なぜお前はいつもそうなのだ!!バーヴァンシー!!(パチモン)   作:ジンジャエール

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矛盾してたらすいません!!
藍染様語ってどうやったら上達するんだろう…


中篇
何故お前はいつも…14


友達を護れなかった。

目の前で額から血を流す仲間の姿が脳裏から離れない。

俺が弱いせいで皆んな傷ついた、罪悪感と不甲斐なさで一杯になりながら

「あの大丈夫?」

 

ぼんやりとした意識の中何が浮上した様な感覚があり誰かの声を聞いた瞬間ガバっと起き上がる

 

 

「?!!!ッ」

 

そこはいつも俺が危機に瀕した時に現れる俺の精神世界。

だがおかしい俺は唯ベッドに入り寝ていただけだ。

 

「寝惚けて入ってきちゃいました?」

「アンタ一体…それになんでここに」

 

周りの異様さそして何より斬月とあの白い奴が居らずそこに居るのは全体的に白い少女。

その胸の中心には何か赤黒く錆びた禍々しい鎖、

そしてやけに親しげだ。

座り込んでいる一護を気遣い目線を合わせようと屈んでいる。

 

何かを思い出して少しガッカリした様に顔に出す

 

「えー、と…あ、そっか会うのは初めてですよね」

 

少し間を置いてから手に胸を当て自信満々に名乗りを上げる

 

「改めてこんにちは!私は…そうですね貴方の旅を円滑に進める…ナビゲーター?って言うでしたっけ?多分それです!」

 

意味が分からないが恐らく敵ではないのだろう事は分かった

 

「でも斬月さん達がいるから私あんまり出番ないのです…正直貴方に関わる機会自体かなり少ないし」

 

少し不満げに呟く少女から敵意は感じない

少し疑わしいがここに居ることが何よりの証拠だろう。

何よりここは自分の心の中だ、知らない者がいるわけがない

 

「はぁ…アンタがアイツらと同じ存在って事は分かった」

「あ、ようやくわかってもらえましたか!嬉しいです!」

 

一護は先程から気になっていた疑問を出すもう見慣れた因果の鎖に似たソレである。 

 

「けどよ、その鎖」

 

少し訝しげにして胸を見つめると何かを思い出したかの様にして鎖を持ち上げる

 

「あ、これですか?これは材質が違いますので貴方の知っている物とは違いますよ?」

「もしかして…俺の心に棲みついてる幽霊なんじゃ?とか思ってました?一護もまだお子様ですね!」

 

物理的にそんな事はあり得ないと言う事は分かっていたが、そん訳ないと言う顔でバカにした様に笑い出す少女を見て途端に自分の思っていた事を言い当てられ顔が赤くなる。

 

「バッ!!そ、そんなわけねぇだろ!!」

「それにしてもこんな所に迷い込むだなんて…余程精神が安定していないと見えます!何か外であったのですか?」

 

少し道を移動しながら並んで歩く。

特に言葉はなかったがついてこいという事なのだろう。

 

「?そういうのって中から見えるもんじゃねぇのか?」

 

少し驚いて間をあける

中の住人達は自分の思っていることや何をしたか、何を思ったか共有しているものだと思っていたからだ。

 

「いえ、見えるには見えますがそれはただの情報、貴方の機微な感情、何を思って何を成したのか…私達にはわかりません。

あ、勿論今嬉しいんだなーとか、悲しいんだなー、とか大まかな事はわかりますけどね?景色に反映されますし」

 

ほら、と言いながら上を指さす、雨はかろうじて降ってはいないが何やら雲行きが怪しく今にも降り出しそうだ。

 

「だから、どうかもっと私達に貴方の事を教えてください!」

「でも」  

 

例え自分の一部だったとしても他の人に悩みを言うなど気恥ずかしい、それに自分の矜持がそれを邪魔する

 

「大丈夫、どれだけ情けなくても、どんな事をしても貴方の世界は一護を許容します!だから、どうか貴方自身の痛みを否定しないでください」

「斬月さん達やもちろん私だって貴方の幸せを応援しています

貴方のことが私達は大好きなのです!」

 

