なぜお前はいつもそうなのだ!!バーヴァンシー!!(パチモン)   作:ジンジャエール

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リヨ時空

「なぜお前はいつもそうなのだバーヴァンシー(笑顔)」

「ひっごめなさい!もう逃げない!にげないからぁ!」


なぜお前はいつも…9

気に入らねぇ目の前にいるユーゴーもそうだが

 

「いい加減にしろ星十字騎士団(シュテルンリッター)での私闘は禁じられている」

 

「破れば死罪だが…陛下の愛娘である殿下の前で血を流させる気か?」

──ユーゴーの後ろにいる女が何よりも不愉快だった。

 

「チッ…」

 

 

いやぁいいですよね彼私は基本ハッシュヴァルト君と行動しなさいと陛下に言われているので星十字騎士団(シュテルンリッター)の皆さんには一応陛下の娘だと言って常に側にいるんですがバズビー君…私がハッシュヴァルトの事をユーゴと言うたびにいい顔してくれるんで

す…。

 

「ユーゴ大丈夫?」

 

「!あぁ問題ない…それよりバーヴァンシーそろそろ食事の時間だ」

おや?もうそんな時間だったんですね

「まぁ!もうそんな時間?今日は…確かお父様から貴方に貰うよう言われていたわよね?

はぁ…最近お忙しいのか全然構ってくださらないの」

 

「陛下もきっと君と会えない事を心苦しく思っておられる

それに私と共に居るのは嫌か?」

 

「別に嫌だとは言っていないわ!」

 

「ッッ」

ほら、見てください!このバズビーの顔!!もうお前ハッシュヴァルトのこと大好きじゃねぇか…()しかも私の好きな男に言い寄ろうとしたところでいきなり後ろからくるあれ?〇〇じゃん!!何?お友達?(笑)にもよく反応してくれて…ツッコミスキルA +じゃぁねぇですか。

 

ハッシュヴァルトもハッシュヴァルトで口では殿下殿下言ってますけどよくバーヴァンシーって言っちゃってるので全然隠せてないんですよ…。俺陛下の娘と懇意アピールして余計に自分にヘイト溜めてるとか流石グランドポテト…じゃなかったグランドマスター!!

 

 

 

「バーヴァンシー…すまないが少し先に部屋に戻っていてくれ」

 

 

「えぇ、わかった先に待っているわね」

 

可愛いバーヴァンシーちゃんは勿論帰り際にちょこちょこ後ろを振り返りつつ手を振ることも忘れませんぜ!オェェェッ…失礼ちょっと持病の癪が…やっぱりなんかこう…精神的にきますねかわい子ぶるのもさておき、とっとと行くとしますか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

バーヴァンシーが自分から遠のいていくのを後ろから見ながら先ほどから見知った気配がするのを感じ後ろを振り向く。

「入団したての新入りに絡まれるとは災難だったな。団長としての威厳が足りないんじゃないのか?」

 

「ヒューベルト副団長」

 

口では認めているもののよく陛下に優遇されている私に対して城に来てからと弱みを少しでも見せると嫌味をずけずけと言ってくる。

 

「…そうかもしれませんね貴方を見習うようにしますよ」

 

「…あの新入りあの時の猿だな

治らぬ無礼は私が叩き直してやろうとしよう」

 

聖十字騎士団(シュテルンリッター)での死闘は死罪ですよ

あんな者のために死ぬつもりですか」

 

「なに、見ている者がいなければ陛下といえど知る由も無し」

 

 

「〝私が見ていますよ〟」

 

「殿下がお待ちなので私はこれで失礼します」

 

ヒューベルトは顔を顰める。まるで陛下の目になったような言い方に、さも自分が陛下の一番の忠臣であるかのような毅然とした態度がしかしこの男の着任は陛下がお決めになったことだと思考を逸らす。

 

「ふん、それにしても随分とあの小娘に御執心だな…もしや陛下のご息女であられるバーヴァンシー様と懇意に?」

ご息女などと宣っているが口だけなのが見て取れる態度にハッシュヴァルトは顔を顰める。

 

