とある個体の方向転換 作:一方通行に健康な食事を食べさせ隊
多分今回の話の中盤辺りで
まだ今よりも幼かった頃、親の送り迎えによって研究所に行ったことがあった。
研究所の入り口、自動ドアの向こう側に足を踏み入れた途端に違う世界に置いてかれたような感じがして嫌いだった。
右を見れば研究者が一人はいて、左を見れば研究者が一人はいて、前を見て研究者が一人はいて、後ろを向いて早く帰りたかった。それくらい嫌いだった。
ただ、子供の頃と違い全身に感じる目線や意識はほとんどが”恐れ”に変わっていた。
子供の頃は酷かった。反射的に”俺はリ○ちゃん人形みてぇな売りもんじゃねぇ!!!”と叫んでしまいそうなくらいに気色の悪い視線ばかりだった。
「所長!あ、
「そ、そうじゃがなぁ…」
とにかく妙にメガネかけてる奴が多い研究所が、俺が
俺がいる部屋にまあまあ近い部屋で手に負えないだとか一方的に言われる中、俺は留まっていた部屋を出て研究所を見て回った。つっても俺が見て回れた場所の全部がきな臭い研究ばかりで、中には将来的にレベル5になると言われている少女のクローン計画的なものもあった。
「いくら
「そォかよ。じゃァ俺は別ンとこにでも行かせてもらうンで、気色悪りィ幼児趣味みてェな研究ともお別れを言えるってもンだなァ」
そんな流れで何度も何度も色んな研究所を移動しまくって、引き渡し手続きをどれだけしたことか。そのせいで引き渡し手続きの手順を覚えちまったし、どいつもこいつも人の顔見て悲鳴上げるか顔青ざめて逃げやがる。まあ、それを面白半分で追っ掛けて圧かける俺も悪りぃか。
ただ俺だって逃げられて傷付かねぇ訳じゃねぇし、確かに面白半分で追っかけて圧かけるがその度に変に傷付いて、他者を信用できない経験が増えていく。
いねぇって分かってんのに、俺のひび割れた心は未だに両親に近い存在を探していやがるんだ。
「よお、学園都市第一位
「学園都市第一位は余計だァ学園都市第二位のメルヘン野郎」
学園都市で俺に突っかかってくる奴らは大抵学園都市が規定する格付けに対して不満がある奴らが多い。あぁでも、第三位の女はどっかで見たことがあったような…。
まあいい、とりあえずそん中でも一番突っかかって来んのは
「はぁ?俺がメルヘンなら
「一々羽根六つ生やして飛ンでると思えば、その羽根をナイフみてェにブッ刺すメルヘンよりかマシだ」
こんな言い合いを出会い頭でかまされる俺の身にもなって欲しいもんだ。それに何だかんだで学園都市の能力者第一位に立ったとはいえ、あくまでもつい最近の話だからか通りすがりに喧嘩ふっかけられることもあったなぁ。まあ、喧嘩ふっかけてきた割には弱すぎて話になんなかったが。
そんな無駄話をしていると、ポケットに入れていた携帯にメールが届いたことを振動で察知する。学園都市第二位とこんな言い合いをするような仲っていうことが関係している訳じゃないが、大抵の奴らに好意的に見られない俺の携帯にある連絡先は基本研究所からだ。
「…人のことをホイホイ呼び出しやがって…じゃァなァメルヘン野郎、俺は研究所行きの予定が出来た」
その日から、俺の夢見がどんどん悪くなっていく原因になる実験に参加させられるなど、あの時の俺は知らなかった。
それと作者の家族が電子レンジで二分くらい温めて食べる白米を初めて温めた時、とんでもないことに約一時間くらい600Wで温める設定にセットして、室内に黒い煙が少し漂い始めたことに危機感を覚えて止めたは止めたのですよ。
電子レンジを開けると…あらまあなんと真っ黒に炭化した謎の物体がありました。
事件の犯人である家族と作者共に、「あれがリアル”ダークマター”っていうやつなんだなぁ」と思った事件でした。
”方向転換”の読み
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エンコード
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オートコンプリート