笑顔で子供を励ます女は内心自分の行動を白々しいと感じ吐き気がする。

─私には分からなかった、あの人たちが何故、あんな非道な事しているのか、理解できなかった。

でも、兄に会いたかった会って謝りたかった。その為に声に導かれ体を開け渡した。

私は外道な事していると理解してその上で自分に出来なかった事を他人にやらせて他の人たちが不幸になって行く様を見て何度も何度も謝った、怖くなったのはここからだ。

でも途中で私の体を使って苛めてそのせいでいつもいつも泣いている人

その姿に兄を思い出したけれど彼らを止める勇気なんて私にはない、だって怖いから。

そして我が身可愛さのあまり何百年もの月日、何もせずにただ殺され続けた私の頭は次第に可笑しくなっていった。

 

でも、アレは別だ。気が狂った自分が正気に戻る程に分かるのだ。アレはダメだ狂気しかない絶望しか生まない!!唯、唯悍ましい!

そして何より兄が救われない。彼の救いは地獄は対象外例え蓋が無くなったとしても繋がれている事には変わりないのだから。

それを見せられた瞬間こんなモノを生み出した事に初めて後悔した。

だから、だからせめて彼には伝えたかったのだ。

〝どうかアレを愛さないでくれと〟その結果がコレだ

 

だがそれが今はどうだろうか!自分の中に何か仄暗い感情が渦巻くこの感覚。私が彼方へ行ったとしても、地獄への兄への刑罰は続く。

最初はただ会いたい。その想いでここまで来た。

唯、それだけであぁ!お兄ちゃん!大好きな、私の

顔を歪ませて護れなかったと中で雨を降らすのに人前では泣かない…いや泣けない強情な子供。

 

「…一護は私の兄にどこか似てますね」

 

オレンジ髪の頭を撫でながら薄く微笑みを浮かべる。

何百年の摩耗の代償は自分に重く、また甘美なまでに己の心身にのしかかる。

 

「?虚のアイツのことか?そりゃあ顔が同じなら似てるだろ…?!!待て兄?!!」

「違いますよ、ふふ」

 

愛おしい人を甚振るあの趣味は完全には理解できないけれど、大好きな人のために全てを犠牲にして他の人間を舞台装置にするあの嗜好だけは、今なら理解できる。

アレを見た今、私にできる事と言えば、必ず私は、この勇者の旅をより長く、より確かに続けされるだけ。

 

「あ、そういや名前聞いてなかったな」

「そう言われれば…んー、でもなぁ」

「なんだよ、まさか、無理矢理にでも聞き出せとかいうんじゃねぇだろうな」

 

精神世界の住人であっても自分より下に見える女と戦う事はあまり気持ちのいいことではない、少し顔を歪ませると慌てた様にして早口で声を出す

 

「失礼な!ちゃんと教えますよ!」

 

少し渋った後何かを思いついた様に声が弾んで何かを思いついた様に笑う。

 

「ではこうしましょう!貴方が本当にこう勝ちたいと思い描いた姿のまま無謀な挑戦を受ける時、理想を胸に私の名前を呼ぶのなら私は貴方の力になるでしょう」

「私の名は██、天の国を目指さず下を目指した者」

「忘れちゃダメ、ですからね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いいのかよ、斬月さん確かに俺たちじゃ王のメンタル面はどうにもなんねぇけどよ。あんだけ拒否ってたじゃねぇか一護に会わせるの」

 

白い姿をした男が黒い衣装を纏った男に問いかける

話をしている男女をビルの頂上から眺めながら

ポツリと呟く。

 

「…仕方ない事だ、それに一護とあの子ならば必ず良い関係を結べるだろう」

 

男共に詰め寄られながら無理矢理聞き出されるよりはいいのではと思い今回王が此方に来た気配を感じこれ幸いと少女を送り出したはいいのだが

 

「じゃあなんで今まで会わせたがらなかったんだよ」

 

はぁとため息を漏らしながら、白い男は上を見上げる。

本当は白い男と同じ時期に会わせる予定がこの男がゴねたので致し方なしに会わせていなかったが

何故か今回あっさりと承諾されこの男を少し訝しんでいた。

 

