とある個体の方向転換 作:一方通行に健康な食事を食べさせ隊
八月十七日のあの日、窓のないビルで語られたのはこのようなものでした。
「いいかい、君には明日から特例の暗部隊員として活動してもらう。基本的な支援は木原一族がするから、そこは気にしないでいい」
「
「簡潔にまとめるのであれば、我々研究者から見ても13577号…君の戦闘能力は未知の領域に近しい。それに君自身が何せ前例がなく、後天的な例を生み出そうとも出来ない存在になってしまったからね。こちらとしても君のデータが欲しい」
「それに君が先程病理に言ったことが確かなのであれば、他の
「これ以上侮辱を重ねるのであれば、こちらも相応の対応をしなくてはならないのですが、それでも以上の発言を続けますかと、
目の前の”先生”と呼ばれていたゴールデンレトリバーの発言に、再度怒りの火が灯ります。
恐らく先程の言葉に続く発言は、”他の
「おいジジイ、そいつ造られただけの存在だってのにマジのガチで怒ってやがるぜ。コイツの手首に付けた簡易脈拍計測器の数値が上昇してるからなあ」
バチバチと、視界の端でとても小さな電撃が発生しては床に向かって消えています。珍しく一つに纏めていた黒く長い髪は電磁波によってふわふわと広がっていて、まるで逆立っているようでした。
「……造りものの分際で…!!!!」
怒りの火種に薪を焚べられて、次第に静電気程度だった小さな電撃が木原数多の持っていた謎の機器に向かって飛び、機器を無惨に破壊しました。
「先生、いいんですか放っておいても。13577号、またも周囲に電気を振り撒き始めてますよ」
「すまない、このような言い方は君の気分を損ねるようだ」
「………木原病理といい、先程の発言といい…三度目はありませんと、
「一応言っておくが、この提案は君のデータをこちらが得る代わりに、他の
そう、ここまでが八月十七日に窓のないビルで伝えられた事です。そして
「よう、こンな治安の悪りぃとこにガキ一人で何のようだ?」
向かっている最中で
「……こん、にちわ」
「呑気に挨拶する余裕があンならとっとと家に帰れ、ここはガキが一人で来ていいとこじゃねぇからな」
まさか出会うとは想定していなかった相手と出会ったこともあり、
そのランキングで一位を保っている存在の性格が荒々しかったことと、超能力者は
しかし
「…あなたは、かえらないんですか?」
「お前が帰った後に帰ンだよ」
…思った以上に帰らせようとしてきていたので、170はあるかもしれない垣根帝督の身長を利用して素早く横を通り抜け、垣根帝督が進ませないようにしていた路地裏の先へ走りました。
当然背後からは垣根帝督の声が聞こえましたが、時間は原則守るようにすると
念には念を入れていつもと違う装いであるせいか、所々で服の端を引っ掛けたりしながら垣根帝督から距離を取りました。
脇腹までの黒いローブフードの下に若干灰色っぽい黒のノースリーブワンピースを着て、靴下は白の膝上までのニーハイに黒の厚底お嬢様系ロリータ靴が映えますが、とてつもなく走りづらいので今度はガッツリ運動靴を履こうと思います。
そして最後にローブフードの下、つまり顔に黒猫のマスカレードマスクを付けているので、この姿で
「…随分遅いと思ったらよお、なーんで
「…せつめい、めんどくさ、いので、いいたく、ないです」
「あーそ、まあ垣根も呼んだの俺だから、結局お前は遅刻しただけだがな」
「やはり、きはら、いちぞくは、きらいです」
先に目的地に到着していた木原数多から、垣根帝督に米俵のように担がれて到着したことをしばらく指摘されたので、腹いせに近くにあった金属製の物を投擲してやったのは我ながらよかったと思っています。
だがしかし、二次創作であったとしても垣根×一方は苦手でした。
13577号は魔術サイドに関わって欲しいですか?
-
関わって欲しい
-
関わらないで欲しい
-
13577号に選択権がない