2年ぶりに再会した親友が男を辞めてた上になんかおかしい。   作:あっぷる

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前回も言いましたがあさひのお兄さんの公式設定が出てきましたのでそれに限りなく近い設定に合わせました。なので今回の話を機に名前を変更しています。そのため今回は冒頭は彼視点でスタートします。


桜花 夕哉

7巻の特装版の小冊子の最後のページでゆうやと判明した。年はおそらく中3くらいだろうがこの作品では大学生である。漫画好きとか基本的な設定を受け継いで大学生らしい大人な性格。漢字は不明だが大学生設定のためあえて漢字表記にしている。漢字はこれで合ってるのかは知らないけど。



※今回まひろは出てきません。


葵の新たな挑戦

俺の名前は桜花 夕哉。どこにでもいる大学生だ。家族構成は父と母、そして中学生の妹がいる。人懐っこくてやんちゃな妹だ。俺自身特別に尖ったところはあるわけじゃないが人生を楽しく生きることを常にモットーとしている。だからそのための努力は惜しまない。

 

運動もそこそこしてたし受験も頑張っていい高校に行っていろんなやつと友達になった。大学になってもそれは変わらないけど大学の同じゼミに出会ったやつは不思議なやつだった。今までにないタイプ。

 

 

そいつの名前は相原 葵という。すごく女の子っぽい感じの名前だがれっきとした男である。欠点らしい欠点のない完璧超人だが必要以上に人と仲良くしようとしない。そしてあいつは少し無理をしてるようにも見えた。

 

高校時代に何かあったのかもしれない。あの日以降もそして今も話してくれたことはないけどあの時、確かに葵は変わった。前まではどこか無理してた感じも今はすごく自然だ。俺は半年以上いてようやく相原 葵がどんなやつなのか分かった気がする。

 

なんでもできるすごいやつだが、同時に何事も自分でどうにかしようとするやつ。一人でどうにかできてしまうやつだった。だから人を頼ることを知らない。本当の意味で心を開いてるやつなんて一人もいないのだろうと思ったけどそんなあいつがこの前・・・

 

 

『親戚の女の子を怒らせてしまった。どうしたらいい?』

 

 

その質問は俺にとっては至極くだらないことでもあいつにとってはとめも真剣だった。一人でなんでもしてしまうあいつが初めて俺を頼ってくれた。

 

正直嬉しかった、本当の意味で初めて頼ってくれたのが。俺は自己紹介の時に妹がいるということは話している。聞くと葵の親戚の子もウチの妹と同じくらいだとか。正直、あさひにはプリンの一つでもあげれば機嫌治るしというより歳が近くないからあまり喧嘩もしないがとりあえずそんな感じでアドバイスしたら無事仲直りできたらしい。

 

 

そしてそこから葵は色々と変わった。今までやってたバイトをやめたらしい。自分のための時間を作りたいからと言ってたがその顔はどこか吹っ切れていて前までどこか無理してた葵はもういない。今ではたまに遊ぶ仲になった。この前もゲームセンターに葵と行ったが葵はゲームセンターに行ったことなかったらしい。今どきゲーセン行ったことないのはちょっとびびったけど元々ゲームするやつじゃないしな。

 

それで今は葵にある相談を受けていた。

 

 

「バイトを辞めたのはいいが夕哉。なんかいいバイトないか?バイトを辞めたとはいえお金がいらなくなったわけじゃないんだよ。けど今までは週6以上やってたんだけど今は半分くらいに抑えたいんだ」

 

「そうだな。うーんっ・・・じゃあ俺のバイト先に来るか?」

 

「夕哉のバイト先に?」

 

「ああっ、喫茶店で働いてるんだけど先日キッチンスタッフが1人退職してな。ウチのマスターが募集をかけるって言ってたけどお前確か料理できたよな?」

 

「まあ人並みには」

 

「なら頼む。応募してくれないか?ウチのスタッフ、ホールはそこそこの数いるんだけどキッチンスタッフは少ない人数で回してるんだ。パフェとかその程度ならホールの人でも作れるんだけど本格的な料理はちょっとな。前までいたキッチンスタッフ優秀でマスターも頼ってたところあったし」

 

「・・・そういうことなら分かった。行ってみるよ」

 

「本当か?いやー助かるよ。シフトも割と融通が効くからそこは気にしないでくれ。俺はマスターに伝えておくからな」

 

「うんっ」

 

 

