしてわざわざ、顛末書を
てかツバキさん、それならそうと先に言って欲しかった。
こちらが本命の話と分かっていたならもう少し顛末書適当に書けたのに…
お前気絶してただろって?
知らんなそんな現実は。
まぁここで話の腰を折るのも何なので黙って続きを拝聴しよう。
「…リンドウさんはもうアラガミ化なんかに屈したりはしません。」
「それはお前の主観的な意見に過ぎん。本部を納得させるためにも、体制に当たっては誰しもが納得できるだけの客観的な事実が求められる。」
「でもそれはっ…ムグッ?」
はいそこまで。
話が進まないからお口チャックな。
気付かれないように背後に回り込み。
ルーキーの口を両手で押さえる。
ソーマじゃあるまいし、みだりに上官に反抗してはいけません。
何事かと一瞬力強くこちらを睨みつけるルーキーだったが。
目線で俺の意図を理解したのか、若干不満げな表情を浮かべながらも大人しくツバキさんの方へと向き直る。
口を押さえられながら真顔で話の続きを促す神機使い二人。
そんな二人にツバキさんは若干怪訝な表情を浮かべながらも、気を取り直して続きの言葉を口にしていく。
「いずれにせよ、万全を期すためにも戦闘員の配置は必要不可欠。しかしお前たちの報告を元に考える限り、第一種接触禁忌種と戦えるだけの戦力を用意する必要がある。」
-この極東支部には確かにフェンリルの中でも指折りの精鋭達が揃っている。-
-しかし同時に動物園と称される程にアラガミが跋扈している過酷な戦場。-
「いくら必要な備えとはいえ、起こるかどうかわからない事態のためにそれほどの戦力を割き続ける余力は流石に無い。」
「あれ?話の流れからてっきり私達がその備えを担うって事なのかなと思ってたんですけど…今の流れから行くと私達以外の人がリンドウさんのお目付け役になるって事でしょうか?」
お、ナチョラルに自分を精鋭に分類するとは流石だなルーキー。
まぁ実際この極東支部で一番は誰だとなったら多分ルーキーなんだろうけど。
俺?まぁこれでも立派な古参兵。
それなりにベテランだし、流石に弱いとまでは言わないが。
「いや、お前達がその役目を担うという認識で合っている。…忘れたか?ユウマの方はともかくとしても、お前の左腕が一時どうなっていたかを。」
ツバキさんのその言葉に"あっ"という声が口を押さえる手の中に漏らされる。
「モゴモゴ…ぷはっ、理解しました。つまり私も観察対象としてリンドウさんと一緒に監視(?)されるという事ですね。」
「そういう事だ。アラガミ化の危険性がある神機使いを一か所で管理しつつ、もしもの際は互いにその対処に当てさせる…いかにも本部の人間が好みそうなやり口だ。」
卑劣で草。
実際当事者になってる身としては正直あまり草生えないが。
「ちなみに何ですけど、その案を出したのって…」
「察しの通り榊博士だ。ついでに言うならお前に関しては危険性はほぼ無いだろうというお墨付き、休暇代わりにのんびり英気を養えばいいとのお達しだ。」
何それうらやましい。
俺なんて気絶させられた挙句休暇日数減らされたんだぞ。
…いや待てよ?
この話の流れなら当然俺も。
ルーキーと一緒にリンドウのお目付け役に就くという形に落ち着くはず。
詳細な経過観察データというからには二日三日で終わるような話とは思えない。
短く見積もっても一週間、場合によっては一月以上かかったとしてもおかしくはない。
つまり当面の間支部公認でサボ…じゃなかった。
負担の少ない任務に割り当てられるようなもの。
「--ルミナ少尉、ユウマ少尉。改めて、極東支部長代理からの指令を伝える。」
-本日より当面の間。-
-貴官ら二人は救出されたリンドウ大尉の経過観察任務に専任する事となる。-
「生還してなお手の掛かる愚弟で申し訳ないが…どうか今しばらく、アイツの事をよろしく頼む。」
神機使いを束ねる教官としてではなく、一人の姉として心からそう告げるツバキさん。
そんな彼女の目を真っすぐ見つめ、力強く頷いて答えるルーキー。
うむうむ、良い雰囲気だ。やはりグッドエンドはこうでなくては。
神様も真面目に働いている人間にちゃんと目を掛けてくれるんだな。
さて、そうと決まれば任務に向けて飲み食いの蓄えでも確認しておくか。
これでも立派な古参兵。
公認休暇…じゃなかった、簡単な任務とはいえ油断は禁物。
万全を持してこの重要ミッションに挑まなくてはな。
「…ところでこの人も私と同じように経過観察扱いなんですか?」
「いや、リッカからの強い要望でな。コイツはどちらかというと整備班預かりの実働部隊という形になる。」
………………え?
「つまり?」
「まぁ普段とあまり変わらないな。通常の討伐ミッションに加えて整備班から依頼される物資回収・素材調達ミッションが増える程度か。」
「………………………」
………騙された!
休暇どころか仕事増えてるじゃないか!
しかもわざわざリッカ直々にご指名とか。
どう考えてもやらかしのお叱りとばかりにこき使われる未来しか浮かばん。
復帰早々この扱い、やっぱフェンリルってブラック企業だ。
こんな世界滅んでしまえ。(本日二回目)
前書きにも書いた通り、無口さんこれにて完全復活。
これにて当面異常無し。
リカバリでメンタルも再構築。
不満の言葉もいつも通りなので安心ですね。
Burst編終了したので章分けしようか考え中。
ちなみにリンドウさんは次のお話から少尉に戻ります。