「…ヒューベルト副団長」

案にもうそれ以上言うなと警告しているのだろう。だがヒューベルトの口は止まらずに言葉を紡ぐ。

「図星か?何別に責めてはいない。顔と体だけはいい女だからな、流石はバーヴァン・シー!男を破滅させる妖精から名を取るとはさぞや両親に愛されて育てられたのだろう」

 

 

「知っているぞ?お前が夜中にどこに行っているのか、何をしているのかは知らないが次からは気づかれないようにしろ。最中に陛下に見つかっては半身のお前でも死罪も考えられるからな」

 

「あの様子を見てよく皆娘などと口先で言っているものだ!あの女と共にいる陛下の目を見たか?まるで」

〝年若い恋人を見ているようだ〟

それまで言おうとしてハッシュヴァルトの顔を見て口を閉ざす。

 

「〝ヒューベルト副団長〟」

重苦しい空気に思わずゾッとする

「ッ?!!」

これは、まるで、まるで陛下の

「それ以上は陛下への侮辱ですよ。…それに殿下は陛下の愛娘であらせられる方です。この意味がわからない貴方ではないでしょう」

 

「話は以上ですか?では私はこれで」

ハッシュヴァルトがあの部屋に行く最中ヒューベルトがボソッと呟いた。

「…流石は次期皇帝様だ反吐が出る」

しかし陛下がお選びになった者。自分にはそれについてとやかく言う権利はないとその場所を去っていく。

 

 

 

「…ユーゴなんか遅いわね」

窓から景色を眺めながら独り言を言うと後ろから扉を開ける音がする。

やっと来たのかと思い名前を言いそうになって途中でやめた。

「バーヴァンシー」

 

「お父様!!?今日はお忙しいかったのでは」

 

「何、予定より早く終わってな」

 

「では今日は私と一緒に居てくれるんですね!」

目をキラキラとさせて喜んでいるとユーハバッハが声を出す。

「あぁ、今日はずっと一緒だ」

その顔を見てユーハバッハは重苦しげに声を出す。

 

「…バーヴァンシーまだ先のことなのだが、私はハッシュヴァルトと共に尸魂界(ソウルソサイティ)に侵攻する前の下準備をしなくてはならならい」

やっと手に入れた安永を、もし自分が死神に敗れ死すればバーヴァンシーは失ってしまう。

いつもそうだった私の庇護の下にいなければ人が良い彼女はすぐに消費されて殺された。

「お前をここに置いて行くことになるだろう、だがこれは必要なことなのだ私とお前の未来にとって、そしてお前がこれ以上何も奪われない為に」

 

「だからどうか「お父様」」

バーヴァンシーが父からの言葉を遮る。

 

「バーヴァンシーはわかっております、お父様が私のためにやってくださっていることは…だから大丈夫です!いつものようにいい子に待っております!」

 

「それに!お父様は少し過保護すぎると思うのです5年前にも私を置いて外に出ることはありましたが何もなかったでしょう?」

だから、大丈夫だと彼女は言う。

いつもいつも私の判断で彼女は地獄のような道を歩んできた。

何度も何度も繰り返し死んでいく姿を見る中…いっそのこと私自ら、殺してやるのも手ではないかと思った事もある。

しかし、いつもそれができなかった、しなかった。

「あのね、だから私を信用して?お父様」

少女だった彼女が大人になってもいると実感した瞬間。

いつも少女の姿のまま死んでいった彼女が、その少女が。

「それに!まだ彼処に侵攻する前の下準備なのでしょう?ではそう言った心配は本番にしてください!」

 

「大丈夫!その時が来てもバーヴァンシーはいい子にお父様の帰りを待っています!」

 

あぁ、私の選択は間違っていなかったと、実感した瞬間だった。

 

「…勿論だバーヴァンシー、愛する娘の言葉を信じない父親などいるものか」

 

 

