絶対☆領域 【凍結】   作:-Msk-

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「いや、あのときこうすればよくね?」と思う表現があるかもしれません。
我慢してください。
一くんは結構焦ってますから判断能力が鈍っています。


一章 旧校舎には近づきたくない
一領域目 俺が好きなものは


諸君 私は絶対領域が好きだ

諸君 私は絶対領域が好きだ

諸君 私は絶対領域が大好きだ

 

黒ニーソが好きだ

白ニーソが好きだ

縞ニーソが好きだ

水玉ニーソが好きだ

サイドラインニーソが好きだ

 

学校で 街中で 

都会で 田舎で

電車で 公園で

砂浜で 河川で

海中で 山奥で

雑誌で 画面で

 

この世界に存在するありとあらゆる絶対領域が大好きだ

 

その僅かに覗く素肌の魅力が大好きだ

自分の好みのニーソを履いている美少女を見ると心がおどる

 

完璧な絶対領域を探すのが大好きだ

『ミニスカートの丈:絶対領域:ニーソックスの膝上部分』の比率が『4:1:2.5』であること理想的(黄金比率)な絶対領域を探し当てた時など胸がすくような気持だった

 

何度も何度もニーソを履き替える美少女の姿が大好きだ

そこまで真剣に選んでくれていると思うと感動すら覚える

自分好みのニーソを履いて「どう?」と上目遣いをしながら訊かれるともうたまらない

 

似合っていると言われて顔を真っ赤にしてうつむいてくれるのも最高だ

ニーソが太股を締め付けて太股が「ぷにっ」となったところが大好きだ

 

時間がたつほどに肌の張りが無くなりその光景が失われていくのを見るのはとてもとても悲しいものだ

 

自然に見える絶対領域が好きだ

自ら見せられた絶対領域など屈辱の極みだ

 

諸君 私は絶対領域を理想的な絶対領域を望んでいる

諸君 私と望みを共にして理想的な絶対領域を発見せざんとする戦友諸君

君達は一体何を望んでいる?

 

全てこちらの要望通りの絶対領域が用意されている理想郷を望むか?

一から理想を創り上げていく桃源郷を望むか?

 

「「「「「ニーソ!! ニーソ!! ニーソ!!」」」」」

 

よろしい ならば観測だ

 

我々は一歩間違えれば社会的な死を迎えることになる挑戦者だ

だがこの厳しい現実(三次元)の中で対象(絶対領域を展開した美少女)にばれないように観測を続けてきた我々にただの楽園ではもはや足りない!!

 

唯一無二(オンリーワン)の理想郷を!!

完全無欠(パーフェクト)な桃源郷を!!

 

我らは姿を晒せない 軽蔑に勝てぬただの敗残兵に過ぎない

だが諸君は萌えの力を信じ貫き通す猛者達だと私は信仰している

ならば我らは諸君と私で最強の絶対領域信仰者となるだろう

 

理想を画面(二次元)の向こうへと追いやり満足している連中を叩き起こそう

あらためて現実(三次元)の素晴らしさを思い出させてやる

画面(二次元)では味わえぬ太股の「ぷにっ」と感を思い出させてやる

 

やはり現実(三次元)が最高だという事を思い出させてやる

 

本物の絶対領域で目を覚まさせてやる

 

さぁ いざ観測せん

 

目指すは完全なる絶対領域 まばたきをせずに括目せよ!!

 

「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」」」」」

 

 

 

†††

 

 

 

「………きるにゃ。いいか………起きるのにゃ」

 

 

 身体が誰かに揺さぶられている。やさしくて甘い声も耳元で囁かれている。ゆっくりと身体を起こして目を擦りながら辺りを見回す。

 

 

「うぅん………」

「やっと起きたにゃ。学校に遅れちゃうにゃ。急いで支度するにゃ」

「黒………歌………?」

「そうにゃ。早くするにゃ」

 

 

 黒歌はそれだけ言って部屋から出て行ってしまった。ま、まさかアレは夢だったのか? ま、まぁ夢だったとしてもいいさ。夢の中だけでもあれだけの同士に出会えたんだから。

 