「二人にそういう事はまだ早いと思っただけだ」

「いや、何が早いんだよ…」

 

少し発想が飛躍し過ぎているこの男は日頃冷静な癖に一護やあの少女の事になるとよく思考が霧散する。

 

「それに」

 

なんなんだ、と黒い男の方を向けば目に掛けている黒いガラスを少し直しながら言葉を続ける

 

「それに?」

「今わかったが何故か一護達が会合する姿を見ると胸が弾んで心臓が止まりそうになる」

「ま、まぁ斬月さん姉貴と一護に過保護だもんな…そういうことにしといてやるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ─────────────────────────

 

 

 

 

 

 

 影の国

滅却師の王ユーハバッハが治める影の帝国

かつて死神の長山本元隆祭重国との一騎打ちにて敗れた神の仔。

その我らが王は死神共から受けた傷を癒やし900年の時を経て、再び降臨なされた。あの戦闘からハッシュヴァルトは瀕死の重傷を負ったユーハバッハを生命装置に繋げ回復を待ち続けた。

ハッシュヴァルトはユーハバッハから他の者とは別にある指示を受け、行動していたが故あの惨劇に巻き込まれずに済んでおり生き残った滅却師達を率い急ぎユーハバッハの元へ向い、回復の時を待ちながら死神への復讐心を募らせ文明を築き上げた。

それこそが陛下の作り上げた誰にも穢される事のない理想郷。

─見えざる帝国

 

 

主人の回復を待つ間、死神に対しての対抗策を練り上げ、陰から奴等の動向を随時探るなど休む暇などなく奮起していた。しかしもう陛下がこの国に即位なされた。目覚めになられてから陛下がどれほど残忍であってもそれは陛下にとっての最善。今ハッシュヴァルトはただ陛下の命令に従うのみである。

 

 

白皙の美貌を歪め、眉間に皺を寄せながら考え込んでいれば何か物足りない。

まだ騎士団の団長と言う立ち位置だった頃はハッシュヴァルトが無理をすれば無理矢理寝かせつけ、嫌な出来事があれば顔の筋肉をほぐそうと手を伸ばす懐かしい思い出。

 

『〝まぁいけないわ!またそんなに顔を顰めて…此方にいらっしゃい、今日は何があったの?またあの黒髪の方?それとも…〟』

 

背が伸びてからは外でその様な事をされる機会も減ったが寝室では同じ目線になったのを良い事に日頃はもう出来ないからとよく顔を撫で回された。

幼少期のまだ陛下に連れて来て頂いて日がまだ浅い日や陛下に稽古をつけて頂いて下さっているのに中々伸び悩んだ時、何も言わずに側に居てくれた。

そしてバズビーとの関係に悩んだ時も、いつも私の手を引いてくれる。

気が付けば彼女との思い出ばかりが脳に焼き付いて何百年経とうが変わらない。私を掴んで離さない揺るがない天秤。その彼女を見たのはもうあの血染めの城以降だ。陛下は生きていると仰られた。ならば、私もそれを信じる他ない。

 

ドアをノックされ返事をする。

 

「失礼致しますハッシュヴァルト様」

「陛下より至急玉座に向かへ、との事です」

 

そのまま扉を開けてこちらに向かい一礼をされる。

この様な時間に陛下が私を呼び出すことなどまずない。

何か特質すべき緊急事態でも起こったのかとリラックスしていた頭を冷やして冷静になろうと頭を働かせる。

 

 

「あぁ、直ぐに向かう」

 

脱いだ上着を翻し、

我らが王の元へと歩みを進める。

 

 

 

 

「失礼致します、陛下」

 

重々しい空気、周りに待機している聖兵も何かを感じ取りより一層背筋を伸ばし姿勢を保とうとしていた。

日頃から少しのミスでも処断される事もあるのだ。

こんな時に何か不祥事でも起こせばたまったものではないと聖兵は目で『お前ら、わかってんだろうな…』とここは一致団結をしようと心に誓った。

 

「─バーヴァンシーが見つかった」

 