この5年は素晴らしく穏やかで、私の愛する平和そのものだった

やけに静かになった城内で二人で語らい合う。

そしてそれは嵐の前の静けさだったと知ったのはユーハバッハとハッシュヴァルトが城から帰ってきてからだったが。

今の彼にそれを知るすべは無し。

 

「…」

ハッシュヴァルトは扉へ手を掛けようとして、途中でその手を止めそのまま己の部屋へ戻って行く

 

 

 

 

 

いつものように扉をノックしてから鍵を開けて扉を開けると少し不機嫌そうな顔のバーヴァンシーが抱きしめてくる。

「バーヴァンシー誰かが見ているかもしれない鍵を掛けるから少し待っててくれ」

 

「…ユーゴったら昼間は来てくれなかったくせに夜になったら来るのね」

 

「陛下がいらっしゃただろう親子水入らずを邪魔するほど無粋ではない」

陛下は私が扉の前に居たことは気づいていただろうが、あの場所に入ろうと思うほど私は鈍感ではない

「もう!屁理屈はいいわ!」

そう言ってむくれるバーヴァンシーを腕に抱いてそのままベッドに降ろす。

 

あの日からよくバーヴァンシーの部屋で共に眠り日が昇る前に個人寮へと帰って行く事が日課になりつつあるなと感じ

流石にヒューベルト副団長の言葉を肝に銘じる

「あら、目がもうお眠になってるわ…そろそろ寝ないとまだ隈ができるわよ」

この間は酷かったわね

そう言ってクスクスと笑う彼女を尻目にしながら

殺されはしないだろうがこのようなの所を見られては何かしら罰はあるだろうと次から部屋に向かう際は細心の注意をはらって行くことを脳に刻み込む。

そうして眠そうに目を擦るとふと昼間。

扉の前で聴いたことを思い出し自分の髪を櫛で解いていたバーヴァンシーに声を掛ける。

「バーヴァンシー…本当に大丈夫なのか?」

脈絡のない質問だっただろうがある程度付き合いが長いバーヴァンシーはすぐに少し間を置いてあぁ、あのことかと思い溜め息を漏らす

「はぁ…もう!ユーゴもお父様の心配性が移ってしまったのね私はもう小さい子供ではないのに…」

 

「しかし」

 

「シー…」

あの夜と同じようにハッシュヴァルトの口に指を当て顔を近づける

「大丈夫だから、ね?」

それ以上は何も言えずにいると

何かとんでもないものを見落としているような、そんな気分に陥りながら。

 

「それでは…おやすみなさい愛おしい方」

そう言ってバーヴァンシーは顔にキスを落として目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

「…バーヴァンシー」

もう何度目かに名前を呼ばれ流石にそろそろいい加減にしてほしいとバーヴァンシーは声を上げる

「もう!外には出ないし血も保存してる物を時間通りに飲むし人にも会わないわ!」

 

「ね?お父様の心配するようなことはないでしょう?」

 

「…早ければ3日遅ければ精々4日もすれば戻ってくる

其れまでは」

 

「えぇ、勿論いい子に待っているわ…お父様」

 

 

 

 

   ─────────────────────────

 

 

 

 

もう2日たったか…一日遅れで娘をこんなことに!!がしたいし

そろそろ取り敢えず暴走するとするかな!!

 

はぁいバーヴァンシーちゃんの3分クッキング!はっじまるよ〜!!

まずぅカスみてぇな自分の霊子のガス栓のゴムの部分を切り裂きまぁす

それをお外に出してぇ

爆発!!!!

「ガッッひゅッ…」

はい、終了ぉ〜♡

え、なに4分かかってる??しらねぇなぁぁ??

