なぜお前はいつもそうなのだ!!バーヴァンシー!!(パチモン)   作:ジンジャエール

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大分間隔あけちゃってすみません…
書く時間大分遅くて…



何故お前はいつも…15

暗い沼、全てを包み込む闇の中、ゆっくりと眠い瞼を開くと何か眩い白い光を見た。暗闇に慣れた目にはそれはとても毒でしかなかっなけれどどこか懐かしい感覚、その人は私を見つけると私を掬い上げ優しく宝物の様に抱きしめてくれた。

そして

 

「バーヴァンシー、聞いているのかバーヴァンシー」

 

ハッシュヴァルトはバーヴァンシーが読んでいた本を取り上げると不満げに本をベッドに投げる。

そんな中本の表紙が隠れていた顔が露わになる。

そこには整った顔を歪ませながらハッシュヴァルトを見ている。

少女なのか、はたまた女なのか正確な年齢は分からない。

しかし一つ言えるのはこれが他の聖兵や団員であれば即座に気分を損ね殺されていたと言うことだろう。

「何回言ったらわかるわけ?二人の時でも部屋以外で私の事〝ソレ〟で呼ぶの辞めてくれる?

お父様からも言われたでしょ」

はぁとため息をつき出来の悪い弟を見る様な顔をこちらに向ける。

「それに今の私はトリスタン、でテメェは妖精騎士ランスロットこの間お父様から着名して頂いたの忘れたの?」

陛下からの再教育が効いたのかあの日、虚圏から帰ってきたバーヴァンシーをどうにか悪辣にしようと必死で教育し、やっとこの間陛下からハッシュヴァルトと一緒ならば部屋から出ていいと言われ着名を行われたばかりである。

その時丁度良いからという事でハッシュヴァルト もまた着名の儀を行われた。

 

「…あぁ分かっている」

 

最初は語彙が拙く、何故自分はこんなことをしているのかわからなかったのか取り敢えずハッシュヴァルトとユーハバッハが言うので取り組んで自主性に欠けたが、この様にハッシュヴァルトに対しても強気に出られる様になり其処は良かったと思う。

 

「ま、それにしても最初にコレについてお父様に聞かされた時は驚いたわね」

「最初に与えられたのがあのベディビエールの野郎なんて言うからさぁ

自他共に認めるお父様の最高傑作?ハッ甘すぎて鼓膜を掻きむしる所だったぜ」

 

改めてやはり彼女にこの様な事をさせる必要があるのかはハッシュヴァルトでさえわからない。

できる事ならあの花が似合う愛らしい少女全とした装いの方が彼女らしい。この様な軍服ではなく、ドレスなどふわふわとした服装の方が似合っている。今の服装が合わないわけではなく唯昔の姿の方が彼女に合っていると思う。別に自分の趣味云々の話ではなくだ。

それに私は何も今の周りを傷つけ弄ぶ性格が嫌なわけではない。

いや、正直彼女がその様なことをしている様を見れば何かが込み上げてくる。過去の彼女とはかけ離れた姿に顔を顰めて執務中と言えどそれが続いてしまうので陛下に進言しようとした程だ。

二人の時は昔の様に頭を撫でてハッシュヴァルトを甘やかして悩みを言えば慰めてくれる。

しかしそれも基本彼女は夜は陛下の部屋に呼ばれるので偶に本当に偶にだ。しかし陛下はバーヴァンシーの居ない間随分と酷く悲しみ嘆かれた。自分よりも長い間彼女を見てきたのだから目の前で愛娘が焼ける様はさぞや御心を痛めた事だろう。

距離をとりソファに足を伸ばしていた体をこちらに向かせると形の良い口をハッシュヴァルトの耳元まで近づき囁く様に言った。

 

「…そういえば着名の後あんただけ部屋に残されてたけどお父様と何してたわけ?」

 

まるで秘密を共有する子供の如く、バーヴァンシーの息が耳に掛かり鼓膜を刺激する。

 

「大した事じゃない」

 

