なぜお前はいつもそうなのだ!!バーヴァンシー!!(パチモン)   作:ジンジャエール

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誤字ってたらすみません…



なぜお前はいつも…12

「おい…なんであんな齋藤隊長怒ってんだよ…」

 

「そんなのしらねぇよ…お前聞いてこいよ」

 

「嫌だよ…」

瀞霊廷内にて六番隊隊長齋藤不老不死はドタドタと足を走らせていた。

 

「チッあの堅物野郎どこ行きやがった」

 

他の隊員はそんな不老不死の怒りを買うまいと別の道へいそいそと逃げてゆく。

「…おや?珍しい事もあるねぇあの齋藤ちゃんが自主的に書類出そうとしてるなんて」

 

いつもいくら元柳斎隊長に怒鳴られても頑なに出そうとしない姿を見かける事が多々ある。

不機嫌な顔が更に不愉快に歪み声がする方を見ると其処にはいつも薄笑いを浮かべる男が一人。

尾花弾次郎だ。

 

「ウルセェ俺は机にずっと張り付いて文字書くなんてゴメンなんだよ!テメェと違ってな」

 

へらへらした態度が気に入らず毎度毎度キレ散らかして最終的に真剣で切りかかる度に俺だけあのクソジジイに半殺しにされる。

まったくもって納得がいかない。

 

「僕も別に好きなわけじゃないよ?でも嫌いって言う割に字は綺麗なんだよね齋藤ちゃん」

 

「喧嘩なら買うぞゴラ」

 

次は斬魄刀ではなく素手でやればあのクソジジイも文句は言わないだろうと拳に力を入れた。、

 

 

 

 

 

 

 

 

白い軍服を見に纏った者たちが我らが王の声を待ち重々しく傅いている様子。

その姿は圧巻と言っても過言ではない。

「全星十字騎士団(シュテルンリッター)にお前達の父が告げる」

手を上へと掲げ目的地を示す。

 

 

「──これより光の帝国(リヒトライヒ) 尸魂界(ソウルソサイティ)へと侵攻を開始する」

 

そんな中ユーハバッハの隣で待機していたハッシュヴァルトは無表情に立っていた。

  

 

 

 

 

 

ゴーゴーと炎や人の怒号が飛び交う様はまさにこの世の地獄。

「おいっ!誰か!俺の子供を見なかったか?!!」

 

「死神は何処だ?!!こんな時に何やってんだッ?!」 

 

「おか、あさん?、どこ?」

ある者は血を流し、ある者は2度目の生を諦め、そしてまたある者はこの理不尽に怒った。

戦火の最中、滅却師の侵攻により町が燃え人々がこの世の終わりと絶望する中。

女が一人、人混みの中を掻き分け逆の方向に進んでいく。この間やけに隊服を着た男と親しげに歩いていた女、印象に強く残っており顔を見るとその女だと直ぐにわかった男は親切心で声を掛ける。

「おいっお嬢ちゃんその先は行っちゃダメだ!

死神と滅却師の交戦に巻き込まれるぞッ」

 

「いいえ、問題ありません。私はこの先に用があるのです」

 

「こんな時にやめとけッ!彼処で働いてる家族か知り合いが居るのかも知れんがあの中じゃもう死んでるッ!!行けば死ぬぞ!」

 

此方を向いた女がふわりと笑うこの状況に似つかわしくない。周りの有様に狂ってしまったと捉えることもできるだろう。

「ご忠告ありがとうございます─でもごめんなさいこの先で大切な方が待っているので」

先を急ぐと言って前を向いた彼女の顔は此方からは見えなかった。

彼女が歩いた後に人混みに揉まれた所為で髪につけていた髪留めが取れたのだろう。

誰かに踏まれる前にと手に取るとそこに咲いているのは見事なまでの〝白椿〟

 

女はこの奥に居る己の父に会う為に足を進める。この日のためにある程度瀞霊廷内の内情は聞いている。向かうのは一番炎が激しい場所

空高く舞う炎の元へ─

 

 

 

 

 

「もう終わりか、ユーハバッハよ」

 

戦況は絶望的だ。部下は殆ど焼け死に殺されるもう戦える滅却師など数えるほどいない。

「随分と目が虚じゃな…もしや現実逃避か」

苛烈な男だ。まさか自分自身の部下さえ焼き殺す事に何の躊躇もないとは、〝異常者〟その言葉に限る。

 

「侵攻してきたお前達が逆に蹂躙されているこの状況に」

 

「抜かせッ大聖弓(ザンクト・ボーゲン)ッ!」

巨大な光の弓を形成、多大した神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)を多数発射し対象を撃ち抜かんとする神の聖弓が放たれる。