 ベットからゆっくりと立ち上がり、ハンガーに掛けられている制服を着る。鏡の前で変なところがないか確認をしてから黒歌の待っているであろうリビングへ足を運ぶ。

 

 リビングには朝食を準備し終えた黒歌が椅子に座って待っていた。

 

 

「もぅ、遅いにゃ。早くしないとご飯がさめちゃうにゃ」

「ごめんごめん」

 

 

そう言いながら椅子に座る。

 

 

「それじゃあ―――」

「「いただきます」」

 

 

 今日の朝食は焼き魚に味噌汁、白飯に緑茶だ。どれも最高においしい。

 

 

「そういえば駒王学園の男子生徒が堕天使に殺されたにゃ」

「うち学校の生徒が? 誰だろう………」

「エロガキだったにゃ」

「イッセーか………」

 

 

 兵藤一誠―――駒王学園では誰もが知っているであろう名前。いつでもどこでも「おっぱいおっぱい」言っている。その他には女子更衣室を覗いたりだとか、一歩間違えなくても捕まるであろう行為をしている変態だ。

 

 なぜイッセーが堕天使に殺された理由は、イッセーが神器(セイクリッド・ギア)を持っているからだろう。本人は全く気づいていないようだったけど。あとどんな神器かは知らないけど。というよりも知りたくない。知ったばかりに厄介ごとに巻き込まれたら嫌だし。

 

 俺がそのことに気づいた理由は俺の神器(セイクリッド・ギア)のおかげだ。

 

 俺の神器(セイクリッド・ギア)は《桃源郷の探索者(エクスプロール・シャングリラ)》といって、能力は『本人が一番初めに一番望んだ能力を発現させる』ことだ。ただしどんな能力でも発現できるわけではない。萌え要素がなければいけない。逆に言えば、萌え要素さえあればどんな能力でも発現できる。だから俺は『絶対領域を支配したい』と望んだ。

 

 絶対領域―――――それは『スカートとニーソックスの間に存在する神秘的空間』のことだ。俺は絶対領域が大好きだ。あそこは何人たりとも触れることが許されていな聖域。穢れの無い領域だ。なので俺の夢である、全ての絶対領域を自分の手に―――――支配したいと望んだ。望んだのだが………発現した能力は結構規格外の能力だった。

 

『自分を中心とした半径5.040mを完全に支配する』

 

 これが俺が発現させた能力だ。たった半径5.040mで何ができるだろうか? だが逆に言えば半径5.040mであれば何でも自分の思い通りにできる。ちなみになぜ半径5.040mなのか調べていたら案外簡単に出てきた。1から7の数字をかけた数字『5040』の小数点を移動させた数字だ。ネットではこれは虹色のラッキーナンバーに見えるとか見えないとか。ちなみに数字萌えの方の意見ね。あ、ちなみに神器の形状はナイフだよ。

 

 あれぇ? 俺が望んだ絶対領域とはすごく違くないか? と、能力が発現した当時は悩んだ。でもすぐに悩みは吹っ飛んだ。なぜなら、俺の中心とした半径5.040mの絶対領域は手に―――支配できるからだ。まぁ今まで一度もそっち方面で能力を使ったことはないんだけど。

 

 《桃源郷の探索者(エクスプロール・シャングリラ)》を発動しているときは俺を中心とした半径5.040mに生物が入るとその生物の情報がすべて手に入る。そして絶対領域を密かに好いている戦友を探すために《桃源郷の探索者(エクスプロール・シャングリラ)》を発動しながら校内を練り歩いた時だった。

 

 イッセーのそばを通った時にもやはり情報が流れ込んできた。殆どが胸に関する事だったけど最後の最後で神器の情報が流れ込んできた。ただ、覚醒していないせいかどのような種類の神器(セイクリッド・ギア)かはわからなかった。

 

 

「しかしまぁ殺されちゃったか………」

「でもすぐにリアス・グレモリーが悪魔に転生させたにゃ」

「えぇ!? そうか………神器(セイクリッド・ギア)持ちだもんね」

「しかも兵士(ポーン)の駒8個全部使ってだにゃ」

「一体どんな神器なんだよ………兵士の駒八個分とか………」

 