接吻をする前の恋人たちの様に体を絡ませて頭の後ろに手を伸ばして髪を弄っていた手を悪戯に失敗した子供の様な顔で止める。

 

「ふーん、まぁ別に私はいいけど。大して興味もなかったしな」

 

そんな事を言いながら後ろから手を振って部屋から出ていく女を見ながらどこに行くのか問おうとすれば

急ぎ早に足を急かす。

どうやらもうそんな時間だったらしい。

 

そのまま陛下の部屋へと向かっていく女の後ろについていく。

その後ろ姿を見る事しかハッシュヴァルトは出来なかった。

 

 

 

 

 

 

─重々しい玉座の間にて集った聖兵、星十字騎士団の聖文字を陛下から賜った者達。

 

「よく集まった、我が騎士達よ」

「今回集まってもらったのは他でもなく我が愛娘をお前達に見せる為だ。」

 

はて、愛娘…その様に陛下に言われる程に寵愛された僕は存在しただろうか。

まさか実子などと言うわけではあるまい。

流石にあの怪物じみた我らが王が女と寝る姿など到底想像できない。

 

「…トリスタン入ってきなさい」

 

周りが騒めくのを感じ取る。

入ってきなさい…?

陛下は例え半身であるハッシュヴァルト、今はランスロットである側近にすらその様な態度は取らない。

そもそも自分達滅却師は陛下の子供と称されるが別に陛下は本当に我々を子供の様に思っているかと言われればそれは違うと断言する。

 

困惑の疑念を頭に浮かべる者達を他所に其処にはある少女がカツカツと靴を鳴らしながら陛下の近くまで歩いてくる。

髪も肌も身に纏っている物すら純白。蕾の様な可憐な少女。不躾な視線に女は顔を顰めることなくただ微笑んでいる。

自分達と同じ軍服を身に纏っているが何処か腰の周りに施されている黒い布生地のせいか何処か軍服と言うにはドレスの様な印象が強くなる。

しかしまぁ他にも支給された軍服を改造している奴も大量に存在するのがそれは精々戦闘に支障のない程度だ。

 

「皆に紹介しよう。我が妖精騎士にして

─そしてこの帝国の後継者となる者だ」

 

〝後継者〟その用語を指す存在といえば星十字騎士団のグランドマスターである男の事だが、このポッと出の女がこの帝国の未来だと我らが王は言った。

日頃個性を個性で潰しあいをしている様な聖文字持ちの者達でさえ響めく。

 

「既にランスロットと共に我が祝福をその身に宿している。よって次からは親衛隊並びに我が半身ランスロット共に行動する事になるだろう」

 

困惑してる我々を他所に女は白い髪を靡かせながらそのまま自分達に向かい言葉を紡ぐ。

 

「改めまして妖精騎士トリスタン陛下の命を受けここに参りました。

後継者として、次期女王として…そして騎士としてその名に恥じない活躍を約束します。」

 

礼儀正しいく服の端を持ち上げながらまるで清廉な騎士の如くその動作は理に適ったものだ。

少なくとも頭が可笑しい奴ではないと安堵した。

 

 

「…なーんてな?」

 

そのままキャハハと日頃静かな玉座の間に少女の心底可笑しいと言った笑い声が木魂する。辺りが途端にざわつきだす。これはまずい。

 

「テメェらにはカスほどの興味なかったけどさぁ、お父様にどうしてもって言われたから仕方なく顔見せしに来ただけだから勘違いしないでよね」

 

陛下の前でその様な不快な事を言うとは思いもしなかった。

プライドの高い聖文字持ちは眉間に皺を寄せ顔を歪めている。

まず間違いなく殺される。

自分を特別だと信じる愚か者だと皆そう思った。

あの空気が読めないバンビエッタでさえ陛下の前ではその様な言動はとらない。

近くに居るハッシュヴァルトは何故か何もしないのが気になるが。

日頃こういった不快には敏感な男が黙っており陛下もそれについて何も言わない。おかしな状況だ

案の定陛下に忠誠を誓っている比較的に新参者が声を荒らげながら女に向かって怒号を上げる。

 