 

「それは効かぬと言ったッ!!」

 

 

炎が至る所に燃え広がる死体の山の上に男が二人。辺りには別の隊長格達が待機している。逃げる事は不可能だ。見渡す限りの死体、その殆どが滅却師の者でありユーハバッハは部下の亡骸を踏み付ける目の前の男を見ていた。

 

「哀れな者よユーハバッハ、滅却師共の統領ともあろう者がよもやこの程度とは」

己の体を焼き尽くそうと剣を振るう男山本元柳斎重國。

 

「…この程度、だと?」

 

部下の遺骸の山に立ち尽くして己を逃さんとする男は鼻で笑う様に言う男上にすら行けずこの様なところで終わる己を嘲笑う。

 

「なんじゃ、何か言いたい事でも」

 

囲う様に光の柱が複数発現し滅却聖矢を山本元柳斎に放つ。

 

苦悶の環(クヴァール・クライス)ッ!」

 

が、直ぐに卍解で捩じ伏せられ光の柱は消えて行く。静血装(ブルート・ヴェーネ)で己に剣先が及ばない様にギリギリで耐えているがそれもいつまで持つかは分からない。

「潔く死するが良い。お前の死んでいった部下の様に」

ふざけるな、私はこの様なところで終わる訳には。傍で周りの滅却師を山本の卍解が及ばない域の範囲で狩を続ける。

しかしユーハバッハを逃さない様にいつでも飛び出せる様待機しながら

「俺達は足止めかよ…チッ」

骨のありそうな滅却師は皆殺し尽くしてしまい狙っていたユーハバッハも手は出すなと今まさに敵将と濃厚な戦いに興じている男を不満気に見つめながらを斬り殺していく。

 

「齋藤ちゃん血気盛んやね、楽だから良い…じゃんッ!」

滅却師の顔に目掛けて飛び蹴りを咬ましながら楽し気にこちらに話しかける。

「〝か〝ッ?!!!」

ゴキッと嫌な音が響く頭蓋骨でも割れたのだろう。顔の原型はもうほとんど止まってない。

「四楓院!!テメェ死神なら刀で殺せよッ!!」

ただでさえイライラとするのにこんな男と一緒など耐えられないと頭を掻きむしる。

 

「あー、落ち着いてください不老不死ちゃん

こんな時にそんな事してたら、じじ…山本元柳斎隊長に怒られますよ?」

鹿取抜雲斎は声を荒げる不老不死を宥めようと声をかける。

 

「毎回言ってるけどお前それ隠せてねぇからな!

…それに一番血に飢えてんのはソコの戦闘狂(バーサーカー)!!!私はマトモなんだよ!!」

 

「…」

無言のまま敵を切り伏せる殺人鬼、なんでこんな女を引き入れたのかと何度あのクソジジイに声を出した事か。

「無視かよッ!!ヤリすぎてトリップしてんか?!〝アッ?!!」

 

「…五月蝿いですね、切って大人しくさせてあげましょうか永遠に」

卯ノ花はそういうと無表情に斬魄刀を此方に向ける。

刀を向けられれば買い言葉に売り言葉すぐ様斬り殺してやろうとこちらも抜刀し体制を整える。

「ヤレるもんならやってみやがれッ!!」

いざ斬りかかろうとすれば隣にいた男からいきなり頭をこづかれる。

「落ち着かんか馬鹿者!!!お前は毎度毎度…この間山本隊長に半殺しにされた件を忘れたか!!」

執行

いつも何かと顔に似合わず皆の面倒を見ようとする変わった男だ

まぁ理性があったとしても戦闘狂な事に変わり無いが。

「言うんじゃねぇよ!!せっかく忘れてたのに!!!」

 

 

そうして叫んでいればいつもはずっとあのジジイに着いて居る男がいない事に気づく。

「はぁ…つか雀部は?アイツこんな時にサボりか?