「はぁいそれじゃぁバーヴァンシーの虐殺パーリナイのはっじまりぃ今夜はぁ…寝かさないぜ?」

まぁ寝るには寝ちゃうんだけどね永遠に

 

「暴走で起こした霊子不足によるものってことにしてぇ…そう言う意味ではえぇと聖十字騎士団(シュテルンリッター)?って霊圧強いやつしかいないし!ちょうどいいじゃーん!!!」

あ、でも丁度陛下と一緒に出てちゃったんだっけ

あーあ

しかしやっぱりドイツ語って読みにくいなぁ

いつまで経ってもなれないし…

あれ?でも私言えてなかったっけ?あ、だめだハイになっちゃってるからよく思い出せないや

「…だれかいるのですか?」

あ、ちょうどいいところに獲物はっけーん

「おや物音を立てちゃったから早速きちゃったみたいですね?」

じゃあ哀れ第一の被害者さんの所へ行っちゃいましよぉ〜

 

 

 

 

「ばー…バーヴァンシー様?」

あ、そう言えば私よくよく考えたらいい子のバーヴァンシーを真似るばかりでいきなり陛下からやれと言われてできるのかな?

 

「だ、ダメ、逃げてッ!!早く、じゃないと、じゃないと」

手を隠しながら壁にぶつかって発狂する

 

「テメェらのカスみてぇな血吸い取って殺しちゃうから♡」

ばぁ♡と言いながら怯える顔を覗きこみ手足を切り裂く

あ、演出結構いいかも?

「ほら、無様に逃げてみろよ!!

あ、ちなみにゴミ虫みてぇに這いつくばってやれよ?」

えぇと確かこう言う感じだったよね

 

「よぉし!決めた!今から頑張ってお父様が帰ってくるまでバーヴァンシーになるためにいっぱい練習しよっと!!」

女中の血を吸いながらバーヴァンシーは決意した

 

「あ、ダメだわこれ、想像以上に私の魂魄雑魚すぎて体の崩壊が早いなクソっ…こう言うのってちょうどいいタイミングで来るもんじゃないの?、はァァァァ仕方ねぇ耐えろよ〜私の体ぁ〜」

取り敢えず城の中にいる非戦闘員全員殺すか

この事件結構取り上げられそうだなぁ

ここに来る前外で散々血吸ってきたし…勘のいい奴は気づくかも?

名前はどんなのがつくかな…

できれば横文字なしがいい…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なん、だこれは

「お、おとうさ、ま」

口元から血をだらりと垂らし服を汚している。

もう最近では見ることのなかった血のついたバーヴァンシー。

「…ひっ」 

後ろで控えていた部下がその禍々しさに悲鳴を漏らす。

あれは、一体なんだ、

「バーヴァンシーッ!」

 

己の半身がバーヴァンシーに近寄ろうとし急いで静止する。

「よせッハッシュヴァルト…お前は部隊を下がらせよ」

「しかしっ」

 

「…早くせよ」

部隊を下がらせながら。

ごめんなさいごめんなさいと何度も謝罪をしているバーヴァンシーの側に近寄る。

部下の前ということもありギリギリ平静を保っていあ理性が飛びそうになる。

微かに残る霊王の遺骸だと思っていたもの

それは間違えるはずもなく自分が彼女の吸血衝動を抑えるために入れたもの。

それが、なぜ、

「お、とうさまごめんなさい、ごめんなさい」

また、私のせいで死ぬのか、

また私のせいで消えるのか。

「なぜ、なぜだ!!!?我が父よ!!なぜ私の邪魔をするッ」

天に怒号を浴びせるが空から何かが帰ってくることはない。

 

「お、おとうさ…?!!!あ、や…は?から、だ、わたしの、」

 

 

 

「なッ」

 

 

急激にバーヴァンシーからの霊圧が強くなるのを、感じる

おかしい、彼女の霊圧はもっと

 

辺りが静かになるのを感じる

そこから声が響く。

 

 

 

 

 

「どうか、どうか、お願いです、」

それは悲痛な叫び

〝やっと私の意識が浮上するがそれもすぐに終わってしまう〟

「あ、あッ」

身体が押し戻される感覚に合う。

それでも、これから起こることを視せられた後ではと必死に声を紡ぐ。

 

 

「どうか、わたし、を、あいさないで、こ、ころしてそうしないと」 

それを言いかけて

自分の中の何かが私を暗い沼に引き摺り込む

手がこちらに伸びてきて私の魂を別の遠い場所へと

放り投げられる。

 

