G-ドアーズを作りたかっただけなのに 作:サイコガンダムスキー
原作:ガンダム
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サイコガンダムMk-IVG-ドアーズというMSを知っているだろうか?
あのあたおかバ火力巨大可変MAサイコガンダム系列最後のMSであり、あのアムロが駆るリックディジェに辛くも勝利という展開を"勝ち取られた”ガンダムである。そう、辛くも勝利を”勝ち取られた"のだ。
結果的には負けてしまったが、ドアーズの名を冠する由来となったまるでドアにも見える背部16基サイコプレートはロマンの固まりだし、何よりもそのデザインがかっこいい。ティターンズ特有の暗い紺や黒色の装甲は落ち着きのあるイメージを見せ、発光状態のサイコプレートはそれはそれは見事というべき美麗さを誇り、まるでどこにでも繋がっていそうな某青狸のひ〇つ道具にも勝るとも劣らない希望を見せてくれる。
だからこそ漫画機動戦士MOONガンダム冒頭の出オチとしか言いようが無いGドアーズ破壊劇には納得がいかない。確かにガンダムヘッド及びサイコプレートはそのままムーンガンダムに引き継がれた分報われたとも取れるが、胴体以下に加えてサイコプレートも半数が失われてしまったので台無しである。
8基のサイコプレートが月のように見えたからミネバ達がムーンガンダムと呼んだとか知らん。どうせ後にリュースがムーン・ムーンで生まれ、その民のユッタが動かすムーンガンダムって名づけるんだから16基あっていいじゃないか。
だが現実は非常であり、結局G-ドアーズはアムロにぶっ壊されて以降出番は無い上に、パーツのごく一部が引き継がれた三号機以外の機体は所在不明。こんなことがあっていいのか。
いいや断じてあってはならない。俺はそう思ったが、一読者に過ぎなかった俺には精々G-ドアーズのガンプラを作るくらいしか出来なかった。オマケに完成したガンプラを友達に見せれば「コンテストに出せるんじゃない?いいデザインだし」なんて抜かしやがった。俺は俺の無力を呪い目を閉じ、あまりにも唐突過ぎる死を迎えた。
何故死んだとわかるかは簡単、次に目を覚ませば赤ん坊だったからである。流石にそれまでの記憶全てが産まれる前の、それこそ子宮の中での夢だったとかなんて有り得ないからそう考えるのが適当だと判断した。
もし仮にさっきまでの出来事が夢だったとしたらどんだけ想像力豊かなんだよと俺が俺の頭を心配するところだ。
まぁそんなことはどうでもいいとして、自分で自分のケツも拭けない(そのままの意味で)赤ん坊の頃は知らなかったが、俺はこの世界に”
誤字だって?違う、このGUND-ARMの文字は間違っていない。なぜならこのGUND-ARMこそがこの世界の"ガンダム”なのだから。
本音を言うとそれ知った時俺の心は折れかけた。この世界独自のガンダムということは、この世界は紛れもなくアナザーガンダムの括りに入る世界ということになる――それ即ち宇宙世紀シリーズにおけるガンダムの一機であるG-ドアーズは作られないということだからだ。
俺は泣いた。何時間に渡り泣き続け、親父に顔がぶっくぶくに腫れ上がるまでぶたれた。そして、かのアムロ・レイとは違い親父にぶたれた俺は一つの天才的な発想に至ったのだ。
「無いなら作ればいいじゃん」という天才的な発想に。
しかし当たり前ではあるが事はそう簡単ではない。まずこの世界には基礎となるガンダリウム合金が存在していなかった為、まずはガンダリウム合金の再現から行わなければならなかったのだ。
希少金属をベースとするαや文献等での登場があまりなく情報が限り無く少ないβではなく、マグネシウムやケイ素を使用し生成が可能であるγを採用し、この世界の技術も用いてのガンダリウム合金の再現を開始した。
正直な話どのガンダリウム合金も生産性はお世辞にも良くないこともあり悩みに悩んだが、よく使用されている実績を持つαではなく、原材料を比較的安価で入手出来るγを選んだことで、他二つよりもコストは安くなった――と思いたい……
ガンダリウム合金の問題が解決した後に襲いかかった新たなる課題、それは言うまでもなくG-ドアーズのシンボルともいうべき16基の背部サイコプレートであり、これに関してはまずサイコフレームの構想自体を新たに勉強し直さないと行けないなどとかなりの問題点に襲われた。
なんにせよサイコフレームどころかサイコミュシステム自体が素質が無ければ動かせない代物であり、人工ニュータイプなんてえぐい実験の犠牲者まで生まれた程なのだから、生半可な気持ちで取り組むのは危険なのは勿論、失礼に値すると考えたからだ。
……まぁ最終的に俺自身には素質が無いことがわかったので非人道的な実験の果てに人工ニュータイプになった訳だが。
人工ニュータイプとして覚醒した俺は、そこから飛躍的に非人道的な実験を繰り返し、ついに16基のサイコプレートをも完成させた。
まぁそんなこんななことがあり、物心ついてから苦節10年。ようやく納得のいくサイコガンダムMk-IVG-ドアーズが完成したのだ。だが一難去ってまた一難、完成したG-ドアーズは完成したその日のうちに監査組織カテドラルの審問会に持ってかれてしまったのである。
G-ドアーズ作成に全ての時間を注いで来た俺はすっかり忘れていたが、そういえばこの世界ではガンダム――GUND-ARMは禁忌の技術として世界的に禁じられていたのであり、機体名に思いっきり"ガンダム”と着いている上に、GUND-ARMのMSが搭載しているGUNDフォーマットと酷似していると見られかねないサイコミュシステム。または
あまりにも唐突な出来事に目を白黒させていた俺は、親父からの平手打ちで目を覚まし、せっかく完成させたG-ドアーズを廃棄させてなるものかと、すぐさまG-ドアーズの設計図及びレポートから非人道的な実験の部分を全て消して改竄し、大量の建前と言い訳を用意し審問会に望んだ。
別名『魔女裁判』とも呼ばれる審問会でのプレッシャーはヤバいの一言で済まないくらいだったが、G-ドアーズを奪われてなるものかという一心で、パーメットを使用していない為データストームが発生しない・そもそもGUND-ARMの基幹システムであるGUNDフォーマットを搭載していない・一部の選ばれた人間しか動かせない()サイコミュシステムという三つの切り札を持ってG-ドアーズの有用性*1を説き、なんとかGUNDAMではあるが、GUND-ARMでは無いという判決を勝ち取ったのだ。
その後サイコミュシステムの技術提供を求められたりしたものの、親父との相談の果てに素質無いと動かないけど大丈夫?との質問に大丈夫だ、問題ないと答えた企業にのみ技術提供を行ったのだ。
……尚、どこの企業もクレームしか返して来なかったのでそういうことだと思う。俺としては小遣いも大量に手に入った上に、親父の会社の利益にもなったから文句は無いけども。
とりあえず、ようやく名実共にサイコガンダムMk-IVG-ドアーズ手に入れた俺は、これからの相棒との様々な冒険に胸を躍らせ――――
「決闘だ!俺が勝ったらお前は退学しろ!」
「なんでやねん……」
ここアスティカシア高等専門学園において、変な前髪に絡まれよくわからんことに巻き込まれております。いやどうしてこうなった……
これを見た皆さんがG-ドアーズに興味を持ってくれたら嬉しいです(*^^*)
誤字報告ありがとうございます!