いつもはノ文斉殿ォ!ノ文斉殿ォ!って犬みてぇにきゃんきゃんウルセェのに」

 

「女にでも会ってきてるんじゃないか?」

 

「ハッあの堅物がか?それこそねぇだろ」

いつもいつも仕事をしろ責務を果たせと五月蝿い奴が居ないのはいい事だがこの場面に至っては別だ

「いや?案外分からんぞこの間街で女と歩いてるのを見た」

 

「は??マジかよアイツが?」

 

「あれ?不老不死ちゃん知らないんですか?」

 

 

 

 

 

手負のネズミの様に追い込まれているこの私が、

 

「貴様はここで終わりじゃユーハバッハ」

 

「待て」

斬魄刀をこちらに向け今にもトドメを刺そうと炎を纏わせながら向かってくる男を制しする。

 

「なんじゃ、よもやここまで来て命乞いとは言うまいて」

 

 

「…違う、お前は白髪の青い目の女を知っているか?」

生きていることだけは分かる、だが詳しい位置までは定かではなかった

死神に尋ねるのは癪だが背に腹はかえられぬとこの戦争での一番の不安を取り除こうとする。

 

「たとえ知っていたとしても今から死するお主には関係のない事」

そう言って攻撃しようと刀を振り下ろそうとして少し止める。

 

 

「ふむ…一つ貴様に聞くが…それはお前の命より大事な事か」

少し考える様にして私に問いかける。

「そうだと言ったらどうする?」

 

 

「…ではお主はその答えを知る事なく死ぬが良いッ」

 

「なッ」

いきなり斬魄刀の刀身を掴まれる、あり得ないことだ、自殺行為にも程がある。

「否定しないと言うことは知っているのだな」

人の身では耐えられない熱を纏った刀を素手で受け止める。肉の焼けた嫌な音が聞こえ凄まじい速度で腕が溶けていく。体を霊子で強化しているからまだ形を保ってはいるが骨まで焼けるのも時間の問題だろう。

 

「?!!貴様ァッ」

咄嗟のことに判断が追いつかなかった。

「では尚のこと私はお前たちを殺し、上へ行くとしよう…ッ?!!」

 

前の男ばかりに気を取られていた。

後ろに気配を感じる、その瞬間死体の山から白髪の男が出てくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、ぜ、」

己を殺そうと背後に居た死神が何かを言っている顔に血が付着する

だが一向に痛みが来ない。これは、私の血ではないこれは、この温かさは

 

「バー、ヴァンシー?」

胸に突き刺さる剣から血が滴る娘の体。それを見た瞬間自分を追ってこのような場所まで私に会いに来たと事実にただただ歓喜が走ったのは事実だ。しかしその後に取った行動と云えば目の前の少女の瀕死の体に声を漏らすだけだった。

 

「がッ…ひ、あ、」

 

「雀部!!戻れ!」

このままでは巻き込まれると部下に声をかけるが、思考が停止した様に刺した相手の刀を抜けず立ち尽くしている。

 

「なぜだ!なぜここに来たッ!なぜ庇った!!?お前は何故いつもそうなのだッバーヴァンシー!」

隠れていればよかったものを

逃げていればよかったものを

「ご、めんな、さいごめんな、さい、いつも、いつもごめ、んなさい」

見捨てれば、良いのだ。この200年。一度たりとも、私に恨みを吐いてはくれなかった。一度たりとも憎んではくれなかった。生きたいと、共に居たいと私に願ってすらくれない。

 

「己が悪くもないのに謝るなッなぜ怨まないッ!なぜ自分のために怒れないッ

─いつもそうだ、お前はいつも、いつも、私のせいで」

 

焼けた腕ではなく片方の腕のみで抱き上げながら声を荒げる男に女は何度も何度も血を吐きながら微笑む。

「ごめ、ごめんなさい、でも、でもね、」

 

「、わたし、おとうさまがきずつくすがたはみたくないの、だって、いたいのは、くるしいのは、つらいのは、だれだっていやで、しょう?だから、わたしはいいの、」

 

「からだが、しぬのはさびしいもの」

 

 

「雀部!!下がれ!!死にたいのか!!」

 

 

「わた、しは、なに、を」

頭を抱えながら何かを呟いている男に声をかけるがまるで返事が返ってこない。

 

「チッオイ!何腑抜けてやがる!…仕方ねぇなッ」

急いで男を抱え上げるとそのまま炎の届かない距離まで男を移動させる

 

「でも、ごめんなさ、い、またなにもできなく、て、」

炎が迫っていく。

だめだ、このままでは。

いや、終わって良いものか!このまま、消えていいものか!

