2年ぶりに再会した親友が男を辞めてた上になんかおかしい。   作:あっぷる

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前回の続きです。


ファミレスの集会

 

「紹介するね。こっちはみよちゃん。それと・・・」

 

「あさひだぞー!」

 

「ほらっ・・・自己紹介して」

 

「えっと・・・緒山 まひろです」

 

 

どうしてこんなことに。オレはただいつも通り家でゲームしてただけなのにみはりに1000円渡されて放り出されてしまった。もみじのクラスメイトのみよちゃんとあさひちゃんらしい。緊張してきた、けどオレがこの中で1番年上なんだ。年上としての威厳を・・・威厳を・・・

 

 

「ふふふ、まひろんの情報は既に入手済みだぞ」

 

「可愛くて面白くて・・・」

 

「そんでもって!ぐうたらでポンコツな上、人見知り!」

 

「うわああああ違うの!この子悪気はなくて」

 

 

その言葉を聞いてオレは思わず大笑い。期待されるよりあさひみたいにしてくれる方が気楽でいい。陸上で成績を残し大学へ飛び級する優秀な妹と学年主席の親友と比べられ続けたオレの心は気がついたら疲弊していて息苦しくて結果的にオレは・・・

 

だからだろうか。この居心地は悪くないように思えた。

 

 

 

「全く。ごめんねあさひがバカで」

 

「あら毒舌」

 

「まあ小学校の時からの付き合いだしね。そういえばあさひ、お兄さんは元気にしてる?久々にお姉ちゃんがバイト先に顔出しに行ってるけど」

 

「うんっ、元気だぞ。この前行ったらにーちゃんのバイト先に新しい人もできてたし」

 

「へーっ、どんな人だった?」

 

「ザ・アニキって感じだった。どういえばいいか分からないけどにーちゃん以上にアニキ感があるというか・・・」

 

「よくわかんないなぁ」

 

「あさひ、お兄さんいるんだ」

 

「おうっ。大学生で喫茶店でバイトしてるんだ。そうだ今度はにーちゃんのバイト先でお茶会するなんてどうだ?」

 

「あそこのスイーツも美味しいよね。去年あさひちゃんと行ったけどあそこはホールの店員さんとの絡みが・・・」

 

 

そう言ってみよちゃんは蒸発しそうになっていた。さっきのといいこの子もしかして・・・こちら側の人間なのか。

 

 

「そういえば大学生と言ったらまひろちゃんのお兄さんも大学生だったよね」

 

「え"っ!」

 

「そうなのか。奇遇だなまひろん」

 

「えっと・・・私の場合は従兄弟なんだよねぇ。あはは・・・」

 

「そうっ。えっちな本が好きなお兄さんだったよね。まひろちゃんに部屋をあげるのはいいけどゲーム機とかえっちな本とかあのままにしておくなんて本当最低、男子ってみんなこうなのかな」

 

 

「グフっ・・・」

 

 

オレは思わず胸を押さえる。もみじの気持ちも分からなくはないけど許せ。男はみんなえっちなものが好きなんだ。

 

 

「どうしたの?まひろちゃん、大丈夫?顔色悪いけど・・・」

 

「へ、平気平気。続けて」

 

「涙目になってる。やっぱりまひろちゃんもそういうの嫌いなんだよね。私が今度まひろちゃんのお兄さんに会うことがあったらガツンと言っておくから」

 

「わーっ!大丈夫大丈夫だから。オレ・・・じゃなくて私は気にしてないから」

 

 

オレのダメージを受けてる意味が変な意味に解釈されて現状親戚の兄ってことになってる葵は知らないうちにダメージを受け続けてる。まあもみじと合わせなければ問題ないだろ。だから許せ友よ。

 

 

「まあ、まひろちゃんがそこまで言うなら」

 

「ふふふ・・・やっぱり異性より同性よね」

 

「みよちんは何を言ってるんだ?」

 

「あはは・・・」

 

 

もみじとあさひは首を傾げてるからいいけどみよちゃん。やっぱりこっち側の人間だったのか。なんかの魔法少女の漫画でそういえば男の子は男の子同士で女の子は女の子同士で恋愛すればいいと思うみたいなやべーセリフあったけどみよちゃんはおそらくそのタイプなのかもしれない。