 

 一体イッセーの神器(セイクリッド・ギア)はどれほどのものなんだ? さすがにイッセー自身が兵の駒八個分の価値はないだろうから、必然的に神器(セイクリッド・ギア)のおかげという事になる。兵士八個分の神器………絶対敵対したくない。

 

 

「そんなことより一。そろそろ行かなくていいのかにゃ?」

「え………?」

 

 

 黒歌に言われて時計を確認する。………マズイね。

 

 

「やばい!! ごちそうさま!! 行ってくるね!!」

「行ってらっしゃいにゃ」

 

 

 

†††

 

 

 

「ま、まにあった………」

 

 

 朝のホームルームが始まるギリギリで教室に駆け込んだので注目を集めてしまったけど。まぁ遅刻になるよりはましだ。

 

 

「いつも早いのに今日はどうしたの?」

 

 

 隣の席の女の子が訊いてきた。ちなみにこの女子、可愛い。黒髪をセミロングにしていて、まんまるな黒い瞳。胸も結構ある。ウエストも細くて、足も細い。ただ残念なことにニーソを履いていない。

 

 

「いやぁ、寝坊しちゃってね。特に夜更かししたわけじゃないんだけど………」

「そうなんだ。嫌な夢でもみたの?」

「……………そうかもしれない」

 

 

 俺からしてみればあれは同志が沢山いてくれたとても素敵な夢だったんだけど………

 

 朝のホームルームが終わると俺は窓際に移動して外を見に行った。目を凝らせると、一匹の黒猫を見つけることができた。多分黒歌だろう。

 

 俺の同居人の黒歌は数年前に拾った。その時は黒猫の姿で、身体にものすごい数の傷を負っていた。助けたい。どうしても助けたい。そう思ったときに神器が覚醒した。そして神器の能力の発現の仕方が頭の中に流れ込んできた。この瞬間は黒歌が傷だらけのことを完全に忘れていた。だからあんな能力になったんだけどね。でもそのおかげで一瞬で黒歌の傷を治すことができた。

 

 だけどなんで黒歌がここにいるんだろう? もしかして妹の白音でも見に来たのかな? 今は子猫って名前だったけど。余計なことをしなければいいけど………

 

 

「一くん!! 次は移動教室だよ!!」

「やべっ!!」

 

 

 そういえば移動教室だった。急がねば―――と思ったんだけど………いいや。なんか黒歌が気になって仕方がない。

 

 教師の目から逃れながら校舎の外に出て、黒歌がいた場所まで移動する。黒歌は旧校舎の方にいたはずだ。

 

 案の定、旧校舎の近くの原っぱに黒歌はいた。

 

 

「黒歌。どうして学校にいるの?」

「白音を見に来たんだにゃ。ついでに一もにゃ」

 

 

 原っぱに座った俺の膝の上に飛び乗りながら黒歌が言った。それにしても―――

 

 

「ついでとはなんだこのこの」

「にゃぁ~」

 

 

 黒歌のあごのしたをぐりぐりと撫でると気持ちよさそうに鳴いた。可愛いなこのこの♪

 

 はぁ………幸せだ。黒歌とこうしている時間が一番幸せだ。ま、まぁ絶対領域の観測も好きだからね。というよりも、人の姿になった黒歌の絶対領域が理想(黄金比率)的なものだから必然的に全部満たされるんだよね。

 

 あぁ、こんな時間がいつまでも続かないかなぁ………あ、これフラグ?

 

 

 

†††

 

 

 

 学校が終わって帰宅した後、サーゼクスから仕事の電話がかかってきた。仕事とははぐれ悪魔狩りのことだ。なぜこの仕事をしているかは黒歌が関係してくる。

 

 黒歌を拾った後、すべての事情を聞いた俺は《桃源郷の探索者》を使って冥界に魔王がいる城に乗り込み、黒歌の安全の保障を頼みに行った。事情を聞いた魔王はそれを快く引き受けてくれた。それと同時に「人間界にいるはぐれ悪魔を狩ってくれ」と頼まれた。

 