「バーヴァンシー、必ず、私が」

 

 

 

 

 

 

 

「何一般人巻き込んでんだよ」

志島が声を上げて近くに居た者を非難する。

「でもここに居たってことはあの子滅却師じゃないんですか?なんか敵さんと親しげでしてたし…別に良いじゃないですか」

楽観的だが言葉の節々に一切の容赦がない。そう言って眼鏡の位置を掛け直しながら答えている。

 

「いや、あの霊圧は一般人以下だった。

どう考えても滅却師ではねぇだろ…つかなんであそこに居るのに誰も気づかなかったんだよ」

 

「戦ってる真っ最中だったんですよ?興奮状態であんなに霊圧低いのに私達の霊圧探知に引っかかるなんて無理ですよ」

 

「お前らには目ついてねぇのか?なんのためにここで囲んでたんだよ締めるぞ」

 

「別に良いですけど切りますよ?」

 

「ヤレるならヤッてみろよ」

挑発的に声を出すとバンッと近くの壁が崩れる。

 

「貴様ら!黙っとれ!!…雀部!どうした!」

 

蹲ったままの雀部に声をかけるが返事はない

「さっきからずっと蹲ってますね、もしや月物?」

 

「シツ!お前!いい加減にしないとしばかれるぞ!」

 

 

「な、…、……こ、」

 

耳を近づけて何を言っているのか聞こうとするがまだ声が小さく聞こえない。

「なんじゃ!聞こえん!もっと大きく喋らんかッ!」

 

 

「つ、ばきどの」

 

 

 

 

 

 

「あ、…あ、」

 

「〝あ〝ッ〝ッ〝ッ?!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

尸魂界の影に霊子にて異空間を作り上げる離れ業を行うことで難を逃れたが致命傷を受け二人共々死ぬ間際だ。

 

「バーヴァンシーッ!」

 

「あ、う、」

髪は焼かれ皮膚も黒くもう生きている事が奇跡という他ない状態だ。

しかしそれももう長くはない。

「待っていろ!必ず私が、」

 

「か、ひゅ…」

呼吸器官が焼かれ息もできず苦しそうに踠く姿を見て、今回はもう無理だ、そう思ってしまった。だが、彼女にはもう次は残されていない。

もう彼女に未来はない。明日を望む事は出来ない。ならばと、用意していた新たな力をバーヴァンシーへと入れ込む。彼女の耳に口を近づけ優しく言った。

 

「お前にはもう次はない、ならばこのまま終わらせてやった方がお前の為だとわかっている…わかっているのだッ」

だがそんな事はできない、今まで何度いっその事このまま眠らせてやった方がと思わなかった訳ではない。だが次こそはうまくいくと信じ続けたかったのもまた事実。これはエゴだ。本人の意思はない。ただの自分本位に護る救うと宣う男の茶番に他ならない。

 

「頼む私が迎えに行くまで死なないでくれ、何があっても生きてくれ

例えお前が何処へ行こうと必ず見つけ出そう…

お前が、お前が、例えどんな姿になっていたとしても、必ず抱きしめよう」

今回の事でよくわかった、いや、今まで気づかなかった方がおかしかったのだ。人の良いままではダメだ。すぐに使い潰され、消費され捨てられる。この世界は弱者から退廃され消費されていく。誰であっても例外なく。この娘の美徳はこの世界には毒だった。

 

「…悪辣に生きるがいい、残忍に生きるがいい

そうでなければお前は生きては行けぬ」

 

「たった一度、たった一度でいいのだ。

お前が幸福に生きられる生き方ができるのなら私は」

 

「私の夢を、魂を、捧げても、良い」

 

そう言って首元へと剣を突き立てた。

「お前が何処へ行こうと次は必ず奴等より先に見つけ出す。

回復するまでに何百年かかるだろう。それで、どうか…

待っていてくれとしか言えない私を許さないでくれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ───────────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

「お、……き」

ハイ、なぜバーいただきましたァダァ!!!!陛下ぁぁぁ〜♡♡そ、そんなダメですって!!!ちょ、いまぁぁぁ??????ま、まぁ?結構私今回頑張りましたしぃ???最近ご無沙汰だったのでそこは?全然いいんですけど??それにしてもあの顔を…うへへへへ最高ですねー!あ、生ビール一つおなしゃす〜!!あれ本当映像化できないかな???何度も見返したい!!!久々でこの摂取量はもういけません!お客様!!幸せすぎて死んでしまいます!!はァァァァ思い出したらまた吸いたくなってきました…陛下にはやはり中毒性ありますよね!!

謎のキノコ的な!!今なら抱かれても許せ…やめとこう

いやぁ、これで10年は若返りましたよ〜陛下ぁぁ!!!俺だダァァ!!!結婚してクレェェェ!!!!それにしたって今回は雀部さん様様っすわ〜よ!今回のMVP!!!色男!素敵!!抱いて!!…はやめときましょう。それにしても山爺やっぱり容赦なかったですね…少しビクッとしました。作中屈指のチートキャラな陛下をぶっ殺した時点で大分あの方人外ですよ…甘さうんぬんもあるでしょうけど…それにしても凄いですよね。ひゅぅぅ!!!サスガァー!!こっちむいてー!!!

