2年ぶりに再会した親友が男を辞めてた上になんかおかしい。   作:あっぷる

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というわけでお待たせしました。徐々に原作キャラと絡ませていきます。バレンタイン回?原作あるので我慢してください


葵とギャルの女の子

俺は前やっていた配達のバイトをやめて、夕哉の紹介とマスターの面接の結果キッチンスタッフとして新しく喫茶店でバイトすることになった。そして時期は10月の終わり。ハロウィン限定メニューをマスターから任されることになったが・・・

 

 

今までは料理は味に重視してきた。身内に対してこだわる必要もなかったし身内以外の誰かのために作ったことなんてなかった。それ故に見た目に拘ったことはない。

 

 

だけど今は違う。どうしたら売り上げを伸ばせるか。どうしたら中高生に喜んでもらえるものが作れるのか。インスタ映えとかよくわからないけど、とにかく今から作るものは見た目にも拘らないといけない。でも俺の周りにはそれについて聞ける人がいない。夕哉も実の妹は頼りにならないと言ってたのでそれに詳しいうってつけの人物を紹介してくれるらしい。

 

 

「葵くん、せっかくだし今日は少しホールもやってみないかい?」

 

「唐突ですね。どうかしましたか?マスター」

 

 

唐突だった、なんの前触れもなかった。平日でお客さんも少なくメニュー作りの案をノートにまとめていたところいきなりマスターに声をかけられた。

 

 

「ホールの仕事を覚えるのも非常事態が起こった時に助けになることもあるんだよ。まあでも1番はお客さんの声を聞くこと。葵くんはキッチンばかりで実際にお客さんの声を聞いたことはないでしょ?」

 

「それはまあそうですが・・・」

 

「お客さんの何気ない会話もヒントが隠されてる。少なくとも僕はそう思うがね」

 

「・・・なるほど、それは確かにそうですね。分かりましたそういうことなら」

 

 

確かにお客さんの声も気になるしここは少しホールで試してみることにしよう。ついでにお客さんにはハロウィン企画で一口サイズの試食会も並行して進めることにした。

 

 

そうやって色々とお客さんの声を聞いて分かったことがある。甘さ控えめのウケも良かったけどもっと甘くてもいいという意見もあった。俺自身甘すぎるものは苦手だがお客さんの意見の中にも甘いケーキがいいという意見も結構ある。つまりかぼちゃケーキは甘さ控えめと甘さたっぷり。その2種類を作った上でマスターのコーヒーと合わせればいいのかもしれない。

 

 

「ホールも案外勉強になるものだな。おっと、いらっしゃいませ。おひとり様ですか?」

 

「あれっ?見ない人だ。マスターもしかして新人さん?」

 

 

次のお客さんを対応しようとしたら見た目派手なJ Kが現れた。これがあれか、ギャルというやつのか。チョベリバとかいうあの・・・

 

 

「そうだよ。キッチン担当の相原 葵くんだ」

 

「・・・へぇー。つまりあなたが夕哉の言っていた・・・・あだっ」

 

「ったく久しぶりに会ったかと思えば・・・夕哉兄さん(・・・)だろ。ったくやっと来たか」

 

「いたたた・・・もーっ、女の子の頭をチョップするなんてー」

 

「心配するな、痛くはしてない。てことで葵、こいつが俺が呼んだ助っ人の穂月 かえでだ。まっ、小さい頃からの腐れ縁だ」

 

「はじめまして。かえでだよー。えっと葵さん、葵くん・・・どっちで呼んだらいい?」

 

「あっ・・・お好きな方で」

 

「それじゃあ葵くんで。それで夕哉からめちゃくちゃ料理上手って聞いて・・・あだっ」

 

「次はお盆でやってもいいんだぞ」

 

「もーうっ!暴力反対!」

 

 

そう言ってかえで・・・さんは怒っていた。仲は悪くなさそうだけどこの感じだと夕哉、全く慕われてないんだな。可哀想に。

 

 

「その辺にしなよ夕哉くん。かえでちゃんが可哀想だよ」

 

「そうそう、歳上なんだから寛容にならないと」

 

「チッ・・・・そういやじろう(・・・)のやつは来てないのか?」

 

「今日は友達とファミレスでパフェ食べに行くって。たぶんあさひも一緒だと思う」

 

 

そう言って久しぶりに会うのか会話が弾んでいる。話を聞くとどうやらかえでさんには次郎?という弟がいるらしい。あさひちゃんと同い年とか。

 

 

「あと本人の前でじろうって呼ばないでよ。あの子怒るから」

 