 もちろん最初は断った。だけど「ここに乗り込んでこられるような力があるんだからA級程度までのはぐれ悪魔なら余裕だろう?」と言われてしまった。別に俺が強いわけじゃないのに………

 

 結局、人間界にいるはぐれ悪魔を狩るのを条件に黒歌の安全が保障された。具体的にははぐれ認定の解除。黒歌は冥界に住むと思っていたんだけど、「助けてくれた恩を返したいにゃ」と言って俺の家で家事をしてくれている。本当の目的は別にあったんだけどね。

 

 

「それじゃあ行ってくるね」

「気をつけてにゃ」

「うん」

 

 

 最近ははぐれ悪魔狩りも慣れてきた。黒歌に気の扱い方を教えてもらい、それをはぐれ悪魔を狩るときに試す。それによって洗練されてきた。今ではバランスボールの大きさぐらいの気弾を放つことや、各部位の強化も難なくこなすことができるようになった。でも神器には頼る。あたりまえじゃん。死んだら終わりなんだから。黒歌も悲しむだろうし。………悲しんでくれるよね?

 

 《桃源郷の探索者(エクスプロール・シャングリラ)》を使いながらはぐれ悪魔の出た場所へ走る。気を使って脚力を強化しながら走る。たまに加減を間違えて地面にクレーターを作ってしまうけど気にしないよ。ちなみに、正体がバレないように狐のお面と軍服のような黒い外套を纏ってる。

 

 はぐれ悪魔がいたのは廃工場だった。工場内は埃っぽかったけど《桃源郷の探索者(エクスプロール・シャングリラ)》のおかげでその埃っぽさはまったく感じない。

 

 

『ギャハハハ!! なんだ? 人間のガキがここに何の用だ?』

 

 

 声が聞こえてきた方を向くと、そこにはいろいろな生物の部位をもつ悪魔がいた。気持ち悪いなぁ………さっさと始末して帰ろう。

 

 

「おまえを殺しに来たんだよ」

『俺様を殺しに? ギャハハハ!! 人間のガキが何ほざきやがる!!』

 

 

 そう叫びながらこちらに向かって走ってきた。俺は動かない。いや、動く必要がない。はぐれ悪魔が俺を中心とした半径5.040m―――俺の絶対領域に入ったの見計らって叫ぶ。

 

 

「はぐれ悪魔よ―――『塵となれ』!!」

『―――ッ!?』

 

 

 俺がそう言った瞬間、はぐれ悪魔は叫び声を上げる暇すらなく塵になって消えてしまった。相変わらずこの神器は凄いなぁ………でも弱点がないわけじゃない。俺を中心とした半径5.040mの外に攻撃されたらどうすることもできない。俺の絶対領域外にいる仲間を助けることはできない。まぁそれをどうにかするために黒歌から気の使い方を教えてもらっているんだけどね。

 

 

「はぐれ悪魔の気配はしない………でも堕天使の気配がする………」

 

 

 ここから結構近い場所からだ。早く家に戻った方がいいね。外に出ると堕天使に気づかれるかもしれないから転移しよう。確か黒歌が帰宅用の簡易転移魔法陣が書いてある御札をくれたはずだ。………あったあった。御札に気を流せばいいんだったよね。

 

 御札に気を流した瞬間、景色が変わった。今までは埃っぽい機械が沢山あった。今は見慣れた家の玄関が目の前に広がっている。そこまで広くないけど。

 

 靴を脱いで家に上がる。そのまま浴室に直行。そしてシャワーを浴びる。返り血とかはないけど気分的にあまりよくない。今回のはぐれ悪魔は凄く見た目が気持ち悪かったからね。

 

 シャワーを浴び終えたのでリビングに行く。リビングでは黒歌がソファに座りながらテレビを見ていた。

 

 

「ただいま黒歌」

「おかえりにゃ、一」

「じゃあもう寝るよ?」

「にゃ。おやすみにゃ」

「おやすみ」

 

 

 自室に行ってベットに入る。そしてそのまま―――おやすみなさい。

 




誤字脱字、変な文章表現があったら教えてください。  

2014/11/11 文頭に空白を設置。

2014/12/24 『―――』の長さを調節。
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