「?!!!〝ア〝ァ〝ァ〝ァ〝ッッッッ?!!!!!」

魂を鷲掴みにされる

凄惨な悲鳴が喉から木魂する。

「まてッバーヴァンシーッッ」

ひとしきり叫んだ後パッタリと音が止んだ手を伸ばそうとして。

それと同時に彼女の体はガラス細工のように崩れ去る。

その姿を見て、

「ハ、ハハハッ」

口から端が吊り上がり笑いが止まらない。

「何が救うだと?!!何が助けて見せるだッふざけるなッふざけるなッ」

使い潰され何をされても人を恨まなかった少女を汚したッ

城中が血塗れになっているがお構いなしに膝をつく。

硬い床を握り締め爪が禿げようが血が出ようが更にずっと握りしめる

「ぜ、んぶ私のせいではないか…」

その弱々しい姿はまるであの日の少年のように、その日クインシーの王は吠えた。

「おま、えに会いたい…」

最後の女の忠告は脳内から消えてゆく。

 

 

 

 

 

 

 

「全く、困った小娘よ己が願っておきながらその願いを放棄するとは」

手には混ざり合ってドロドロになった魂魄が二つ

「原作なるものに近しいできる限り霊圧が高い者を選んだはずだが…」

幸い我が息子が気づいていないから良いものの

「しかし…この娘がいなければ男孫が死ぬ」

そうなれば今までの〝己の努力〟も無駄になると考え直す

「安心するがいい、全てが終わった後お前の魂をお前の愛する兄と同じ場所へ送ってやるとしよう」

 

「何これもまた巡礼の一つそのまま道を辿るがいい」

あぁ、しかし

あれが邪魔なこともまた事実

慈悲である程彼奴に気づかれないようにと外を歩かせていたが

 

「男孫は仮とは言え妖精を名乗っている…ならば余もそれに準え未来の勇者のために一つ贈り物を贈ろう!なに王とは気前が良いものだ」

 

尸魂界にいる何百年後かの金髪の女へと霊王の爪を誘導させる

〝いつかの未来〟のように魂の一つを遙か未来へと霊王の体の一部と共にお前へ贈ろう

 

 

「確かに本来元の異教徒の魂ならば子らは彼奴を地獄は愚か尸魂界に送ることさえ叶わぬ…例え半分だったとしても、だがあの小娘な浮上したことにより今彼奴はこちら側に近くなってしまった」

それも一度死ねば元に治るが…だがもう魂をすり減らし次への旅のチケットは一回分も残っていない

だが知っている

あの娘が最終決戦まで生き残ることを

「ふむ…先を知っているというのも考えものだが

この退屈も後1000年で終わる」

それでいい

このままでいい

そうすれば我が王道は揺るがないものとなるだろう

影のなる内で世界の王はうっそりと笑った

「…それにしても暇な事には変わりなし、暫し寝るか…」

 

 

 

 

 

散々泣き喚いた後鏡張りになっている城の上を見上げて言った

 

「…奴等の、彼処にお前はいるのだな」

今まで感じなかったバーヴァンシーの霊圧が憎き死神共のいる地に感じ取る

まだ希望はある、彼処からお前を見つけ出せばいいだけだ

しかしいきなり彼処に行ったとしても比較的にただ尸魂界の具体的にどこにいるのかは分からない

それに死神共が邪魔をしてくるに違いない

「…まずは邪魔な死神共を殺してからお前を探そう」

 

しかし…例え見つけたとしても助からない瀕死の状態では無理だ

ならば─ならば手段を作ればいいだけの話

バーヴァンシーの体を気にして行わなかったが

     

「バーヴァンシーに行った不完全な物ではなく魂をより深くに刻み込む事による応用として…」

自分の魂を分け与えた者を用いて死んだものを蘇生させる能力はあるが…短命になるリスクがありまたバーヴァンシーに行おうとしても既に別の地点で生き返りそれは不可能だった

 

「ではそれとは別の能力を作れば問題ない…せめて死活問題である吸血衝動と…私が与えた霊王の遺骸を抑えきれさえすれば」

 

「待っていろバーヴァンシー…少し時間はかかるだろうが必ず見つけに行く

それまではどうか無事でいてくれ」

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

「あ、れ?」

急に意識なくなったと思ったらそこは尸魂界だった

また森かよ…

またブリーチ王道の転生物にありそうな…

え、まって?まじ?

