2年ぶりに再会した親友が男を辞めてた上になんかおかしい。   作:あっぷる

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ねむちゃんがしゃべったあああああああああああああああ。きっとニコ動はこれでコメント埋まると思う。





まひろと葵 パーティーナイト(後編)

「あわわわわわわ」

 

 

えらいこっちゃえらいこっちゃ。大変なことになってしまった。今日はいきなりみはりに告げられてハロウィンパーティーをウチでやることになった。既に前々から計画していてかえでちゃんやもみじも参加すると言っていたら。ハロウィンと言ったらコスプレということで仮装して参加して二人を出迎えようとなりオレは着ぐるみ。みはりは白衣を着て出迎える。インターホンが鳴ったので打ち合わせ通り行こうとしかけたら扉の向こうにいたのは葵だった。

 

おかしい、葵が今日ウチに来るなんて聞いてないけどみはりは「してやったり、サプライズになったでしょ?」みたいな顔をしていた。オレはそんなサプライズ求めてなかった。葵に見られるのがどれだけ恥ずかしいことか・・・来るのが分かっていたら死んでもコスプレなんてしなかったのに。

 

 

いやっ、今抱えてるのはそんなことではない。目の前で大変なことが起きている。オレの今の友達・・・この姿での友達と言ったらいいのか。みはりの友達の妹であるかえで。その子が今頬を膨らませて怒っていた。

 

 

原因は分かっている、あの時・・・

 

 

『こ、これはお兄ちゃんのだから!』

 

 

葵を親戚のお兄さんということにしてなんとかあの場の状況を誤魔化したことがある。まあもみじと会わなければ問題ないよなという甘い気持ちで考えていたら思わぬ形でこの二人はエンカウント(・・・・・・)してしまった。そしてオレはもみじを止めようとした。けどもみじにとっての葵は親戚の妹の使う部屋にエロ本やえっちなゲームを置くゴミクズだと思っていること。

 

 

さてどうする。これはオレが蒔いた種だからオレがどうにかしないと・・・とりあえずもみじの機嫌をどうにかして治す。そして葵についてどうにかする。ざっくりだけどこれで行こう。よしっ・・・

 

 

「あ、あのねもみじ。あんなんでもいいお兄ちゃんなの・・・」

 

「じとーっ・・・」

 

 

オレはあいつをエロ本好きの変態なことにした上で葵にもいいところがあるんだよというアピールをする。実際、葵はいい奴だ。頭が良くて真面目で優しくて非の打ち所がないくらいのスペックを持ってる。例えそんなレッテルが貼られても葵の内面を知ってくれればもみじの葵に対する今の好感度(・・・)をひっくり返せる。

 

これはせめてもの罪滅ぼし。なんとかしてもみじに葵の良さを知ってもらおう。

 

 

「そういえば今みたいにお兄さんってたまに帰ってくるんだよね?」

 

「そうだね・・・うんっ」

 

「この前帰ってきた時は何してたの?」

 

「この前・・・えーっと確か起きたら一緒の布団で寝てて・・・・あっ」

 

 

やべっ、声に出てた。口を塞ごうと思ったら既に遅かった。もみじさんは無言の圧力でこっちを見てくる。まずい、どうにかしないと・・・どうにかしないと・・・

 

 

「え、えーっと・・・その。今のはその変な意味じゃなくて・・・」

 

 

 

怒られる。そう思って目を瞑る。ゆっくり目を開けると怒ってるのではなくそれはまるで悲しそうな表情(かお)だった。

 

 

 

「まひろちゃんは・・・お兄さんのことが好きなの?」

 

「す、すすすす・・・好き!どうしてそうなるんだよ!」

 

「だってまひろちゃん・・・・なんというかその恋する乙女みたいな顔してるもん。お兄さん見た目はかっこいいのはわかるけど・・・」

 

 

 

このオレが葵のことが好き?そんなバカな、ありえない。葵は男、今のオレは見た目はこんなんだけど中身はれっきとした男だ。だからそんな感情抱くなんてありえない。てかあってたまるか!確かにこの身体になってからありもしない感情を抱くこともあるが思い出せ緒山 真尋!お前はエロゲが大好きな自宅警備員!男の心を取り戻してもみじに伝えるんだ!オレの・・・いやっ俺の本当の気持ちを!

 

 

「んなわけあるかぁ!!!」

 

「ま、まひろちゃん!!どうしたの!?」

 

 

言えっ、言うんだ。もみじにオレの気持ちを!

