2年ぶりに再会した親友が男を辞めてた上になんかおかしい。   作:あっぷる

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友達にお願いしてておにまいの7巻の特装版付きを受け取って読んでたんですけどなんとあさひのお兄ちゃん出てきて名前まで判明してしまったんですよ。本編と一緒についてた小冊子に書いてあった。なので名前が判明した以上その名前で行こうと思いますが年齢設定はとりあえずこのままでいきます。   

小冊子読んでみておそらくあさひのお兄さんは中3だと思う(受験生らしいから)

あとこの小説を書き始めた時はまだ6巻までしか持ってなかったのですよ。どうしても7巻は特装版の方が欲しかったので。だから6巻の時点であさひの兄の名前は不明のままで適当に付けましたが名前の付け方の方向性はあってたみたいです。夜じゃなかっただけで。

というより特装版のおまけの小冊子の方に新情報載せるなよと思った。みはりちゃんが読者の思ってくれてることを代弁してくれたので許します。





まひろのニューゲーム〜兄妹の想いと絆〜

 

 

前回のみはりちゃんとの話でまひろの治験・・・経過観察に付き合うことになった。具体的にはまひろと一緒に過ごしたり色んなことをして最終的にまひろの社会復帰を目指すのが目標だ。まひろに社会復帰してほしいのはもちろんのこと、俺だってできればまひろと色んなことをしたいと思える。

 

学生時代、俺は色々とギリギリだった。そのせいでまひろが追い詰められてたことも気がつかなかったし思えば青春ぽいことは何も出来ていない。けど俺は今の時間を大切にすると決めた。まひろと親友でありながら特に放課後や休みに遊んだ経験もない。まひろのためにも・・・そして自分のためにもこれから沢山の思い出を作りたい。そう思ってまひろの部屋に来たのだが・・・

 

 

「まひろ!おいしっかりしろ」

 

 

まひろの部屋に入ると本棚の近くでまひろ本人は倒れていた。段ボールが落ちており中身の本が散乱としている。みはりちゃんを呼んだ方がいいか。さっき出かけちゃったけど今電話すれば・・・

 

 

そんなことを思っていたらまひろは目を覚ました。たんこぶができてるすごく痛そう・・・

 

 

「ここはどこ?・・・オレ・・・私は・・・」

 

「まひろ、大丈夫か?」

 

「お、お兄ちゃん!誰!」

 

「お兄ちゃん?」

 

 

変だ、まひろの様子がおかしい。まるで何も覚えていないような・・・まさかこれは記憶喪失なのか?そうだったらすぐ病院に・・・いやでもそれ以前にみはりちゃんにまずは報告しないと。

 

 

「お兄ちゃんどうしたのそんな怖い顔して?お兄ちゃんは私のお兄ちゃんなの?」

 

「いやえっと・・・」

 

 

まずい、記憶を失って自分のことを女の子だと思い込んでいる上に俺のことを兄だと思ってる。。いやっ前者はある意味合ってはいるんだけどあーもう、説明がややこしい。記憶喪失相手にお前は妹に薬を盛られて性別を女にされたとか男の時の親友とか言っても困るだけだろこれ。どう説明すればと悩んでいたらまひろの顔が青ざめた。

 

 

 

「も、もしかして不審者!うわっ・・・」

 

 

そう言ってまひろは涙目になりながら一歩下がると落ちてた本に引っかかってこけてしまった。

 

 

「いたた・・・これは?」

 

 

まひろは手に取って本のページを捲る。こっそり後ろから見ると少女監禁とか調教とかアレなワードが飛び出しており内容を察した。あっ・・・

 

 

「もしかして、お兄ちゃん悪い人!わ、私を調教するの?こんな風に!」

 

「わー待て待て待て誤解だ。それは・・・」

 

 