 

オレは異性愛者だ。見た目は女の子でも中身は立派な男。そうこれは百合であって百合ではない。だからみよちゃんの思うことは何もないし何もないし。そう間違ってもオレは今の身体が女の子だからって男の人を好きになるなんてことは・・・

 

 

「お待たせしました。季節盛り合わせパフェです」

 

「おーっ、すげぇ。思えばパフェなんて初めて食べるかも」

 

「そっか。ならっ・・・はいあーん。さっきのお詫びに一口どうぞ」

 

「へっ?」

 

 

それからあさひからのあーんをもみじに妨害されたかと思ったら今度は無理やりもみじがあーんしてきたりみよちゃんには色々誤解されたりしたけどまあでもパフェは美味かったしこう言うのも悪くないと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜☆〜

 

 

ハロウィン限定メニューを完成させた次の日、今日はバイトオフの日であり俺はある人とファミレスで待ち合わせしていた。そうっ、その人物は・・・

 

 

「お待たせしました。葵さんっ」

 

「こんにちは。みはりちゃん」

 

 

まひろの妹である緒山 みはりちゃんだ。まひろについて相談したいことがあるけど本人はほとんど外出しないからどこかで話そうと言うことになった。つまりまひろには聞かれたくない話をすると言うことなる。

 

 

「ごめんなさい、いきなり呼び出したりして」

 

「気にしなくていいよ。こっちもまひろとの治験・・・もとい社会復帰に協力するって言ったのに全然協力できてないから。それでなんの話?」

 

「実は・・・」

 

 

話を聞くとこの前まひろは早起きして自分で朝ごはんを用意して自分の意思で外出したらしい。それはまひろにとっては大きな進歩だった。少しずつ昔に戻っている。それはとても喜ばしいことで・・・でも・・・

 

 

「ゲームセンターで遊んでいたら補導員に捕まったと」

 

「せっかく外に出られるようになったのにあれがきっかけでまた引きこもってしまって・・・それで私考えたんです。ずっと悩んでたんですけどけどこれしかなくて・・・」

 

 

 

そしてみはりちゃんは意を決して言った。

 

 

 

「お兄ちゃんをもう一度中学校に通わせようと思います」

 

「・・・へっ?」

 

「もちろんお試しで通わせてダメだったらすぐに行くのはやめてもらってもいいです。けどあの薬の効果はしばらくは戻りませんし・・・少しでもお兄ちゃんが変化するなら私は・・・けどやっぱり葵さんは反対ですよね。本来なら葵さんはお兄ちゃんと同じ道を進んでたかもしれなかったですし」

 

 

 

確かにみはりちゃんの言うことも分かる。あのまま変に俺たちの関係がこじれなければ俺がまひろの様子が変だったことを気がついてやれてたら・・・

 

 

「そうだね。まひろを女子中学生に通わせるなんて俺からしたらすごく複雑だ。でも最終的に決めるのは結局あいつ自身だ。みはりちゃんもまひろが嫌って言えばすぐに辞めさせればいいって言ってるし結局まひろ次第なんじゃない」

 

 

そもそもどうやって通わせるのかとかそっちの方が気になりそうだけどそこに触れてこないあたりその手立てはついてるのだろう。

 

 

「それにまひろがもう一度中学生になって友達が増えればそれはあいつにとっては確実にプラスになる。高校の時も俺以外の生徒とはロクに話そうとしなかったからなぁ」

 

「お兄ちゃん・・・情けない」

 

「まあそういう意味でもまひろが社会復帰する上でプラスになるのであれば何も言うことはないよ」

 

「・・・ありがとうございます。葵さんに相談して良かったです」

 

「さてと話がちょっと長くなったね。せっかくファミレス来たし何か注文する?奢るよ」

 

「えっ、でも悪いですよ葵さん」

 

「いいって。なんというか親友が世話になってるんだ。家族だからとかそういうのを抜きにして俺ができなかったことを少なくともみはりちゃんはやってくれた。過程はどうあれまひろは少しずつ前に進んでいる。あいつの親友としてそのお礼だと思ってくれればいい」

 

「葵さん・・・そういうことなら」

 

 