「へいへい分かったよ。じゃあ俺は向こうで仕事してるから葵、休憩がてらかえでと一緒の席で話でもしててくれ」

 

「分かった・・・と言いたいけどとりあえず試作作ってくるからちょっと待っててもらっていい?かえでさん」

 

「かえでさんって。葵くんは硬いなぁ。かえででいいのに」

 

 

いやいきなり出会って間もない女子高生を呼び捨てで呼べないよ。そんなわけでとりあえず喫茶店に出す予定である期間限定のかぼちゃケーキ。甘さ多めと控えめをそれぞれ作って持ってくる。

 

 

「それじゃあいただきます。美味っ、なにこれすごく美味しいよ葵くんっ。それじゃあこっちも・・・こっちは甘さ控えめだけどいいね。うんっ。味に関しては何も問題ないと思うけど・・・」

 

「拘りたいのは見た目なんだよね。この店は中高生・・・特に女の子が多いって聞くし。俺は学生時代にこういう喫茶店に行ったことないから見た目の拘り方がよく分からなくて。どうしたら女子受けがいいのか・・・」

 

「なるほど・・・夕哉の友達とは思えないくらい真面目な人だ。だったら・・・」

 

 

それから驚くほど丁寧にかえでさんは教えてくれた。可愛いものとかそういうものに関しては本当に疎い。そういうのに無縁な生活をずっとしてきたから。

 

芸能人とかアイドルとか可愛いと言われても正直反応に困る。それはきっと今までまともに女の子と接してこなかったからなんだろう。小学校も中学、そして高校も事務的な話しかしてこなくてプライベートな話とかしなければ遊びに行くこともやったことなかった。そもそも誰かと休日遊ぶのは女子に限った話ではなかったけど・・・

 

かえでさんみたいに見た目が派手でもこうやって話すと・・・・

 

 

「こんな感じでどうかな?」

 

「なるほど・・・とりあえずこれでもう一度作ってみます」

 

「・・・・」

 

「あのっ・・・どうかしましたか?」

 

「なんかさっきからすごく話し方が硬いなぁって。葵くんってそんな硬くなるタイプじゃないよね。夕哉と会話する感覚でいいよ」

 

「・・・って言ってもなぁ」

 

 

どうもこういうタイプの子は苦手意識がある。決して嫌いではないけどこうグイグイ来られるとこっちとしては困る。何を話していいかとか妙に気を遣ってしまうというか・・・

 

 

「葵、それでいい感じになりそうか?そろそろ休憩終わるけど」

 

「多分大丈夫。ありがとうかえでさん。夕哉もな」

 

「おうっ。いいってことよ」

 

「夕哉は何もしてないけどね」

 

「お前なぁ・・・また一段と生意気になりやがって」

 

 

とりあえずどうすればいいかはなんもなく分かった。この喫茶店の限定メニューらしさ。中高生の目の引くもの。甘さを気にする子もいれば気にしない子もいる。そして秋ならではの季節感・・・

 

 

普通にケーキを作ってもインパクトに欠ける。これではお客さんの目を引くことができない。今の時期はハロウィン。かえでさんに言われて全体をアピールする。そのために無難なのはジャック・オー・ランタン。これをベースに形を構築してそして更に季節感を出すために俺が作ったのは・・・

 

 

「できました。ちょっとメニュー変わりましたけど中高生の子でもお手軽に食べられる料理で見た目をこだわって季節感を出したジャック・オー・ランタンをモチーフにしたかぼちゃと栗のモンブランです」

 

「こりゃすげぇな・・・一気に洋菓子職人感出てきたな。ただのケーキからかえでのアドバイス一つでここまで変わるとは」

 

「私は本当に軽くアドバイスしただけなんだけどなぁ。葵くん、元々センス自体はあったのかもね。今まで実行してこなかった・・・そう言う機会がなかっただけで」

 

「みんな食べてみてください。マスター、それにあかりさんとつばささんも」

 

 

俺はマスターと夕哉、かえでさん。ホールスタッフのあかりさんとつばささんにも試作品2号を渡す。味はともかく見た目に拘ったのなんて初めてだな。

 

 

「すごいよ。すごく可愛い、それにシンプルなかぼちゃケーキ。あそこから更に女の子の目を引く見た目に変えられるなんて」

 

「味もさながら量配分もちょうどいい。これなら値段も手軽に提供できる」

 

「限定メニューでありながら安く提供できる。考えたね葵くん」

 

「はいっ。ありがとうございます」

 

 