超過激なシーンだったため俺もまひろも顔を真っ赤にする。とりあえずなんて説明すればいい。それはお前のだと言って今のまひろは納得するのだろうか?いやっ、納得どころか今のまひろなら問答無用で通報しかねない。まひろはスマホを取り出していた。まずいこのままだと警察のお世話に・・・かくなる上は・・・

 

 

「それは・・・俺の愛読書・・・です」

 

「お兄ちゃんの?」

 

「はいっ・・・・」

 

「お兄ちゃんは私のお兄ちゃん?」

 

「はいっ・・・そうです」

 

「お兄ちゃんはこういうマンガが好きなの?女の子を監禁してちょ・・・調教するのが」

 

 

まひろの言葉のナイフが俺の胸にグサグサと突き刺さる。『それが好きなのはお前やお前』と今すぐ叫びたくなってしまうがお縄ルートに入ったら人生終わりなので慎重に言葉をえらばないと。親友がこういう漫画を読むことにツッコむ以前に通報されそうな状況のせいで今の俺はそこまで考える余裕は微塵もなかった。

 

 

「はいっ、大好きです・・・」

 

 

俺は涙を流しながら肯定した。妹にエロ本バレるお兄ちゃんってこういう心境なんだな。まあ俺、妹いないんだけどな。ははは・・・

 

 

「お兄ちゃんのえっち・・・」

 

「ふごっ・・・・」

 

 

まひろの軽蔑な視線が痛い。なんで俺は記憶喪失になった親友にゴミ扱いされているのだろうか。すごいジト目で見られてるんだけど。

 

 

「それでここはお兄ちゃんの部屋・・・なんだよね?」

 

「ま、まあ・・・うんっ。とりあえず場所を変えようか。この部屋じゃ落ち着かないだろう」

 

「う、うんっ・・・何もしないよね?」

 

「何もしないから。しんゆ・・・実の妹をそんな目で見ないから」

 

 

元男の親友をそんな目で見たらいよいよ終わりだと思う。落ち着け、見た目はどんなに変わっても中身のまひろ自身は変わってなかったんだ。女の子になっても俺がやることは変わらない。

 

そんなわけでリビングに来たけど未だにまひろは警戒態勢を解いてくれない。その証拠にいつでも通報できるようにスマホをにぎりしめられていた。俺とまひろが本当に兄妹なら警察に通報されても記憶喪失で説明がつくがそうじゃないからまひろに通報されたら本当に終わりだ。今も本当に自分の兄なのか疑った目をしている。実際違うんだけど今は本当の兄のように振る舞わなければ社会的に殺されてしまう。

 

 

「ところでまひろ。お腹空いてないか?」

 

「・・・まあちょっとだけ」

 

「そっか。じゃあお兄ちゃんがたまにはおやつでも作ってあげるか。いつもは妹・・・じゃなくてまひろの姉ちゃん作ってくれてるんだよ。お姉ちゃんはもう少ししたら帰ってくるからね」

 

 

とりあえずみはりちゃんに電話しないと。俺は冷蔵庫から食材を取り出して。卵を割ってかき混ぜながらみはりちゃんに電話する。

 

 

『もしもし葵さん。みはりです、何かありましたか?』

 

「実はちょっと大変なことになった。みはりちゃんが買い物に出かけた直後、俺はまひろの様子を見に行ったんだけどまひろが倒れててそれで記憶を失ってるんだ」

 

『記憶を!どういうことか詳しく』

 

「詳しく説明するのは後で。それよりもすぐに戻ってきてほしいんだ。でないと俺、まひろに通報される。頼む、君だけが頼りなんだ」

 

『・・・一体何がどうなったらそうなるんですか!でも分かりました。買い物は済ませましたのでタクシー拾ってすぐに戻ります。葵さん、もう少しだけ持ち堪えてください』

 

「分かった。それじゃあ・・・」

 

 

そして俺は電話を切ってフライパンに火を入れて生地を流し込む。

 

 

「まひろ・・・そのっ。お姉ちゃんにも連絡しておいたからすぐに戻ってくるからな」

 