そんなわけでせっかくファミレスに来たわけだし適当に何か頼んだ。みはりちゃんはパフェを俺はコーヒーとケーキを頼む。そういえば相談と言えば・・・・

 

 

「そういえばみはりちゃん。次にまひろの家に行く予定なんだけど・・・ハロウィンの日でもいい」

 

「ハロウィンの日?その日は確か・・・」

 

「ごめん、もしかして予定あった?」

 

「えっと友達とハロウィンパーティーをする予定で・・・」

 

「そうか・・・・」

 

 

それなら尚のこと俺は邪魔になるな。仕方ない、せっかく休みを代わってくれた夕哉には悪いけどやっぱり31日はシフトに出て・・・

 

 

「何かありました?」

 

「いやっ・・・大したことじゃないんだけど。実は・・・」

 

 

俺はまひろとの再会して何があったのか。それが原因で何が起きているのかを話した。きちんと話すとかなり複雑なことになってるのでかなり噛み砕いて説明した。

 

 

「なるほど。色々あって今葵さんとお兄ちゃんの関係は親戚同士の関係ってことにその人の中ではそうなってるんですよね」

 

「誤魔化すために仕方なく・・・」

 

「それで喧嘩はしてないけど喧嘩してた会うのを気まずいと言ったらハロウィンで仲直りしろとシフト代わってくれたってことですね。中高生の知り合いがいないかと指摘されれたけど確かにお兄ちゃんじゃ頼りになりませんもんね」

 

「まあそういうことになるな。咄嗟にいいごまかし方思いつかなくてな」

 

「それにしても仲直りさせるためにシフト変わってくれるなんていい人ですね」

 

「本当にな・・・だから嘘ついてる反面、心が痛くなるというか罪悪感すごくて・・・」

 

 

 

そうですかとみはりちゃんは少し何かを考えてそしてポンっと叩く。

 

 

 

「・・・分かりました。葵さんのことはお兄ちゃんのことでお世話になってるので協力させてください」

 

「けど友達とのハロウィンパーティーがあるんじゃ・・・」

 

「なので葵さんも参加しませんか?ハロウィンパーティー。本当は友達の家でやるつもりでしたけど場所をウチに変えます。とりあえず友達には親戚のお兄さんが久しぶりに帰ってくるって事で話しておくんで」

 

「いやけどいきなりハロウィンパーティーに俺が入るのってやっぱり邪魔になるんじゃあ・・・」

 

「大丈夫です。私の友達も葵さんを親戚のお兄ちゃんってことにして参加させれば反対はしないと思うので」

 

「・・・それならまあ」

 

 

みはりちゃんの友達か。飛び級してるしどんな人だろう。みはりちゃんの友達なら俺とそう年齢は変わらないか。バイト先のあかりさんやつばささんみたいな人なら話しやすいんだけど・・・

 

 

「それじゃあ当日はよろしくね。まひろにも伝えておいてくれ」

 

「分かりました、よろしくお願いします。葵さん」

 

 

そんなわけで俺はみはりちゃんと解散して別れる。すぐそこまで迫ってるハロウィンに向けて俺は準備する。ちなみに夕哉は仲直りした証拠が欲しいからツーショットの写真撮ってこいと無茶振りをされている。まひろとのツーショットなんて恥ずかしすぎて無理だがまあ夕哉を説得するためにまひろには協力してもらうほかないだろう。許せ友よ。

 

と言ってもツーショットが欲しいのは年齢によってはあさひちゃんと仲良くなれるかもしれないが理由だそうだ。そのうち喫茶店に連れてこいよとも言われてるしまひろがもう少しまともに外に出られるようになったら連れてこようと俺は思った。

 

 

 

そしてハロウィン当日、ハロウィンパーティーらしくカオスになる。違う方向で・・・なぜか一人は顔見知りだしもう一人は何故かゴミを見るような目で見られるし。俺は何も理解できないまま緒山家で開かれるハロウィンパーティーに参加することになるのだった。

 

 




というわけでここまで長かった。超絶接点作るの難しいので時間かかりましたが私の書きたかった話はようやく次回書けます。


次回「まひろと葵のパーティーナイト」です。


土曜日投稿目標に頑張ります。
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