そんなこんなで葵をキッチンスタッフとして雇うことになった。料理の腕を見たらマスターは躊躇いなく即採用した。俺も話では聞いてたがあれで人並みなのかと思った。前いたキッチンスタッフくらい有能な仕事をしていた。純粋にマジかよと声に出るくらいには。

 

基本的な料理は全てできるらしく今あるレシピもすぐに覚えた。葵に聞くと料理は5、6年近くやってるらしい。「数少ない趣味かも?」とぼやいていた。意外な情報だ。これが女子力というやつなのかと俺は思った。

 

 

「こんにちは今日もよろしくお願いします」

 

「おはよう葵くん。今週はハロウィン週間で毎年かぼちゃメニューを追加するんだよ。で、実は・・・」

 

「なるほど・・・そういうことでしたら。俺でいいなら任せてください」

 

 

そう言って葵は裏のキッチンに行く。何度か葵の料理を食べたことあるがマジで美味い。金取れるレベルで・・・いやっ実際お金はもらってるんだが・・・・俺は勉強とスポーツはできるが料理はからっきしだからな。妹に対してできるのは宿題教えることくらいだし。そういう意味では葵のことちょっと羨ましく思う。

 

 

「というわけでできました。試作で作ったかぼちゃケーキです。みなさんどうぞ」

 

「うーんっ・・・控えめの甘さだけどこれもこれで悪くないね」

 

「すごくおいしいよ。流石は葵くんっ」

 

「キッチン担当の先輩が辞めたときはどうなるかと思ったけど葵くんがいたらここもしばらくは安泰だね」

 

「しかしここまで美味しいとマスターとしての威厳が・・・」

 

 

マスターの料理の腕も本物だが前いた先輩と葵の料理の腕が異次元すぎるんだよな。まあ先輩は調理師免許取るために専門大学行ってたくらいの料理ガチ勢だったしな。それと対等のレベルを作れる葵はマジで何者だよと思う。

 

 

「まっ、マスターはコーヒー淹れる腕は一流だからな。そこは最後まで先輩も勝てなかったところだし」

 

「流石にコーヒーまで負けたらマスターとしての立場なくなっちゃうからね」

 

 

 

葵は仲良さそうにホールの女性スタッフと話している。元々ゼミでも人当たりがいい性格ではあったけどガードが固かったというか必要以上に距離を取ろうとしてたけど今の葵にはそれはない。喫茶店のホールの先輩相手にも友達感覚で話している。

 

葵は恋愛に疎いやつだからちゃんと信頼できる女性と出会ってほしいところだが・・・そんなことを思ってたら扉が開く。ウチの客層は学校が近いことから中高生のお客さんが多い。もちろん大人の人もいるが時間帯によっては逆転することもある。

 

 

「いらっしゃいま・・・」

 

「あはは、来たよー。にーちゃん」

 

「お前・・・また来たのかよ」

 

 

俺は頭を抱える。客層は中高生が多いと言ったが無論、その中には俺の妹、桜花 あさひも含まれいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜☆〜

 

まひろ記憶喪失事件から数日後、色々あったがまひろの治験に付き合いながら大学生活を送っている。まひろには言ってないがまひろと再会したあの日に配達のバイトを辞めることにした。とは言ってもすぐには辞められなかったが大学の休みが終わって10月の上旬で仕事をやめた。だが流石にこのままバイトをきっぱり辞めるわけにはいかなかったので自分のペースでできるバイトはないかと同じゼミに所属している桜花 夕哉に相談したところ夕哉のバイト先を紹介してもらえることになった。

 

なんでも夕哉のバイト先で喫茶店のキッチンスタッフが一人辞めてしまったらしい。夕哉には一応俺が料理できることは話してはいたからせっかくだし受けてみないか?バイトのシフトの融通も効くからと言われて受けることにした。

 

 

面接を軽く受けて料理を作ってみたら即採用された。飲食店のバイトなんてしたことないがこんなんでいいのだろうかと俺は思ったがマスターもスタッフも気さくな人ばかりでいいところだなと思う。以前は一人で黙々とこなしていたがこうやって誰かと仕事するのも案外悪くないかもなと思いながらマスターから季節イベントの話をされた。

 

 

この喫茶店では季節によってはイベントをやっており今は10月だからそろそろハロウィン限定メニューを追加するらしい。11月は特にないらしいが12月はクリスマス限定メニューをスタッフが協力してメニューを考案をするらしい。以前までは調理師免許を取るために専門学校通いながらバイトしていたキッチンスタッフに任せていたらしいが今はもういないのでどうするか考えるのだが・・・