 

 

「?!!なんと、それは」

 

「場所は虚圏 、あの男の居る場所だ」

 

「特記戦力の居る場所にバーヴァンシーが─?」

 

「私が力の9年へと日付を重ねる度に突如高濃度の霊圧の反応が出ている、分かるか?ハッシュヴァルト 我が半身よ」

 

あの血濡れた城にて陛下より聞いた霊王の存在、ソレが関係しているのだろう事は明らかだ

「今彼方に出向くのは得策ではない、それは分かっている」

 

「では」

 

「私自ら迎えに行く、その間城の管理はお前に任せた」

自分の主君であり敬愛している陛下へこの様なことを言うなど言語道断であるが、それでも言わざるをえなかった。

「?!、お待ちください陛下、ならば私が」

 

「ならぬ」

言葉で半身を制しさせると、外套を翻して座っていた玉座から降り何処かへ向かう。

 

「あの忌々しい場所に入るには血が必要なのだ、霊王の因子を持つ者が」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なん、だこれは、」

 

ラスノーチェスに広がるこの霊子濃度にエスパーダ以外の破面が次々と地に伏せる

 

「うぇ、気持ち悪ぃ、なんだよこれ」

本来いつも空気中に霧散した霊子を吸っている彼らにとってこれはもはや毒に等しかった。

エスパーダでさえ顔を顰め、吐き気を催す中

「つかなんでお前だけ平気なんだよ!!」

ずりぃぞ!とヤミーが抗議すればウルキオラはいつもの様に無表情に立っていた。

「…知らん」

 

 

 

 

 

 

 

 

黒い水蠢く肉塊その中を迷わず突き進む男が一人。

白い衣服が黒くなるのも厭わずに不浄の水の中を、ただそのある人物の元へと歩いていく。 

──居た。白い髪は黒い水に汚染されて汚れて体にはソレが纏わり付いている。

「私を待って、この様な場所に身を浸したのか」

 

「ァ…、」

久々に浴びた光に眩しいと顔を覆うとするが手に力が入らない様で

黒い水に浸かっていたバーヴァンシーを拾い上げると、身につけていた黒い外套を体に纏わせた。 

 

「いい、喋るな。今まで一人で…お前はよく耐えた。」

バーヴァンシーがこの様な場所に来れるはずがない、誰かからの入れ知恵か。忌々しい気配を中に感じる。

そして何より何か、この肉塊と同じ気配をバーヴァンシーの胸の中に感じ取り一層眉を顰める。

 

 

 

 

 

「ほう、君自ら来たのかまさかそこまで入れ込んでいるとは思わなかったよ」

既に破られ、自分では何も出来なかった壁を破り、

腕には黒い布に巻かれた人の形をした者が抱えられている。

 

「─藍染惣右介」

 

「驚いたかい?君を知る方法なら幾らでもある」

いつか来る事は知っていたがまさか今とは、

そう思い藍染は目の前の強者を見る。 

 

「後の遺骸は好きにするがいい。私には必要のないモノだ」

藍染は嬉しそうに。目の前の人物に目を輝かせた。

案にもしあの中に触れられるモノならばやってみろと言われているのだ。馬鹿にしているとも、他の意味にでも取れる言葉、藍染はその余裕に満ちた態度に心底満足したのだ。

 

 

「いいのかい?私が何を成そうとするのか知らないわけではないだろう」

「もし、仮に我が父を解放するというのであればそれで構わん」

 

暗い沼地から先程開けた場所とは違う。封印が解かれたことにより開けられた場所。藍染が先程通ったであろう光が木漏れている扉の方へと歩いていく。そしてそのまま段々と周りが影で覆われ姿が消えていった。

 

 

「──道は同じだ、私は視えているぞ」

 

 

 




水に薄めずに原液でジンやウォッカを飲む様な所業

霊王の意志「あ、息子迎えに来る感じ?じゃあ藍染以外にバレないようにしなきゃね!!大丈夫!こっちに来た瞬間結界解くわ…よっし!」

破面「オェェェェェッ!気持ち悪!!」

ウルキオラ「?」
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