 

 

「オレは・・・・私は・・・・」

 

「ガチャッ。まひろ、もうそろそろ料理が出来るってみはりちゃんたちが・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

「男子より女子が好きなんだぁぁあああああ」

 

 

 

 

 

 

 

そう嘘偽りない気持ちをオレはぶつけた。ありったけの想いを込めて叫んだ。

 

 

 

「?!?!?!?!?!」

 

「あっ・・・・」

 

 

ぶつけたのはいいけど状況が何もかも最悪だった。オレは本心を伝えた。伝えたのはいいが今身体が女の子の状態で女の子であるもみじに対して女の子が大好きと言ってしまった。完全に頭みよちゃんである。違うんだオレは百合が好き・・・なんだけどそうじゃないんだ。よく漫画であるだろ百合は好きだけど見る専門・・・って結局頭みよちゃんじゃねーか!

 

葵はどういう状況と困惑した顔で見てくる。葵はオレのことをよく知ってるから何も思わないだろうけどもみじは違う。もみじは女の子で・・・かえでちゃんの妹で優しくてかっこいい普通の女の子。今の発言はきっとこう思われた。「女の子同士?ありえないよ・・・」と思うに違いない。そうなれば何もかも終わりだもう。というよりこれじゃあ半分・・・・オレは幻滅されるのを覚悟した。けど・・・

 

 

「そ、そっか。まひろちゃん、女の子が好きなんだね。ま、まあうん。人それぞれだしいいんじゃない?私はどんなまひろちゃんでも嫌いになったりしないから」

「も、もみじ。うわぁああああもみじー」

 

 

 

オレは泣くのを堪えそうになりながらももみじに抱きついた。ああ、これが友情というやつなのか。もしかしたら葵が無理をしてでもあの時扉を破ってくれたら結末は変わってたのだろうか?

 

 

「もーっ。まひろちゃんは可愛いなぁ。本当に」

 

 

いやっ葵だから。葵だったからこそ今ではあの判断が正しかったのかもしれない。けどどんな姿でも受け入れてもらえる。それがやっぱりたまらなくなるほど嬉しくて・・・

 

 

「あのっ・・・えっと・・・お邪魔だったかな?なんて」

 

「あっ、いたんですねお兄さん。見ての通りまひろちゃんは女の子(わたし)の方が好きらしいですよ」

 

「もみじ?」

 

 

もみじは勝ち誇った笑みで葵に話しかける。あれっ?これもしかして何かやってしまったのでは?

 

 

「えっと・・・」

 

「お兄さん、まひろちゃんは渡さないので」

 

 

そう言ってもみじは部屋を出て行ってしまう。葵は状況を飲み込めずオレは頭を抱える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしかしてオレ、取り返しのつかないことをしてしまったのでは?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜☆〜

 

「お兄さん、まひろちゃんは渡さないので」

 

 

なんの話か理解できなかったけどまひろを渡さない。どういう意味だ?まさかあれか?もみじちゃんは誤解しているのか。まひろがオレのことを好きだと思ってるとか親愛の感情を向けているとか。

 

いやないない。もみじちゃん、心配しなくてもアレは中身が男だ。万が一男を好きになるなんてありえないぞ。自称「エロゲを愛する孤高の自宅警備員」らしいから。それよりも・・・

 

 

「まひろ、大丈夫か?」

 

「オレはもうダメかもしれない・・・完全にやらかしたかもしれない」

 

「まあアレだ・・・うんっ。がんばれ」

 

 

いつかちゃんと誤解を解こうな?と言ってまひろとリビングに向かう。まひろの犠牲でもみじちゃんの機嫌はとりあえず元に戻ったのか?まあ自業自得としか言いようがない。そのうちエロ本のこととかの誤解も解いておかないとな。リビングに向かうといろんなかぼちゃ料理が置かれていてハロウィンパーティーが始まった。

 

 

「はいっ、まひろちゃん。あーんっ」

 

「は、恥ずかしいよもみじ。自分で食べられるから」

 

「遠慮しないで!ほらっ。お姉ちゃんのかぼちゃ料理美味しいでしょまひろちゃん」

 

「もがっもががが・・・・(助けて〜みはり、葵)」

 

「もうすっかり仲良しだね」

 

「あはは・・・何があったんですか葵さん(ヒソヒソ)」

 

「いやっ、それが俺にも(ヒソヒソ)」

 

「ほらっ、みはりも葵くんも食べて食べて」

 

 

せっかくだし頂くことにしよう。かぼちゃのコロッケかこれは。一口サイズに作られていて中身のじゃがいもをかぼちゃに変えてそれをベースとしている。かぼちゃのコロッケも珍しくはないがすげぇ美味い。