「・・・・・」

 

 

疑われてる。すごく疑われてる。とりあえず俺は急いで作ってるものを完成させた。クリーを周りに乗せてから仕上げにさくらんぼを。よしっ・・・

 

 

「出来たぞ。ホットケーキだ」

 

「・・・美味しそう」

 

「ほらっ、食べるだろ?」

 

「・・・いただきます」

 

 

そう言ってまひろは一口ホットケーキを頬張る。

 

 

「美味しい・・・お兄ちゃんホットケーキ作れるんだ。はむっ・・・」

 

「ふぅ・・・」

 

 

ホットケーキは別に作るの難しくないが、長年料理をし続けたのがこんなところで生きるとは思ってなかった。そう思ってたらドアが開く音がする。みはりちゃんが帰ってきた。

 

 

「葵さんっ、お兄っ・・・まひろちゃんが記憶喪失になったって?」

 

「焦るのはわかるけどまずは落ち着いて。一応見た感じ目立った外傷はないけど・・・まあでも色々複雑なことになってて・・・」

 

 

これまでの出来事をみはりちゃんに話した。

 

 

 

「なるほど。お兄ちゃんの通報を止めるには本当のお兄ちゃんのように振る舞うしかなかったと」

 

「ああっ・・・でもみはりちゃんが戻ってきて良かったよ本当」

 

 

 

とりあえずみはりちゃんに軽くまひろの状態を見てもらったけど流石のみはりちゃんもそういう面はあまり詳しくはないらしい。話によるとこういうのはみはりちゃんの通う大学の先輩の得意分野らしいが・・・

 

 

「うーんっ多分、一時的な記憶の混乱だと思います。こういうのは安静にして一晩睡眠をきちんと取れば朝には症状が治るって大学の先輩から聞いたことがあります。それでも治らなかったら明日、私が病院に連れて行きますので」

 

「分かった・・・それで行こう」

 

「お兄ちゃん〜ホットケーキ美味しかった。それでそっちは?」

 

「やっほー。お姉ちゃんのみはりだよ。まひろちゃん、お兄ちゃんを通報しようとしたんだってね。いくら家族でもそういうのは良くないと思うよ」

 

「だ、だって・・・お兄ちゃんが少女監禁調教・・・ううぅ。えっちなマンガ持ってたからてっきり・・・」

 

「・・・葵さん」

 

「はいっ・・・・」

 

「本当に・・・すみませんでした」

 

「うんっ・・・いいんだ」

 

 

まひろの一言だけで何があったのかみはりちゃんは察してくれた。うんっ、さすがまひろとずっと一緒にいただけはあって理解が早い。

 

 

「それにしてもお兄ちゃん、お姉ちゃん。なんでそんなに他人行儀なの?」

 

「へっ?」

 

「兄妹ならもっとフランクに接するはずだよね?」

 

 

まひろのごもっともな指摘に動揺する俺とみはりちゃん。そうだ、今はまひろの兄になってるから当然みはりちゃんにとっても今の俺は兄ってことになる。ここであらぬ疑いをかけられるとまた面倒なことになる。

 

 

「そ、そんなことないって。なーっみはり(・・・)

 

「そ、そうだよ。ねーっお兄ちゃん(・・・・・)

 

 

俺は今、ちゃんと笑えてるのだろうか。まひろのためとは言え、親友の妹を呼び捨ては少し抵抗がある。というより女の子を名前で呼んできたことなんてないし・・・大丈夫なのだろうか?

 

 

「ふーんっ、そっか」

 

「とりあえず、安静にしてようねまひろちゃん。私の部屋にベッドあるから行こっか」

 

「うんっ、そうするっ」

 

 

とりあえず今日の経過観察は中止だな。本当はまひろと出かける予定だったんだけどな。まあそれはまたいずれでいいか。もし記憶が戻らなかったらどうなるのだろう。本当の兄としてまひろと接しないといけないのか?

