13577号は必死に存在価値を探しました。発電能力系でありながら、オリジナルより劣っている欠陥電気をレベル3よりのレベル4まで上げました。
しかし、レベル4に至ったのはあくまでも先端科学技術で再現できない現象を起こしているからであり、戦闘で使えるかも怪しい13577号の欠陥電気による一時的な移動速度の加速は、
一度や二度繰り返した程度で足の神経が強く痛んだり、トランス状態になってしまうことで戦闘すらままならないという結果に至りました。
13577号は必死に存在価値を探しました。”ミサカネットワーク”と呼ばれる妹達特有の情報共有能力を使い、情報の共有を図りました。
しかし、運が悪いことに13577号は欠陥電気のレベルを上げた後だった為か、それ以降身体が欠陥電気の影響で全身から微弱な電磁波を発せなくなり、13577号より上位の個体でなければ命令を受け付けなくなる程に脳波の質が変わってしまいました。
13577号は焦りました。
一方通行の絶対能力進化計画に存在が組み込まれてしまっている以上、当時の13577号にできることはもう絶対能力進化計画で一方通行に削除されるしかありませんでした。
それ以外で13577号の存在価値を上げ、布束砥信の功績にできることは思い付きませんでした。
けれど愚かなことに13577号は布束砥信という育て親を見て、学習装置から入力されなかった何かを学ぶ度に、”一方通行に削除される”という13577号が持っていた最初の存在価値すら否定しそうになりました。…今ならあの時の、13577号の内側がよく理解できます。
しかし十四日の期間を過ぎ去った以上、オリジナルと同じ状況とは言えなくとも13577号は一方通行に立ち向かうことを必要とされました。当然学習装置によって軍事知識を入力されているとはいえど、指示も方法もありませんでした。
「Oh already 大丈夫?That's why 一緒に来ないでって言ったのに…、自業自得よ」
某日、布束砥信の反対を振り切って貴方の…一度目の一方通行に削除される妹達を、その実験の様子を13577号の目で見ました。…あまり具体的に思い出したくないので、説明はできません。
ただ、圧倒的な力にこの先13577号も削除された妹達のようになるのだと、…理解していたとはいえど精神的なショックはかなりあったと記憶しています。
その実験を見て得られたものは一方通行が圧倒的な力を持っていて、到底13577号の持つ知識や能力で敵うものではないことでした。
だからでしょうか、あの時から…何だか対面で会ったことのない一方通行に対して反抗的に思うようになったのは…いえ、きっと13577号が詳しく知ることは出来ないんでしょう。