 

 

「美味しい。美味しいよかえでさん」

 

「そうでしょ!これでもみはりの料理の先生なんだから。ねっ」

 

「うんっ。本当に美味しい。流石はかえで」

 

 

なんというかいいなこういうの。大勢で食卓を囲むか。最後にこんなに賑やかだったのはいつだっただろうか。遠い遠い記憶。このかぼちゃ料理。かえでさんのとそしてみはりちゃん。とても美味しい料理、それは技術とかもあるのかもしれないけど結局料理というのは・・・・

 

 

「葵・・・どうかしたか?」

 

「いやっ・・・なんでもないよ。そうだ、忘れてた。まひろには渡したけどみんなにはまだだったよね。えーっとハッピーハロウィン。こちらが季節限定のかぼちゃと栗のモンブランです・・・なんてね」

 

 

あらかじめみはりちゃんに集まる人数確認して用意しておいたかぼちゃと栗とモンブラン。かえでさんはもう知ってるからサプライズにはならないけど今日のデザートとある件を果たすために用意したものだ。

 

 

「これっ・・・お店で買ってきたんですか?お兄さん」

 

「あーえっと・・・・」

 

「ふふふ、もみじ聞いたら驚くよ。それっ確かにお店で買えるメニューの一つだけどそれを考案して作ったのがこの葵くんなの。この前話したでしょ?すごい料理上手な男の子が喫茶店のキッチンスタッフに入ったって」

 

「てことはもしかして・・・」

 

「まあそうなるね。てなわけで改めて自己紹介。俺の名前は相原 葵だ。お近づきの印にどうぞ」

 

「ゴクッ・・・いただきます。はむっ・・・おいしい。すごく美味しい・・・悔しいけど

 

「ほぉ・・・」

 

 

とりあえず餌付け作戦は成功かな?餌付けするつもりなかったけど。そもそも知らない仲のはずだからそんな想定してなかったんだけどまひろと仲直りする過程で作ったこれがまさかもみじちゃんと仲良くなるため?に役に立つなんて思ってもみなかった。俺のやったこと、そして夕哉の提案はある意味無駄ではなかったのか。

 

 

 

「あのっ、どうかした?えっともみじちゃん」

 

「いえっ・・・なんでもないです」

 

「にしてもやっぱり美味いなぁ葵の手料理。男のくせにこの料理の美味さは反則だろ」

 

「あはは、それは言えてるかもね。男の人でここまで料理できるのお店のマスター以外見たことないかも。まあでもこの美味さは女の子にとってはちょっと複雑だけどね」

 

 

 

女の子視点だと色々思うところがあるらしい。料理上手な男子なんて最近珍しくなくなってきたと思うけどやっぱり女の子のイメージ強いからなぁ。

 

 

 

「・・・やっぱりお兄さんは手強そうだな。例えお兄さんにその気はなくてもこのままだとまひろちゃんが・・・」

 

「それで葵・・・お兄ちゃん。今日は泊まって行くの?」

 

「いやっ、今日はそのまま帰るつもり。やることも多いし」

 

「やっぱり大学生って忙しいんだね。みはりと葵さん見てると」

 

 

 

やることがあるのも本当だけど何よりあまりここに長く行くと墓穴を掘るからさっさと解散するのが無難だと判断する。

 

 

「そういえば葵くん。まひろちゃんとは仲直りできた?」

 

「仲直り、なんのはな・・・「そうそう、仲直り。仲直りな、うんっ。まひろ、この前はごめんな」

 

 

俺はアイコンタクトで来た時に言っただろ、話し合わせろ!と圧をかける。

 

 

「う、うんっ。オレ・・・じゃなくて私ももう怒ってないから」

 

「よしっ。じゃあ仲直りの印に2人でツーショットだったよね。私が撮ってあげるから並んで並んで」

 

「な、なんでそんなことしなきゃ!」

 

「夕哉・・・じゃ分からないか。バイト先のホールスタッフで私の腐れ縁がちゃんと仲直りした証拠が欲しいから二人のツーショットが欲しい。葵くんは一人で抱え込むところがあるから心配だーって言うから」

 

「ならわざわざそんなことしなくても・・・かえでちゃんがその人に伝えればいいじゃん!仲直りしたって・・・」

 

「そ、そうだよ!お姉ちゃん。まひろちゃんの言う通りだよ。別に何もツーショットしなくても・・・」

 

 