 

 

「とりあえずお兄ちゃんは私のベッドでぐっすり寝ています」

 

「そっか・・・それとごめんね。咄嗟に名前で呼んじゃって」

 

「まあ状況が状況だったので私も思わず・・・」

 

 

お互い心境が複雑だった。とりあえず・・・

 

 

「みはりちゃん。もしまひろの記憶が戻らなかったらどうするんだ?。思い出が全部なくなったら」

 

 

俺自身はまひろとは高校の付き合いだ。それにまひろが引きこもったことも考えると付き合いは全然長くない。けどみはりちゃんは違う、生まれた時からずっと一緒でたくさん思い出があるはずだ。楽観的にいられるわけがない。無理してないといいが・・・

 

 

「そりゃ葵さんから聞いた時はびっくりしましたし思い出が消えるのも怖いです。でももし記憶が戻らなくなっても・・・私のお兄ちゃんであることに変わりはないです。例え女の子になっても記憶を失っても私のたった一人のお兄ちゃん・・・・それにお兄ちゃんのことだからきっと明日の朝には記憶は戻ってますよ」

 

「強いんだな。みはりちゃんは・・・」

 

「それにいざとなったら大学の先輩と協力して記憶が戻る薬でも作ってみます」

 

 

そうだ、みはりちゃんは強い。そしてなんでもできる子だ。兄を社会復帰させるために女の子になる薬まで作る子だ。みはりちゃんはきっとそれだけまひろのことが好きなんだろう。まひろのためならなんだってやる。

 

みはりちゃんのことがほんの少しだけ分かった気がする。

 

 

「だからそんな不安そうな顔しないでください。大丈夫です、お兄ちゃんがそう簡単に私や葵さんとの思い出を忘れるわけがないですよ」

 

「・・・そうだな。ありがとうみはりちゃん。少し楽になったよ。せっかく再会できた矢先にまひろが記憶を失って少し動揺してた」

 

 

俺は精神は強い方ではない。あの時も今も無理やり平静を保っている。気持ちで負けたらおしまいだから。でも今負けそうになってる。もしこのまままひろの記憶が戻らなかったらと思うと。でも・・・

 

 

「信じるよ。まひろの記憶が元に戻ることを・・・」

 

「葵さん・・・」

 

「それでこれからどうする?俺はもう帰った方がいいか?餌付け・・・じゃなくてホットケーキをあげて信用はしてもらえたとはいえ完全に気を許してるとは思えないし」

 

「いえっ・・・それはやめた方がいいかと。今の私たちは兄妹ってことになってますのでお兄ちゃんには変に刺激しない方が・・・」

 

「それもそうか・・・分かった。とりあえず一晩泊めてもらう。それでいい?」

 

「はいっ。葵さん、よろしくお願いします」

 

 

とりあえず俺は着替えを取りに家に戻る。まさかこんな形でまたすぐまひろの家に泊まるとは思わなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜☆〜

 

「さてとまひろはまだ寝てるか?」

 

「はいっ・・・今はぐっすり寝ています」

 

「とりあえず作り置きできるものがいいな。肉じゃがとか」

 

「じゃあ私用意するんで・・・葵さんはお風呂の用意お願いしていいですか?なんかすみません、お客さんなのに」

 

「いいって。今は家族ってことになってるからさ。みはりちゃんも気を使わなくていいからもっと色々頼ってくれていいんだよ」

 

「・・・お兄ちゃんも葵さんを見習ってもう少し家の手伝いとかしてくれたらなぁ」

 

「・・・なんかごめんね」

 

 

あのバカ、引きこもりが少し改善してきてるならみはりちゃんのフォローをしてやれよ。姿を中学生くらいの妹にされたとはいえ仮にもお前はこの子の兄なんだからさ。

 

 

「仕方ない、今度まひろに料理でも教えるか」

 

「あっ、それならまず私に教えてくれませんか?」

 