 

 

「というわけで葵くん。メニューは任せるから試しにハロウィン限定メニュー作ってみないかい?」

 

「そんな重要な仕事、俺に任せていいんですか?」

 

「普通は新人に任せるものじゃないが葵くんの料理は正直この前までいたウチのスタッフと差がないのだよ。つまりマスターであるこの僕より料理スキルは上ということになる」

 

「流石にそんなことは・・・」

 

「謙遜なんてしなくてもマスターの言うように本当に葵くんの料理はマスターより上だよ」

 

「私もそう思う。だから自信を持って!ねっ」

 

「君たちははっきり言ってくれるねぇ。マスターは悲しいよ」

 

 

気さくなのはいいことだけどマスターの扱いぞんざい過ぎはしないのだろうか。こんな人だけどコーヒーはめちゃくちゃ美味いんだよなぁ。真似できそうにないレベルで。まあ客層上あまりブラックを頼む人いないらしいけど・・・・

 

そんなわけでかぼちゃを使ったメニューか。色々できるけど客層が中高生メインの喫茶店。だったらこだわるのは見た目だな。ならばこれだ。

 

「というわけでできました。試作1号のかぼちゃケーキです。みなさんどうぞ」

 

「うんっ。控えめの甘さだけどこれも悪くないね」

 

「すごくおいしいよ。流石は葵くんっ」

 

「キッチン担当の先輩が辞めたときはどうなるかと思ったけど葵くんがいたらここもしばらくは安泰だね」

 

「しかしここまで美味しいとマスターとしての威厳が・・・」

 

「まっ、マスターはコーヒー淹れる腕は一流だからな。そこは最後まで先輩も勝てなかったところだし」

 

「流石にコーヒーまで負けたらマスターとしての立場なくなっちゃうからね」

 

 

そのままマスターと話してかぼちゃケーキのメニュー考案を続ける。かぼちゃケーキの案と味は悪くないからもう少し目を引くアレンジをできないかと聞かれた。ふむ・・・色々案があるがこういうのはアレだな。センスの問題だからリアル女子中高生の案が欲しいところだけど知り合いにいないしなぁ。そんなことを思ってたら扉を開く音が聞こえる。ちょっくら行ってくると言って夕哉が対応に向かう。

 

 

 

「いらっしゃいま・・・」

 

「あはは、来たよー。にーちゃん」

 

「お前・・・また来たのかよ」

 

 

そう言って夕哉は頭を抱えていた。知り合いなのだろうか。

 

 

「誰かと思ったらあさひちゃんだ」

 

「こんにちはー。キャンディー食べる」

 

「あまり妹を甘やかさないでくださいよ先輩方」

 

 

妹!夕哉に妹がいるのは知ってたけど・・・実際にそれでまひろと仲直りするためにどうすればいいか聞いたことあったし。てことはこの子が夕哉の妹の・・・

 

 

「にーちゃん、この人見たことないけど新しい人?」

 

「ああっ、俺の大学のゼミの友達だ。葵、ちょうどいいや。紹介するよ、妹のあさひだ」

 

「そうなんだ。はじめまして、相原 葵です」

 

「よろしくー。それでにーちゃん、お腹すいたから奢ってー」

 

「・・・はぁ。んなことだろうと思ったよ」

 

 

そう言って夕哉はため息をつく。なんか知らんが苦労をしてるらしい。そうだ・・・

 

 

「あさひちゃん。えっと今度ハロウィン限定メニューでかぼちゃケーキ作ったんだけどこれで良かったら食べる?」

 

「いいの!!わーいっ」

 

「おいっ葵、お前もあまりあさひを甘やかさないでくれ」

 

「いやっ、ハロウィンメニューの意見を聞きたいなと思って。俺には中高生の女の子の知り合いなんていないし・・・」

 

「えっ、けどお前親戚の女の子と喧嘩したしたからどうしたらいいかって聞いてきたけどその子確かあさひと同い年くらいじゃなかった?」

 

「あっ、えっ?えーっと・・・そうだったな」

 

 

そうだった、まひろと仲直りするためにでっち上げた嘘をついたんだった。どうしよう、流石の夕哉も実は親戚の女の子は嘘で本当は薬を飲まされて女の子になった同い年の親友でしたなんて言っても信じてもらえるわけないし・・・・

 

「なんかあったのか?」

 

「じ、実はまた喧嘩しちゃって・・・聞きづらいというか」

 

「そうか・・・あまり長引くと変に拗れるから仲直りしろよな」

 

