13577号は純粋な力量では一方通行にも勝てません。どこを取っても一方通行と戦って能力以外を使わせることも出来ない、ということを13577号の心の中では否定したくても、学習装置による情報の入力を受けた頭は冷静でした。
しかし、だからと言って一方通行と戦って勝つことが出来なくとも、その戦いが13577号にとって勝利と言えるような結果を目指すことは諦めませんでした。オリジナルと同じ身体能力、さほど強いと言い切れない異能、それだけで”勝てない”と頭では理解していました。
けれどそれは机上の空論だ、と13577号という異質が証明していました。
いえ、証明できるかもしれない可能性があるだけで前に進めました。それだけで、13577号は一方通行に削除されることも…そうですね、オリジナルや一方通行のように言って許される存在であれば、”恐ろしく”ありませんでした。そう、言うのかもしれません。
だから13577号は足掻きました。
一方通行に勝つ為に少々卑怯な手段を学び、作戦を練り、寝る間を惜しんで考えました。布束砥信に知られれば、二度と外出許可を貰うことは出来なくなると分かっていました。
それに一方通行も知っている通り、だいぶ……いや、考えたのは13577号ですが、今思ってもかなり投げやりな作戦だったと自負しています…。
あ、打ち止めは知らなくて良いんです。というかお願いなので知らないでください。アレはもう、13577号の反省すべき過去だと、あの…理解しているので、気になってもこれ以上は…うう。
それとあの時の13577号は、相対する敵である存在…一方通行、つまり一方通行に13577号が行った作戦について言及された上に激怒されたことに驚きました。
…理由、ですか?……そう、ですね。一方通行は多くの実験の最中に時折妹達や相対する敵に対して過激な発言が多く見られました。13577号も口に出すのが恥ずかしいので、言いはしません。ただ、一方通行の性質や予想年齢からも一方通行があのような言動をする、ということは一定のせい
…〜っ、な……なな…。何を、…一方通行、……一方通行…正気、ですか?
ま、満更じゃなさそう…とか、っそ…それ以前の問題だということですよ!
あぁ、あり得ません…お、おお、オリジナルに何と…何と説明すれば…!!
っそのまま言えば良いって問題ではありません!!
13577号にも”羞恥心”という概念がやっと芽吹いたというのに…!!!
うあぁ…!!粘膜接触してしまったと言っても、オリジナルにバレない自信がぁ…!!!!
お、オリジナルに卑屈と言われてしまった13577号になんて無理ですぅぅ!!!!
い、嫌です揶揄っている一方通行はかなり悪質だったと13577号は覚えていますから!!!
顔は隠しますズルではないですズルだと言うのであればあ、一方通行は不意打ちでした!!!
ノーカンではないですあ、あれがノーカンであったのなら13577号のあれは初めてではなかったということで!!!!