「ここは?」
俺は目を覚ますと真っ白の空間?にいた
一応立っていられるので床はあるようだ。
「ようこそ時空と世界の狭間へ」
「ッ!」
突然背後から声をかけられ警戒しながらも
声のした方へ振り向く。
「そう身構えんでもよいお主に危害は加えんよ」
振り向くと長い白髪と白髭を生やしたお爺さんが
優しく微笑んでいてどこか神々しさを感じる。
「あなたは?」
「儂か?信じられぬであろうが
お主のような人間達から
神様と呼ばれておる存在じゃ」
「あなたが神様?」
確かに信じられないが納得してしまうほどの
神々しさを感じ自分でも不思議と信じられた。
「さてなぜお主がここにいるのか
心当たりはあるかの?」
「心当たり?」
俺は思い出そうとしたが何も思い出せない。
「あれ?何も思い出せない?なんでだ?」
「やはりお主記憶を失っておるの
まぁ当然といえば当然なんじゃがの。」
「当然?どうゆうことですか?」
神様曰く今俺と神様がいる場所は
時空と世界の狭間という所で
ここは神様以外は入ることも出ることもできない
特別な場所らしい。
でも俺の魂がなぜかこの狭間に入り込み
それを見つけた神様が俺の魂の居所の身体を創って
その体が耐えられる空間を創り、
俺が目覚めるまで見守っていたらしい。
目覚めるまでに俺のことを神様が調べた結果
俺はどこかの世界で生きて
不幸な事故に巻き込まれて命を落とし、
あの世に行く途中のどこかで狭間に入り込んだ
という経緯でここにいるらしい
元の世界に帰ることは体がないので不可能
「それとこのままではお主は消えてしまうぞ」
「えぇ!?」
「まぁ儂が作った安全空間内に居れば消滅はせんが
お主は記憶が無い上に
お主の存在自体がすごく不安定なんじゃ
ずっとこのままじゃと君の全てが消えてしまう
じゃがそうならんようにする方法ならある」
「本当ですか!お願いします!
その方法を教えて下さい!」
「じゃが長い時間がかかる上に
たくさん苦労もするぞ
あの時消えていれば楽だったと
後悔するかもしれんそれでもか?」
「それでもこのまま何もせず消えるより
できること全部やった方が良いです!
だからお願いします!」
「分かった、教えようその方法は
お主が様々な世界を旅し
お主の存在を証明させることじゃ」
「様々な世界を旅?」
「そうじゃお主が住んでおった
世界が全てではない
もしこうなれば、もしそうじゃなかったら、
という可能性の世界が多く存在しておる。
お主がいた世界じゃと異世界と言われておる
お主の記憶は全て消えた訳では無い
アニメや漫画とやらのなんでもない記憶なら
少しは残っているはずじゃ
鮮明でなくてもぼんやりなくらいなら
思い出せるはずじゃ」
俺はそのアニメや漫画のことを
ぼんやりとだが思い出せた
「なんとなくですが分かりました」
「お主にはその多く存在しておる世界を
旅して力を付けて生きていけば
きっと存在が安定するはずじゃ
じゃが儂もこういったことは初めてでな
正確なことは儂にも分からんのじゃ
許しておくれ」
「いえ貴方が謝ることはありません
むしろ協力してもらっているだけでも
ありがたいです」
「そうか、優しい子じゃの
よし!いきなり世界を旅をするなど
心細いじゃろうお主に力を与えよう」
「え!いいんですか?」
「むしろ儂にしてやれるのはお主の
サポートくらいじゃこのくらいはさせてくれ」
「分かりました、ではお願いします」
神様は俺の方へ手をかざすと俺の体が光った
「まずお主の力の限界を底上げしておこう
異世界へ行ってもすぐに死んでしまっては
元も子もないからの
しかし力と言ってもあくまで身につく
きっかけを作る程度じゃ何もせんと力はつかん
自分が努力しなければ
意味がないことを覚えておくんじゃぞ」
「はい、ありがとうございます」
「いいんじゃよ
さて早速異世界に向かうか?」
「お願いします」
「よし、ならついてきなさい
異世界へ向かう為の部屋に案内しよう」
「はい分かりました」
そうして神様は指を鳴らすと
俺は長い廊下ににいた
振り向くと同じ景色が視界に入った
「え!?神様、なんですかここ」
「ああ驚かせてしまったようじゃの
あらかじめ目的の部屋と廊下を儂が作ったんじゃ
前もって言うべきじゃったの
驚かせてしまってすまんのう」
「い、いえ気にしないで下さい」
神様はイタズラに成功した子どものような表情を
一瞬見せすぐに申し訳なさそうな表情を見せた
(神様って本当にこの空間内なら
何でも出来るんだな)
「この扉の先が目的の部屋じゃよ」
神様がその扉を開けると空の本棚が
壁が見えないくらいにぎっしり並んでいて
部屋の真ん中らへんにベットらしきものと
机とイスがあり机の上に本が一冊置いてあった
「ここが異世界へ向かう為に儂が作った部屋じゃ
そこのベットに横になってくれんか」
神様の言う通りにベットで横になる
一通りの説明を聞いていると
徐々に瞼が重くなっていく
「おっと長い説明になってしまったの
そろそろ時間になってしまったわい
頑張って生きるんじゃぞ
これからのことは儂にも分からん
どんな生き方をするのもお主次第じゃ
儂はこれから忙しくなるから
しばらく手を貸すことができん
じゃが必ずお主の手助けになれるように
サポートするからの」
その言葉を最後に俺は眠るように意識を失った
「…さて儂もやるべき事をやっていくかの」
男の姿が消えた後、神様はイスに座り
本にタイトルが映し出された
「〇〇〇〇〇〇か…
急いでやることを済ませて
あの子のサポートをせんとな」
そうして神様は部屋を出て行った