ということは私の自分の体の考察予想外れてたって事?

うわ、はず

あいつら死神に私の魂どうこうする権利ねぇよなぁぁ????してたのに…

こう言うのって普通外れないもんやろ…

 

「失礼お嬢さん大丈夫ですか」

おや、早速第一村人発見だな?

「あわ、すみませ、」

陛下が来るまでまた曇りに曇らせて…

あ?

まてこの顔

この隊服

そして脇に刺してる刀

「いいえ、ですがこのような森の中に一人でいては危ない流魂街の何処の家なのか教えていただければ送っていきます!」

 

 

 

「さ、さ、」

 

「?一体どうなされました」

 

雀部長次郎ォォォォォォォォ?!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ───────────────────────────

 

お兄ちゃん

 

嫌いだった白い髪を好きにさせてくれてありがとう

 

いつも、いつも私のためにありがとう

 

頭を撫でてくれて、愛してくれて

 

私のためにごめんなさい、私なんかの為にごめんなさい

 

 

私が地上で体を殺されてから

兄は外道に堕ちました

 

それでも近くで見守っていましたが、

等々それも終わりを告げました

 

 

私はなんの因果か再び前と同じ顔、同じ体を得ましたが

 

兄だけがいません

 

日ノ本ではなく、何故か外来の国に降りました

 

〝これはきっと罰なのです〟まだ十にも満たない年齢の子供が言いました

 

兄のいる地獄にすら行けず

天の国にすら行けず

 

そんな中夢の中で神様がいいました

今から言う地を巡り巡礼を行い

人の道から外れろ

そうすれば

兄の元へ連れて行ってやろうと

 

私はそれを受け入れました

 

子供ながらに辛い旅でした

しかし諦めません

わたしは必ず巡礼を終え兄の元へゆくのです

そのためならどんなことをしてもいいと、おもいました

 

 

 

 

結局私は外道にすらなれません

 

そんな中絶望しているとわたしの深い所に何かをぐちゃぐちゃにして入れられました

 

 

私の体は私のものでは無くなったのです

 

 

わたしの体を使っている彼女はわざと虐められ貶され笑われて

しかしその裏では悪い事をいっぱいして周りを苦しめていました

わたしは胸を高ならせました

いつしか私に信託を下さった神様も彼女の中にいました

 

これで私も兄の元へ行けると思ったからです

 

しかし、わたしはいつからか彼女のために涙を流す人がいることに気づきました

何度も何度も助けようとしているけれどいつも手遅れのボロ雑巾になったわたしの体を彼は優しく包み込むと手を握ってポロポロと涙を流してくれます

 

しかしそんな事は彼女には届きません

 

私は彼の姿を見て私がいなくなり壊れていった兄を思い出します

 

いつもいつも彼女は最後までいないので気付きませんでしたが

 

彼はいつも彼女が死んでいった外因になった村を焼き尽くすのです、

 

そんな、彼を見ていたある日

 

気まぐれで神様から〝視せられた景色〟に私は泣きました

 

彼女と彼を共に居させては駄目だ

そう思い彼女の魂魄が弱りきった時ようやく私は声を出せました

 

 

「わたしをあいさないで」

 

どうかどうか覚えていて

 




名探偵ヒューベルト副団長、尚実際距離感が迷子な親子愛な模様

意思さん「霊王の力の残り香強くして我が息子を勘違いさせたぞ♡」

偽バーヴァンシー「流石は今回のMVP!よ!日本一!曇らせ界の大統領!」

転勤を余儀なくされた挙句NPCになったバーヴァンシー「うわぁぁぁッ」

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