「えっ?でもみはりちゃん普通に料理できるんじゃあ・・・」

 

「そのっ・・・もっといろんな料理を覚えたいんです。かえで・・・高校の時の友達に料理習ってたんですけど葵さんもその子に負けず劣らず料理上手なので是非参考に・・・」

 

「そっか。じゃあまひろと会う時に時間があったら色々教えてあげるよ。だいたい一通りの料理できるから作りたいものがあったら聞いてくれていいから」

 

「その時はお願いしますねっ」

 

 

その後、まひろは夜もまだぐっすりのようでとりあえずみはりちゃんがまひろの様子を見ててくれるらしい。そして客間はないからまひろの部屋を今日は使ってくださいと言われて今俺は親友の部屋にいる。

 

いろんなジャンルのゲームがあって綺麗に並べられてる。そういえばここで・・・

 

 

「いかん思い出すな。忘れろ、忘れるんだ」

 

 

とりあえず散らばってる本を拾い上げる。段ボールに入ってるのを見るとこういう系の漫画を全てしまっていた。今の棚を見ると前来た頃よりスッキリしている。掃除でもしたのだろうか。とりあえず元あった場所に戻しておくか。

 

みはりちゃんはまひろの持ってるゲームとか好きにやっていいって言ってたけどそもそもテレビゲーム自体あまりやらないからなぁ。とりあえず持ってきた本でも読むか。

 

 

「・・・・・」

 

時計を見ると夜の10時を指していた。キリもいいしここまでにして今日はもう寝るか。それにしてもまひろは大丈夫なのだろうか。まあみはりちゃんがついてるし大丈夫だろう。さてとおやすみなさい。俺はまひろのふとんの中で静かに目を閉じる。

 

 

 

 

「・・・・・・・」

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・」

 

 

 

 

「・・・・・・・・」

 

 

 

 

ガチャッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜♂ ♀ ♂〜

 

 

緒山 まひろは現在記憶を失っていた。まひろは自分のことを女の子だと思っておりなおかつ自分には兄と姉がいるらしい。姉は白衣を着てるからお医者さんか研究者だと認識し、対する兄は少女監禁の調教モノが好きなゴミクズと認識していた。

 

 

長く寝ていたまひろは用を足すために起きてから済ませるがみはりの部屋のドアノブに手をかけたが・・・・

 

 

「お兄ちゃん・・・」

 

 

記憶が吹っ飛んでからどう接すればいいか分からなかったがあんな本が好きでもちゃんとお兄ちゃんしてて優しいのは本能的などこかで理解した。もちろんお姉ちゃん(みはり)の存在も安心できるがお兄ちゃん(あおい)はそれ以外の特別な何かを感じた。そう思ったまひろはおにいちゃん(じぶん)の部屋に手をかける。

 

 

「お兄ちゃん・・・まだ起きてる?」

 

 

「・・・・すぅ」

 

 

既に葵は寝落ちしていた。まひろとは対象的に健康第一のスタイルで生活してるので朝は基本早いに寝不足にもならない。故にまひろの声なんて微塵も聞こえていない。まひろはそんな彼を見て頬を膨らます。少しお話ししたかった、ちゃんと伝えたいこともあったと思いながら葵の寝ている布団に潜り込む。

 

 

「お兄ちゃん・・・・あったかい・・・それにこの匂い・・・すごく安心する。どこか懐かしいような・・・そんな匂いが・・・以前にもどこかで・・・・あれっ、なんで私そんなこと思って・・・」

 

 

少し考えたがまひろはまあいいやと思い葵を抱きしめる。

 

 

「お兄ちゃんのこと何も覚えてないけど私、頑張ってお兄ちゃんのこと思い出すから。それとさっきはごめんなさい。お兄ちゃんのこと不審者だと思って・・・・」

 

 