あかりさん、つばささん、マスター。3人とも絶賛だった。マスターもメニューはこれで行くと決めて今年の季節限定メニューは『かぼちゃと栗のモンブラン ハロウィン限定ver』となった。

 

 

「うんっ。やっぱり葵の料理はすげぇな。多分これお前より上だろ」

 

「失礼だなぁ夕哉は・・・って思うけどこの美味さとクオリティ。正直これはちょっと自信無くすなぁ。そうだ、葵さん。せっかくですのでお礼に今度私の料理食べませんか?」

 

「・・・はい?」

 

「ちょっと悔しいってのもあるけど・・・でもなによりこのケーキがすごく美味しかったのは事実ですのでお礼はしないとなーって」

 

「ありがとうかえでさん。けど気持ちだけ受け取っておくよ。その代わりこうしてまた相談してもらうこともあるかもしれないけど・・・いいかな?」

 

「・・・わかりました。じゃあ今はそういうことにしておきます」

 

 

ちょっと不服そうな顔をしていたが納得はしてくれた。そういうのは俺にはハードルが高いしなんというか気恥ずかしいというか。それにお願いしたのはこっちだからわざわざお礼されることでもない。

 

 

「ところで葵。この前、妹と喧嘩したらしいけどあれから仲直りはできたか?」

 

「・・・え"っ"」

 

「葵くん。妹いるんですか!?」

 

「ああ・・・まあ・・・えっと・・・」

 

「正確に言えば従兄妹らしいけどな。あさひやじろうと同い年くらいの子がいるんだよ。まあ俺は会ったことはないけど身近にいる中高生ならその子いるし聞いてみればって言ったら喧嘩したらしくて気まずいんだと。だから変わりにお前に頼んだんだよ」

 

「あーなるほどね。それはいけないねぇ。葵さん、ちゃんと妹さんとは仲直りしないと!」

 

「えっと・・・」

 

 

先日の一件、俺はまひろのことを誤魔化すために妹と喧嘩したということになっている。実際は喧嘩してないが、夕哉にはある一件で助けてもらったことがある。その際に親戚の女の子と喧嘩したから助けてくれと伝えた。もちろんそれはまひろのことであるので今は喧嘩もしてなければ親戚の女の子がいることも嘘になるのだが・・・

 

 

「お兄さんなんでしょ?ちゃんと仲直りしないとだよ。私はあんまり喧嘩したことないけど」

 

「俺もないな。年離れてるし・・・というよりちょっとのことじゃ怒らないからな俺は」

 

「それ自分で言う?まあ確かに夕哉はなんだかんだであさひに甘いよね」

 

「そう言うお前もじろうには甘いよな」

 

 

目の前で弟、妹を持つもの同士、話が盛り上がっていた。兄妹喧嘩とかよくあるって聞くけどこの二人はそれがあんまりないらしい。かと言って冷めた関係でもない。兄妹かぁ。少し羨ましいなぁ・・・

 

 

「葵、とにかくハロウィンまでには仲直りしろよ。なんならハロウィンでそれ渡して仲直りしてこい。お前この日シフトになってるけど俺が変わってやるから」

 

「ちょっ・・・夕哉!」

 

 

そうだ、もう仲直りしたことにしないと。これ以上話が拗れると面倒くさいことになる。

 

 

「いや実はもう・・・」

 

「それはいい。葵くん、親戚だとしても関係は大切にしないとだよ。後悔してからだと遅いんだから・・・」

 

「だから・・・・いやっそうですね」

 

「葵?」

 

「夕哉やマスターの言う通りだなって」

 

 

喧嘩は実際にしてないけどマスターや夕哉のいうことも分かる。もうあんな思いはごめんだ。たくさんだと思ったのに俺は同じことを繰り返して・・・俺が必要以上に人と距離を取らないのもそれは・・・

 

 

「ありがとう夕哉、それじゃあ31日頼んでいいか?」

 

「おうっ。葵、お前は基本的になんでもできる人間だがなんでもやろうとするな。困ったり辛かったりしたら誰かに頼ることも覚えろ。友達だろ?俺たち」

 

「・・・ああっ。すまん」

 

「すまんじゃねーだろ。こう言う時は」

 

「ああっ・・・そうだな。サンキューな」

 

「いいってことよ。ところでかえで今日はバイトとか大丈夫か?結構長居してるけど」

 

「そうだった。早く行かないと遅刻しちゃう。ごちそうさま、料金は夕哉の給料から引いといてください。それじゃあ」

 