確かにそうだな。まひろの言う通りかえでさんが夕哉にそう言ってくれれば写真はなくても仲直りの証明にはなる。まあ今更ツーショットなんて恥ずかしくて出来ないしまひろ。お前にしてはいいこと言ったと思う。

 

 

「なるほど、ツーショットが恥ずかしいならもみじも入れて3人でとる?それともいっそのことあたしとみはりも加わって全員で撮る?それならまひろちゃんも恥ずかしくないでしょ」

 

「まあそれならツーショットよりかはマシだけど」

 

「みんなもそれでいい?」

 

 

みはりちゃんはどうして私まで巻き込まれたのだろうと思いながらも別に本人自体は嫌がってないから了承し、もみじちゃんもみんな一緒ならまあ・・・と納得はしてくれた。

 

 

「それじゃあ撮るよ。ほらっもっとくっついて。全員写らないと!」

 

「しかしかえでさん。これで果たして夕哉は納得してくれるかどうかは・・・」

 

「まひろちゃんの隣にいるし問題ないでしょ。ほらっ、もっとくっついて兄妹の仲をアピールしないと」

 

「これはこれで恥ずかしいかも・・・」

 

「それじゃあとるよ、はいっチーズ!」

 

 

ぎゅうぎゅうづめになったのでほぼ全員変な顔をしていた。果たしてこれでよかったのだろうか。まあ後日それは夕哉に確認してもらうとして今日はこの辺で解散することになった。泊まっていけばいいのにとかえでさんは思ったけど緒山家にいるとどんな事故が起こるかわからないから帰るのが無難なんです。ある意味・・・

 

 

「近くまで送らなくて大丈夫そう?」

 

「人通りも多いし大丈夫。またね葵くん。そのうちまた遊びに行くから」

 

「うんっ、また何かあったら相談させてね。もみじちゃんもまたね」

 

 

 

そう言って別れて自分の家に戻ろうとしたらもみじちゃんがお兄さんと声をかけてくる。

 

 

「私はお兄さんのことを認めたわけじゃありません。認めたわけじゃないですけどまひろちゃんの言うように・・・」

 

「・・・ん?」

 

「とにかくさっきも言いましたけどまひろちゃんは渡さない(・・・・)ので!絶対にあなたに負けません!それじゃあ・・・」

 

「あっ、もみじ走ると危ないよ。じゃあね葵くん」

 

「う、うんっ。それじゃあ・・・」

 

 

 

騒がしくてそしてとても賑やかなハロウィンパーティーは終わった。後日、大学のゼミで夕哉に見せると「世間ってのは狭いもんだな」とぼやいていた。うんっ、まあそういう反応になるよな。夕哉からしたら知り合い写ってるもんね

 

 

「まあでもじろうも元気そうだな」

 

「そういえば思ってたけどじろうって誰のことだ?」

 

「ん?ああっ、すまん。じろうだと誤解するよな。あさひが小学校のことよくじろう・・・穂先 もみじのことを「もみじろう」って呼んでたんだよ。ガキの頃から知ってるけど俺もじろうのこと最初男だと思ってな。その名残が残ってるんだよ」

 

「なるほどな・・・」

 

 

じろうってそう言うことなのか。弟がいるのかと思ってたけどもみじちゃんのあだ名だったんだ。

 

 

「どうせみんなで写真撮ろうって言ったのもかえでだろ。まあいいけどな。けどもみじ知ってるならウチの妹とも仲良くやっていけそうだな。今度喫茶店に連れてこいよ」

 

「だなっ。そのうち誘ってみるよ。けど見た目に反してまひろは家から出るの苦手だからな。本人が行く意思を見せたら連れてくるよ」

 

「楽しみにしてるぜ」

 

 

そして時間は過ぎていき気温はどんどん下がっていき季節は冬に入っていく。喫茶店でも一大イベントの一つクリスマス企画が始まろうとしていた。




物語が2章に入るのですか!



なにっ!葵が合コンにいくだと!


葵のやつキッチンスタッフのくせに結構女子にモテてるな(イライラ)


まひろちゃんは渡さないから!


応援するね!もみじちゃん。やっぱり女の子同士だよね!




次回物語は2章へ突入する。章タグはつけないけど誰がなんと言おうと次回は2章だ!



というわけで個人的に一区切りついたなと思います。実質なゆた以外のメインキャラは全員出せたということで。感想やお気に入り、評価ありがとうございます。

これからも更新ペースは落とさずに今までのペースで続けていきます。何卒よろしくお願いします。※温泉回は違う形で後に投稿します。しばらく先になりますがよろしくお願いします。
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