「うんっ・・・」

 

 

変に拗れるのは確かにそうだな。まあ俺とまひろの場合、性別変わるレベルで関係拗れてしまったけど。そもそも今はまひろと喧嘩してないから純粋に嘘をついてるのが心が痛くなる。

 

 

「大丈夫だよ。ちゃんと謝ってくれれば許してくれるって」

 

「あさひちゃん・・・そうだねっ」

 

 

今度は拗れないようにしないとな。もう後悔なんてしたくないし。あと変に気を遣わせちゃったかな。とりあえず机に置いてあったかぼちゃケーキを渡す

 

 

「いただきまーす。うーんっ美味い!」

 

「それでここをこうした方がいいとかないかな?」

 

「うーんっ・・・美味しいしこれでいいと思う」

 

「葵、あさひは見た目より味とか量とか重視するタイプだから中高生らしい意見求めても無駄だぞ」

 

「そうか・・・どうしようかなー」

 

「・・・最近本当のお前が見えてきたと思ったけど何に対してもお前は真面目なんだな。いやっ真面目すぎるな」

 

「ん?」

 

「まっ、そこがお前のいいところでもあるんだけどな。バイト入ってそんなに経ってないのに実際の中高生の意見聞いてメニューをよりよくしたいなんて普通思わないだろう」

 

「そういうもんなのか?」

 

「そういうもんだろ。まっ、それもお前らしさなんだろうな」

 

 

真面目すぎる・・・確かまひろにも同じことを言われたな。でも実際に中高生の意見を聞いてより良いものにしたいのもまた俺の本心だ。

 

 

「ならねーちゃんとかは?ねーちゃんの意見なら参考になるんじゃない?」

 

「ああ、かえでか。確かにかえでは女子力高いし。たまにはいいこと言うなあさひ」

 

「えへへ。てことでにーちゃん。オレンジジュースお願い」

 

「・・・ったく仕方ないな。今回だけだぞ」

 

「わーいっ」

 

「・・・・」

 

 

夕哉、口ではあんなこと言ってるけどなんだかんだで・・・

 

 

「あはは。なんだかんだで夕哉くん。あさひちゃんには弱いよねぇ。甘やかすなといいつつ」

 

「放っておいてくださいよ」

 

「とりあえずオレンジジュース代は夕哉くんの給料から引いておくね」

 

「マスター!?」

 

 

なんか改めて思ったけどいいところだな。暖かくてスタッフみんないい人で。ここなら長く続けられそうだ。夕哉には感謝してもしきれないだろう。いつかまひろやみはりちゃんにもここを教えないとな。

 

 

「というわけで俺からかえでに連絡しておく。女子力高いギャルだが・・・まあ問題ないだろ。お前のコミュ力なら」

 

「大丈夫大丈夫、ねーちゃんとならすぐ打ち解けられるって。自信持ちなよアニキ(・・・)

 

「・・・アニキ?」

 

「いやぁ・・・咄嗟にいいあだ名思いつかなくてにーちゃんの友達だからアニキ!ダメかな?」

 

「・・・いやっあのっ」

 

「はぁ・・・こういうやつなんだ。うちの妹は・・・」

 

「そっか・・・うんっ。それじゃああさひちゃんの呼びやすい呼び方でいいよ」

 

「本当!?じゃあこれからよろしく。アニキ!」

 

 

この日、俺に妹分?ができました。こういうのを妹分って言うのか分からないけど。とりあえず次のシフトでかえでさんって人を紹介してもらうことになった。とりあえずハロウィン限定メニューを考えないとな。

 




前後編分けなければ本来これくらいの長さので調子を取り戻しつつあります。というわけでかえでやもみじを差し置いて先にあさひが本格的に登場しました。しかもあさひのおかげでようやく次回かえでを出すことが出来ます。

時系列は2巻の15話、パーティーナイトの少し前です。


新設定

主人公のバイト先が配達から喫茶店になりました。判明してるスタッフはマスター、ホールスタッフ女の子二人と夕哉、葵含めて5人です。まだスタッフはいますが特に名前も設定も考えてませんのでこれ以上増やす予定はないです。あとスタッフの名前も決めてないですが特にこの先名前を出す予定はないです(思いつかないので)




というわけで更新できないこともたまにありますし生存報告もかねてTwitterを開設しました。@ringo_aka_pomme

何を呟けばいいか分からないのでまだ0ツイートですがとりあえず近況情報を載せたいと思います。進捗情報等はTwitterで報告します。
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