記憶を失って本能的に葵のことを警戒していたまひろだったがまひろの心のどこかで理解をしていた。葵は自分にとってかけがえのない大切な人。それが微かに残っており葵の優しさと温もり、匂いに触れて確信する。

 

 

「お兄ちゃん・・・私、お兄ちゃんの事が・・・」

 

 

これはきっと好きな人の匂い(・・・・・・・)私の大好きなお兄ちゃんの匂いだと。まひろはそう信じて疑わずに葵と同じ布団で寝たのだ。そしてこの前も行ったが2度あること3度あるように1度あることもまた2度あるのだと。

 

 

「!?!?!?!?!?!?!?」

 

 

次の朝、緒山 まひろは言うまでもなく困惑していた。朝起きたら目の前で葵が寝ていた。どうして、なぜこんなことになっているのか。そんなことを考えていると・・・・

 

 

「もう朝か・・・・」

 

「な、なっ・・・何してるんだ!葵、お前、な、なんでオレの布団にいるんだよ!」

 

「・・・・・」

 

 

葵は黙ったまままひろを見る。まひろは少したじろいだが少し葵の様子がおかしいことに気がつく。まひろがそれを聞こうとしたら先に葵が口を開いた。

 

 

「もしかしてまひろ。記憶が戻ったのか・・・」

 

「・・・・記憶?」

 

 

そしてまひろはその言葉で全てを思い出した。葵と遊ぶために準備を終えて時間潰しでゲームをやっていてが別のゲームを取り出す際に以前もみじに片付けられてその際にいろんなところにしまったがみはりと二人がかかりで脚立を使って本棚の上に段ボールを積んだのを思い出す。ゲームを取り出す際にバランスを崩して段ボールの入ったえっちな本が落ちてきてそれが頭にヒットして衝撃が少し強くて記憶がぶっ飛んだのである。

 

そして不幸?なことに記憶を失った時に自分が何をしていたのかはっきり覚えていた。のだが・・・・

 

 

「い、いやっ・・・なんにも覚えてないし!とりあえず部屋から出ていけ!」

 

 

まひろは問答無用で葵を追い出した。そして体育座りになって床にもたれかかって顔を真っ赤にする。まひろははっきりと覚えていた。記憶を失ってたとはいえ葵のことを兄だと思ってたこと。そして葵の匂い、温もりに安心してたこと。そして・・・

 

 

 

 

「これは親友としてだ。こんなことあってたまるかっ!」

 

 

 

まひろは顔を真っ赤にしてありえないありえないと呟く。記憶を失ったまひろはこう思ってた。兄だと思ってたとはいえはっきりとあの時の気持ちを覚えている。好きな人の匂いだと。

 

 

「そもそも自分が女だと思ってたしセーフだ。オレは葵のことをなんとも思ってないし。だから・・・」

 

 

この記憶を恥ずかしい消し去りたい。まひろはそう思った。そして・・・

 

 

「まひろの記憶が戻ってよかったけどなんであいつ俺の寝てた布団に?みはりちゃんの部屋で寝てたんじゃ」

 

 

葵も葵で今回の件でまた複雑な思いを抱えるのだった。そして・・・・

 

 

 

 

『お兄ちゃん・・・私、お兄ちゃんの事が・・・』

 

「ふーんそっか。お兄ちゃん・・・もしかして葵さんのこと。これはもっと葵さんにお兄ちゃんの治験に付き合ってもらわなきゃ」

 

 

 

それを偶然まひろの部屋に置いてた監視カメラのデータから出てきてそれを見たみはりもみはりでまたまひろの想いを勘違い?するのだった。




最後のは果たして本当にみはりの勘違いなのか。


そんなことは分かりませんが今回は1巻の内容をリメイクしました。さてと焦らしまくったら読者に怒られそうなのでそろそろ出しますか。


次回もよろしくお願いします。


それとみなさん感想ありがとうございます。毎回返せるわけではないですが返せる時は返していこうと思います。全部読ませていただいてますのでご理解ください。
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