「おいかえで!ったくちゃっかりして・・・仕方ないやつだな。とりあえず改めてちゃんと紹介しておくよ。彼女の名前は穂月 かえで。ここのスタッフの一人だ。と言っても長期休暇の時に入るヘルプみたいなものだから今の時期は会わないんだけどな。普段はファストフード店でバイトしてるんだよ。そのうち紹介するつもりだったんだけどこんな早い段階になるとは思わなくてよ」

 

「なるほど・・・」

 

 

かえでさんが大体の事情を知ってたのは夕哉が話したからだと思ってたけどそれにしてはマスターやここのスタッフとも仲が良かったし同じスタッフってことを考えたら納得はいった。つまりそのうちかえでさんとも一緒に仕事することになるのか。

 

 

 

「それでどうだ?かえでとは仲良くやっていけそうか?あかりさんやつばさんはともかくとして多分だけどお前、かえでみたいなタイプ得意じゃないだろ。話すのも困ってたし」

 

「・・・そもそも女の子と話すことに慣れてないんだよ。まひ・・・親戚の女の子と喧嘩したときもどうすればいいか分からなかったから頼れるのがお前しかいなかったわけで・・・」

 

「なるほどな・・・よし、葵。今度合コンに行くぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「思えばお前は異性に対して会話スキルが無さすぎる。社交的な部分や最低限な会話はできているがそんなんじゃ社会出てから困るぞ。対人スキルはあって損はないし合コンも一つの社会経験だと思えばいいだろ」

 

「そんな横暴な・・・マスター、夕哉の奴どうにかしてくださいよ」

 

「さてと僕はコーヒーでも淹れようかね」

 

「じゃあ私、テーブルの食器片付けてきます」

 

「お客様の会計しなきゃ・・・」

 

 

みんな逃げるように散っていった。それから俺は永遠と合コンに行こうぜと誘われた。助けを求めたがみんな目を逸らす。なんとなく分かってきた。これが桜花 夕哉のダメな部分なのだと。

 

 

「俺だって彼女作りたかったんだよ!けど高校は男子校だから女子との縁なんてないしよ。大学に入ったら彼女出来るかと思ったけど全然そんなことねーし夏の時は・・・」

 

「夏の時は?」

 

「友達の誘いで合コンに行ったけど酒に酔って暴走したらしい。俺はよく覚えてないがとりあえず俺は二度と酒は飲まねぇ。そう心に誓ったんだ」

 

 

大学生とかそう言う集まりになるとちょっと未成年でもその場のノリで酒を飲むこともあると聞くけど・・・本人は詳しく教えてくれなかったがめちゃくちゃ酒癖が悪いのだろう。二度と飲まないと誓ってるってことは相当夕哉の中でトラウマになってるに違いない。けど夕哉のいうことも一理あるし合コンなんか微塵も興味ないけど・・・

 

 

「分かった、そのうち。そのうち行ってやるから」

 

「本当か!よしっ、今度は失敗しないようにしないとな。俺は先輩とか知ってる人に聞いて合コンしてくれそうな人に声をかけてみる。お前は少しでも女の子と話せるようにしろよ」

 

 

そう言って夕哉はお客さんの対応に向かう。さてと合コンかぁ。不安しかないがそれに何よりこれがジジィの耳に入らないか不安である。俺が合コンに行くことを知ったら担当編集の相田さんに赤飯を用意させるだろう。

 

 

一難去ってまた一難と言えばいいのか。俺の受難はまだまだ続きそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその頃、葵とかえでが出会う少し前、緒山 まひろは・・・

 

 

「紹介するね。こっちはみよちゃん。それと・・・」

 

「あさひだぞー!」

 

「ほらっ・・・自己紹介して」

 

「えっと・・・緒山 まひろです」

 

 

まひろは心の中でどうしてこうなったと頭を抱えながら現在まひろはもみじに連れられてファミレスに来ていた。知らない女の子と一緒に。




というわけで進行ペース早いですが前倒して次回はファミレスの話になります。ようやくアニメに追いついた。なおアニメは中学生編に入ってしまってるけど。ニコ動のコメント見たらあさひやみよちゃんよりねむちゃんのコメント多すぎてアニメ勢置いていくのクソ笑いました。


作ったTwitterをそろそろ動かします。今回のを投稿を機に次回の更新を呟こうかと思います。よろしくお願いします。


今回新キャラの名前を出してますがオリジナルキャラではなく7巻の特装版で出てきたみはりちゃんの大学の同期?であるあかりちゃんとつばさちゃんって子がいましたのでそのままその2人を喫茶店のホールスタッフキャラとして使っていきます。つまりみはりとは顔を知ってる関係になりますね。以上新キャラの情報でした。
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