無口な無口な神機使い~別に喋れない訳ではないんだが~   作:猫丸飯店

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Q.ルーキーちゃんの名前なんて言うの?
A.これがハルオミさん流ナンパ術(白い目)

ルーキーちゃんの名前登場。


無口な無口な風評被害-Outer_Side-

最近気になる事がある。

 

ここに来た当初は噂の新型として。

鳴り物入りで入ってきたそれを、周りは文字通り"新型使い"と呼称した。

実は最初、周りの旧型使いの人達にアリサと同じような感情を抱いていたのは内緒だ。

 

部隊に所属してしばらくは新人として。

語呂が良かったのか、リンドウさんは事あるごとに私を"ルーキー"と呼んでいた。

アリサが文句を言った時は便乗して怒ったものの、後々考えるとあの呼ばれ方に慣れていた自分がちょっと怖い。

 

そして現在は隊長として。

第一部隊を率いるものとして専ら"リーダー"と言う呼び名を頂いている。

 

それ以外にも"アンタ"とか"君"とか"貴方"とか。

全部、私を呼ぶときに出される言葉だ。

 

「………………………」

 

もしかしてですけど。

 

私の名前、実は知られていなかったりします?

 

……………………………………………………………………………………………

 

-コウタの場合-

 

「え?アンタの名前?もちろん知って…あれ?そう言えば聞いたこと無いような…」

 

「タンマタンマ!待って、今思い出すから!えっと、…ルーキー…じゃないよな?」

 

残念ですコウタ。

良いお友達になれたと思ってたのに。

 

リーダー命令です。ちゃんと覚えてくださいね?

とりあえず拳でおつむにインプットしておきましょう。

 

………

 

-アリサの場合-

 

「貴方の名前ですか?いえ、当然知ってはいますけど…」

 

「ルミナですよね?確か"光"を表す言葉だとか…キャッ!?」

 

正解です。やっぱりアリサは優秀な人です。

御褒美のハグをあげましょう。

 

ハグは親愛の基本。

ノルンのアーカイブにも書いてありました。

 

あれ?でも私、名前の由来まで話した事ありましたっけ?

もしかしてこの前の感応現象で知ったとか…

 

 

うん、他の人にも聞いてみましょう。

 

………

 

-リッカ&サクヤの場合-

 

「君の名前?もちろん知ってるけど…サクヤさんは?」

「えぇ、当然知ってるけど…どうしたの急に?」

 

当然の疑問ですね。

付き合いもそこそこになる人間が、突然名前を知っていますかと聞いてきているのですから。

 

理由を説明して再度聞いてみる。

ありがたい事に二人とも当たり前のように名前を答えてくれた。

 

「ちなみに由来とか知ってます?」

「"星光"とか"月明り"を表すんだっけ?」

「淡い光とか、確かそんな感じじゃなかったかしら。」

 

素晴らしい、二人とも完璧です。

お二人にも御褒美のハグを進呈です。

 

二人してちょっと困惑しているような顔をしていますが気にしないでおきます。

リーダー権限と言う事で納得しておいてください。

 

ここまでの戦績は三勝一敗。

もう勝ちは確定してはいますが、一つ懸念点が残ってますね。

 

 

最後の確認に行きましょう。

 

………

 

-ソーマの場合-

 

「…お前の名前?」

 

「知るかそんな物…おい、何を妙な動きをしている。」

 

まぁソーマはそう言うと思いましたが。

私が求めている答えはそれではありません。

 

真面目に答えないと面倒な事になりますよ?

 

「…チッ、ルミナだろ。ルミナ・フォンブラウン。何なんだ一体…ッおい何しやがる!」

 

正解です。フルネームで答えてくれたので由来についてはおまけしておきます。

それではご褒美のハグをプレゼント…何故嫌がるんです?

 

女性からの抱擁は嬉しい物って前に雑誌で読んだんですが。

私では嫌ですかそうですか。

 

 

何かムカムカするので、今度は皆の前でやってあげますね。

 

……………………………………………………………………………………………

 

その後も色々な人に聞いてみましたが。

やっぱり皆さん、普通に私の名前は知っているようです。

 

流石に由来まで知っている人はそこまでいませんでしたが。

まぁ普通はそんなものでしょう。

 

あ、ただし私の名前を"R"で書きながら答えた人は許しません。

何で許さないかは次の時までに調べておいて来てくださいね。

テストに出しますから。

 

「"リーダー"って呼ばれるの、そんなに気にいってなかったりします?」

 

いや、別にそんな事は無いのだけれど。

そもそもこんな聞き込みを始めたのにはちゃんとした訳がある。

 

「これ、この前のミッションの同行申請なんだけど。」

 

書類をアリサに手渡す。

上から順に目を通していたアリサだが、あるところで怪訝そうな表情を浮かべて目線を止める。

 

「あの、ここに書いてある"ルーキー"って。」

「うん私。何がひどいって、それで普通に私宛に申請が発注されてきたんだよね。」

 

つまりこのアナグラでは"ルーキー=私"の構図が出来てしまっているという事だ。

まぁちょっと前までは確かにその通りだったし、それ自体に反感はそこまでないのだけれど。

 

「もしかして、自分の名前がルーキーって思われてるんじゃないかって思ったんですか?」

 

流石はアリサ、理解が早い。

なのに頷いて見せると呆れたと溜息混じりに返された。解せない。

 

「普通に考えたら、ただのニックネームだってわかるじゃないですか。」

「ちなみにコウタはそうは思ってなかったけどね。」

「…どん引きです。」

 

思わぬ所でコウタの株が下がってしまったがまぁ気にしない。

乙女心を傷付けた代償は高いのだ。

 

さて、ここからが本題。

 

「この人、私の名前知ってると思う?」

「それは当然………………」

「…間が長いようだけど?」

「ごめんなさい、断言できないです…」

 

うん、別にアリサには怒ってないよ。

ちょっと意地悪言ってみただけ。

本命はこれを書いて送ってきた人なのだ。

 

あれだけミッション申請をやり取りしているので流石に知らないとは思えないけど。

ならこのタイミングでわざわざこう書いてきた理由は何だという話である。

 

わざとだったらパンチで教える。

知らないというならパンチで教える。

 

どっちも同じ?

それはそうだ、私は怒っているのだから。

 

 

…あ、そうだ。そう言えばもう一人いた。

 

 

ちょうどいい、先にそっちを済ませてしまおう。

 

………

 

「ヒバリさん、ちょっといい?」

「はい?どうしましたかリーダーさん。」

「これ、この前のミッションの同行申請なんだけど。」

「あぁ、ユウマさんからの奴ですね。それが何か?」

「私の名前、ご存じです?どうしてこれで私宛に届いたんでしょうね。」

「………あ。」

 

ギルティ。

まぁ女性ですし、ほっぺむにむにの刑で許してあげますよ。

 

 

…タツミさん、どうかしました?

何か羨ましそうな眼をしてますが。




改めて"ルミナ・フォンブラウン"ちゃんです。
よろしくお願い致します。

なお、【ルーキーと呼んで貰える権利】があるのでこれからもルーキーちゃんと呼ばれます。
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