…まぁそれはそれとして悪辣娘バーヴァンシーちゃんの物語まで後少し!!!また少し頑張るゾォ!!!!えい!えい!お、

 

 

「起きよ我が末孫よ」

なんですか私今トリップ中で、…ん?待てよおかしい、これはおかしいだって私は声に出してない、口に出してない。なら他人の声が届くのはおかしい。…興奮しすぎて頭おかしくなった?それともただ耳がおかしいだけ?

 

 

「他人とは随分な言い草だ。

いや、全く持ってその通りではあるのだが」

 

え、マジで私の空想じゃない?じゃあ貴方is誰?まさか俺っちのイマジナリーフレンドなんていいませんよね?

 

「不本意ながら余はお前の中に居た霊王の欠片そのものだ」

 

はぁ?????????マジの????霊王???はぁぁ???いや、欠片を陛下に入れられたのはしってましたけどぉ…なんかアレすか?ペルニダさん的な感じ?ほら、覚醒?みたいな

「…あれとはまた違う。あれは体に染みついた記憶、その残り香の様なものだからな。しかしふむ、意外だな。もっと取り乱すかと思っていたが随分と冷静だ」

 

いや、これでもかなり驚いてるんですよ?ただほら、今賢者タイムの最中だから…せめてこの前に来てたらそれなりのリアクションは用意してましたよタイミングが悪かったですね!!でもなんで私の中に霊王人格が?もしや息子が可哀想すぎて浮上してきたとか?

 

「安心しろ余はお前の味方だ。極力はお前の〝ソレ〟にも協力しよう。

我が倅は好きにするといい」

 

えぇと…つまり貴方の息子さんもぐっちゃぐちゃのでっろでっろにしていいって事?保護者公認で????やっちゃっていいんですか?!!死ぬまで性癖に汚染された元男が弄びますけど??!!!!あんなことやこんなことをしても!!!??

 

「まぁある程度は、だが」

 

「しかしお前は少し慎みを持つがいい

…はあ、それにしても息子も見る目が無いな趣味が悪いにも程があるというものだ」

 

普通に暴言で草ハイ、ハイすみませーんわたしぃ女の子じゃないのでぇそう言うことわからなくてぇ。…あの、もういいっすか?そろそろ旅に出たいんですけど、曇らせ道を極める為のこれから更に準備して陛下を曇らせるんです!!もちろん協力してくれるんですよね??

 

「…それは別に構わんが900年お前がアレのために生きていけるのならな」

ふぁ??

 

「気づかないのか?その体は長くない。精々持って1週間、虫の方がまだ生きられる」

 

ま?え、え???

 

「息子に感謝しておけ、最後にお前の体にギフトを入れなければ今頃消えていた」

うわぁ…

まぁ確かによく200年も持ったなと自分でも思ってたけどさぁ。他力本願バーヴァシーの本領ここで出てきましたヨォ。

 

「それが嫌ならばお前は今からある場所へと向かうがいい」

と、いいますと?もしや何か策でも…

 

「お前が今から行く先は虚圏。かつて誰にも気づかれない様とその亡骸を隠し結界を施した、この世で最も悍ましい沼。それは余が生まれた意味を作り出した者」

 

「全ての虚の祖、その名は白き龍アルビオンだ」

 

……はぁ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦火の後。ようやく炎を鎮静化した焼け跡でふらふらと歩いている男が居る。死神の隊服に身を包んだ男。

「おい!アンタ!」

咄嗟に声を掛けるとゆっくりと此方に振り向く。

 

「…アンタこの間白髪のお嬢ちゃんと一緒に歩いてただろ?」

 

「…そうですが、一体何の」

 

「これ、あの子に渡しておいてくれ」

布に包んでいた中の物を広げるとそこに見えたのは少し欠けてしまった見事な白椿。

「ッそれは、」

自分が送った簪を何故持っているのか尋ねる前に男が問いかける。

 

「逃げてる最中に落としてたんだ、直ぐに拾ったからそこまで壊れてはないと思うぜ」

 

「あの子止めてもこの先に大事な人が待っているからって聞かずに瀞霊廷の方に…」

 

 

 

 

「……ッ、つば、…き…どの…ッ」

 

雀部は男から簪を受け取ると、それを大事に抱えた。男の顔から水が溢れ出す。

 

─その涙を受けながらその大輪は。美しくただそこに佇んでいるのみだった。

 





偽バーヴァンシー「愛、愛ですよアスキン」

最高にオサレな男「致命的に度し難いぜ…」
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