無口な無口な神機使い~別に喋れない訳ではないんだが~   作:猫丸飯店

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Q.暗示って自力で解けるの?
A.もっと強烈なもので上書けばよい。

解くよりも擦り付ける方が簡単。
どっかでよく聞く話です。


無口な無口な名探偵2

とりあえず一回目の襲撃は退けた事と、その時点では致命傷は受けていないことは分かった。

致命傷だったら逃げられずに痕跡が残るはずだしな。

 

そこで第三の疑問だ。

"ここを出た時のリンドウの装備は何か?"

 

あの時はアラガミに包囲されていたらしいから何回か襲撃はあったのだろう。

しかしこの建物の中でやられていない事は確定的だし、脱出した後にやられたとなればもうこちらに調べる術は残っていない。

 

流石にエリア全域でさっきみたいな真似は出来ないからな。

とりあえず襲撃の方は捌き切った体で話を進めるとしよう。

 

装備を確認する理由はリンドウが未だにアナグラに未帰還だという現実からである。

単純に考えてみれば不思議な話だ。生きてるなら()()()()()()()()()()()()()

 

大きな負傷も無く、神機等も失ってないなら付近に陣取って救援を待っていればいい。

捜索隊が来るのはまず確定しているのだから、もしこの推理通りならこれが最も生存率の高い方法である。

最悪、徒歩でアナグラへの帰還を目指すというのもまぁ出来なくはない。

 

では何故それをやらなかったか?

やらなかったのではなく、やれなかった理由があるからだ。

 

想定されるケースは三つ。

 

神機は失っていないが大怪我をしているケース。

負傷はしていないが神機を失っているケース。

もしくはその両方。

 

まぁ最後のケースは考えるだけ無駄なので他二つについて考察する。

野暮な言い方だが最後のは普通死ぬしな。

 

代わりに前二つに共通するのは、この付近に陣取り続けるのが難しいという点だ。

 

大怪我してたり対抗策である神機を失ってたり。

そんな状態でこんなサファリパークみたいな場所でキャンプとか無理だろ。

 

とくれば、少なくとも安全な場所まで退避しようと考えるはず。

 

アラガミの出現情報が少なく。

救助が来るまで拠点に出来る建物があり。

 

かつ、救助以外で仲間の神機使いが訪れる可能性のある…

要するにミッションの候補地となっている場所。

 

…うむ。読んでてよかったミステリー物。

一見繋がりが無さそうな事でも、一つ一つ可能性を潰して拾い上げていけば意外とそれっぽい答えに辿り着くものだな。

 

--鎮魂の廃寺。またはその近辺。

 

もっともリンドウが潜んでいそうだと、俺の直感もそう囁いている。

 

……………………………………………………………………………………………

 

さて、四つ目の疑問だ。

ここから先は、推理内容如何でこの後取るべき行動が大きく変わる。

 

"リンドウは怪我をしているのか?それとも神機を失っているのか?"

 

前者なら話は早い。今すぐ総勢で現場に殴り込みをかければいい。

スタングレネードを撒きながらローラー作戦の一つもかければ、ものの十分と掛からず済む話だ。

 

…が、残念ながら恐らくこっちではない。

未帰還になってから時間が経ち過ぎているからだ。

 

偏食因子の影響で神機使いの身体能力は非常に高い。

違う作戦エリアまで逃げ切れる程度の負傷なら、流石にある程度動き回れるくらいには体力が戻っているはずだ。

 

体力が戻りさえすれば潜んでいる必要は無い。

さっき言ったようにさっさと目立つ場所に出てきて救援を待てばいい。

 

だが神機を失っているのであればそうはいかない。

無防備にのこのこ出歩くような真似はいくらリンドウでもしないだろう。

未だに発見報告が無いというのを考えれば、まぁ後者で確定だ。

 

…そして最後の疑問である。

 

"今のリンドウの、オラクル細胞の侵食具合は?"

 

"アラガミ化は、どこまで進んでいる?"

 

……………………………………………………………………………………………

 

「………………………」

 

今日でリンドウ未帰還から七日目。

偏食因子の補給無しでも、影響が発生しないと言われる最終リミットである。

 

()()()()()()()

 

無駄に危険を冒すような真似をしないのは当然だ。

だが今はもう、危険を冒すような真似をすべき時期に入っている。

 

俺たちが探しているのは分かるだろう?

 

生きるか死ぬかの瀬戸際。

ベットするのが身の安全だとしても、賭けるのも已む無しのタイミングだろう?

 

何故姿を見せない?

それとも。

 

出てこれない事情でもあるのか?

例えば…

 

 

 

 

 

腕輪も失っていて、既にアラガミ化が始まっているとか。

 

……………………………………………………………………………………………

 

推理をまとめよう。

 

まず最初にアリサに閉じ込められてアラガミとやり合った件。

これはまぁ生きてたと判明したから良しとしよう。

 

別にアリサが直接撃った訳ではないしな。

アリサに言えば多少は肩の荷も降りるだろう。

 

というか。

よくよく考えてみればアリサがやらかしたのって絶対あのオッサンが何か変な暗示かけたせいだろ。

この前の病室の件といい、意外と無能かあのオッサン?

 

やっぱ対策しておいてよかったな。

まぁこの話はいいや。本題に戻ろう。

 

一服入れたリンドウはその後何度か襲撃を退けたが、結果として腕輪を破損、または損失してしまった。

これによって神機を使用する事が出来なくなり、結果としてこの付近に留まる事も出来なくなってしまった。

 

次。

 

いくらゴッドイーターとはいえ、神機が無ければアラガミ相手とは戦えない。

救助が来るまで潜伏するための拠点が必要だ。

 

かといってあまりに引きこもった場所では救助隊と遭遇する可能性まで下がってしまう。

従ってこの辺りから近くて建物が残っており、尚且つ救助以外でも神機使いが訪れる"鎮魂の廃寺"付近を潜伏先に選んだ可能性が高い、と推測される。

 

最後。

 

腕輪が機能を失って既に七日。

個人差はあると聞いてるが、アラガミ化の兆候が顕著になる頃合である。

おまけに言うならあくまで個人差であり、それより早く、何だったら既に手遅れという事も考えらえる。

 

…総評。

 

-リンドウ本人は生きている。ただし既にアラガミになっている可能性が非常に高い。-

 

「………………………」

 

アッハッハッハッハ。

笑うしかねぇわこんなもん。

 

 

 

 

 

サクヤに言えるかこんな事。




どう対策したのかはその内投稿するかも。
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