「貴様ッッ?!!陛下の御前でなんと言う事をッッ」

「あ?何か文句でもあるわけ?ウゼェんだけどお前」

 

その物言いにすら苦言を漏らし男はそのまま弓でも構えそうになるのを必死で耐える様にする様はまるで狂犬病の野良犬のような顔だ。

 

「陛下を前にしてその様な不敬が許される訳なかろうッッ!!!??」

 

陛下が手で二人を制すした。

 

「黙れ」

 

あの女正気か?そう思いできるだけ血飛沫がかからない様に前列の者が少し後ろに下がる。確かに血飛沫は出た。

前からではなく先程から不敬にも陛下の前で大声で怒鳴るなどと言う愚行をおこなった男の隣に立っていた者の顔がべっとりと血が張り付く。

 

「…は?、な、ん」

 

皆この二人はもう終わりだと思っていた。陛下は平和を好む。

目の前で言い争いなどもってのほかだ。

その様な事ことがあれば大抵その者達は肉塊に変わり果てる。

近くでソレを見ていた者は思わず吐き気を催すがギリギリで耐える。

男は殺された。次は少女かの様におもえたがしかし少女の方向からは一向に血すら上がらない。そして陛下が思いもよらない行動へ出た。ユーハバッハはそのままトリスタンへと労りの言葉を掛けこちらにくる様に促す。トリスタンはそのまま陛下の側まで行く。

 

「その調子だトリスタンそのまま励むといい」

 

ユーハバッハが頭を撫で上げるとトリスタンは上機嫌に言った。

 

「えぇ、勿論よお父様!!私頑張るわね!!えぇと後継者…?として!お父様の娘として!」

 

それを聞いて顔を和らげるユーハバッハ、陛下の狡猾に笑う姿以外は見たことがない我々はただ忌憚のないその笑みに呆然としていた。

 

「あぁ、皆もう下がって良いぞ」

 

 

 

 

  ───────────────────────────

 

 

 

 

 

ひゅぅぅッ!!!アモォォォォル!???!!!!!

もう陛下たっらそんな再教育早々に皆んなにいきなり愛娘のことを見せつけたいだなんて…

興奮するじゃぁないですかぁ!!!

 

あ、そうですよね!!こんな小娘がいきなりこんな高い地位になんてはぁ?ですよね!!

目線だけで気持ちよくなっちゃうぜ…へへ

ポテト君は陛下の再教育のおかげでこうなった程でやっているんですが…

いやぁルックス最高?性格災厄?照れちゃいますねぇ…

それにまさか陛下が某親衛隊にピンポイントでそんな役職作ってたとか…ちゅき

 

あ、ちなみに冒頭のアレは雰囲気です。

だってぇ、いきなり陛下が連絡もなしに来ちゃうからシリアスな感じになっちゃって…

事前に連絡して欲しいのは女心ですかね!!ハハっ

ほら、好きな人()の前では綺麗な姿でいたいじゃないですかぁ。

え?綺麗の意味が違う?

そっかぁ…

『五月蝿いぞ、少し黙るがいい』

あ、お爺様ちーす

なんですか?ご飯はまだですよ?

 

『違うそうではない…はぁ』

もう、溜め息なんてついてたら幸せが逃げちゃいますよぉ〜

 

『お前のせいなのだがな』

それ褒め言葉ですか?

 

『断じて違う』

 

 

『…あの余の心臓はともかくペルニダを名乗っている者には少し警戒しておけ』

??あぁあの霊王の貴重パーツ持ちの方たちですね

いや、まぁ言われたら気をつけますけど…なんか理由でもあるんですか?

確かに本編で霊王人格らしき者を発現されてましたけど…

『お前が気にすることではない、取り敢えず精々そこらの小石程度に注意しておけと言うことだ』

 

?まぁ、別にそれくらいなら良いですけど

 




罪深い鳥「陛下がアルフェメンシェっていって下さらない…」

偽バー「お父様横文字苦手だし仕方ないんじゃない?」

罪深い鳥「なにを言っているんだ。陛下に限ってそんなことあるわけないだろう」
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